今日のうた

思いつくままに書いています

ゴミの分別用に レジ袋を買う矛盾

2018-10-20 14:58:33 | ②一市民運動
テレビを観ていたら、海面を覆うおびただしいマイクロプラスチックゴミの映像にゾッとした。
浚ってもさらっても押し寄せてくる。
海洋汚染もここまでくると絶望的になる。
少しでもプラスチックゴミを減らそうと、買い物にはマイバッグを持って行く。
だがゴミの分別用にレジ袋を買わざるを得ないのが現状だ。
 
私が住む市ではゴミを細かく分別している。
①可燃ゴミ(家庭ゴミ)
②生ゴミ(堆肥にする)
③プラスチックゴミ(焼却炉が古くダイオキシンが発生するので家庭ゴミと分ける)
④草や枝のゴミ(福島原発事故後、放射線量が高く地下処分にしている)
これらを別々のレジ袋に入れると、
1ヶ月に最低22枚のレジ袋を使う計算だ。

以前テレビで特集していたが、ドイツのゴミの分別は徹底している。
常時設置されているゴミ収集箱にそのまま入れていた。
日本は土地が狭く、ゴミ収集箱を常時設置することは難しいかもしれないが、
ゴミの収集方法を考えるなど、何とかならないのだろうか。
買った商品を入れるのではなく、ゴミを分別するためのレジ袋を買っているのだ。
分別するばするほど、使用するレジ袋が増える矛盾を、政治家はご存知なのか!
せめてゴミを出す時はレジ袋ではなく、たとえ有料であっても
紙製のゴミ袋を行政は用意すべきではないか。

本質的な改革をせずに、レジ袋を有料にしたところで何も変わらない。


追記1
ゴミを出すためにレジ袋を買わざるを得ない現状を市長はご存知なのか、
そしてこのことに改善する余地はないのか、こうしたことを一緒に考えて欲しいと、
上の文章を少し変えて【市政へのメール】に送った。
クリーンセンターから次のような回答があった。

【クリーンセンターからの回答】

「昨今、とりわけ海洋のマイクロプラスチック問題やレジ袋の有料化が取り上げられて
 いますが、レジ袋の存在の是非ではなくプラスチック製の廃棄物の処分方法や個々の
 モラルの問題と考えています。

 プラスチック製のゴミは、レジ袋だけでなく、ペットボトル、卵のパック、
 食品トレーなど多岐にわたります。
 ゴミの排出から収集、処理まで適正に行われているのであれば外部に出ることはありません。
 特に、一般家庭から排出されるゴミは、各市町村の責任において適正処理していますので、
 海洋に出ることは現実的ではないと考えています。

 ゴミを集積所に出す前に、例えば、コンタクトレンズを下水に流してしまうこと、
 海や山など行楽地に行ったとき、ゴミをポイ捨てしてしまう、
 また、悪質な業者が回収したゴミを不法投棄してしまうなど、原因は、モラルやルールを
 守らない人たちがいることにあります。
 このようなことから、紙の指定袋の導入は現在考えておりません。


 草や枝は、減容のため破砕・減容後、管理型処分場に埋め立て処分してきました。
 引き続き分別回収を行っていますが、
 一部を放射能の測定値を確認しながら安全に焼却処理しています。
 放射線量は毎月測定し、ホームページで公開しています」 (引用ここまで)


私の書き方が悪かったのか、あるいはクリーンセンターの方の読解力の問題なのか、
 私が望むものとは違った回答があった。
 ゴミ分別用に多くのレジ袋を買わざるを得ない現状について、
 市の考え方を聞きたかったのだ。
 再度、その旨を【市政へのメール】に送ったが、その後、回答はない。

 今の市長は、環境問題に熱心に取り組んでいた前市長(福嶋浩彦氏)の推薦があった方だ。
 現市長も環境問題に取り組んでくれるものと思っていただけに、とても残念だ。
 現市長は3期目となるが、来年早々4選を目指して出馬するという。
 4期となると16年市政に携わることになる。
 政権が長期にわたると緩みが生じるのではないだろうか。
 市長は3期までとする、といった法律を作るべきではないか、と私は思う。
(2018年11月1日 記)

追記2
市の方から次のような回答がありました。

「回 答
 紙製の指定袋の導入は、レジ袋の削減に効果があると認識しています。
 しかし、現在、県内で紙製の指定袋を採用している市町村はありません。
 過去に紙製の指定袋を採用していた近隣市に廃止した理由について確認しましたが、
 中身が見えないので分別が不良であること、雨で破れてしまうことや
 中身の危険物で作業員が怪我をしたことなどの理由によるものです。
 みなさんがきちんと分別をしてくだされば中が見えなくても問題ありませんが、
 残念ながらそのような状況ではないのが現状です。

 このようなことからごみを出す袋は、中身が確認できるよう半透明の袋としています。

 ご指摘されたマイバッグを持参してもゴミ出し用にレジ袋を確保することに
 矛盾が生じていること、また、石油由来の製品を少なくしていくことにつきましては、
 おっしゃるとおりだと考えていますが、レジ袋については解決策を見出すことは
 現状では難しい状況です。
 今後、平成34年度稼働予定の新廃棄物処理施設の建設に合わせ、
 家庭ごみ収集の在り方や分別の見直しなどについて、
 国の動向や企業の代替素材の開発などを情報収集、研究し、方策を検討していきます。

 環境省では、海洋プラスチック対策を含め、こうした問題の解決に向けて、
 個人・自治体・企業・研究機関などのあらゆる主体が連携協働し取組を進めるため、
 【プラスチック・スマート】キャンペーンを立ち上げ実施していますので、
 今後、新しい施策が打ち出されることを期待したいと考えています。
 市としては、正しい分別の指導や適正処理など、市が果たすべき役割を実施していきます」
 (引用ここまで)   (2018年11月1日 記)












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