今日のうた

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2015-01-21 10:04:31 | ②一市民運動
「武器や無駄な公共事業より 教育や弱者に」の追記が長くなりましたので、独立させます。

追記1
連続テロ事件が起きたフランスで、スーパー立てこもり犯の声がテレビから流れた。
容疑者はいらついた様子で店内をうろうろしながらわめき散らし、人質にも
「政府を助けているのは、税金を払っているおまえたちだ」と怒りをぶちまけたという。

テロは絶対に許されない!
だが集団的自衛権の行使で、日本が他国の戦争に巻き込まれ、私たちの税金がその戦争に
使われるようなことになると、私たちが標的にされることもあり得る。
そう考えると他人事ではなく、怖くなった。

改めて、泥憲和氏の『護憲派・泥の軍事政治戦略 安倍首相から「日本」を取り戻せ!!』から
個別的自衛権と集団的自衛権の違いを引用します。
「(もしも尖閣攻撃があった場合は)尖閣攻撃への対応は侵略に対抗する正当防衛行為だ。
 集団的自衛権ではなく、すでに保有している個別的自衛権で可能である」

「集団的自衛権は(あくまで)他人のケンカを買いにいくこと」

「アメリカは自己都合で戦争をするから、多くの国から恨まれテロにあう。
 そのアメリカの戦争を日本が手伝ったら、日本も恨まれるのは必至だ。
 集団的自衛権でいっそう平和になるどころか、日本国内でテロの危険が高まるだろう。
 日本はこれまでテロの被害がない安穏な国だった。それなのにどうしてわざわざ、
 国民を危険にさらすような道に踏み出すのか」

「安倍さんについていくと、平和国家というブランドを手放してテロの標的に
 なる危険が増す」

「九条をフル活用して世界の仲介役として信頼される国を目指すという考えが、
 なぜ安倍さんにできないのだろうか」
(2015年1月12日 記)

追記2
怖れていたことが現実に起きました。
「イスラム国」に人質にされた日本人お二人の解放を祈るばかりです。

安倍首相は、1月17日にカイロで次のような演説を行いました。
「(中東)地域全体で新たに25億ドル(約2940億円)相当の支援を行う。
 25億ドルのうち、「イスラム国」への対応としてイラクやシリアなど最前線にある国や
 周辺国の難民・避難民支援などに総額2億ドルの無償資金協力を行う
 ISIL(イスラム国の別称)がもたらす脅威を少しでも食い止める・・・」

首相はあくまで人道支援だと仰るでしょうが、「イラクやシリアなど最前線にある国」と
名指しし、「日本は中東の伴走者」と位置づけて積極的に関与する姿勢を打ち出したのでは、
「イスラム国」は人道支援だけとは受け取らないのではないでしょうか。

戦闘地は、私たちの想像を絶する苛酷な環境にあります。
毎日が生きるか死ぬかの戦いです。
「人道支援」だから問題はない、「後方支援」だから危険はないと考えるのは、
平和な日本にいる一部の人間の発想ではないでしょうか。

人質にされたお二人が無事に帰れますようにと祈りつつ、これ以上日本人がこのようなことに
巻き込まれないようにするためにも、集団的自衛権の行使がわたしたちに何をもたらすのかを、
改めて考える時なのではないでしょうか。
2014年12月29日の私のブログ「後方支援は安全か」に、泥氏の意見を引用しましたので
お読みください。 (2014年 1月21日 記)

追記3
今日(1月22日)のクローズアップ現代は、「なぜ日本人が標的に?イスラム国の真実」
を放送した。
冒頭でカイロでの安倍首相の演説を紹介したが、都合の悪い箇所はカットされ、
安倍首相はイラク・シリアへの人道支援を約束したところ、
「イスラム国」は誤った解釈をし・・・直ぐにチャンネルを替えた。

私は「イスラム国」のしたことは許せないし、憤りを覚える。
だが、それとこれとは別のものだ。
国民は公平な報道を受ける権利がある。
公平な報道から国民は、今回の事は防げなかったのか、あるいは防ぐことが出来るとしたら
どうすべきだったのか、そして今後、どのようにしたらよいのかを考える。
考える前提となる報道が偏ったものであれば、判断に誤りが生じてしまう。

政権の尻拭いをするようでは、何のための公共放送なのだろう。
どんな力が働いて、今日のような報道に至ったのだろう。
今後、このような報道にしないためにはどうしたらよいのか、NHKにお尋ねします。
(2015年1月22日 記)

追記4
今回の事件で、マスコミに対して報道規制があったという。
人質にされた方の命を一番に考えるのは当然だし、報道もそうあるべきだと私は思う。
だが、報道すべき内容まで規制されてはいないだろうか。
衆院選の時のような、「自民党からテレビ局へのお願い」は無かったのだろうか。

1月25日の「サンデーモーニング」で、中東問題に詳しい寺島実郎氏の発言を聴いていて、
婉曲表現でしか発言できないようなもどかしさを感じたのは、私だけだろうか。

この番組を観た後で、録画してあった1月24日の「報道特集」を観た。
報道する側の責任が感じられる「特集」だった。
動画をブックマークに入れましたので、是非、ご覧ください。
「特集」は放送16分後からです。
放送の57分後あたりに、イスラム史研究の第一人者、板垣雄三氏への
インタビューがあります。
今回の事件は、日本の大きな転換点になってしまったという板垣氏の言葉は重いです。

「報道特集」を(1)のブックマークに、柳澤協二氏へのインタビューを(2)の
ブックマークに入れました。
(2015年1月26日 記)

追記5
東洋経済オンライン(2015年1月27日)に、元駐イラン大使の孫崎享氏のインタビュー
「安倍外交が『イスラム国』のテロを誘発した」が載っています。
私が思っていることを、ずばり仰ってくださっています。
是非、是非、是非、ご覧ください。
(2015年1月28日 記)

●上に書きました孫崎享氏のインタビュー「安倍外交が『イスラム国』のテロを誘発した」が
 新たに削除されていました。
(2015年4月27日 記)
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