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に新たな境地を切り開くことを強く約束する。

【競馬 予想】 第136回 天皇賞(秋)(GI) レース回顧

2007年10月29日 18時27分07秒 | Weblog

今回の天皇賞秋は審議対象もあったことがいつも以上に多くの
思惑を生んでいそうだが、個人的には至極当然順当な内容であり、
今後の見通しも付き易い。

今年残された古馬G1全ては大袈裟でなく、全て1~3番人気で決まりそうな
気配もあり、天皇賞秋のカンパニーにはその分も熱が入った。

レースの流れはメイショウサムソンが恐ろしいぐらいにレースレベルを
上げたためにやや錯覚的な部分もあるが、この東京2000Mを走り切るに
最高の展開となったミドルゾーンの競馬。純粋な力勝負が見れる展開だった。
よって必然的に展開の理想位置に居たのはコスモバルク
2着とはおおよそ2馬身差の5着となった要因はこれに尽きるだろう。
五十嵐冬樹騎手は見事なペース感を持っているとも評価出来る。
ただ、直線のあのよれ方は少し頂けない。コスモバルクにその癖が
あるのは確かだが、この騎手を良く知っている方なら分かると思うが
基本まっすぐ追えたのを見たことがない。
上半身の力だけに頼る部分が大きく、これは岩田Jにも共通していることで
東京のような芝の長い直線では、信頼度が非常に落ちる。

メイショウサムソン馬体は絞まり、馬体重も問題無しで素晴らしい出来だった。
昨年同時期とは別馬に見えた。
症状は出ないといっても陽性反応が出た馬はことごとく飛んでいただけに、
この馬には尚更感心させられる。
血の力か3歳時よりも更に強くなった。また心情的には微妙なとこだが、
明らかにロスが大きかった天皇賞春、宝塚記念を考えるとこのスイッチは
英断だ。一気に開いた着差にその騎手の力量差が含まれた部分が
あるのも事実だろう。
当初は有馬記念だけはまず堅いと思っていたが、もうJCも刺客が送り込まれない
限り国内に相手はいない。

2着アグネスアークのその走りにも驚いた。
あの小さな馬体で厳しい不利を受けながら、ど真ん中からこじ開けて来た脚は
素晴らしい。
毎日王冠ではこの馬を本命にしたが、相対実力値が低かったために今回は
高い評価が出来なかった。1戦に判断の比重を置き過ぎたとこに猛省。
今の中距離界では五指に入る絶対実力値と相対実力値を夏の時点で
備えていた馬とあって、この走りはフロックではない。
http://blog.goo.ne.jp/keiba_philosophy/e/420b3b7482fcd6af6295f76f1a014a08
前走は結果2着だったが、馬体が大きく減ったことによる本調子では無かった
のだろう。昔は連勝街道まっしぐらの馬が多く居たものだが、最近は
明らかにそういう馬が減った。(昇級条件が変わったことも大きいが)
やはり、並の競走馬では成し得ない芸当ということなんだろう。アロンダイトも
数少ない好例だ。

カンパニーは力を存分に出し切った。福永Jは不利が無ければ2着が
あったとコメントしたが、あんなもの蛯名Jの出遅れと比較にすれば
○クソみたいなものだ。寧ろアグネスアークの被った方が大きい。
総合的な技術力ではまだ福永Jに軍配はあるが、長い追い比べて
吉田隼人Jに明らかに体力面で追い負けた事実を受け止めるべきだ。
個人的な馬券としてもあの2,3着でサラリーマンの平均年収分が消えた。
しかし、もしやの走りを見せG1級であったことを明確に示し3着を確保した
カンパニーには感謝したい。パドックはあまり良く見えず、もう能力質的にも
マイラーに近づいており、活躍場の範囲は狭めるべきだろう。

さてポップロックは他馬の自滅でかたち4着だが、一切いらなかった。
この馬が久しぶりに馬券圏内から飛んだように、この馬の能力性質を
よく理解している馬券者は白鷺特別からの9戦連続で買ってここは
買わない。腐っても、馬場が渋っても天皇賞秋この手はいらない。
メジロブライトという馬が居たがこの馬が体を張って証明してくれている。
また宝塚記念の回顧でも触れたが、上位2頭には完全な力負けで
更に舞台はマイナスとなる中、多くの専門紙でグリグリの◎を打つ
予想家が見受けられたが、このご時世あれでいいのだろうか。
人気3強と見ていた中での4強には本当に驚かされた。
ペリエもレース後距離が足りないとコメントしている。
ただ、実力は引き続き示しており有馬記念はほぼ馬券になるだろう。

アドマイヤムーンに重い印を打ったことは非常に恥ている。
ここだけ、結果論になるがあの調教はやはり黒中の黒だったということだろう。
いつも調教でも最後切れる馬が、追って格下馬に遅れ時計も平凡であった
ながら、ないがしろにしたのは何とも後悔が残る。
不利があったとはいえ、最後の伸びは正に調教のそれ。
不利がなければ来ていたと視覚に映るなら、それは大きな問題だ。
パドックでも明らかにトモに目に力が無く、仕上がりがイマイチだったのは確かと分かった。
そして例え上昇しても距離が伸びるJCはどうか。もう引退で良いのはないだろうか。

最後にダイワメジャーだが、アンカツが最後に本音を漏らしたのは
前に行けば良かったである。これに全て尽きるだろう。
やはりこの馬場が鞍上を消極的にさせ、馬にも合わなかった。
皐月賞から速力の持続で他馬を圧倒して来た馬とあって、運が無かった。
しかし、勲章は十分過ぎる程手にしており、この馬の価値が下がるものでない。
積極的な競馬が出来ていれば、最後の脚を見ても2、3着争いだった。
そこで、個人的にも問題となるのは最後のアンカツの騎乗ぶり。
彼には良く見られる傾向とはいえ、感情からレースを止めたのには激しい憤りを感じた。
馬券圏内が望めないから、馬のことを考えても追う必要がない?
そんな美学、愛護的精神などはここでは求められていない。
最低関係者のためにも7着を確保し、何よりこの馬に100億単位の馬券者の
熱が入っているのだから、最後までしっかり追うのが求められた使命であり、
最後まで諦めなかった岩田Jとは対照的だった。
たださえ馬券者が激減し、目が肥えている中、あれは許されない。

個人的にも普段から今一番信頼出来る騎手であり、今回は馬券的な被害は
あまり無いとしても残念。

デルタブルースはわざわざ出走して、先行する自体に何の意味があるのだろうか。


馬券は秋のG1では最大の勝負。
カンパニー単複合計一本、ボンネビルレコードを除いた馬連、
メイショウサムソンとの2頭固定による全頭流しによる合計2本。
結果少し雑な内容だったが、本命の馬券支持率が低い場合は徹底して流した方が得策。



【天皇賞秋 相対実力値】

メイショウサムソン
カンパニー       0.15
アグネスアーク     0.2
ポップロック       0.28
チョウサン                0.30

※0.18=1馬身
※不利は含まず

※数字にすると結構混戦であるのが実態

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8 コメント

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Unknown (けん♂)
2007-10-29 19:07:59
ポップロックが勝つという予想はたしかに
ありえないですね(^^;
あるとしたら紛れ込んでの3着扱いでしょう。
(上位が脱落した場合のみの押さえ候補)

個人的な反省材料としてはカンパニーについて
ですね。
父父トニービンということを意識できず、
能力を見誤っていた感があります。

あとは馬場の回復具合。
1着はデータ上サムソンで自分の中で決定していただけに
サムソン+差し馬、という構図を描き切れなかったのは
大反省。
他の先行馬にそれほどの能力がなかったのに
前にこだわってしまいました(涙)

レースの予想と馬券への落とし込み・・まだまだ
課題が一杯あるなぁと思わされたレースでした。


返信する
反省 (美浦のブルボン)
2007-10-30 00:35:51
勝負しまいと誓いながら、なんたかんだで結構いってしまった上に、馬場・展開と自分の想像と随分な違い、そして例のアレですっかり秋の大運動会といった今年の天皇賞。

サムソンの快走が唯一の救いでしょうか。

そのサムソン、今日は上でバタバタしなくて走りやすいなあと思ったかは分かりませんが、想像以上にスムーズでしたね。

陣営は完全に秋古馬3冠を意識するでしょうし、これから更に強くなりそうな気もします。



勝負を壊してしまった柴山Jは二次災害的な点も大きく気の毒な面もあると思いますが、先週騎手人生最大のチャンスを逃した直後とあって、勝負事の非情さを見せつけられた気がします。



ということで、勝負事には非情さが必要。

私も非情になって、天皇賞には目もくれずに京都メインのワンダースピードにしこたま入れるべきでした。

来週からは楽しみなJCD、有馬以外は少々控え目にする予定です。

秋シーズンで馬代金稼ぐはずが、数頭出資出来たなぁ…
返信する
性質と順列がはっきした人気4強 (秋競馬人)
2007-10-30 03:19:30
>けん♂さん

メイショウサムソンの危なげない勝利オメデトウ御座いました。^^
机上の空論通りあのレースの流れになれば、他2強はどんなに
スムーズでも差せなかったでしょうね。

ポップロックに関しては仰られる通り、何があるかが
分からないのが競馬ですが、あそこまで人気を集めながら
力が劣る馬は買えません。

ミラクルアドマイヤに関しての底力を疑う声はあったと
思いますが、そこはこれまで積み上げて来た中から感じる
潜在性をどう評価するかが分れ道だったと思います。

今週のアルゼンチン共和国杯は混戦が予想されるだけに、
今週も是非見解を楽しみにさせて頂いております。^^
返信する
獲物探しの1週間 (秋競馬人)
2007-10-30 03:35:05
>美浦のブルボンさん

素直な感想として、メイショウサムソンは今までに感じた事が無い
乗り心地を感じたでしょうね。(汗)
今後変にアレンジした乗り方さえしなければ、ベタな表現ですが
鬼に金棒という絵図ですね。

柴山Jに関しては気の毒でしょうがない、最近ですね。
彼の心情を想像すると心が痛まれます。
これをバネにまた元気な騎乗を見せてもらいたいです。

京都11Rはさすがにここはドンクールが久々に勝つかと
思いましたが相手ナリに走る癖は抜けず、叩き一変外から豪快に
ワンダースピードが差しましたね。
見た目の印象通り、内容の濃い競馬だったと思います。

最近時間がないせいで、今後の狙い馬がスッカラカンな状態なので
暇見て成績を探って行き、金を掘り出したいと思います。^^

まだ2ヶ月あります、大きな獲物をお互いに釣りましょう。^^
返信する
はじめまして (nagare)
2007-10-30 13:27:37
初めてコメントさせていただきます。いつも拝見させてもらい、その分析力、判断力はもはや尊敬の粋にまで達しています!                私も予想してますが、予想はかなり未熟です・・・。ですので、これからも拝見し、もっと鋭い予想が出来るよう勉強させてもらいたいと思います。      よろしくお願いします。。お時間があれば私のブログを見てご意見でもいただければ幸いです・・・  
返信する
お邪魔させて頂きます (秋競馬人)
2007-10-30 20:23:13
>nagareさん

どうも、初めまして。^^
また大変に勿体無いお言葉を頂戴しまして、
誠に有難う御座います。

競馬も日々精進に尽きますね。(^^;
両立は結構体力的にもしんどいものでありますが、
宜しければ切磋琢磨して共に力を付けて行きましょう。^^

Blog是非ちょくちょくお邪魔させて頂きます。
菊花賞の取り上げ方などなど、大変に感服させて
頂きました。
返信する
返信有難うございました (wi)
2007-10-30 22:15:54
前回のコメントに対するご丁寧な返信、恐縮です。



確かに言われて見れば、穴目を◎にした場合はなりふり構わず流すべきでした…函館2歳、札幌2歳も自分はハートオブクィーン、ホウザンを◎としながら痛い思いをしてたのですが、反省はするのですが、先に一向に生かされてませんでした_| ̄|〇





で、ポップロックに対する見解なのですが、自分はかなり有力視してたのですが…。



確かにサムソン、ムーンとの力差は認識してたつもりですが、



・一回使ったアドバンテージ



・パンパンとは言えない馬場での持久力勝負見込み



・豊徹底マークの傾向大のペリエ騎乗から前目で勝負するだろう





ってな観点で見てましたが、やはり狙うべきでは無かったのでしょうか?









長文失礼しましたm(__)m
返信する
ポップロック解析 (秋競馬人)
2007-10-30 23:15:56
>wiさん

2歳馬その両頭を本命視されていたのは凄いの一言ですね。
自分にはまだ到達することが出来ない領域での若駒対する見識を
お持ちかと思われますので是非これから長く続く2,3歳戦で
ご教示下さい。^^特に今の東京の1400Mの500万など、
まず摂取されます。(笑)

やはり支持率が低い馬から馬券を買うときは、面倒でもオッズを
整理して実際並べてみると気分的にも楽になりますね。
ソフトなどを利用して購入すれば、より効率化すると感じています。

ポップロックのような能力性質の馬は基本的に相性が良いのかも
しれません。宝塚記念はコース、そしてあの馬場状況で
ポップロックは4番人気でしたがまず馬券は外さない最高条件と
見てこのブログでも本命にしていました。だが結果は人気より
着順は1つ上げたとはいえ、あの馬場状況と展開で完敗と言わざる
えないものでした。自分の考える相対実力値というものでは
4馬身程離されていたので、これは競走馬として決定的ともいえる
差を痛感した経緯がありました。前走もインティライミの方を
あの条件でも上に取った理由にはあの宝塚記念の相対実力値と
斤量が関係していました。そんな事で、条件がマイナスとなる中、
力関係が逆転するわけが無いというのが自分の中では当然と
なっていたわけです。

また、この馬は長い距離のスローゾーン競馬で常に後方で競馬して
来た馬とあって、体内リズムが定まっている中、距離短縮とはいえ
もし普段より格段に速いラップを刻めばパンクするのが競馬の怖さ
であり、ペリエもそれを熟知していたものと思われます。また着いて
いけないという部分もあったと思います。こんな面からも同厩舎の
デルタブルースを未だに先行させるこの陣営が理解出来ません。

今の競馬界ではポップロクは実力上位の馬であるのは明確。
それ程の馬が、シルクネクサスやチョウサンなどと叩き合いに
なってしまう結果からも条件の不向きさが伺えるのかもしれません。

菊花賞の時には2歳マイルG1を差しきった馬が勝ったらもう競馬も
終わりだなと意味も込めて5番手評価に★を付けたのですが、
今回も似たような考えでスピードの持続性が問われてきた秋の
天皇賞でオーストラリアの長距離戦で勝ち負けするような馬が
ココを勝ったら・・・という思いがありました。

さて、問題は今後の付き合い方ですね。^^
JCは明らかに条件は向上しますが、現状相手次第でしょうか。
日本馬では3歳馬来ても、手強いのはメイショウサムソンだけと
思います。となると、自動的に有馬記念は馬券圏内確定ですね。^^
返信する

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