悩んでいること。

自分の専門としている数学について悩んでいる。

そも数学とは何か。

何を目指す学問なのか。

僕の専門分野に限っていえば，その分野の研究者達が何を目指して研究しているのか，方向性がまるでわからない。

わからないのは無理もないのかもしれない。僕はその分野の中心に飛び込んだことがまだないのだから。

けれども，縁にいるからこそ見えることもあるような気もする。


どんな問題を見出せばいいのだろうか。

どんな問題を解決すればいいのだろうか。

何を知ることを目標にすればいいのだろうか。

ただ目の前にある問題を解決していくだけでいいのだろうか。

それではダメなのだとしたら，ダメだという理由は何なのだろうか。


一体何を思い悩んでいるのかすら定かではない。


わからないことだらけだ。


こういう気分に落ち込んで迷うのは，今現在，一心に打ち込んでいることがないからだ。

早く「コレ！」というものを探さなければ。

どんなにくだらないことでもいいから，疑問を抱くことなく問答無用で打ち込めるような，何かを。

気の持ちよう。

最近は，呑気に化学や物理のお勉強としゃれ込む気分になれない。

そういうお勉強は自発的にやったものだから，楽しかった。ちっとも苦ではなかった。

しかし，そんなことばっかりやっていいのかと思い始めたら，急に楽しさが失せてしまった。
熱に浮かされていた状態が一気に冷めてしまったかのようだ。

自分が今やるべきと思われることに手をつけようとして，自分の無知・無勉強さ加減とまともに向き合うことになり，正直，暗い気持ちになっている。

けれども，当然知っているべきことを自分が知らなかったからといって己の愚かさを嘆き，恥じ入ってばかりでは思考停止状態になって全てが停滞してしまう。

それでは何にもならない。

むしろ，それを知らなかった自分から，それを学び身に付けた自分に変身すべく，歯を食いしばって必死に知識を吸収し，少しでも成長しようとあがくべきなのではないだろうか。

トイレの中でふとそんなことに気が付いた。

トイレの時間は，いろいろなことに思いを巡らすことができる，結構貴重な時間なのである。
昔の人もそんなことを言っていたということをこの間ある先生から教わったのだが，う～ん，酒の席だったせいもあり，詳しい内容を忘れてしまった。
確か「三上（さんじょう）」とか言うんじゃなかったかな。
いいアイデアが思いつく場所は，トイレと，馬の上（移動中），とあと寝床とかいう話だった。
ここまで思い出して検索してみたら，あったあった。Wikipedia に載っていた。

他にもためになる話を伺ったのだが，忘れてしまった。もったいないことだ。