身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

ヤゴ救出について(2024年)その1

2024年05月30日 02時28分41秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

「ヤゴ救出」は「ヤゴ(ヤゴなどの色々な水生生物)が生息しているのにプール準備の清掃のために排水されてしまうなんて酷いのではないか。」ということで、全国的に行なわれるようになった行事です。

「プールで捕獲したヤゴは近くの池や川に逃がさなくては救助したことにならない。」とか「いや、そこにも元々生息しているヤゴなどがいるから過密になって良くない。」など、色々な意見もありますが、私は捕獲したヤゴはご自宅でトンボになってから逃がしてもらうというスタンスで行なっています。

夏が終わって使われなくなったプールには、トンボを始めとして色々な生きものたちが飛ぶなどしてやってきて生息するようになります。

むかし日本は、豊葦原瑞穂国(とよあしはらみずほのくに)、また、秋津島(あきつしま)とも呼ばれていました。これはアシが豊かに茂り稲穂の垂れる国、トンボの島という意味で、水辺の自然が豊かでイネがよく育つ様子や、こうした水辺や田畑に益虫として害虫を食べてくれるトンボが群れている様子を表しています。

私たちは今、里地里山と呼ばれる環境を壊して、その上に築かれた都市に住んでいますが、その里地里山こそが自然と共存する持続可能な社会の模範とされていることを忘れてはならないと思います。

 

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