トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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納涼能

2010-07-17 01:53:41 | 日記


 23日の金曜日、こじれるかと思えた夏風邪の咳もどうにか止まり、かねてより予定していた納涼能に出かけることができました。
 会場の水道橋にある宝生能楽堂に行くのは、大学以来でしょう。大学生の時は、学校も近かったし、未だ透析にも至らなかったので、しばしば訪れていました。釣り狐も拝見しました。
 当日は、消耗した体力を振り絞って,足元が不安定ながら、久しぶりの能楽堂に、恐れていた遅刻もせずに、何とか開演前に到着しました。

 演目は、秋に関する能2番と、狂言がありました。

 最初は、能「井筒」でした。高校生の時に、愛読していた伊勢物語が基になっています。ただ、能では、井筒の女と紀有常の娘が同一化しています。
 予め、謡の原文を読んでいった訳ですが、後シテの業平の形見の衣装を付けた女の登場は、衝撃的でした。現代でも、愛する男性の衣装を身に付けた女性が目の前に現れたら、どんな気分になるのでしょうか。アンドロギニュスとまではいかなくても、自分の存在が、女性なのか、愛する男性と化したのか、意識の上での同一化ということが、現代の視点からもとても不思議な感覚を覚えました。

 能「枕慈童」は、菊の作り物も登場して、やはり、秋の曲でした。現代から見れば、ファンタジーの世界なのでしょう。齢700年の永遠の美少年の登場する祝言能です。菊水という日本酒がありますが、この話からとられたものなのでしょうか。死ぬことのない少年は、かつての罪をゆめみることからは逃れられず、永遠の命を得ても、必ずしも幸せとはあいならないような、憂鬱さすら感じられるのでした。しかし、観客にも、祝福を与える舞に酔いしれるのも一興でありましょう。

 狂言は、「六地蔵」、所見でしたが、とても面白かったです。

 でも、能を観賞する時は、静かにしたいものです。いつも、能楽堂で興ざめするのは、老女たちの上演中の私語です。げに恐ろしきは、風流から程遠き嫗達かな。

咳が止まりました

2010-07-15 00:39:11 | 日記
 数日前から、体調を崩し、早、夏バテと相成りました。熱こそ出ませんでしたが、咳と鼻水が止まらず、インフルエンザ対策に買い込んであったマスクを取り出し、夏のマスク男となったのでありました。咳止めに、ホクナリンテープという気管支を拡張する効果のある貼り薬を貼ったりして、ようやく今は、咳の方は落ち着きました。透析をしていると、健常者と比べて免疫力が低下しているので、風邪や下痢などすると、一気に体調が悪化します。僕は、綱渡り状態だといっています。平素は、結構元気に生活を送っているのですが、それも綱の上のバランスがいい状態といっていいものです。一度、バランスを崩すと……。
 火曜日は、最悪の状態で、御茶ノ水の病院に行ってきました。透析は、前日に変更していました。止まらぬ咳は、ひどく体力を消耗します。午前中に受付をして、午後の診察まで、根性で上野まで出かけました。

 その時のことは、別の日に書きたいと思っています。国立科学博物館にも寄りましたが、「大哺乳類展 海のなかまたち」のフィギュアを手に入れることも目的でした。この手のグッズと同様、基本(この場合6種)のものの他にシークレットも当るようになっています。子どもになった気分でガチャポンを2回だけやってみました。
 欲しかったシャチの全身骨格が出てきました。もう一つは、シークレットのスナメリでした。しんどい体調に、応えてくれたようです。






もう一つの科博の観るべき展示

2010-07-15 00:35:03 | 日記
 国立科学博物館で、是非、観てほしいのが、江戸時代前期に生きた渋川春海の紙張子製の地球儀と天球儀です。当時、地球が丸かったと認識していたのですね。かみのはりこで作られているのが、なんとも日本らしいところです。科学にまつわる作品も宝です。実際、重要文化財なんですから。日本館で特別展示中です。シロナガスクジラの複製の全身骨格模型などを観た帰りにでも、是非、見学されるといいですね。









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