トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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心の危機の時代

2010-07-12 00:31:53 | 日記
 日頃の寝不足が、高温多湿の今の気候と合わさって、早くも夏バテ状態となってしまいました。昨日は、透析患者会の地域ブロックの学習会が行われました。

 地元の公民館での開催ということで、開会前のお手伝いのために、早めに家を出て、いつもは歩いていく所を、まずは、投票を小学校で済ませてから、バス停へと急ぎました。雨も降り出し、バスを待っていました。

 さて、透析の帰りによく寄る図書館には、カウンターの後ろに、鉄パイプで作られたと思われる「さすまた」が置かれています。図書館には、不似合いな存在です。このさすまたは、市役所にも置かれている関係で、市営の図書館にも置かれているようです。市役所を含めて、そうした道具が置かれているのは、最近の「切れる市民」の存在があります。常識があるべき大人が、自分の意向が役所に反映されないと、暴力に至るケースが、全国的に見られるようになったからです。JR、私鉄を含めて、駅員への乗客の暴力も増えていると報道されています。
 この図書館でも、以前、高齢の男性が職員の食ってかかっていました。大声を出していました。どうやら、自分の希望が規則によって叶わないことの不満を爆発させていたようです。おさまらない老人は、市当局への抗議を行うとまで言っていました。昔だったら、人間も人生のベテランになれば、性格も角がとれて丸くなるものだと思っていました。最近は、事情が変わっているようです。

 市内の大病院に行った時も、診察が遅いと、中年の女性が診察室で大暴れしていました。中で、椅子を思い切り蹴る音と、医師と看護師への罵倒が、ドア越しに聴こえてきました。最近は、病院でも、モンスター患者の存在が問題となっていると報道されています。

 心がすさんで、殺伐としている人間が増加しているのでしょうか。

 話を、最初の話題に戻します。バスに乗車後、駅へ向かう途中のバス停近くで、バスが急ブレーキをかけ、クラクションを鳴らしました。前に座っていた乗客の話では、バス停近くで、乗用車が急にスピードを落とし、危うく衝突になる所だったそうです。つまりは、非は、その乗用車にあった訳です。急ブレーキをかけた時、立っている乗客は、下手をすれば転倒の危険もあった訳です。また、衝突に至った場合を考えると恐ろしいことでした。
 しかし、事件はその後に起こりました。問題の乗用車から、男性が下りてきて、大声でバスの運転手に文句を言っているのです。あげくの果てに、バスの車体に蹴りを何度も入れてきました。どうやら、クラクションを鳴らされたのが気に入らなかったようです。
 乗客の中には、その男性の態度におびえる女性もいました。ドアの所まで回ってきて、今度はそこに蹴りを入れました。つまりは、開けろということなのでしょう。もし、開けたら、運転手を殴りそうな勢いでした。
 自分の非を認めないで、攻撃をバスの運転手に向けてきた訳です。乗客も、怖い感情と共に、その男性の理不尽な態度に呆れ果てていました。
 そんな訳で、バスは発車できません。男性の危険な、異常ともいえる言動に、バスの運転手は、警察を呼びました。パトカーが来るのを待つのが、ひどく遅く感じられました。
 警察官の到着で、当事者同士の話し合いが提案されました。運転手としては、乗客に謝罪すれば、それで事を収めるという提案でした。しかし、正常ではないと思われる男性は、相変わらず、自分の非を認めないようでした。一瞬は、謝罪を考えたようですが、メンツが邪魔をしたのでしょう。
 結局は、バスにとりつけられたビデオを再生して、男性に損害賠償を請求する所まで話が行ってしまいました。バス会社から、担当の社員がやってきました。素直に謝れば、男性にとっては良かったことかも知れません。
 嫌な場面を見てしまいました。おかげで、バスの発車はなされず、別のバスに乗ることになりました。30分近く、時間を無駄にしたことになります。
 僕の体調も、夏風邪の状態で最悪でした。今も、この文を書きながら、咳き込み、鼻水を流しています。透析患者の場合は、免疫力が落ちているので、これ以上、症状が悪化することが怖いです。特に、最近は、透析高齢者を中心に感染症にかかる患者の割合が増加しているそうです。栄養状態が、深く関係しているようです。
 巷には、モンスター化した人間が増加しているようです。嫌な世の中になったものです。大人だからといって、常識を兼ね備えているとは限らない、キレたら怖いですね。
 なお、その男性は、奥さんらしい女性が同乗していました。女性は、一度は止めようとしたようです。男性の話でも、市内の病院に行く最中だと言っていました。もしかしたら、そこに切れる理由が隠されていたのかも知れません。

付記:最近は、小中学校に門が固く閉ざされています。インターホンで、中と連絡をとってから、門を開けてもらうようです。いつかの大阪の恐ろしい事件の後からの対応です。でも、僕らの子どもの頃は、正門も裏門もいつも開いていました。塾の帰りなど、近道として裏門から正門に抜けていました。

こころの病気がわかる絵本②強迫性神経症に関する「てあらいがとまらないアライグマ」

2010-07-10 02:11:54 | 絵本・児童文学
てあらいがとまらないアライグマ[強迫性障害] (こころの病気がわかる絵本―強迫性障害)
宮田 雄吾
情報センター出版局

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 ある種のこだわりがあり、それから逃れられない病気がある。この絵本のシリーズは、思春期の子ども達から発現が見られる精神疾患について書かれている。前半は、動物たちが登場して、精神疾患の病状や治療法について分かりやすく描かれている。後半は、病気の対処法など、詳しい解説が載っている。

 この絵本に登場する動物たちは、それぞれ、こだわりにとらわれている。アライグマは、手を洗うことを止めることがなかなかできない。泣きながら、手を洗っている。蟻たちは、直角に整列していないと落ち着かない。ネズミは、何度も子ネズミの数を数えないと落ち着かない。ヘビは、自分のぬけがらを捨てることができずに、身体から離すことができない。次々に登場する動物たちは、皆、同様のこだわりを持っている。それでいて、お互いに、相手のこだわり行動には、批判的な態度をとってしまう。

 僕自身、長期間の病院での入院生活がきっかけで、退院後、アライグマと同様の行動をとっていた。色々な物に触ることができなくなったのだ。触ってしまった場合、何度も手を洗うことになる。自分でも、自分の行動がおかしいと自覚している。ずっと、水道で手を洗っている。自分で、なかなか止められない。家族から、いい加減にしろといわれても、止められなかった。手を洗った直後、自分で汚れていると思えるものに触った時は、また、手を洗ってしまう。他にも、変なこだわりが生まれた。外出するのに、何度も、電源の点検をしている。外出先でも、留守中の家の事が気になる。同じことを、何度も聞かないと落ち着かない時があった。自分でも、止めたいのに止められないこだわり行動が増えていった。その後、居直りの気持ちを持つことで、大分改善したが、今でも、人には言えないようなこだわりにとらわれる時がある。思い切って無視すれば何ということはないのであるが、理屈ですべてが解決する訳ではない。それでいて、電車の車中で、殺菌ウエットティッシュで吊り皮を吹いてから、握っている若者を見た時などは、随分と神経症的な行動をすることよと思ってしまう。

 強迫性障害は、その人の性格とも違う。また、好んでこだわり行動をしているケースとも違う。ひどい場合は、遅くならないうちに、専門医の診断を受ける必要があるという。最近は、昔と違って子ども達が汚れることを、親たちが過度に嫌っているようだ。僕自身、子どもの頃は、泥遊びは何ともなかったし、遊びの最中は、汚れまくっていたのであるが。

 なお、手洗いの強迫観念にとらわれていた時期、パニック障害にも見舞われることになった。

2010・7.8 「ランドセル地蔵」に会いに

2010-07-10 01:32:10 | 日記
 ランドセルをしょったお地蔵様の年3回の御開帳に、今年も行くことができたならと思っていたが、6月23日は、沖縄慰霊の日でもあった。その日は、ポレポレ東中野の映画「ひめゆり」の上映会に出かけていったので、お地蔵様には会うことができなかった。沖縄戦も、忘れてはいけないこと、語り継いでいかなくてはならないことである。
 明治君の命日である7月8日も、透析終了後、患者会の役員会があり、行くことができるのか、はっきりしなかった。当日は、梅雨時の雨模様の日々の間に、珍しく空は晴れ上がり、汗ばむほどの陽気であった。役員会が思ったより早く終わったので、他の用事を済ませて、急いでバス停に向かった。1時間に2本ほどの路線バスの松枝住宅行きのバスが、ほどなくやってきた。天気といい、バスに乗るタイミングといい、お地蔵様に会いに行くのにうまく事が進んでいったようだった。
 薬師堂前で下車して、歩いて直ぐの所に相即寺がある。

 ランドセル地蔵が安置されている地蔵堂には、誰もいなかった。昨年は、3回の御開帳に行ったが、他市からやって来られた郷土史を掘り起こされている御婦人に会った。相即寺周辺は、かつて、武州困民党に関連する自由民権運動の盛んな所だったと話されていた。欽定憲法以前に、今の憲法にもつながる五日市憲法を作り上げたグループとも縁のあった土地だそうだ。カトリックの教会の遺構も残されていて、そこのアンジェラスの鐘を観てきたそうだ。今では、当時の記憶も人々から消えかかっているという。

 ランドセル地蔵の話も、かつてほど、話題になることが少なくなったのではないのだろうか。昨年は、近所の子ども達が地蔵堂にやってきた。八王子から、ランドセル地蔵の記憶が薄れてはいけない事だし、忘れてはいけないこととして、次の世代にも確実に伝えていかなくてはなるまい。

 今年は、後1回、8月8日に御開帳がある。その日は、八王子祭りと日程が重なってしまう。1人でも多くに人が、ランドセル地蔵に会いに行って欲しいと思っている。











ランドセルをしょったじぞうさん (新日本おはなし文庫 1)
古世古 和子
新日本出版社

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家出ねこのなぞ (新日本にじの文学 2)
古世古 和子
新日本出版社

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子どもの本は漢訳で/絵本『アリスのふしぎな夢』(BlogPet)

2010-07-08 11:18:27 | 政治
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アリスの絵本などは、子どものための存在です!!
たとえば、残酷な描写を避けたものです!!
日本の絵本などは、様々な理由が大幅になっています。
本来は、元々、「かちかちやま」は、内容が少なくありません?
あるいは、様々な理由が少なくあります。
本来は、タヌキ汁...

*このエントリは、ブログペットの「ゴン」が書きました。

子どもの本は漢訳で/絵本『アリスのふしぎな夢』(BlogPet)

2010-07-08 11:15:58 | 政治
トッペイの「子どもの本は漢訳で/絵本『アリスのふしぎな夢』」のまねしてかいてみるね

アリスの絵本などは、「かちかちやま」は、子どもの昔話などは、様々な夢ルイス・キャロル西村書店このアイテムの本でも、ダイジェスト版の肉を、残酷な描写を見る以前から子どもの昔話などは、ダイジェスト版のでしょう。
あるいは、内容があるものです。

*このエントリは、ブログペットの「ゴン」が書きました。

子どもの本は完訳で/絵本『アリスのふしぎな夢』

2010-07-08 01:33:41 | 絵本・児童文学
アリスのふしぎな夢
ルイス・キャロル
西村書店

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 以前から子どものための本で気になっていたことがあります。それは、ダイジェスト版の存在です。あるいは、原作を書き変えたものです。

 原作の書き変えは、様々な理由があるのでしょう。たとえば、残酷な描写を避けたものがあります。昔話などは、元々、毒のあるものが少なくありません。日本の昔話でも、「かちかちやま」は、子どものための絵本などは、内容が大幅に書き帰られています。本来は、お爺さんは、タヌキに騙されておばあさんの肉を、タヌキ汁だと信じて食べてしまう訳ですが、この部分がカットされることがあるようです。江戸時代の絵本では、流しの下にお婆さんの骨が描きこまれています。
 ダイジェスト版は、たとえば、西遊記のように長くて難解な部分を、子ども用に書き換えたものがあります。スィフトのガリバー旅行記も、子ども用には、リリパット国(小人の国)のエピソードが一部書かれることが多かったようです。原作は、社会風刺や、人間に対するシニカルな見方に貫かれたものですが、子どものための絵本になると、全く別の作品と化してしまいます。

 「不思議の国のアリス」をはじめとして、福音館では子どものための完訳本が出版されています。ベルヌの作品もありました。こうした出版物は、大人が読んでも十分に意味のあるものです。子どもだからといって、安易な手抜きのような作品化は避けた方が良いのでしょうか。

 さて、「アリスのふしぎな夢」(The Nersery ”Alice")は、「不思議の国のアリス」を、原作者自らが、幼い子どものために描き変えた作品です。こうした形でのダイジェスト版なら、問題はないでしょう。また、作品のコアとなる部分を作者が語っていることが参考になります。
 興味深い作品でした。元の話と併せて読むのも、一興かも知れませんね。