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個人の自由を縛ろうとする国家主義者は、その依って立つマチズモの思想から、現代にふさわしい性教育や、ジェンダーフリーといった考えに異常なほどの敵意を抱いている。論争以前に、強権を発動したしたのが、都立七尾養護学校の事件だった。裁判所が今回出した判決は妥当なものであった。
今回の事件の経緯においては、産経新聞の記者もネガティブキャンペーンを展開することに一役買っていた。今や、マスコミにおいても、ジャーナリス精神はまさに瀕死の状態となっているのに反して、マスコミの体制化の動きが顕著になっている。行き着く先の窮極は大政翼賛会化なのだろう。戦時中の報道に対する終戦時の反省など、今や意味のないことなのかも知れない。これは、日本においては、言論の自由を勝ち取った歴史がマスコミには存在しなかったことが大きな原因となっているのだろう。戦うジャーナリストは存在することが許されなかったのだから。今でも、評論家も体制に取り込まれ、御用評論家が多くなっていることも関係する事項である。ネット右翼が、お約束のごとく批判の対象としている朝日新聞も、最近の論調には、目をしかめるようなものが少なくなくなっている。「論壇」が廃刊になったのも、編集の基本的立場として、小泉政権の構造改革路線に対して肯定するという立場にあったことも関係しているものと思われる。このことに関する自己反省がなされないうちに廃刊してしまった。
性教育めぐる都議の視察「不当な支配」 東京地裁認定(朝日新聞) - goo ニュース
養護学校の性教育に「不当介入」=批判都議に賠償命令-東京地裁(時事通信) - goo ニュース
産経新聞とともに、改憲案を出すなどの読売新聞の体制化も無視できない動きである。日本テレビの会長が、自民党の若手政治家の政治パーティに出席して、首相になることを応援するとスピーチしたことなどは、ほんの小さなエピソードに過ぎないのではないだろうか。
今回の判決に対する、読売新聞上の批判的意見も、教育への行政による統制を肯定したものとなっていて、産経新聞と同じ立場といっていいだろう。改正教育基本法に対しても、統制に関する条項については、すんなりと当然のもの、既成のものとの前提に話を進めているのだから。日教組に対する評価も、紋切り型のネット右翼と同質のものであり、この記者の思考もまた、国家の為の国民という考えから、一歩も出ないものである。
性教育判決 過激な授業は放置できない(読売新聞) - goo ニュース
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初めて書き込みします.
産経,讀賣とも右寄りの新聞であります.
朝日も最近可笑しくなっているようです.
というより,報道機関全体が記者発表を鵜呑み
にして記事を書いておるんです.
自分の脚で調べておらんのです.
恐い世の中になりつつであります.
また,お邪魔します.
gooの仲間たちにも、しっかりと今の社会を観ておられる方が少なくないことを知って、力強く思っています。
まだ、少数派かも知れませんが、諦めることなく、観察と主張がブログでできたら良いなと思っています。