はっぴぃさん荒井 良二偕成社このアイテムの詳細を見る |
大好きな荒井良二さんの絵本です。
幸せってどこにあるのかな?この絵本では、高い山の岩の所に、何でも願いをかなえてくれる「はっぴぃさん」の噂が出てきます。「はっぴぃさん」は、必ずしもそこで会えるとは限らないということです。
二人の若者が登場します。とても動作がのろい青年と、とてもせっかちな娘が。二人は、それぞれ、自分の家から「はっぴぃさん」に会うために出かけていきます。二人の願いは、自分たちの性格を変えること。
娘が通っていった町は、戦争が行われているようです。破壊された家が書かれています。また、山のすそ野では、戦車の姿が見えます。そうした描き込みに作者の思いが見え隠れているようです。
二人は山道で出会います。せっかちな娘が、頂上へと続く山道を真っ先にいくかと思うのですが、途中で疲れて休んでいます。そんな時は、のろまな青年が彼女を追い越していきます。そんなことをくり返しながら、二人は、頂上にある大きな石の両側にそれぞれ座ります。それから、カタツムリやらうさぎやらが石の上に姿を現します。二人は、それらの動物がもしかしたら「はっぴぃさん」かと思って、声を出して願い事を言おうとします。あれ、二人とも同じ目的でやって来たんだと気付きます。やがて、雨が降りでします。二人は寄り添い言い合います。そして雨が止んで、大きな太陽が現れます。のろまというのは、何でもていねいなんだと娘が言います。あわてんぼうは、いっしょうけんめいなんだと青年が言います。太陽が二人の話を聴いています。それから、二人は大笑いしました。太陽も大笑い。結局、「はっぴぃさん」は現れませんでした。暗くなる前に、二人は山を下ります。
はっぴぃさん、はっぴぃさん、どうか僕らの願いを聴いて下さい。
幸せの居場所ってどこなんでしょうね。少し、分かったような気がします。
これもチェックマークですね
忘れたらどうにもならんけん、
最近ブクログいうのに入れておりますです
これなら忘れんでしょう(笑)
またおススメの本、絵本、作家さん、歌を教えて下さいね。
楽しみにしてます