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川瀬水樹のカワセミ好き!

お小遣いと好奇心の時間無制限のデスマッチにその身を捧ぐオッサン「さとうかずひろ」が嫁の白目に立ち向かう熱血中年物語!?

OM-2Nのモルト交換。こう言うのはノリだよ、ノリ。

2012年11月09日 | 俺の機材

と言うことで、今日帰宅するとAmazonに頼んでいたヤツが届いていました。


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS ZUIKO 50mm AUTO-MACRO 1:3.5
1/13s, f/5.6, ISO 1,600

フィルムカメラの遮光用スポンジ、モルトプレーンです。こんなモノまで売っている。Amazonってすごいですねw

ただ、こんなモノが1,260円もするのは、何となくぼったくりですがw

でも写真に映り込みがあるんだから、背に腹は代えられない。

 

で、これがモルトかー。っと眺めていたら…チョットだけ、カメラが触りたくなったんですよね。

やめとけ俺。そんな事始めたら寝る時間が無くなるっ!!


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS ZUIKO 50mm AUTO-MACRO 1:3.5
1/10s, f/5.6, ISO 2,500

で、カメラの裏蓋を外し、マジマジと見てみると、モルトがあるはずの溝には、モルトのカスがわずかに残っているだけ。これでは遮光効果はないし、何より、これからも剥がれるであろうモルトがフィルムに悪影響及ぼすのは一目瞭然。


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS ZUIKO 50mm AUTO-MACRO 1:3.5
1/10s, f/5.6, ISO 2,000

また、この蝶番部分には、もう跡形もなくモルトが無くなっていますが、ここにもモルトが必要…

というか、映り込みの原因のほとんどはここから光が漏れていたのだと思われ…。

 

これを踏まえて

http://aki-asahi.net/store/html/OM/light-seal/002.jpg

この画像を見て、どこにモルトを貼るのか考える。

 

考えていたら、なんか作業がしたくなってきた。こう言うのはノリだよ、ノリ!


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS ZUIKO 50mm AUTO-MACRO 1:3.5
1/10s, f/5.6, ISO 2,500

精密ドライバーのマイナスで、残っているモルトをボリボリ掻き出す。本当は爪楊枝なんかでやるらしいが…。ただそれだと能率悪そうでw

爪楊枝を使ってモルトを全部取って1時間かかったなんてブログも見たし…

 

ただ、能率はいいけど、傷が入っちゃうねw 


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS ZUIKO 50mm AUTO-MACRO 1:3.5
1/10s, f/5.6, ISO 1,000

さらに能率を上げようと、シール剥がし(溶剤)を吹きかける。一応布膜にはかからないようにマスキングをして吹きかけたんだけど、フィルム室とか結構入ってしまった。

さあ、こうなると、たとえ徹夜になっても作業はやめられないぞw

とりあえず、不要なシール剥がしは拭き取っているうちにモルトは溶け始めた。よし、さらにほじくるぞ!!


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS ZUIKO 50mm AUTO-MACRO 1:3.5
1/10s, f/5.6, ISO 3,200

とりあえず、こんなモノ。

取れないモルトは取れないものとして割り切った。だって、どうせこの上に新しいモルトを貼るんだしw

さ、これで一段落したし寝るかな…。

 

ってそんな訳ないしw 


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS ZUIKO 50mm AUTO-MACRO 1:3.5
1/8s, f/5.6, ISO 3,200

モルトを溝の幅に切って、埋めていきます。モルトの裏面はシールのようにノリが付いていて、簡単に貼ることが出来ますが…

こういう溝に入れ込もうとすると、底面にノリが付くのではなく、側面に引っかかったりしてなかなか作業は進まない。まあ、スポンジなんで、引っ張りながら(細くしながら)溝に入れて緩めてやって、元の太さに戻すを繰り返して、なんとかキレイ(初心者にしてはまあまあ…かな?)に出来ました。 


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS ZUIKO 50mm AUTO-MACRO 1:3.5
1/6s, f/5.6, ISO 3,200

側面もこんな感じ。ちょっと真っ直ぐ切れていないけど。これは、採寸せずに、実際に当ててみて、はみ出す分をハサミで切ったりしたから。

こんな、細かいものを採寸しないなんて、ホントノリだけの作業。

まあ、モルトはたくさん残るはずだし、やり直しは何回だって出来るわってノリで。 


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS ZUIKO 50mm AUTO-MACRO 1:3.5
1/10s, f/5.6, ISO 2,500

と言うことでモルト交換完了。

所要時間1時間30分。そのほとんどがモルト剥がしと、清掃でした。

 

早速フタを取り付け、閉めてみる。おお、このしっかり感。裏蓋のどことなく頼りなかった感じがまったく無くなった。

これは良いんじゃない?

で、開けてみようと思ったら、今までパッカーンと開いていたのが、隙間が空くだけで、そこに爪を引っかけて開ける様になってしまった。ま、これが本来のしまり具合なんだろうな。

 

うん、こういう作業をすると、さらに愛着がわいてくる。思わず三菱の愛着力のCMソングを口ずさむw

http://www.youtube.com/watch?v=zdHtnNbZajE

お、なんか写欲もチャージされたような気がする。さて、シェイクダウンは何のフィルムを入れようかなぁ?


色を亡くした世界…

2012年11月06日 | 俺の撮影

実は親父の葬式以降カメラを手に取っていない俺。

撮りたいものが無くなった…のだろうか?

いや、そんな俺を誘い出すように、庭の柵に、今年初のツグミが留まっていた。

いつもならば、そんな物を見ようものなら、防湿庫に駈けていき、すぐにサンヨンを手に取っていた。…けど、今はどうでもいい。


OLYMPUS OM-2N + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4 + Kodak Professional T-MAX 400

【今日の写真は本文とは関係ありません。】

 

俺は大丈夫。長男と言うだけで、今までも実家の家長の代行をいくつもやってきた。親父の死も覚悟していた。あっけなかったので、ダメージも少なかった。どうって事は無い。

死んだ親父は正直言ってどうでもいい。今までの事は感謝しているし、少し早い死に文句のひとつも言いたいが、それはあと何十年かあと、俺があっちに行った時に言えばいい。

心配なのはやはりお袋で、今はピンと糸が張った状態であるが、これが切れてしまわないように、緩めるにはどうしてやろうか。それを考えると胸が苦しくなる。

「時間が解決してくれる」そうなのかもしれないが、何も出来ないと言うのは、ただただ歯がゆい。


OLYMPUS OM-2N + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4 + Kodak Professional T-MAX 400

そんなドンヨリした気分で、目で、世の中を見たって、何も面白いと思わない。

ただ、親父の死が間近にあったんだと露とも思わなかった頃の写真を見て、あの頃は些細なことでもときめいていたなぁと振り返るのみ。

 

こんな色あせた世界に生きていると思っている時にこそ、モノクロでも撮ってみようか?

 

ちょっと、そういう気にもならない。きっと、こういう時にしか撮れない写真もあるはずなんだけどな…。

仕方ないから、写欲が回復するまで、カメラのメンテナンスでもするか…と言うことでOM-2NとEE-3のモルトの張り替えでもしようと思っているところです。

 

今更ながら、撮影って気力だよなと思う今日この頃。

 

 

…あ、こんなこと書くと、「アイツ大丈夫か?」って心配かけちゃうかもしれないけど、写欲が無くなっているだけで、しっかり寝てるし、食べてるし、飲んでるし。体調はまずまずです。

メンタルは…そこそこですw


伝えたいけど、伝わらないだろな~。リバーサルの良さ。

2012年11月04日 | 俺の撮影

と言うことで、なかなかプリントに時間がかかったリバーサルフィルム。

しかし、チョットその仕上がりに驚きました。

「デジイチがフィルムに負けている!!」

初めてそう思いました。実際非の打ち所ないし。

 

しかし、この凄さをどうやって知らせたらいい?

一応2L版にプリントした写真を1200dpiでスキャンしたものでお見せします。


Canon EOS-3 + Canon EF 50mm 1:1.4 USM + FUJICHROME PROVIA 100F

うーん、やっぱり伝わらないw

スキャンした時点で、やはりかなり劣化するなぁ…

本当は、もっとキレのあるピント、残粒感ゼロの、写真と言うより「目で見たまんま」の画です。


Canon EOS-3 + Canon EF 28-105mm 1:3.5-4.5 USM + FUJICHROME PROVIA 100F

これまた隅々まで良く撮れた写真だと思います。


(トリミング)

細かいところもかなり解像しています。なんかざらっぽいのは、スキャナの性能の問題でしょう。


Canon EOS-3 + Canon EF 50mm 1:1.4 USM + FUJICHROME PROVIA 100F

もう抜けるような青空で、その日見た色がそのまま鮮明に出せるというのは嬉しいし、素晴らしいことですよね。

色と言えば…。フィルムカメラには「ホワイトバランス」ってないよね。それでこんなにいい色なんだから。


Canon EOS-3 + Canon EF 28-105mm 1:3.5-4.5 USM + FUJICHROME PROVIA 100F

曇ってきて、カメラのプログラムオートでは、適正な露出が出来ているとは思えないほど暗い。チョットこれは失敗。


(トリミング)

トリミングすると、一緒にスキャンしちゃったゴミやチリがよく見えますね。(情けなし)

大きく拡大すると…橋脚のワイヤーがちゃんと解像できているのに驚きます。こういう場合、デジカメでは細かすぎて、ケーブルが消えたりするんです。

 

と言うことで、リバーサルフィルムは圧倒的な描写力を持っているなと言うことが分かりました。ただ、これを常用するような気にはなりません。

普通のフィルムより、現像プリントで時間、コストがかなり高いし、何より適正露出を当てるために、幾パターンもの撮影をしないといけないというのがネック。

また、ここまで写ると環境的に色々シビアになりそうだから「三脚必須?」

 

なんか俺のスタイルじゃないんだよね…そういう撮影作業。

 

でもまあ、綺麗に撮れるんだったら、多少の負担はしますけどね。

とりあえず、次回のリバーサルの出番は紅葉かなと思っています。


生唾ゴクリなT-MAXの世界

2012年11月02日 | 俺の撮影

さ、そろそろ平常運転で行こうかなと思いますよ。

不謹慎かもしれないけど、俺だって、こうしているうちも死ぬ時間が刻々と近づいているわけだし、やる事やって空いた時間は楽しまなきゃ損です。

 

と言うことで、OM-2Nで撮ったT-MAXのフィルムが上がってきました。

T-MAXは特殊な現像が必要とかで、業者を選んだり、追加料金が必要だったり、お金と時間がかかるフィルムなんですが、お金と時間をかけるだけの事はあるのかなと思う仕上がりです。

その他のモノクロフィルムを試してみたいとは思いますけど、最後は、これに落ち着くのかもしれません。それくらい気に入っています。

 

では写例を。


OLYMPUS OM-2N + TAMRON SP 90mm 1:2.5 (52B) + Kodak Professional T-MAX 400


OLYMPUS OM-2N + TAMRON SP 90mm 1:2.5 (52B) + Kodak Professional T-MAX 400


OLYMPUS OM-2N + TAMRON SP 90mm 1:2.5 (52B) + Kodak Professional T-MAX 400

車窓に付いた雨粒3部作ですw

1枚目は単に空を見て、2枚目は信号をバックに、3枚目はコンビニの照明で撮りました。

これがカラーなら、説明付けなくても何が写っているか分かると思うんですが、モノクロだとなんか色々思ってしまうみたいな?面白いですよね。

 

OM-2Nと52Bの相性はなかなかいいです。OM-2Nのフォーカシングスクリーンは、スプリットなんですが、これが良く見えるんですよ。ピント合わせがしやすい。

ただ、俺のOM-2N、やはりモルトに問題があるのか、1枚目の左側に2本の明るい線の映り込みがあります。裏蓋が浮いている(?)のかもしれませんね。


OLYMPUS OM-2N + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4 + Kodak Professional T-MAX 400

俺、この写真で思ったんだけど、デジカメでは俺は望遠で野鳥を軸に撮影しているけど、モノクロフィルムは「自転車」をテーマにした写真を撮っていくのも良いかなと。

そりゃ、バイクでも自動車でも良いんだけど、ナンバープレートとか個人を特定する情報が写ったりするからねぇ…


OLYMPUS OM-2N + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4 + Kodak Professional T-MAX 400

…と言いつつ、車を撮るw

このサニークーペは多分OM-2Nと同年代なんじゃないかなと。時を経て現役同士相まみえる。良いじゃないですかw

でもモザイク入れると興ざめですね。

で、なんだろう。この明暗の圧倒的な力強さ。こう言うの、デジタルでは撮れそうで撮れないような気がする。


OLYMPUS OM-2N + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4 + Kodak Professional T-MAX 400

これまた、力が感じられる1枚。

フィルムの写真って、今まで全体的に乳剤のツブツブ感が全体的にあって、なめらか感は、もはやデジカメの方が上ぐらいに思っていましたが、このT-MAXはツブツブとも言えない、なめらかとも言えない、メリハリ感が実に独特。

はまるわ~。


OLYMPUS OM-2N + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4 + Kodak Professional T-MAX 400

モロ逆光。

良く見るとゴースト出てますが、モノクロだと、あまり目立ちませんね。


OLYMPUS OM-2N + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4 + Kodak Professional T-MAX 400

木漏れ日が落ちる石畳。

ここまで明暗があったかな?と思いつつ、この出来には満足しています。いやー、面白いねモノクロ撮影。

 

でも、そろそろ…紅葉の季節が県南にも。今年はリバーサルで紅葉撮ってみようかな…と思いつつ、四十九日が終わるまでは、なかなか休日もドタバタしそうで…