川瀬水樹のカワセミ好き!

お小遣いと好奇心の時間無制限のデスマッチにその身を捧ぐオッサン「さとうかずひろ」が嫁の白目に立ち向かう熱血中年物語!?

さらばBB30。その2 ~BBアダプタ圧入はナメちゃダメだ。

2015年08月30日 | 俺のDIY

さて昨日の続きをしましょう。

空き家になったBBシェルにアダプタを挿入していきます。挿入ってなんかエッチ。初めてなんでうまく出来るかしら?

これが本当にうまくいかないんだよなw 初めてって大変w


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO(トリミング)
1/50s, f/3.2, ISO 100

とりあえず。BBシェルの中を確認。

ケーブルガイドの取り付け部はネジでは無く、ポチがハマっているだけ。これは上から押してやればへこむので、特に外したりの作業はいらないっぽい。

問題は、昨日、角ワッシャの角を打ち付けて付けてしまった傷。えぐれた部分は良いとして、飛び出た部分は何とかしないといけない。

 

※昨晩の雨で、かなりビショビショです。昨日は地域の花火大会で、打ち上げ時は傘があっても辛いほどの雨が降っていましたが、中止に出来なかったようで、強行点火でしたw

うちの地域の花火は人が少なく、ギリギリまで近づける(打ち上げ場所から100m位まで近づける)ので、打ち上げるタマの数こそ寂しいものですが、1発1発のインパクトたるや、どこの花火大会にも負けないと思います。なんせ近すぎて、1発の花火が、視界の端から端まで行っちゃいますからw

また、雨の日の花火は初めてだったんですが、雲が低いと、音が全然違う。普通「ポン、しゅううううう、ダン!」ですが、こだまするので「ポポン!しゅうしゅうしゅう!ダダーーン!」と来ます。大迫力w

迫力がありすぎて、幼稚園の息子は怖すぎたらしく、「もう帰る、もう帰る」を連発していましたが、帰すわけねーw


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 2,500

さあ、今日削るのは、このヤスリ。

これは旧翡翠丸(現在の山翡翠丸)にフロントディレーラーを取り付ける時に、バンドをガリガリガリガリ削ったヤスリです。小振りながら、きっちり仕事出来るヤツです。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 125

それで、削って行きます。アルミ(金属)フレームだから出来る芸当ですね。指でなでてみて、なめらかだったら合格。

粉を拭き取って、さあ、いよいよやりますか!!


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/50s, f/3.2, ISO 100

俺は、BBアダプタの挿入時には、ネジ止め剤を潤滑及び固定剤として使う方法を選びました。(とりあえずw)

穴の位置良し!アダプタ角度良し!「ほんなら、入れるよ。」

 

入らねぇw

入り口堅すぎ。何ミリかは簡単に入るようにしてくれてたら良いのに。そしたらあとはグイグイ圧入するだけなんだけど。穴に対して、斜めに入っちゃって斜めだと途中で止まるから、工具を緩め、ハンマーで横からガンガン叩いて向きを修正。

真っ直ぐになった瞬間ポロリと取れるw

圧入開始→斜めになる→圧入中止→ガンガン→ポロリ。

これの繰り返し。

 

時刻は朝の7時前。この時間帯にこのハンマーの音はヤバイと思いつつ…1回で良い、真っ直ぐ入りさえすれば…と念じて繰り返しのトライ。どうやれば真っ直ぐ入るのか?お尻の下に枕…いやいや、そんな馬鹿なことを言っている場合じゃ無い。

あまりにも入らないので、このアダプタ自体が曲がってるんじゃないかとか、昨日のベアリング外しで、BBシェルが歪んだ?とか、いろいろ考えながら作業を進めること30分。

 

あ…、ネジ止め剤が硬化しはじめている…。

 

潤滑のつもりで塗ってたネジ止め剤もこんな調子なら逆効果。一度アダプタも工具も外しネジ止め剤を拭き取る。そして、最後の手段。ローション…じゃなくってグリスを塗って再チャレンジ。

なんでグリスを選んだか。長期戦になるのを見越して硬化というタイムリミットでの焦りを無くそうと言う作戦。そんなタイムリミットを無くしたところで、息子が起きる時間になったら、鬱陶しいので、それまでに決着はつけないといけない。どちらにしても時間がたっぷりあるわけじゃ無いけど…。

 

やり方を変えよう。そう思っていろいろ思案。

まずは自転車を寝かせる。そうすることで、真っ直ぐかそうでないか、分かりやすくなるはずだ。

それから、何ミリも入っていないのに、いきなり圧入は無理と判断。何ミリかは、ハンマーで叩いて入れる。向きさえ決まれば、体重をのせ…いや、ナットを締め込めばいけるはずだ。

 

穴にアダプタをあてがい、ハンマーでまんべんなく叩いていく。斜めになら無いように対角線上にハンマーを移動させながら…。昨日は小さなハンマーがインパクトが小さくて物足りなかったが、こうしたコツコツコツコツという微妙なバランスの打ち込みでは、このハンマーの本領発揮というところか。

今まで心許なかったアダプタを垂直に支える手に変化がある。アダプタが強い力で自立した。見た目、斜めには思えない。おお、いわゆる「先っぽが入った」状態だ!!


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/50s, f/3.2, ISO 100

工具を戻して、圧入作業に入る。

壁に沿ってズブズブ入っていくアダプタ。押し込めば押し込むほど、抵抗は感じるけども素直に入っていく。圧入作業は興奮するという記事を見たことあるが、分かる!これは興奮ものだ。

ここまで来たら、もう後戻りは出来ない。俺はそれを望んでいる。自転車だって、それが幸せのはずだ。だったらこのまま一緒に行こう、シマノの世界へ…(何のラノベだよw)


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/60s, f/3.5, ISO 100

途中、何回かスコ、スコっと一気に奥に入るような場面がありまして、そのたびに、長ネジが穴の中心にあるか確認しながら、締め続けます。もうこの頃は斜めに入っているか?なんて気にもなりません。つーか、斜めになりようが無いですから。

いよいよ最終局面。あと数ミリでこの官能的な圧入作業が終わる…

あ、写真写真w

圧入完了直前(ホントギリだねw)でパチリ。あとは、どこでこの作業を終えるかですが、どうもツライチになるところまで圧入すれば良いっぽい。

良かったよ。さらに奥まで圧入と言うことだったら、角ワッシャ(小)をまた装着か。面倒くさって思ってたから。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/50s, f/3.2, ISO 100

工具を外して圧入完了。ツライチ…と言うよりは、面取り部分が0.5mmほど少し外に出ている状態で左右の出のバランスが取れています。

これだ…!この光景が見たかった!!


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/50s, f/2.8, ISO 100

圧入作業に使ったアイテム達。

昨日は失敗したと思った100円ハンマーが、今日は大活躍でした。あとシマノ純正デュラグリス。ホント万能だな、君は。

 

あれ、ネジ止め剤は?アイツ、今後使うことあるかなぁ?


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/50s, f/3.2, ISO 100

あとはアンカーの時のようにBBをはめるだけ。もう、この辺は目を瞑っていても出来る(左右は確認しようね!)

 

BB30は圧入という、最もシンプルで、最も精度の出るベアリングの固定をしている。それなりの工具を使って圧入すると、短時間で高精度のベアリングの固定が出来るんだろう。

しかし、それは素人のメンテナンスという楽しみを全く考えていない方法なのだと言わざるを得ない。現に昨日今日の作業は本当に難度の高いものだった。BB30の考えは、自転車整備はプロに任せておけよ。その方が自転車屋も儲かるんだからさぁ…そういうビジネスモデルなのかもしれない。

でも自転車は速く走るだけが能では無い。もちろん、楽に速く遠くまでが、ロードバイクの使命だが、俺は「自転車は原寸大のプラモデル」の部分に心惹かれている。ただ、プラモデルと違って、設計図も完成図も無いがw まるでディズニーランドだね。

 

そういう人の気持ちを分かっているのはシマノとなってしまうんだろう。シマノだって専用工具はいっぱい出している。しかし、そのどれもが扱いやすい。ユーザーフレンドリーなわけだ。簡単に外れ、簡単に取り付け出来る。簡単だから、ユーザーは気軽にパーツ交換の恩恵を知る。もっと良いパーツが欲しくなる→パーツが売れる。俺はこのビジネスモデルが好きだ!大好きだ!(錦織風に)


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/60s, f/3.5, ISO 100

ホローテックが付いたCAAD10。これを格好良いと見るか、キメラと見るか。それは見る人次第ですが、世界最強と言われるキャノンデールのアルミフレームを、これまた多くのプロが使うシマノのコンポで走らせるのは、やはりひとつの究極の形なのでは?と思ったりします。(この方向の本当の究極は、全部デュラとかだろうけど、あんまり高価なものには興味が無かったり。コスパとか、俺が使いこなせるってところに重きを置きたいね。)


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/60s, f/3.5, ISO 100

はい、この状態で定点撮影。見事シマノ化できました。今日の下ネタ混じりで行けば、大人になっちゃった記念のプリクラ…ああ、なんか書いてて恥ずかしくなってきたw


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/125s, f/5, ISO 100

お、まだ俺以外の家族は起きてこない。だったらクランクまで交換しましょうか。

ホントあいつら寝るの好きw

 

前も書いたと思うけど、このFSAのチェーンリングが「チャララララ」みたいな異音出してたんですよ。なんかママチャリみたいで安っぽかった。こいでいる最中にラチェット音みたいな。

で、Tiagraのものと比べても何がどう違うわけじゃ無いんですけどね。若干、Tiagraの方が歯がノコギリのように尖っているのかなと。あと材質で、FSAの方がより振動の影響を受けるって感じなのかもしれません。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/160s, f/5, ISO 100

久々に左クランク取り付け。

左右から締め付けたり、脱落防止のロック引っかけたり、ねじ穴のふたをしたり行程は複雑ですが、その一つ一つの作業は難しくない。力も要らない。

ちょっと浮気してみて、シマノの良さを再確認です。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/125s, f/5, ISO 100

シルバー系でまとまった右クランク。

色々傷が入っていますが、この鈍い光沢のクランクがやっぱ良いですね。

トレンドは黒なんでしょうけど…。

車の色を見れば分かるでしょうが、基本シルバー好きなんで。(ママチャリ除く自転車のフレームって本当にシルバー無いよねぇ。)


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/125s, f/5, ISO 100

さて、完成です。

シマノクランクに変えて、異音がぐんと減りました。ありがたい話で。

 

このあと、もうちょっと時間があったんで、チェーンの清掃&リアディレーラーのプーリーの分解洗浄をしました。ガイドプーリー(上の方)が若干目詰まりしてる?って感じだったので。走りに効果があるかは別にして、気分的にスッキリしたかなと。

で、その洗浄中に。

 

「佐藤さんに宅急便です。」「はい?」


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/30s, f/8, ISO 3,200

届きました。手遅れですwいらねーよ。

でも、これを発注してたから、自作工具でのベアリング外しに挑戦出来たというのがあります。途中で計画が頓挫しても、ちゃんとした工具が来るから、翡翠丸Cに乗れない期間は短くて済む。まあ、保険ですね。

保険かけておいて、「あー、今年も無事故だった。無駄金使っちゃったよ。チクショー!」って言うのはちょっと格好悪いかなw

 

でも多分、これを使ったとしても、悪戦苦闘したのには変わりないだろうなぁw

次は絶対BB30にするつもりは無いので、多分、もう使わないw 「新品、未開封」で出品して、ナンボか回収したいねw