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親子の間に流れる時間

2008年05月21日 | Weblog
 最近、「親子に流れる時間」について考えさせられることがありました。2つのことを話します。

◇ 干している傘を見ながら
 朝、学校に行くときに、ほとんど同じ時間に家を出ます。そのために、同じ時間に、同じ場所辺りですれ同じ違う車、すれ違う同じ人たち・・・がいます。「もうすぐ、あの車が向こうから来るだろうな。」と予想ができます。

 アパートの近くに、毎日、犬の散歩をしているお父さんがいます。女の子と男の子が楽しく会話をしながらお父さんに寄り添っています。時には、犬を連れているお父さんをあとから、走って追いかけています。あたたかい雰囲気がただよっています。ほのぼのとした情景です。


 先日の休みに、その親子の家の前を通りました。家の前には、子どもたちの傘がかわいらしくほされています。玄関前のちょっとしたデザインです。朝の様子、干された傘の風景を見ながら、すてきな家族の団欒が目に見えるようでした。子どもたちが大切にされている家族なんだろうなって感じます。毎朝の散歩。そして、それぞれの子どもたちの干された傘。

 今、傘を干すといったことも、お家の方が仕事で忙しい中、少なくなってきているのではないでしょうか。きっとお母さんが、子どもたちと一緒に軒先に干したのだろうなと想像します。



◇ 空を飛ぶわが子
「お母さん、僕が明日、家の上を○○時ころ飛ぶからね。」
と電話がかかったそうです。ひろしくんは、航空自衛隊に勤務しています。その日は、偶然にも家の上を飛ぶ航路だったそうです。今西祐行さんの「すみれ島」の話のようです。

 お母さんは、その時間に外に出て空を見上げていたそうです。ひろしくんとお母さんは、遠く離れて暮らしていますが、わが子が航空機で家の上を飛ぶなど、ドラマのようです。我が子の飛行機が飛んでくるのをどんな思いで待ちわびたことでしょう。

 ひろしくんも、空の上から、自分の家が見え、お母さんが自分のほうを見上げてくれていると思うと、どんなにわくわくした気持ちになったことでしょう。


 上空を通っていくその時間、子どもが親を、親が子を思う素敵な愛情が流れていたことでしょう。いつか、ひろしくんにもお母さんにも、どんな気持ちだったのか、聞いてみたい気がします。