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野球しない人は、おもしろくない文だけど・・・

2008年05月19日 | Weblog
 今日、テニス部の先生とこの間のテニスの大会のことを話しました。「テニスってメンタル面がしっかりしていないと、勝てないですからね。」という話。聞きながら、なるほどと思うことがありました。

ちょっと、今日は、野球の講座をしてみましょう。

 今までに軟式野球に携わってきて、「勝つ」ということの難しさを感じます。軟式野球で勝つ戦術というものをかったかくん流に書いてみます。策に溺れない嫌らしいチームの戦術例です。その前に。


① 生活面と技術・メンタル面は連動をしている
 例えば、よくグランドにボールが落ちている、草がはえている、ごみが散らかっている、だいたいチームの強さは、グランドの整備の仕方を見ればわかります。何年か前、生徒と、進学先をみるために、数校の高校の練習を見に行きました。ある高校は、守備から、バッティング練習に入るために、ベンチに戻ってきた時に、ぽんとグランドにグローブを投げました。遠方から、選手が来ているのだけれど、試合では、なかなか勝っていません。どこかに隙があります。わがままが通るとか、まとまりがなく、けんかがたえないとか・・・。その鏡がグランドであり、道具の管理であると思います。そういうところが雑であると、プレーも中途半端なところで納得してしまいがちになります。

 そして、最後にあいさつなどの部活の礼儀やマナーを部活だけに終わらせるのではなく、学校生活や家庭に生かした時に、真の強さがでてきます。そして、その部活が中心となって雰囲気のいい学校に変えることもできるのです。


② バント攻撃と堅実な守り
 技術論に入ります。かったかくんは、今までほとんどの生徒が中学校から、野球を始めるチームしか担当をしたことがありません。つまり、1年生は、総体が終わってから、練習をはじめ3年の夏で終わります。つまり2年間で力をつけ、勝負に挑みます。小学校から、始めている生徒とは、格段の差があります。でも総体では、そこと勝負をしなければなりません。嫌らしい戦術と勝ち方の例です。



◎中体連で勝つための戦術例
【バント戦術】軟式野球では、打率は、2割でいい方

 中学校から始めた生徒が、公式試合でヒットを打つ確率は、どのくらいでしょう。硬式野球とは違って、2割打てば強打者です。小学校からの投手は、駆け引きがうまいです。そんなに打てるものではありません。これは、小学校から野球をしている生徒も同じです。

 総体などは、トーナメント戦です。一回負ければすべてがおわりです。ということは、ヒットの確率が少ないヒッティングとセーフティバントをうまくかみ合わせたら、はるかに出塁率が高まります。打って打って打ちまくって勝つ。理想的な勝ち方ですが、よっぽど相手が弱いか、強力なチーム以外では、なかなかそんな試合運びはできません。

 バント戦法では、戦い方としては、醍醐味がないでしょう。すべてとは言いませんが、トーナメントでは仕方がないのです。練習試合の中では、打ちまくってください。トーナメントは、相手にプレッシャーを与えるつねにより出塁の確率が高い方を選択しなければなりません。

 相手からすると、そのチームがバントを使ってくるとわかって前進守備をとってきたときに、バスターやプッシュバントができれば最高のチームです。でもバスターやプッシュバントなどの技は、2年間では、すべての生徒にできるのは、難しいです。自分がピッチャーをしているときもこういうチームと試合するのは、いやです。まして、投げるだけでなく守備も気にしないといけないからです。

 前進守備をしいていても、中学校では、ランナーが2塁になると、どうしても3塁手は後ろに下がります。そこにスペースが生まれます。バントがうまいチームは、かき回すことができます。また2アウトからでもスクイズができます。ランナー3塁。3塁手がランナーを気にしているときが隙なのです。セーフティスクイズができます。特に下位打線では、ヒットを待つより有効です。

 練習では、バント守備練習をしているチームは、少ないです。総体にあたるチームと練習試合をするときは、相手に見せない方がいいでしょう。勝つためですから・・・。だから、練習試合の課題・目的を試合ごとに指導者は、しっかりともって臨むべきです。



【先攻か後攻か】
一般的には、守りのチームは、後攻をとるべきです。大量点がのぞめないときは、判定戦という可能性があります。判定戦は、相手の点を見て、こちらの攻めを考えることができます。完全に後攻が有利です。

 しかし、すべて後攻が有利かというとそうでもないケースもあります。
後攻めは、守りが先になります。試合が大きいものであるほど、緊張感が増してきます。投手力が不安定なチームは、守りが先なので、投手にとっての緊張感は、たまらないものがあります。雰囲気にのまれてしまいがちになります。ついつい力んで四球などで乱れることがあります。そういう場合は、先攻をとって、雰囲気に慣れさせる時間があった方がいいのです。

 また、相手を見て、自分のチーム力がはるかに上の時は、早めに攻撃をしかけ、コールドなどで、時間をかせぎ、投手力の温存と選手のスタミナ温存がトーナメントでは必要です。特に夏の暑い中ではなおさらです。チームの実態に合わせる、これも勝つためのポイントです。



 【バットの持ち方】
 中学校から野球を始めた場合、どうしてもヘッドスピードが劣ります。速球派のピッチャーや鋭い変化球には対応できません。中津市と下毛郡が合併をして初めての総体のときです。中津市との戦いです。一回戦、変化球ピッチャーと対戦をしました。バットを長く持って、振り回していました。

 新人戦の時は、コールド勝ちをしていたのですが、0対0のまま延長戦に。最後は、なんとかサヨナラヒットで勝ちましたが、ひゃっとさせられた試合でした。

 それぞれがバットの長さの調整をしていなく、こちらもそのことまでは、気が付きませんでした。あとで反省。知人がバットの長さが長いのではというアドバイス。どうしてもヘッドも下がってしまいフライがあがります。

 確かに、夏になると、どのチームも打撃力がついてきます。「俺が一発。」という気持ちになります。一発勝負では、前述の確率で勝負をしなければならないのです。

 長く持つか、短く持つか。代表決定戦では、現在、高校野球でも大分県屈指の速球派の好投手のピッチャーのいるチームと対戦。相手から見ると、対戦相手としては、やりやすかったと思います。

 今度の決定戦の試合は、全員にバット一握り余らせる指示を。速球に食らいついていきました。これもまた、判定戦に。最後は、下位打線の選手が判定戦で、ヒットエンドランを決めて、サヨナラ勝ちをしました。そして、旧中津市のチームを破って総体出場を果たしました。



【相手のサインを盗め】
 相手のサインは、一般的には、読むことはできません。しかし、およそ、わかるのです。どんなときにわかるのか。

 監督は、試合中にいろいろ体を触りながら、サインを出します。これではわかりません。しかし、試合中、緊迫をしたときに、サインの出し方が早くなる傾向があります。(さわる回数が少なく、スチールなどを仕掛ける)それを見逃さないのです。

 草野球なら、3回くらいまででわかります。ふだん、練習をしていないので、サインは、コンパクトにしています。キー一つにワンタッチのサインが多いです。だからわかりやすいのです。最近は、年をとり、試合に自分が出ることよりもサインを見つけることの楽しみがあります。先日の一般県体予選では、2回の攻撃の時に相手のサインがわかりました。

 これは、捕手にしても同じことです。試合が進むにつれ、緊迫をしたときに、ピッチャーに出すサインが、股の間から、ランナーコーチに見えるようになることがあります。これを見るのも得意な生徒がいました。




【ツーアウトでも3塁に】
 スコアリングポジションにランナーがいるというのは、守っていても嫌なものです。まして、ランナーがサードにいるなんて、ピッチャーからすると、気をつかいます。3塁にランナーがいると、変化球が苦手なピッチャーは、まず、ストレート勝負となります。球種を考えなくて済みます。

 変化球であると、ワイルドピッチがあります。エラーでも一点です。だから、中学校における僅差の勝負、トーナメントでは、ワンアウト2塁から、送りバントで、ツーアウト3塁もありです。相手にプレッシャーをかけることになります。ここで、セーフティなどをするのも相手に意表をつきます。



【バッターボックスを有効に使え】
 バッターは、バッターボックスの中なら、どこにいてもいいのです。速球派と変化球のピッチャーでは、立つ場所が同じではヒットを打つ確率は減ります。
 変化球のピッチャーは、バッターボックスの前に立つべきです。というのは、前に立って、ボールの曲がり際を打てとよく言います。

 これは、経験上間違いだと思います。ピッチャーの変化球のボールは、手元から離れてからまもなくボールは、変化します。ベースのところから曲がったり落ちたりはしません。

 前に立てというのは、変化球で後ろに立つと、落ちるカーブやスライダーだとベース上は、ストライクゾーンを通過してもバッター位置のところでは、ボール球になっているかも知れません。横の揺さぶりでは、自分の体から遠くで打たなくてはいけません。難しい打ち方になります。

 セーフティバントをするときも、バッターボックスの前に立つと、フェアグランド上です。バッターボックスの中の後ろは、ファールグランド上です。角度的にファールグランドから、3塁線上に転がすのと、フェアグランドから、3塁線上に転がすのでは、どちらの成功率が高いですか。試してみましょう。