神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] NOVA6

2011-11-21 22:33:03 | SF
『NOVA6』 大森望 責任編集 (河出文庫)





今回は新人特集らしいが、衝撃的な出会いみたいなものは無かった。でも、新人がどんどん出てくるのは、今後が楽しみ。

全体として良作が揃っているものの、SFとしては、インパクト不足は否めない。テーマの衝撃性があったのは牧野修ぐらいじゃないか。しかし、新旧硬軟とりまぜたラインナップは非常に楽しいアンソロジーで、やっぱりSFって面白いなと思った。



◎「白い恋人たち」 斉藤直子
前回の続編? 現在のコミュニケーションや匿名問題などを近未来に外挿した思弁的なSF小説でありながら、ちゃんと笑えるボーイズ・ミーツ・ガールな恋愛小説。

○「十五年の孤独」 七佳弁京
軌道エレベーターを15年かけて人力で登る話。15年という歳月の描写が起動エレベーターの巨大さを際立たせる描写になっていると思う。そして、SF者は軌道エレベータの名称やステーションの名称に涙する。父親と光の鳥の件はちょっと消化不良なきがする上に、校正ミスのような気がする文章がいくつか。なんか、主人公の背中にはエボルタが見える。

△「硝子の向こうの恋人」 蘇部健一
オーソドックスなタイムトラベル話。正当派として読めば古いし、トホホ派としてもトホホ感が少ない。

○「超現実な彼女」 松崎有理
えーと、オチは? でも、この彼女は結構好き。惚れた。

○「母のいる島」 高山羽根子
十分、ヒット・ガールがいっぱい出てくる小説だと思いますけど……。母親のポジティブな復讐譚が感動的で真似できない。

○「リビング・オブ・ザ・デッド」 船戸一人
なるほど、わからん。(その1)
確かに伊藤計劃っぽいと言われれば納得するけど。登場人物の思考が理解できず、共感もできないので、まったくもって、解釈すらできん。

△「庭、庭師、徒弟」 樺山三英
なるほど、わからん。(その2)
ウィトゲンシュタインはまともに読んでないしなぁ。そもそも、ウィトゲンシュタインを名前くらいしか知らない読者に理解できるように書いてあるのか、これ?

○「とんがりとその周辺」 北野勇作
えーと、〈新しい太陽の書〉?

◎「僕がもう死んでいるってことは内緒だよ」 牧野修
長期記憶を持てずに崩壊していく社会を描いた作品。311後の喪失感は確かに感じるのだけれど、格差社会への言及も見られる。たしかに、派遣の仕事なんて、こんなものなのかもしれない。そして、トリックスターに洗脳される“底辺”なんて、まさしく現在的。

○「保安官の明日」 宮部みゆき
ひねくれたSF者としては、〈ザ・タウン〉が“どこ”なのかを推理しながら読まざるを得ないのだが、実はその面白さは〈ザ・タウン〉が作られた背景にあったというオチ。ハウダニットに気を取られていたら、ホワイダニットに驚いた、的な。



11月20日(日)のつぶやき

2011-11-21 03:15:43 | つぶやき
06:50 from Tween
さぁ、醤油スタ行くか。今年はちゃんとチケット持ってる。まずは、新宿8:30。
08:06 from twicca
しんずくなう。MAXコーヒー100円。
08:13 from twicca
今日は2台だ。2号車なう。 #consadole
10:40 from twicca
地震? バスじゃわからんわー。
10:43 from twicca
上里おー、かみさとおー、おおーかみさとSAぇー。ソーセージが凄くいい匂いだったけど、自重。
10:46 from twicca
芝生は大旗、鳴り物禁止って書いてあったような気がするんだけど、大丈夫かいね。
11:56 from twicca
旗と太鼓がスタンド、応援は芝生。やっぱり……。
11:58 from twicca
芝生の角は意外に見易いぞ!
12:18 from twicca
相変わらず、ゴミ箱が見つからないぜ、醤油め。
12:24 from twicca
さすが、鳥めしはうまかった。そこだけは認めてやるぜ、
13:54 from twicca
最近、こんな試合が多いな。一発入れば、連続して入りソーセージなんだが。
13:56 from twicca
2回ぐらい入ったと思ったのに、前半0-0。
13:57 from twicca
自分で書いて意味がわからない。なんの変換ミスだ? QT kats_takami: 最近、こんな試合が多いな。一発入れば、連続して入りソーセージなんだが。
15:17 from twicca
まだ終わってない。と、言い聞かせるのみ。最後は内村のゴール後みたいな虹が見えることを信じよう。
15:42 from twicca
2号車は静かです。クラシック飲んで寝よ。
15:48 from Twitter for Android
今日、2回目の虹。 http://t.co/517w6gyM
18:18 from twicca
そろそろ、しんずく。みなさま、お疲れさまでした。後援会のみなさん、ありがとう。来週の湘南戦で頑張りましょう。
19:29 from Tween
帰宅。はた迷惑で申し訳ないが、さっそく着てたものすべて洗濯だ。
23:19 from gooBlog production
[コンサ] 2011 J2第36節 草津 - 札幌 http://t.co/CJe48Uvl
23:27 from 読書メーター
【NOVA 6---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)】なるほど、わからん。と思った作品がいくつか。今回はあんまり好きなタイプのSFがなかった気がする。それでも「白い恋人たち」は電車の中で吹... →http://t.co/xhNuDqOf #bookmeter
by kats_takami on Twitter

[コンサ] 2011 J2第36節 草津 - 札幌

2011-11-20 23:13:59 | コンサ
2011年 J2第36節 ザスパ草津 2-1 コンサドーレ札幌 @正田醤油スタジアム


わたしまけましたわ。



風が強い中、キックオフ前にフィールドを交換。いつもと違うことをすると負けることが多いので、なんとなく嫌な感じはあったのだけど。

気持ちのいい晴れ空と黒い雨雲が交互にやってくる空模様と同様、試合の流れは行ったり来たり。

前半、風上に立った札幌が有利に進めるが、最近多い展開通り、攻めても攻めても点が取れない。得点機が2、3回あったと思うんだけど、ここで得点できないと苦しくなるのはいつもの通り。ジオゴが競り合って、内村が後ろに抜けるパターンが効果的に決まっていたので、やっぱりここで得点が欲しかった。

後半、風下になったものの、カウンターから抜け出した内村が相手キーパーに当てつつもゴール。先制した試合では今季全勝。相手が前に出てくれば来るほどカウンターの餌食。……だったはずなのだが。

ホスンが傷んで、ヤバイ阿波加か、いや大丈夫か、と騒然となった直後のセットプレー。すでにロスタイムに入ろうかというときに失点。さらに、長いロスタイムに逆転。がっくりと倒れ込む選手。立ち上がれ、まだ終わっていないと叫ぶサポーター。

ゴンがいたなら、最初の失点の時でも、ゴールの中のボールを拾い上げてセンターサークルに走っただろうか。逆転された後には草津の選手がはしゃぐのが目立つだけ。肩を落としながら、のろのろと歩く札幌の選手。

先発の古田を近藤に変えるのはまあいいとして、その後の投入が日高。失点のせいで取りやめたものの、続いて櫛引が準備していた。守備固めというより、疲れた選手を変えて、カウンターの得意な選手を前にという意味だったのだろう。櫛引の投入は、岩沼、宮澤を一列ずつ前に上げる意図があったのか。

しかし、これらの交代が選手たちに守りの意識を植え付けてしまったのかもしれない。徳島との得失点差を縮めるためには、何点でも追加点が欲しかったのだが。そういう意味では、いつもの上原、岡本投入でよかったはず。しかし、これは結果論。残り数分を守り切ることができれば、名采配と言われただろう。

絶対に負けられないというか、絶対に勝てるだろうと甘く見ていた試合を落とし、徳島との勝ち点差は3に開いた。しかし、鳥栖も負けたせいで鳥栖との勝ち点差も3。つまり、鳥栖と徳島が並んで、1ゲーム差で札幌が追う展開。なんという神シナリオ。本当に今年の昇格争いはスリリングで痺れる。





今日の内村のゴールの後にはスタジアムの上に虹がかかった。試合終了後に高速から振り返った時も、はっきりとした虹が見えた。これは吉兆だと思おうではないか。

そして、昇格争いは終わっていない。来週は鳥栖と徳島の直接対決。まだまだ札幌にもチャンスはある。

他力本願? いやいや、我々の咒で徳島と鳥栖をこけさせよう、奇跡なす者たちよ! って、伝わらないネタ……。


11月19日(土)のつぶやき

2011-11-20 03:13:31 | つぶやき
18:15 from twicca
雨でなんだか窓の外が見えなかったせいで、乗り過ごして立川なう。どうせなので、ビール飲んでく。
18:17 from twicca
発売4時間で発売停止には驚いたが、ヒトゴトではないのだった。
18:22 from twicca
タンタンの冒険って、Tintinじやないか。ネイティヴな発音だとどうなるわけ?
18:26 from twicca
日本シリーズだった。サッカー見たい。キルケニーはうまいけど。
18:31 from twicca
両サイドにヘビースモーカーきた。急募、カウンター禁煙のアイリッシュバー。
18:36 from twicca
上里って、J2知ってる選手が必要だよねって意味でレンタルされたんじゃないのかと思うんだけど。
18:52 from twicca
隣でなぜか英語でソフト系の会社の内情を話してるふたり組がいるんだが、近くにそれっぽい会社あったっけ?
普通に日本語しゃべってたので、日本人か、日系人だと思うんだけど。
18:56 from twicca
上里お買い上げして頂けないでしょうか?
18:58 from twicca
鳥取は昇格争いを諦めてるから、そういうおもてなしができるんだろうね。
19:02 from twicca
要するに、俺はビールじゃなくてエールがのみたいのだ。サッポロはエールを出してくれないのかな。
日本だと、よなよなエールくらい?
by kats_takami on Twitter

11月15日(火)のつぶやき

2011-11-16 03:10:04 | つぶやき
21:56 from twicca
なんと、北朝鮮がUFWCのチャンピオンになったのか! このままベルト持ち逃げとか、プロレス的で胸熱! 数ヶ月タイトルマッチしなかったら剥奪でいいだろう。で、まだ会社!
23:07 from gooBlog production
[SF] 宝石世界へ http://t.co/O7jgaiHG
23:10 from Tween
帰ってきたけど、サッカーのビデオは見ないで寝よう。
by kats_takami on Twitter

[SF] 宝石世界へ

2011-11-15 23:06:39 | SF
『宝石世界へ』 テッド・ホワイト (ハヤカワ文庫SF)


勝手に名作発掘シリーズ続き。

警察官のアーサーと、少女のキム(後からなんと強姦被害者と判明)は深夜の地下鉄に乗っている間に、現実とは違う別な世界へ紛れ込んでしまう。ちょっと違う世界から、まるっきり違う世界まで、黒服の男たちから逃れながら、元の世界へ戻ろうとしての冒険が始まる。

警官のアーサーは生き延びるための強盗や、黒服から逃げるための破壊活動に心を痛め、犯罪に対して良心の呵責が無くなることに恐怖したり、娘のような歳のキムに誘われてもインポになったりと、カタブツっぷりを発揮するところがおもしろい。

で、結局、この黒幕はなんとあのレオナルド・ダ・ヴィンチであった! アーサーとキムが冒険した世界も、アーサーの故郷である世界も、ダ・ヴィンチが見つけた宝石の中に存在していたのだ!

しかもダ・ヴィンチは宝石の中にいろいろな世界を作って実験したり、未来予測をしたりしていたのだという。これはまさしく仮想世界モノ。

4次元世界とか、並行世界ではなく、人為的に作られた仮想世界としては割と先取りのアイディアだったのかもしれないが、実はこのアイディアは盗作(インスパイア)だったということが解説に書いてある。

そしてまた、内容よりも、解説にある著者、テッド・ホワイトの紹介がおもしろい。

ファン作家で、ファン活動に熱心なBNFで、最後はあのアメージングの編集長にまでなってしまう。しかし、その編集姿勢はSFファンにこそ好評だったものの、雑誌としての売り上げはジリ貧とか。

日本でも、SFマガジンの初代編集長福島正実や、2代目南山宏(森優)も単著があるが、それらはみな、出版社入社後の話。日本じゃ、作家や翻訳家が外から招かれて編集長に就任なんてことがあるんだろうか。戦前にはあったんだっけ?

例えば、山本弘や冲方丁がSF Japan再刊時に編集長に就任とか。……ありそうでなさそうでちょっと想像がつかない。

こういうところにも日本の終身雇用制が影響しているような気がしておもしろい。終身雇用制が崩れつつある現代ではどうか。転職が盛んと言うよりは、首が切られるだけだから無理?

あ、そういえば水嶋ヒロって、作家から編集長になったんだっけ(笑)


[SF] ドリーム・マシン

2011-11-14 23:48:23 | SF
『ドリーム・マシン』 クリストファー・プリースト (創元SF文庫)




これも名作を読もう活動の一環。買ったのは今年の神保町ブックフェスティバルの東京創元社ブース。どれでも200円だったので適当に(笑)

実は返ってくるまでダブったんじゃないかと心配してたけど、持ってなかった。


序盤はいったい何が起こっているのかわかりずらいのだが、ドリーム・マシンに入りこんだまま、帰らなくなったデイヴィッドの捜索と強制帰還が当初の目的。

で、このドリーム・マシンというのがなかなかに奇妙なもので、接続された被験者の無意識を重ね合わせ、未来を予測しようという、いわばアナログ仮想世界なのである。

その世界に入ってしまうと、まるで夢の中にいるように、ドリーム・マシンの中の世界が現実として捉えられ、現実世界のことはほとんど忘れてしまう。

被験者の無意識が世界に影響しているので、ちょっとした願望が叶いやすくなったり、被験者の深層心理が天候に影響したり、なかなか芸が細かい。

そしてまた、強烈な個性を持つ被験者の参加により、容易に世界が変容してしまうというところが物語の転回点となり、これがドリーム・マシン実験の崩壊へ繋がる。


後半には、ドリーム・マシン世界の中でドリーム・マシンへ入るという荒技が飛び出し、非SF者はこのあたりで混乱してくる様子。しかし、映画『インセプション』を見ていると、このあたりの構造は理解しやすいかも。

ドリーム・マシンの中でドリーム・マシンに入ると、元の世界に戻るのではなく、さらに深い夢に入っているのかもしれない。ゆえに、ジューリアはマシンの中からではなく、廊下の奥から出現したのだ。

それを突き詰めてゆけば、ラスト2節は別な階層の夢であるのではないかという疑問がわいてくる。すなわち、実はこの小説はハッピーエンドの恋愛小説と見せかけておいて、皮肉な結末の自己愛小説だという可能性が見えて来て、著者の人の悪さにちょっと身震いがする。


[SF] 栄光の星のもとに

2011-11-14 23:47:36 | SF
『栄光の星のもとに』 ロバート・A・ハインライン (創元SF文庫)


SFファンを名乗るなら、ということで、過去の名作を少しずつ読むようにしている活動の一環。これは創元SF文庫で再版されたけど、すでに目録落ち?

ハインラインは強いアメリカの家長主義的な作品とともに、少年の成長を描いたジュブナイルが多いのも特徴。男は常に強くあらねばならぬのだ。この作品の主人公ドンもそんな成長を経験する一人。

火星の両親から離れ、地球で寄宿生活を送るドンの元に、地球-金星間の独立戦争を察知した両親から、火星行きのチケットが送られてくる。しかし、一歩遅く、ドンの乗った船は火星ではなく金星へ向かい、ドンは独立戦争の渦中に巻き込まれてしまう。しかも、両親の知り合いから託された指輪の秘密をめぐり、スパイ容疑で追いかけまわされる羽目に。ドンの運命は、そして、指輪の秘密とは!
ドンは棚ボタ式に恋人を手に入れるし、指輪の秘密もタイヘンなご都合主義ではあるのだが、それはまぁ主題じゃないということで

地球-金星戦争はアメリカ独立戦争からの発想とされているが、ドンの複雑な出生(宇宙空間で生まれて金星と地球で育つ)に起因す二重国籍の苦難を考えると、どうしても第二次世界大戦中の日系2世たちの境遇を思い出してしまう。

金星人でもなく、地球人でも無いという差別の境遇は、現在の在日朝鮮人の扱いにも通じるものがあるかもしれない。

ここで、現代の『Between Planets』がいろいろな形で大きな意味を持ってくるのである。

しかし、ハインラインの答えはひとつ。自分は金星人でも地球人でもなく、太陽系市民である。

第二次大戦中はともかく、21世紀の現代においても、国家という軛に捕らえられ、世界市民、あるいは地球市民と胸を張って答えることができない状況は、SFファン的にはそろそろ憂慮すべきことなのかもしれない。


11月13日(日)のつぶやき

2011-11-14 03:07:21 | つぶやき
11:20 from gooBlog production
[映画] 三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 http://t.co/QuGFh1YU
12:01 from gooBlog production
[コンサ] 2011 J2第35節 札幌 -大分 http://t.co/Ip1R73aP
15:16 from twicca
インモータルズ見てきた。俺的にはかなり残念な出来。3Dで見て、損した。
22:48 from gooBlog production
[SF] ルー=ガルー2 http://t.co/MQUwXRqb
23:22 from gooBlog production
[映画] インモータルズ http://t.co/6nBb6P9s
23:36 from Tween
なんか煽られた気がするので「仲よし」の交流会に申し込んでみた。
by kats_takami on Twitter