神なる冬

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コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] 新しい太陽のウールス

2008-09-15 15:55:57 | SF
『新しい太陽のウールス』 ジーン・ウルフ ハヤカワ文庫SF

我らがコンサドーレとともに、豪雨の三ツ沢で水没した書である(ワラ)
乾いた後も本の歪みっぷりはすごいことになっていて、どの方向にも直立しません。

乾かすために2週間かかったせいで、イエソドの途中で間があいて、なおさらわけがわからなくなってしまいました。
思いっきり消化不良です。口当たりだけは楽しみましたが、未消化で栄養には全然なっていません。
汚い話ですが、この文章は下痢みたいなものです。

「数々の謎が解き明かされる」という売りですが、想像もしていなかったような物語の大どんでん返しには気付きませんでした。無かったのではなくて、気付きませんでした(←これ重要)

謎の解明よりも、イエソドでの裁きの後にウールスへ戻り、時間を越えて旅をすることにより、主要キャラ大集合のお祭り的な展開が楽しかったです。That's 太陽の書 グラフティー(ワラ)

なんだかよくわからないんですが、セヴェリアンは何度も死んで、そのたびに生き返らされているのでしょうか。
自分の死体らしきものがいくつか出てきますが、母親の生んだ肉体の他にアンドロイドのような身体があって、今生きているのはそこにプログラムである魂(アニマ)を格納したものということでしょうか。

光子帆船っぽく見えてタキオン速度(?)で飛ぶ船やら、量子力学やらブラックホールやらホワイトホールやら、なんだかよくわからない説明が出てきます(しかも語り手のセヴェリアンがわかっていないので、さらにわけがわかりません)が、結局セヴェリアンは黄泉の国であるイエソドから帰還し、魂として復活した後にウールスのいろいろな時代へ旅をしたのでしょうか。

1巻から4巻が、ファンタジーの衣をまとったSFだったのに対し、本書はSFの衣をまとったファンタジーというか、神話なのでしょうか。
天界からのお導きにより、なんだかんだでノアの大洪水で、最後は新しい神様になるという。

うーん。やっぱり消化不良で駄目すぎですね。
老後に1巻から5巻まで通読してみたいと思います。


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