2013 J2 第35節 ロアッソ熊本 2-1 コンサドーレ札幌 @スカパー
まさかの上里全治8か月に続き、河合、深井が離脱。なかなかメンバーがそろわない。
愛媛の石井が来季に札幌復帰とのニュースも流れたが、FWよりもボランチ不足を何とかしてほしいところ。石井よりも岩沼に帰ってきて欲しいぐらい。山本真樹なんて贅沢は言わないから。
そんなわけで、砂川ボランチ。レコンビンが出場停止で、フェホもベンチ。他はいつものメンバーかと思いきや、GKは前節に続いて曳地。このまま正GKに定着できるのか。
守備面で不安のある砂川は、ボールホルダーに突っ込み過ぎな感じもあるがこれが効果的なフォアチェックになっている。ただし、このままスタミナが持つのかは疑問。
攻撃では、その砂川から内村への縦パスが非常に効果的。このホットラインは完全に完成していて、札幌最大の武器になっている。あとは、内村を囮にした攻撃などへのバリエーションを広げるぐらい。
ところが、セットプレーからあっさり失点。ニアでのヘディング。狙って打ったというよりはバウンドがちょうど誰も触れないところに弾んでいった感じ。マークに付いていた宮澤も、セーブできなかった曳地も責められない。
しかし、今の札幌は失点で一気に失速することがなくなった。これはメンタル面で、今年もっとも成長したところだと思う。熊本にペースを握られることなく、熊本ゴール前までボールを運ぶ。
やはり砂川からのパスを上原がオープンスペースで受けてから、センタリングを上げずに自分で持ち込んで誕生日ゴール。これで同点。
その後も、きれいに崩す形も見られたが、シュートは枠の外。
結局、前半は1-1の同点。シュート数も 4-5 で、他のスタッツもほぼ互角。ポゼッションの札幌にカウンターの熊本というわけでもない。
後半の開始直後は熊本の方がボールの繋がりがいい。前半は見られなかったサイドチェンジで左右に振ってくる。札幌は砂川からの縦パスが相変わらず多い。
次第に札幌の保持率が上がってチャンスが生まれ始めると、まず熊本が選手交代。されにつられるように札幌も選手交代。三上に代えてフェホ。
熊本は5バックがべた引きでスペースが無く、フェホのスピードが生きない。高さもいつものことで、心理的恐怖を与えているものの、技術的にはマイボールにできるわけではないので、この交代は失敗だったかも。
完全にお疲れな前田に代えて、地元の岡本を投入するも、こちらもいまひとつキレがない。最近使われなかったのでどうしたのかと思っていたが、これじゃ確かに先発に使えない。
圧倒的にボールを保持していながら、べた引きの相手を崩せない状況が続く。こういう時に欲しいのは、やっぱり上里のミドルシュートなのだけれど……。
取れるときに点を取らないと、相手にワンチャンスを決められるのがサッカー。悪い予感の通り、熊本が追加点。ヘディングのこぼれ球を逆サイドから押し込まれる。後半1本目のシュートがこぼれて2本めのシュートでやられた。まさにワンチャンス。
ここで砂川に代えて翔太を投入。しかし、やっぱりスペースが無いのでスピードを活かせない。
そのまま試合終了。降格争いのチームに、プレーオフ進出を狙うチームが2-1で負けた。こういう取りこぼしが多すぎる。例えアウェイであっても、下位チームに負けていられる状況じゃないだろう。とはいえ、今回は完全に弱小チームのセオリー通りにやられてしまった。(熊本が弱小チームと言っているわけではないので注意)札幌もそれだけ強大チームになったのだと思っておくことにしよう。
それにしても、熊本で勝てないのはなぜなのか。そんなに暑いのか。だいたい、この試合が熊本での初得点とか。やっぱり相性が悪いとか、方角が悪いとかなのか。
この試合でも、内村が角度のないところから南の股を2回も抜くが枠に行かず。それ以外でも3点ぐらいシュートミスで損してる気がする。
とにかくひとつひとつのプレーの精度を上げていくこと。それしかないんですかね。
それにしても、いらいらする試合だった。ゲームでこんな試合だったら、ぜったいコントローラーをぶん投げてるよ!
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