2013 J2 第40節 コンサドーレ札幌 1-0 ヴィッセル神戸 @スカパー
試練の上位4連戦の4戦目。先週の千葉戦はリアルタイムで見られなかったので、今回は万難を排してテレビの前に正座して観戦。
直前に京都がG大阪に敗れたせいで、神戸は自動昇格が決定。J2優勝を目指しての戦いに気持ちの切り替えが必要。これがいい方向に働くのかどうか。札幌がプレーオフ進出するためには、相手がどこであろうととにかく勝たねばならないので、他のチームはどうでもよい。
内村がイエロー累積で出場停止のため、宮澤がトップ下。さらに右にレコンビン、左に荒野。宮澤の替わりに、ボランチの位置に深井が復帰。宮澤、深井、レコンビンと、注目選手が目白押し。
試合は序盤こそ札幌が先手を取ったものの、やはり神戸のうまさにペースを握られる。しかし、神戸は前田の変則的なドリブルを止められず、ファールを連発。これでペースを崩し始める。
主審の池内明彦は、札幌戦でクソ判定を出しまくっているので警戒していたが、今日のジャッジは札幌優位に働いた。やっとホームディシージョンの意味を理解したようだ。
今日は札幌も意気込みが違うのか、いつもは少ないミドルシュートをガンガン打ちまくる。特に深井の豪快ミドルはすごかった。わずかに左に外れたけど、あれが入っていればワールドクラスの弾道だった。
そんなミドル連発の中で、河合のミドルが北本のハンドを呼び、PKゲット。さすがにクソ審判だけあって、微妙な判定だったけれどもありがたく受け取っておこう。
ここでPKを蹴りに行ったのは、なんとレコンビン。このPKを見事にサイドネットに突き刺した。さすが、ベトナムの英雄。
後半は動きの鈍ったレコンビンに替えて岡本、さらに、フェホ、榊の凸凹コンビを投入。勝ってる時のフェホの信頼感は凄い。とにかく、足が速いので相手DFがラインをうかつにあげられず、ボールを奪っても早いカウンターにつなげられなくなる。セットプレーでの跳ね返しも強くなるし、鬼に金棒状態。
神戸は焦りからか、プレーが雑に、荒くなり、池内のカードマジックの餌食に。ついにエステバンも退場。
最後の最後には、ゴールライン上での攻防もあったが、なんと杉山がこれを防いでセーブした瞬間にタイムアップの笛。なんともドラマティックな幕切れだった。
最終的には、シュート数20-10という大差を付け、1-0で札幌の勝ち。プレーオフ進出への望みをつないだ。
注目選手のうち、宮澤は攻撃では今一つ。最近、ボランチが多いので、FWの動きを忘れてしまったかのように、裏への動き出しが少なかった。マークが前田に集中する分、チャンスはあったはずなのだが、うまく生かせず。
レコンビンはPKを含めたプレースキックでさすがの精度を魅せるが、チームとして連動した動きがまだできていない感じ。一生懸命なのは伝わってくるので、もうちょっと時間が欲しい。お立ち台での「コンニチハ」は伝説になるかも。
久し振りの深井はすごかった。本当にルーキーかと思えるほど落ち着いていて、視野が広い。ボランチとしては、同じルーキーの堀米も新人離れしているが、さすがに器の大きさが違う気がする。これでなんと、1995年3月生まれはチーム最年少のようだ。
一番目立っていたのは前田。変則的なドリブルと、訳の分からないループシュートで味方のサポも煙に巻くほど。天才なのか変人なのか、あいかわらずよくわからないが、神戸にとっては最大の脅威になっていたようだ。
さて、上位陣との4連戦が終わって、3勝1敗と勝ち越し、プレーオフ進出の可能性は十分残された。残り試合が岐阜、北九州ということを考えると、これからつぶし合いを残している他チームに比べれば優位と考えてもいい。しかし、この4連戦の前に熊本、群馬と連敗したことが痛すぎる。まさに、強きをくじき、弱きを助く状態。まさか、次も岐阜を助けるなんてことはないだろうな……。
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