[SF] 罪火大戦ジャンゴーレ

『罪火大戦ジャン・ゴーレ 1』 田中啓文 （ハヤカワSFシリーズ Jコレクション）





うひゃひゃ。エロい！グロい！きちゃない！

「最後の審判」が発生し、復活しまくる偉人たち。地球は復活者で溢れ、『人間がいっぱい』どころじゃない世界。

仕方が無いので、魂摘出装置（ソウルトレイン）で魂を摘出して他人に移植。ひとつの身体に5つの魂。5つの力をひとつに合わせて、叫べ勝利のおたけびを！

生きる場所を求めて宇宙に進出した地球人が出会った敵がエゾゲバロ・ログロ人だ。でっかいナメクジが粘膜の津波に乗って襲ってくるぞ。

それにしても、出てくるものすべてがギャグと駄洒落で、しかもエロでグロ。

これ、藤子・F・不二雄先生とか、いろんなところから怒られるんじゃないのか。

それどころか、老魔砲Ｏ……じゃなかった、ローマ法王にも怒られるだろ。エクソシスト派遣されるぞ。

SF的にはエゾゲバロ・ログロ人の正体や、キリスト教の神の正体が気になるところであるが……どうせ駄洒落なんでしょ。


日本SFをリードする叢書、Jコレからのリリースだが、SF初心者にはまったくおススメではありません。こんな本を読むのは、ありきたりのSFに飽きた人と、田中啓文のファンだけでいい。