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バス存続には利用者向上が不可欠

2010年08月18日 | その他

今朝の新聞に載っていました西鉄バスの現状。
福岡県内63路線を今春に廃止あるいは減便し、秋には39路線の全部または一部を廃止する計画のようです。
大牟田市の手鎌校区町内公民館連絡協議会では、西鉄バス:米の山~黒崎団地線の来春廃止が言われている事から、住民上げてバスの利用をと活動されているようです。
バス利用者の現状は厳しく、荒尾市では参交バスに走ってもらっていますが、利用者が少ないことからある路線では、100円の経費をかけて22円の収入しか上がらない赤字路線もあり、そのような赤字穴埋めのための補助金として予算を5000万円組んでいます。
荒尾市では、平成17年に荒尾市営バスを廃止し、全路線を民間に委譲。ピーク時の昭和50年には、年間延べ利用者件数は約460万人でしたが、現在では約37万人。利用者の減少は著しくなっています。
バス利用者の減少は、交通免許取得者、取得率が向上したことによってマイカーやマイバイクの登録、所有が増大し、通勤、通学、お買い物など、バス以外での交通方法を自ら取得したことが最大の理由です。
それでも、銀行や病院、郵便局、スーパーマーケットなどが無い地区の住民で、自家用車等を所持していない交通弱者の方は、バスなどが『足』になっていますが、バス利用者が少ない路線ではバス停が廃止となったり、また路線の変更でバスが通るバス停までが遠くなったりしています。
ここで問題となるのは、年々乗降客の減少⇒民間バスの収入減⇒荒尾市からの補助金増大⇒補助金には限度がある。削減したい⇒そのため便数・路線の減少⇒不便になる⇒このことでバス離れが進み更なる乗降客の減少、という悪循環の現状にあります。
この流れに歯止めをかけるためには、利用者が増えることが一番ですが、私立高校では送迎バスを所有し、病院・医院・介護でも送迎バス、温泉施設でも無料送迎バスを運行させています。
私が住んでいます二中校区で、バスへの苦情などほとんど聞いた事がありません。それは、校区内に徒歩圏内ですべてが揃っている事からであり、バスがないと困るというのは、徒歩圏内に利用したい公共施設や商業施設などが無い地区ばかりです。
しかし、そういった地区には採算の関係からバスの便数が少なく、一日に何本しか走らないことで不便になっています。それでも、ゼロではない、利用者がいる、バスが走ってほしいと住民の方たちは願っています
マイカー等を利用されている方に『バスを利用しよう』と言っても、私自身が目的地までバスを利用しようとしたら、考えただけでも『時間がかかる』ということが先にたち、また便利さも考えるとどうしてもマイカー、マイバイクとなってしまいます。
こんな声を聞いた事があります。『バスが赤字なら廃止すればいいじゃないか』。
その方にとって、バスが生活の一部になっていないことからの発言ですが、タクシーよりも低額で走ってくれるバスを必要としている方が、年間延べ37000人はいるんです。
大牟田市手鎌校区の取り組みに対して、『バス存続は掛け声だけじゃ駄目。積極的に乗車。必要なら残るはず。』と有明新報は直言しています。
バスの問題。『他の交通方法を持っているので、自分には関係ない』と思っている方が多く、市民全体の問題としてはなりにくい面もあります。
西鉄バスの現状を見て、思うことがありましたので書いてみました。