解放荒尾地区市民共闘会議の第31回定期大会を開催しました。
昨年の大会にて、事務局長に就任してから初めての大会。
過去を振り返って、そしてこれからの活動をどうするかの議案書作り。
けっこう大変でした。
共闘会議では、
★10・31狭山と人権を考える荒尾市民集会の開催
★荒尾市人権同和教育研究大会への参加
以上がメインの活動であり、署名活動なども取り組んでいます。
2012年度では上記のほかに、地域にでかけ狭山事件や問題について認識を深めてもらうために、学習会への参加や開催なども行うことにしました。
共闘会議の精神である『の解放なくして労働者の解放なし。労働者の解放なくしての解放なし』を根底にしながら、さらなる活動を目指して取り組みを進めていきます。
大会終了後に、宣言から90年 『人の世に熱あれ 人間に光りあれ』 に対する想いなどについて講演を、熊本県共闘会議からしていただきました。
聞けば、県内にて地区共闘会議があるのは、ここ荒尾だけになったそうです。
労働組合は連合に包含され、地域に組織があるものの解放共闘会議は自然消滅になっているそうです。
もう一度、再建をしたいと言われていましたので期待するしかありませんね。
共闘会議として、今年度がさらに飛躍の年となるよう頑張るつもりでいますので、ご支援・ご協力をお願いします。
宣言
全國に散在する吾が特殊民よ團結せよ。
長い間虐められて來た兄弟よ、過去半世紀間に種々なる方法と、多くの人々によってなされた吾らの爲の運動が、何等の有難い効果を齎らさなかった事實は、夫等のすべてが吾々によって、又他の人々によって毎に人間を冒涜されてゐた罰であったのだ。そしてこれ等の人間を勦るかの如き運動は、かえって多くの兄弟を堕落させた事を想へば、此際吾等の中より人間を尊敬する事によって自ら解放せんとする者の集團運動を起せるは、寧ろ必然である。
兄弟よ、吾々の祖先は自由、平等の渇迎者であり、實行者であった。陋劣なる階級政策の犠牲者であり、男らしき産業的殉教者であったのだ。ケモノの皮を剥ぐ報酬として、生々しき人間の皮を剥ぎ取られ、ケモノの心臓を裂く代價として、暖かい人間の心臓を引裂かれ、そこへ下らない嘲笑の唾まで吐きかけられた呪はれの夜の惡夢のうちにも、なほ誇り得る人間の血は、涸れずにあった。そうだ、そして吾々は、この血を享けて人間が神にかわらうとする時代にあうたのだ。犠牲者がその烙印を投げ返す時が來たのだ。殉教者が、その荊冠を祝福される時が來たのだ。
吾々がエタである事を誇り得る時が來たのだ。
吾々は、かならず卑屈なる言葉と怯懦なる行爲によって、祖先を辱しめ、人間を冒涜してはならなぬ。そうして人の世の冷たさが、何んなに冷たいか、人間を勦る事が何であるかをよく知ってゐる吾々は、心から人生の熱と光を願求禮讃するものである。
は、かくして生れた。
人の世に熱あれ、人間に光りあれ。
綱領
一、特殊民は民自身の行動によって絶対の解放を期す
一、吾々特殊民は絶対に経済の自由と職業の自由を社会に要求し以て獲得を期す
一、吾等は人間性の原理に覚醒し人類最高の完成に向って突進す
大正十一年三月三日
全國創立大會