拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

ただいまジャケットデザイン校正中

2013-01-12 | 音楽&MOVIE


明日土曜日は、お昼から夜にかけて、新しいアルバムのMIXダウンです。

でもその前に、今夜はデザイナーさんと一緒に、ネット経由でジャケットデザインを校正しています。
(ほっともっとの弁当を頬張りながらですが)

MIXダウンは徹夜作業もザラなのと、ちゃんと音のジャッジも必要なので、今夜はしっかり寝ようと思います。。。

さんざん悩んだのですが

2013-01-11 | 音楽&MOVIE


昨日ブログに書いたのですが、当初CDに7曲入れる予定だったのを、父に感謝と別れの思いを込めた曲を入れずに、CDは6曲、配信のみ7曲にするつもりでした。

しかし仮MIXを何度も繰り返し聴いているうちに、やはり父を思って書いたこの曲をCDに入れたいという気持ちが強くなりました。


その理由の1つは、父が無くなった際、自分の思いが詰まったこの曲が入ったCDを、棺に入れてやりたいと思ったこと。

併せて、父を思って書いたこの曲を、CDという有形の1つのカタチにして、父がいなくなった後も、この世界に残したいと思ったことです。


ただこの曲を外そうとしたのは、父の誕生日にうまくいけば手渡すことができるCDに、父の死を歌った曲を入れるのはどうなのか?と思ったからでした。


そこでプロデューサーやジャケットのデザイナーと、先ほど急遽電話で話しをして出した結論は、この曲を初回限定のボーナストラックにして、歌詞カードはジャケットに入れないということでした。


既に父は1人でCDを聴くことができない体なので、母親にも状況を話して、父にCDを聴かせる際には、7曲目のこの曲は聴かせないようにしようと考えています。


昨日このブログで、アルバム収録曲6曲中、父を思って書いた曲が1曲という記事を綴りながら、正直違和感を覚えたのも、収録曲を見直しするキッカケになりました。


初回限定ではありますが、このアルバムに、父を思って書いた曲を2曲収録したいと思います。




インディーズで作品を作るということ

2013-01-10 | 音楽&MOVIE


紅白にも出場したエアーバンド、ゴールデンボンバーのシングルが、インディーズながら初登場でチャート1位を獲得し、話題になっています。


今日は週末にレコーディングした曲の仮MIXの音源があがったので、自分のPCにダウンロードして聴いていたのですが、今回11年ぶりにインディーズでレコーディングをしてみて、その技術革新により、今やインディーズでもかなり高いクオリティで簡易に音楽制作ができることに、驚かされています。
(自分の作品を聴いてみても、昔自身がメジャーレーベルからリリースした作品よりずっと良いものになっているので、おそらく一般の人達には、メジャーレーベルからリリースされるものとの品質の違いは、殆どわからないと思います。ちなみにレコーディング&MIXを担当して頂いているエンジニアさんは、自分がメジャーレーベルでリリースしたCDを担当して頂いた方と同じエンジニアさんで、今も誰もが知っているアーティストの担当もされています)


昔は低予算なインディーズは、あくまでメジャーへの登竜門でしかなかったのですが、CDが売れない現代にメジャーで音楽をやる意味は、今や殆ど無いと、周りの多くのプロミュージシャン達が言い切る程です。

どの世界もお金を出してもらうと、それに比例して口も出されるのが実情で、メジャーで音楽をやるということは、自分達の思いとは別次元で音楽を作るという事と≒(nearly equal)だったりします。

100万枚単位でCDが売れた時代は、回収できるロジックがあったので、力を入れているアーティストには、各社プロモーションに巨額の費用を投入して、メジャーとインディーズの差は歴然でした。

しかしCDが売れない現代では、中堅アーティストがメジャーでCDを出しても、ほぼノープロモーションだったりするので(新人は言うまでもありませんが)、インディーズでもかなりのクオリティの音楽が作れるし、どうせLive等で手売りするなら同じと言いうのが、彼らの言い分です。



今回の自分の場合は、間もなくこの世を去る父へ捧げる歌をカタチにしたいという強い思いがあり、周りの協力もあってレコーディングを進めてきました。

それがインディーズで音楽を作る場合、父親が医師に余命宣告をされてから11月下旬に書いた曲が、12月下旬にレコーディングして、1月初旬~中旬にMIXダウン&マスタリングして、2月初旬にはCDになります。
(今回は6曲入りのCDで、うち1曲が父への思いを歌った曲です。実際にはその約3倍の曲を今年の夏~秋で書いたのですが、インディーズとはいえプロデューサーがついているアルバムなので、当然仕分けされます)


先週末にレコーディングした、「ありがとう。そしてさようなら。」という曲は、父との別れを歌った曲ですが、2月3日の父親の誕生日に手渡しするCDに、死んでいく父への別れを歌った曲を入れるのは憚れることから、同曲はCDへ収録せず、配信のみ同曲を含め当初の予定通り7曲でのリリースにしようと、プロデューサーとも話しあって決めました。
(iTunes等向けの全世界配信登録は、申請からかなり時間がかかること、また配信される音源を父に直接聴かせることはおそらく無い為、そのような形にしました)


作り手の思いが作品にそのまま反映される。

それこそが、インディーズで音楽を作ることの大きな魅力だと、自分は思っています。


冒頭のゴールデンボンバーが、本来の意味でのインディーズバンドかは別として、1つの転換期に、作り手が自らの表現手段として、“選択できる時代”になったのだなと、90年代にメジャーレーベルからCDをリリースした当時を思い出しながら、そんな風に感じています。


※写真:年末年始帰省で、自宅で見つけた自分が生まれた当時の父との写真。

祝!メッシ4年連続バロンドール!!!

2013-01-09 | 欧州サッカー&日本代表

FCバルセロナのリオネル・メッシ選手が、史上初の4年連続バロンドール受賞です。

今回また新たなサッカーの歴史が作られた訳ですが、3年前にカンプノウで実際のメッシの生ゴールを目の当たりにしてから、彼を応援していることもあり、個人的にも嬉しく思います。


欧州在住時代に草サッカーをしていて、色々な国籍の子供達が、「オレがメッシだ、いやオレこそメッシだ」と言って、皆メッシになりたがっていたことを思い出します。
(一方、同じくスター選手のCロナウドになりたがっていた子供を見かけなかったのは、メディアが作り出しているイメージの影響なのでしょうか。苦笑)


今回の受賞でもう1つ印象的だったのが、FIFAの年間ベストイレブン11人が全て、リーガ・エスパニョーラ勢だったこと。
(バルセロナx5名、レアルマドリーx5名、Aマドリーx1名)


リーガ・エスパニョーラはバルサとレアルの2強が突出しているので、世界最強リーグはプレミア(イングランド)だ!という声をよく耳にしますが、他の欧州諸国のクラブチームの財政状況が芳しくなく、プレミアのチームが比較的リッチで、優秀な選手が同リーグに集まりやすい状況だとは思います。

2012-13シーズンは、香川選手のマンU移籍もあり、プレミアの試合を以前よりスカパーでみるようになったのですが、正直プレミアのフィジカル重視の古典的なサッカーはあまり面白いとは感じず、週末に頻繁にスタジアムへ通った、ブンデスリーガのサッカーの方がよっぽどモダンで、同じく何度かスタジアムへ足を運んだ、バルサのサッカーが、そのモダンなサッカーの最高峰だという意識を、一観客の視点ではより強く感じていました。

そういう意味で、FIFAのベストイレブンがプレミア勢ゼロ、バルサとレアル等のスペイン勢が埋め尽くしたという事実は、プレミアリーグの1つの改革のきっかけになってくれたらという期待があります。


ただ自分のこの目でみてきた、“変わりたがらない”イギリス人の頑固な気質を考えると、なかなか難しい部分もあるかもしれませんが。。。




※写真:前回訪れた2011年11月のカンプノウでのメッシのゴールを告げる電光掲示板。3年前と同じく、この試合でもメッシは目の前でゴールを決めてくれました。

初詣

2013-01-08 | その他


今日は仕事始めで、同僚と明治神宮へ初詣に行ってきました。

もうそろそろ初詣も落ち着いているかな?と思い、夕方に訪れたのですが、初詣の参拝客数が日本で1、2を争うと言われるだけあり、また今日から仕事始めという人も多いからか、まだまだすごい数の人で、身動きがとれない程でした。

明日は今回のレコーディングの歌どり最終日です

2013-01-06 | 音楽&MOVIE


1週間の年末年始帰省から、東京に戻ってきました。

明日は今回のレコーディング最後の歌どりなのですが、今朝病院で父の顔をみてから、昼過ぎに1人新幹線に乗った後、急に明日にレコーディングする曲の歌詞を書き直したくなり、車内でサビの部分を中心に大きく手を入れました。

この曲は父との別れを歌った曲で、葬儀の際に流したいと思っているのですが、何とかCDができあがる2月初旬まで父が頑張ってくれそうなので、手渡しをする予定のCDには入れず、後日音楽配信のみリリースをと考えています。

ただサビの歌詞を大きく変えたので、実は曲のタイトルまで大きく変わってしまいました。

さすがに曲のタイトルが全然別のものに変わるのは珍しいことで、しかも歌どり本番前日ということもあって、所謂“寝かせる”時間も無いので、今回のアルバムのプロデュースをして頂いている先輩ミュージシャンに判断をゆだねたところ、今日直した方がずっといいと言ってもらったので、明日は新しいバージョンの歌詞で歌入れする予定です。

ただ今日はあまりノドのコンディションが良くなく、コンディショニングを優先して、軽く口ずさんだ程度なので、しっかり脳内リハーサルをしなくては。


ようやく東京の自宅に戻ってこれたので、加湿器をバンバンかけて、しっかりと長めに湯船につかって、寝る時も新品のぬれマスク着けて、明日の歌どりに臨みたいと思います。

ほっともっとの晩御飯

2013-01-05 | その他


ここ数日容体が落ち着いていたものの、今日は父の血圧が急落し、輸血等の緊急対応をした関係で、朝から一日病院でした。

母が父の夕食が終わる7時過ぎまで病院に付き添うと言うので、食事もしないのは体に悪いからと、自分が病院のすぐ前にある、ほっともっとに弁当を買いに行き、病室ではあるものの、久々に両親と親子三人で夕食をとりました。

後で母が教えてくれたのですが、自分が弁当を買いに行っている間に、母を気遣う自分をみて、父がポツリと、「親子はいいなあ」と言ったそうです。

14人兄弟の末っ子だった父は、小1の時に養子に出され、中学卒業と同時に住み込みで奉公をし、貧乏生活から這い上がろうと、独立して起業し、仕事だけが生きがいの、家族の愛情を知らずに生きてきた人でした。

だから自分の息子にも接し方がわからず、子供の頃も遊んで貰った記憶が殆どありません。

そればかりか、父には叱られた記憶さえなく、父はいつも自分に、まるで他人のように気を使います。
(その分、母親が厳しく、幼少の頃はちょっとした事でよく殴られましたが。笑)

10代の頃はそんな父に反発もあり、すぐに自分は東京で1人暮らしを始めてしまったのですが、こうして人生の最終章で、父にも家族というものを少しでも感じて貰えたらと思っています。

初雪

2013-01-04 | その他


お正月は実家に帰省中ですが、今年最初となる初雪が舞いました。

空をふわりと舞い、地表に届くと同時にすっと消えてしまう雪。

その儚さが、なんだか切なく、とても美しいと感じます。

父との会話

2013-01-03 | その他

この年末年始は、父と沢山会話をしています。

あまり話をし過ぎると決まって翌日熱がでるので、母に注意されていますが、それでも父も嬉しいのか、大丈夫、大丈夫と言って色々話をしてくれます。

最初の数日は昔の思い出話が中心でしたが、最近は僕のことを心配ばかりしています。

自分の体の方が大変なのに、息子の事が気になるようで、大丈夫か?と気遣ってくれます。

自分にとってごくプライベートな話なのですが、父もこれまでの経緯を知っており、色々聞かれると黙っている訳にもいかず、状況を話すとやはり心配そうな表情を浮かべています。

こんな時に親不孝だなと思いつつも、ドウシヨウモナイ部分もあり、父には申し訳ない気持ちで一杯です。

親孝行したい気持ちとは別の次元で、僕たちはリアルな現実の中で日々生きていかなくてはいけません。

ただ幸いこの1年間、父が危篤の際もすぐに駆けつけられる距離にいられたこと、そして残された僅かな時間の中で、こうして父と語り合えたことは、本当によかったと思います。

少なくともドイツに住んでいたら叶わなかったことなので、ほんとうに良いタイミングで日本に戻ってこれたとしみじみ感じています。

この数日の状況では、2月初旬の父の誕生日までは頑張ってくれそうな雰囲気なので、何とか父に新しいアルバムを手渡したいと思っています。