拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

ほっともっとの晩御飯

2013-01-05 | その他


ここ数日容体が落ち着いていたものの、今日は父の血圧が急落し、輸血等の緊急対応をした関係で、朝から一日病院でした。

母が父の夕食が終わる7時過ぎまで病院に付き添うと言うので、食事もしないのは体に悪いからと、自分が病院のすぐ前にある、ほっともっとに弁当を買いに行き、病室ではあるものの、久々に両親と親子三人で夕食をとりました。

後で母が教えてくれたのですが、自分が弁当を買いに行っている間に、母を気遣う自分をみて、父がポツリと、「親子はいいなあ」と言ったそうです。

14人兄弟の末っ子だった父は、小1の時に養子に出され、中学卒業と同時に住み込みで奉公をし、貧乏生活から這い上がろうと、独立して起業し、仕事だけが生きがいの、家族の愛情を知らずに生きてきた人でした。

だから自分の息子にも接し方がわからず、子供の頃も遊んで貰った記憶が殆どありません。

そればかりか、父には叱られた記憶さえなく、父はいつも自分に、まるで他人のように気を使います。
(その分、母親が厳しく、幼少の頃はちょっとした事でよく殴られましたが。笑)

10代の頃はそんな父に反発もあり、すぐに自分は東京で1人暮らしを始めてしまったのですが、こうして人生の最終章で、父にも家族というものを少しでも感じて貰えたらと思っています。