拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

ドイツに戻ってきました

2011-10-23 | その他


気温30度を超えるエジプトから、気温0度(最高気温でも一桁台)のドイツへ戻ってきました。

Tシャツ1枚からダウンジャケットへ、真夏から一転して真冬へという感じです。(汗)

風邪ひかないようにしないと。。。


旅の写真は、後日に少しずつアップロードしていく予定です。



「アラブの春」のその後(From Egypt)

2011-10-22 | 旅人のひとりごと



昨日エジプトのハルガダで、流しのタクシーに乗った時のこと。

USBスティックを使ってインターネットからダウンロードしたアラブ音楽を車内でガンガン流す、イマドキの若者風なエジプト人運転手に、これはエジプトの音楽?ときくと、いや他国のアラブ音楽だよとのこと。

文字も言葉も音楽も、そして(大枠では)宗教もアラブでは皆同じだからねと、彼は会話を続けました。


市内近郊(10分程度)へのタクシー運賃が、約15~20エジプトポンド。(約200~250円)
郊外(15~20分程度)へは、約25~30エジプトポンド。(約300円~400円)

先日使ったカイロ空港からギザのホテルまで(早朝の渋滞が無い場合で30~40分、昼間の渋滞時で1時間~2時間)が、約100エジプトポンド。(約1300円)


相変わらず定価の無いこの国では都度言い値での交渉ですが、相場の金額は4年前にエジプトを訪れた際と殆ど変わっていません。



一方でアラブの春の民主運動のきっかけとなったのは、世界的に小麦の値段が上がり、国民がパンを買えない程生活に困窮したものの、長期独裁政権である政府が無策だったからとか。
(いわばその発端は米騒動や一揆のようなイメージでしょうか)


この民主革命を成功に導いたのは、日本の報道では、フェイスブックのようなSNSやツイッターの存在だと言われています。

しかし実際のところは、そのようなITツールやインターネット、既存のTV放送等を駆使して、
「パンが変えない程国民が困っているのに、何もしないお前のところの政府はオカシイぞ」、
「同じアラブのチュニジアでは、民衆のデモで長期独裁政権が倒れたぞ」、
「お前の国でも今度○×広場で抗議デモがあるらしいぞ。Facebookやツイッターでその情報が見られるぞ」、、、等といった情報を流した、
アルジャジーラのような新興メディアの存在が大きかったようです。
(世界に向けた英語放送と、アラブ人向けのアラブ語放送の2言語放送をしているアルジャジーラは、アラブの春の民主運動が始まった直後、
旧エジプト独裁政権から、同国内での報道許可を一時期取り消されたことからも、いかにその影響力が大きかったがわかります)



チュニジアから始まったこの「アラブの春」の民主革命ですが、エジプトに飛び火し、昨夜はリビアでも革命樹立の大きな節目を迎えました。
そしてこの後はアラビア半島でも、さらにその広がりが加速していくと思われます。




日本の報道ではアラブの春の後、リーダー不在のエジプトで、過激なイスラム原理主義政権が政権をとるのではないか?と危惧する声があります。


しかし今回の民主革命は、「もっと豊かな生活をしたい民衆」へ、「ITインフラやツールを駆使」し、「"自分達の生活と未来は自ら変えることができる"と具体的な成功事例と手法を、新興情報メディアがうまく伝達した」ことで実現したものです。


一時期過激な思想をもった政権が樹立したとしても、死後の世界での幸福を促し、現世に痛みや死を強要する過激な宗教政権を、「もっと豊かな生活をしたい民衆」は決して受け入れないでしょう。


世界中の若者がiPhoneを持ち、子供達はハローキティのグッズやニンテンドーDS、プレイステーションポータブルを親にねだり、外資系のホテルのプールサイドでアラブ人女性が、黒い全身水着を着て人前で泳ぐ時代。

アラブの春の半年後にエジプトに来てみて、はっきりと今それを感じています。


また中立的な民衆寄りの情報を提供するアルジャジーラのような存在がある限り、民衆は自分達の未来を自らの力で軌道修正していくことでしょう。


この構図は言い換えると、「情報メディア」の影響力が、独裁政権や厳格な宗教の教えよりも上回ることを意味します。



まだまだ産みの苦しみはあるでしょうが、この先、シリアやバーレーン、そしてアラブの最後の砦であるサウジアラビアでも、民主政権が樹立したならば、その先に見えるのは、EUのような「民衆によるアラブの統合」というキーワードです。


言語や文化が異なり、歴史的には対立してきた欧州各国も、国際社会の中での競争力を高める為、EUの加盟国拡大と連携強化、そしてEUROへの通貨移行と、この10年で欧州統合を進めてきました。

通貨については、ギリシャへの対策が一例に挙げられるようなEURO危機を迎えている今、まだまだ大きな課題はありますが、元々言語や文化を同じくし、イスラエルを除いて歴史的な対立が少ないアラブの方が、民衆の情報共有や教育水準が高まれば、関係強化への敷居は低いと思われます。


これまでの大きな課題としては、石油等の資源格差がありますが、半世紀という単位でみれば陰りが見えており、もしバイオエタノール等へ次世代エネルギーへの流れが傾けば、国土の大半が砂漠であるアラブ各国は、間違いなく衰退の道をたどっていくでしょう。


先述のiPhoneやハローキティグッズの例のように、情報技術や航空技術の発達と比例して、各国の独自性が減少して均一化が進み、めまぐるしいスピードで、日々世界が近く小さくなっています。


そのような国際情勢の中で、石油エネルギーが枯渇する前に、アラブ各国が国際競争力強化を目的に、欧州のように連携を強めることは容易に想像できます。



一方でアラブの春の民主運動は、欧米にも飛び火し、未来は絶望するものではなく、希望に満ちたものであるはずと、経済の停滞による所得水準があがらないイギリスやアメリカの若者にも、大きな力を与えています。
(暴動行為は推奨されるべきものではありませんが)



日本のバブル経済が崩壊してから約20年。希望に満ちた未来の光は未だ見えません。

日本人は世界でも屈指の忍耐強い国民性と言われていますが、いい加減に我慢するだけでなく、未来へ向けて行動すべき時なのではないでしょうか。


日本再浮上のキーワードには、「次世代エネルギー」、「国際競争力の向上」といったものがあげられますが、流行に流されやすく島国気質が根強い日本人の意識改革の為に、視聴率&部数主義といった古い体質の、日本のメディアの改革も必要だと思われます。



もはや「アラブの春」は、遠いアラブの国々だけの話ではありません。

「アラブの春」はこの先、いったい世界を、そして日本の未来を、どのように変えていくのでしょうか、、、。



※写真:アラブの春運動の発端になったエジプトパンのアエーシと、パンにつけるタヒーナ。

時代が変わる時(From Egypt /Watched ALJAZEERA TV Program)

2011-10-21 | 旅人のひとりごと


昨晩エジプトのホテルへ戻り、英語放送のアルジャジーラを見ていたのですが、
エジプトと国境を隣するリビアで、NATO軍の攻撃によってカダフィ大佐が死亡したニュースが、長時間にわたりLive放送されていました。

今週エジプトに滞在中、この数年その中立性で話題の、中東カタールの国営放送局であるアルジャジーラとはどんなものだろう?と興味があり、連日ホテルで見ていたのですが、この夜の放送はまさに、アラブ諸国にとって歴史上の1つの時代が変わる瞬間を報じたものだと思います。


象徴的だったのは、現地取材によるその情報量と、物事の両面性に向き合った報道の仕方。


NATO軍から入手したと思われる空爆時の映像や、Live中継されるトリポリの市民のインタビュー、ワシントン(US)やロンドン(UK)からの中継映像といった勝者である欧米側の声だけでなく、カダフィの残した功績と、今後のリビアについても多く時間を割いていました。


トリポリ市民は、「これですべてが終わった。新しいリビアが今日から始まる」と皆興奮していましたが、アルジャジーラの放送では
「NATOのミッションはカダフィを殺して終わりではない。NATOはこれからリビアをどうするつもりか?」という視点に軸足を置いているようでした。


NATO(今回は主に英仏が積極介入)の軍事介入は、隣国の「アラブの春」の民主革命に触発されたリビア国民の民主運動に対し、カダフィ大佐率いる政権側の空爆等による軍事的な制圧は、人道的に許すことができないというのが、NATO側の言い分です。


しかしエジプトを挟んで、反対側でまったく同じことが起こっている「資源の乏しい国シリア」には、NATOは見てみぬふり。

英仏が以前より利権のあるリビアの豊富な資源を、かねてより反欧米の姿勢を持つカダフィ政権を倒して、より有利に得ようとしているのは誰の目にも明白です。

これはブッシュJr.の前政権時代に、言いがかりをつけてアメリカが、石油資源の豊富なイラクへ侵攻したのと大差ありません。



歴史は常に時の勝者側、強者側の視点で語られるもの。

しかし全ての物事には二面性があり、語られる歴史と史実が、必ずしも真実であるとは限りません。

それは欧米のキリスト教諸国において聖戦の英雄だった十字軍が、エジプト等のアラブ諸国においては「悪魔のような侵略者」として今なお語られていることからもわかります。


歴史書物の編集と同様、TVや雑誌等各メディアの編集側の意図によって、いかようにも「見せ方」や「見え方」を変えることができるという事実があります。

独裁政権によるロシアや中国、北朝鮮等のメディア規制は極端な例ですが、実は欧米や日本にとってもそれは例外ではありません。



インターネット等の新しい媒体を通して、情報が乱立する現代。

国連軍のアフガン・イラク侵攻時においても、民衆へ自由を与える使者を自称する欧米側と、
所謂悪者であるテロリストのレッテルを貼られた側の両者の声、物事の両面にスポットをあてることでその中立性を前面に打ち出し、
各地にレポータを飛ばし独自取材で徹底的に生の声を集め、
かつ非英語圏である中東の小国カタールからアラビア語以上に、英語放送に重きを置き、
自国民向け以上に全世界に向けた報道を意識し、地上派や衛星放送だけなく、Youtubeやスマートフォン向けにもLIVE放送する同局は、
日々世界が急速に小さく(近く)なっていく現代において、1つの新しいメディアの形だと思います。



アフガン・イラク侵攻時には、欧米側からも、同局の当初のオーナーであるカタール首長一族や、タイアップしていたCNN等に対してもかなりの圧力がかかり(政治的な圧力を受けないことを目的に、スポンサー収入をあまり積極的に求めない同局は、海外メディアからの映像使用料が収入の大部分を占めるとか。日本ではNHKがかなり同局へ映像使用料を支払っているようです)、
欧米側メディアによる放送でも一時期、「テロリスト寄りのメディア」といったレッテルが貼られがちでしたが、ここにきて世界の人々もこの小さな放送局の存在価値を認めつつあります。



我々日本人は、過去の歴史においては、外敵から身を守る等の島国のメリットを享受してきましたが、世界が急速に小さくなる現代において、
その島国的な視点がデメリットに働いている部分も少なくないように思えます。



情報社会である現代において、入手する情報の内容と質は、これからの時代を生き抜いていく上でますます重要になっていきます。

欧米や日本だけなく、発展途上国であるエジプトでも、日常的にiPhoneを使う人々の姿が目につく時代。

11年前の世界一周の旅で訪れた際、インターネットカフェでISDN回線を使ってピー・ガーと遅いネットワークに接続していた頃のエジプトが、
現在のようになるとはまったく想像できませんでした。


この先の10年という単位を考えると、まさに「世界レベルでのメディア再編」という言葉が頭をよぎります。


日本も情報・メディアの分野において、新しい選択肢と価値観を真剣に考えなくてはいけない時代に突入したのかもしれません。


※写真:エジプトのホテルのテレビでみた、NATO軍の攻撃によりカダフィが死亡したニュースを伝えるアルジャジーラの放送

FROMハルガダ

2011-10-20 | その他


紅海リゾートのハルガダに来ています。

紅海は4年前のシャルムエルシェイク以来ですが、まるでUSの西海岸のような雰囲気のシャルムと違い、ローカル色が色濃く残るハルガダ。

お値段の方もシャルムは欧米とほぼ同じですが、全体的にハルガダはその半額程度といった感じで、かなりお値打ちです。


一方で、ホテルのプライベートビーチでも、魚がうじゃうじゃいるシャルムに対して、ハルガダは船で30分程度ダイビング&シュノーケルポイントまで移動して同じレベルという感じです。



さて今日は半日シュノーケリング(レンタル器具付で20EUR/人)に参加し、紅海シュノーケリング体験してきました。

魚はまずまずという感じですが、波が高く長時間泳いでいられない(流されてしまう)のに加えて、久々に船酔いをしました。


シュノーケル前から気分が悪くなり、そのままシュノーケリングをしたのですが、途中でかなり気分が悪くなって船に戻るはめに。

その後船上から、昼食のスパゲティーのミートソースを、魚の撒き餌にしてしまいました。(魚がたくさん集まってきましたが。汗)



なお今回はカイロ経由のフライトだったので、ギザに1泊したのですが、観光地の治安はかなり回復しているものの、観光客の数は4年前と比べ、4分の1から5分の1程度に激減している印象です。

観光収入が主なエジプトにおいて、これはかなり致命的で、ピラミッド前のラクダの客引きが、数少ない客を奪い合って仲間内で喧嘩している姿が印象的でした。

エジプトにとってのアラブの春の民主革命は、一般市民がパンを変えないほどのインフレに対して、腐敗した独裁政権が無策だったことが原因と言われていますが、旅人にとって世界でも屈指の魅力的な国だけに、1日も早く真のアラブの春がエジプトに訪れることを祈っています。



今回の写真等は、日曜日にドイツに戻ってから少しずつアップロードする予定です。





※写真:観光客の姿がまばらなギザの三大ピラミッド






Volkswagen Arena(ヴォルフスブルク/ドイツ)

2011-10-17 | 欧州サッカー&日本代表


今週末にフランクフルトから日帰りで訪れた、長谷部選手の所属するヴォルフスブルクのホームスタジアム、フォルクスワーゲンアレーナの関連情報です。

ヴォルフスブルクはVolkswagen Cityと呼ばれる、自動社メーカーのフォルクスワーゲン社のお膝元で、同社が2002年12月完成の本スタジアムの命名権を持っています。日本で言うところの豊田市のような感じでしょうか。



スタジアムへのアクセス方法は、フランクフルト中央駅(Frankfurt(Main)Hbf)から、ICE(ドイツの新幹線)の直行便で約3時間、
ベルリン中央駅(Berlin Hbf)から約1時間、ハノーファ中央駅(Hannover Hbf)からは約30分のヴォルフスブルク中央駅(Wolfsburg Hbf)下車。
(※本数はそれ程多くないので、タイムテーブルは以下DBのサイトで事前に要確認です)

http://reiseauskunft.bahn.de/bin/query.exe/en?newrequest=yes&protocol=http:&


ICEの停車駅でもあるヴォルフスブルク中央駅から、フォルクスワーゲンアレーナまでは1.2km。
ベルリナー橋経由で徒歩約20分程の道のり。

中央駅を出てすぐ左手にある、新設されたエスカレーター&歩く歩道付きのシュタット橋を通って川を越えて右に曲がり、その先の駐車場奥にある小さなゲートを通り抜け左に進んでL321の道路の下をくぐると、徒歩10分強程でショートカットできます。
(駐車場まではスタジアムマークの案内標識がありますが、そこから先がわかりにくい時は、スタジアムはどこ?(Wo ist Stadion?/ヴォ・イスト・シュタディオン?)、、、と周りに聞いてみると、駐車場の係員等があっちだよと教えてくれます。シュタット橋からスタジアムが大きく見えるので迷うことはないと思いますが、試合開始1~2時間前であれば、ユニフォームを着たジモピーの後をついていくのも一案です。笑)


地図はGoogle MAP等に、次の住所を入力すれば表示されます。

In den Allerwiesen 1, 38446 Wolfsburg, Deutschland

http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=ll





そして試合観戦の為の入場チケットですが、日本からも以下公式WEBサイトでEチケットを購入できます。

https://tickets.vfl-wolfsburg.de/


WEBで座席を指定し、クレジットカードで決済すると、指定のEメールアドレスに後日確認メールが送られてきて、Eチケットをダウロードする仕組みです。

そのEチケットをプリントアウトして現地に持っていけば、Eチケットのバーゴードでそのまま入場できます。
(ただしチケット購入サイト&確認メールはドイツ語)


ヴォルフスブルクの町は小さいものの、収容数3万人のこのスタジアムが満員になるのはそれ程多くないらしく、人気カード以外は現地スタジアム敷地内のチケットオフィスで当日券を入手できる確立も高いようです。
(自分が行った試合も結構な空席があり、早めに訪れて当日券を買っている人たちがいました。チケットオフィスは平日10時~17時と試合当日の営業です。試合日については、自分の場合はYahoo Japanの海外サッカー項目で全体のスケジュールをチェックした後、念のため各チームの公式サイト(たいていは英語での案内もあります)でWチェックをしています)


欧州の空のゲートウェイであるフランクフルトから、ドイツの首都ベルリンへ向かう際にICEを途中下車して、週末のブンデスリーガの試合で長谷部選手を応援するのも良いと思います。


※写真:夕暮れのフォルクスワーゲン・アレーナ

まこ様「心整え中」(ヴォルフスブルク/ドイツ)

2011-10-16 | 欧州サッカー&日本代表


VfLヴォルフスブルクvs1FCニュルンベルク戦の試合中に、ウォーミングアップする長谷部誠選手です。

まだ試合前半にもかかわらず、ものすごく集中してウォーミングアップしているようでした。


今期のブンデスリーガ開幕戦に、同じく試合中のウォーミングアップの際、「オカザキ~!」と声をかけたら、愛想よく笑って手を振ってくれた岡崎選手と違い、真面目な長谷部選手はいつでも行けるよう、ウォーミングアップ中、時々チームの試合展開を見ながらイメージトレーニングをしているのか、メンタル面でも「心の準備」をしているようでした。
(※ウォーミングアップ開始直後に目が合った時、一瞬ニコッと微笑んでくれたような気がしましたが、気のせいかもしれません。笑)


VfLヴォルフスブルクvs1FCニュルンベルク(ヴォルフスブルク/ドイツ)

2011-10-15 | 欧州サッカー&日本代表


フランクフルト中央駅から直行列車(ICE)で片道約3時間のヴォルフスブルクまで、長谷部選手を応援しに行ってきました。


この日の対ニュルンベルク戦の長谷部選手は、故障明けの影響からかベンチスタート。

前半24分のマンジュキッチの先制ゴール後、ホームのヴォルフスブルクペースで前半1対0で終了。


しかし前半終了直前に、DFラインの中心選手であるセンターバックのマドルンクが負傷し、後半開始からボランチのポラクを投入すると、一転して試合はニュルンベルクペースに。

この後すぐの後半9分に、マガト監督はさらにボランチのヒッツルスペルガーを投入。

今期新加入でチームの主将を務めるボランチのトレーシュとの、元Stuttgart組のコンビネーションを狙ったかどうかはわかりませんが、これで長谷部選手の出場は無しか、、、と思ったすぐ後の、後半17分に右サイドバックとして、長谷部選手が登場。

まだ後半30分を残して最後の3枚目のカードを切るとは、本当にマガトも勝負師です。
(長谷部選手を出場させてくれたのは、とてもとてもありがたいですが)


しかし試合はその後、急造CBが立て続けに1対1で相手FWに抜かれ、後半25分に相手の同点ゴール。


それでも主将のトレーシュと、副主将の長谷部選手が大きな声を出し、試合はまだこれからだとチームを鼓舞。

長谷部選手もアグレッシブな守備でDFラインを落ち着かせ、チームの攻守の切り替えが機能しはじめ、少しずつ試合の流れがヴォルフスブルクに戻ってきた後半38分に、相手ペナルティエリア内で味方選手が倒されPK。

これをマンジュキッチが落ち着いて決め、試合は2対1に。


そしてそのままホームのヴォルフスブルクが1点差を守りきって、2対1の勝利!



ブンデスリーガを制覇した08-09年当時の、ジェコ&グラフィッチのような派手な強力2トップは今はなく、残留争いに明け暮れた昨シーズンから、まだまだチームを少しずつ建て直している段階なのだなと感じさせられるそんな試合内容でしたが、それでもマガト監督の長谷部選手への信頼を、改めて感じた試合でした。


この日右サイドバックで先発した34歳のベテラン、サリハミジッチは元々はFWだった攻撃的な選手。

長谷部選手のコンディションが戻れば、この日見せてくれた守備での安定感と、ボールの落ち着きどころにもなった攻撃時の展開力があれば、すぐにでも長谷部選手は右サイドバックのレギュラーに戻れると思います。


チームの順位はまだ真ん中よりも下位に近い状況ではありますが、今シーズンはまだまだこれから。

1つ1つ勝利を積み重ねて、日本代表キャプテンでもある長谷部選手には、ぜひチームの中心選手として、ヴォルフスブルクを引っ張っていって欲しいと思います。



※写真:試合終了後、チームメートと勝利の喜びを分かち合う長谷部選手。(写真右端)


ブレザオラ(北イタリア)

2011-10-14 | 世界の食

北イタリア名産の牛の生ハム、ブレザオラです。

今回は近所のスーパー(REWE)で購入したのですが、Bresaola Punta d'Anca(イタリア語で牛の尻の生ハムチップの意味)と書かれていました。

100gで5EURちょっと。

ちょっと珍しいからか、お値段は豚の生ハムよりもやや高めです。


北イタリアの生ハムと言えば、パルマのプロシュートに代表されるように、豚の生ハムが世界的に有名ですが、牛の生ハムも意外によく食べられているようで、ルッコラにブレザオラをのせて、パルミジャーノ等のチーズをかけたサラダは人気があります。

写真は昨晩一緒に飲んだフェダー・ローター(赤ワインのどぶろく)ですが、基本的に赤ワイン等とよくあうと思います。



お味の方は豚と比べてちょっとクセがあるので、単品で食べるなら個人的にはプロシュート等の豚の生ハムの方が好みなのですが、赤ワイン系と豚の生ハムはあまりあわないのか、フェダー・ローターには牛の生ハムの方が美味しかったです。



ちなみに今日は、フェーダー・ヴァイサー(白ワインのどぶろく)と、豚の生ハム(近所のREWEでスペイン産のハモンセラーノが、100gで約2EURとお値打ちでした)を一緒に試したところ、こちらはうまくマッチしていました。


やはり料理とアルコールは組み合わせが大事なんでしょうね。


なおフェーダー・ヴァイサーは焼き栗ともよくあうらしく、まだボトルに半分程残っているので、明日の仕事帰りに寄り道して、栗でも買って帰ろうかな?(冬はよく露店の焼き栗屋を見かけますが、まだちょっと早い???)と考えています。(笑)



フェダー・ローターとフェーダー・ヴァイサー(ドイツ)

2011-10-13 | 世界の食


近所のスーパーマーケット(REWE)で、ドイツの秋の味覚、フェダー・ローター(赤)とフェーダー・ヴァイサー(白)が売られていたので、買ってみました。

どちらも1本1リットルで1.89EUR。(約190円)

通常の白は、先月マインツの屋台で飲んだので、早速試しに赤を飲んでみたのですが、これまた果汁たっぷりの炭酸ぶどうジュースという感じで、すごく飲みやすいです。

1人1晩で1本いけてしまう程ですが、いわゆる「ワインのどぶろく」で、アルコール度数は意外に高い(最大11%。若いものは4~5%位からどんどん発酵してアルコール度数がUP)ので要注意です。
(あっという間に飲んでしまい、すっかり気分がよくなってしまいました。笑)


ドイツ全土に展開するスーパーで気軽に買えて、しかも1本200円しない位と、これならドイツに短期間しか滞在しない旅行者でも入手しやすいと思います。


今回飲んだのは北イタリア産のものですが、ドイツ語表記になっていることから、やはりドイツ向けに作られたもののようです。(フェーダー・ヴァイサーは主にドイツ語圏で人気が高いからでしょうか)


一緒にスペイン産の生ハムがお手軽値段で売られていた(100gで2EUR位)ので、つまみにと買ってみたのですが、赤のローターには正直あまりあわず、一緒に買ったちょっとクセのある牛の生ハム(こちらはちょっとお値段高めで100g5EUR位)の方がよくあいました。


やはりワインと同じく、赤は牛肉等の方がよくあう感じですが、口当たりがライトなので、どちらかというとロゼワインにあう食材が一番向いているかもしれません。(意外に中華料理にもあいそうです)


もし9~10月にドイツへ滞在する機会があれば、近くのREWE(やや高級なスーパーマーケットのチェーン店。発音はレーヴェ)で探してみるのもよいかもしれません。


REWEの店内で見当たらない場合は、フェーダー・ヴァイサーある?(Haben sie Federweißer?/ハーベン・ズィ・フェダーヴァイサー?)と、店員に聞いてみるのもよいと思います。