ポーランドで行われた、サッカー日本代表vsブラジル代表のテストマッチ。
試合前に、日本代表の現在位置がわかると銘打たれた試合でしたが、結果は0-4の一方的な試合展開。
特に1:1で競り負け、ネイマール、カカーといったスーパースター達の決定力に屈した試合でした。
この試合をテレビ観戦しながら、2006年ドイツW杯のドルトムントの地で、ロナウドやロナウジーニョを中心とした当時のブラジルに、試合後半に一方的に点を入れられた試合を思い出しました。
日本代表チームの中心選手は、中田英&中村俊輔から、本田&香川へと変わりましたが、選手個々の実力はぐっとUPしていると感じるものの、チームとして比較した場合、ブラジルと日本の距離は全然縮まっていないなという実感です。
ザッケローニのサッカーもここのところすごく保守的な印象を受けており、宮市選手を試すならばなぜもっと早い時間で出さなかったのかという疑問があります。
また試合の流れを変えるには、ハーフナーの高さを使って、1.5&2列目の選手が飛び込むという選択肢もありました。
世界のトップと戦うには、今日のメンバーでは日本の武器はあまりに足りない印象で、宮市選手や永井選手といった選手を複数同時に使って“圧倒的なスピードでかき回す”という、相手にとって嫌なカードを持つことも必要だと思います。
ショートパスを中心とした、つなぐサッカーをするには相手が1枚も2枚も格上で、今回はブラジルと同じ土俵で勝負をしにいった、ザッケローニの作戦ミスの部分もあるかもしれません。
しかし所詮はテストマッチ。
まだまだ世界のトップレベルでは“弱者”であることを知った、良い機会だったと思います。
強いチームが勝つとは限らないのがサッカーの面白さの1つなので、もし来年のコンフィデ杯でブラジルと当たる事があれば、今日の教訓をぜひ生かしてもらいたいと思っています。