拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

ヘレンハウゼン王宮庭園(ハノーファー/ドイツ)

2010-04-29 | 旅フォト(ドイツ)


17世紀に造られたハノーファーにあるバロック庭園、ヘレンハウゼン王宮庭園です。


1710年にここ、ハノーファーの選帝侯の宮廷楽長に就任したヘンデルと所縁が深く、毎年夏になるとヘンデルの代表曲の1つ、水上の音楽が演奏されるイベントが、このヘレンハウゼン王宮庭園で開催されます。

(※その後ヘンデルはここで仕えたハノーファー選帝侯がイギリス王ジョージ1世として迎えられた為、王と共にイギリスに移住します)


ヘンデルと言えば、バロック音楽の2大巨匠として有名ですが、もう1人の巨匠であるJ.S.バッハが面会を希望し1719年と1729年にヘンデルを訪ねたそうですが、初回はすれ違い、2回目はヘンデルが面会を拒否した為、同い年である2人は生涯1度も出会うことがなかったのだとか。
(もっとも王室に仕えたヘンデルと、教会に仕えたバッハの違いはあれ、同じドイツ中部生まれで、リューベックのマリエン教会での逸話や、同じヤブ医者にかかって目を失明させられた(バッハはそれが元で命を落とし、ヘンデルは作曲家生命を奪われたとか)等、不思議と共通のエピソードが多いです)


そういえば昨日、一昨日と準決勝が行われたサッカー・UEFAチャンピオンズリーグですが、入場テーマ曲であるUEFA Champions League Hymneは、ヘンデルの曲をアレンジしたものらしいです。


個人的にヘンデルの曲では、ラルゴ「オンブラ・マイ・フ」(Largo/Ombra mai fù)が好きです。