拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

ライン川下り(ライン渓谷中流上部/ドイツ)

2010-04-10 | 旅メモ&旅日記(欧州)
スイスアルプスのトマーゼ湖からシャフハウゼンのライン滝を経てボーデン湖を通り、フランスのストラスブールを越え、ドイツのケルン・デュッセルドルフ等のドイツ、そしてオランダのロッテルダム近郊から北海へと流れ込む、全長1233kmのライン川。(うちドイツは698km)

そのうちライン川流域のマインツからコブレンツ間をKDライン社等のライン川下りの観光船が走っています。
(3月~4月のイースターから10月下旬までの春~秋期間運行)

この区間はライン渓谷中流上部として、2002年にユネスコの世界遺産に指定され、フランクフルトやデュッセルドルフ等から日帰りでも行けること、また同区間流域にある古城ホテル等の宿泊で、多くの観光客が訪れます。



同区間内のハイライトである、ザンクト・ゴアルスハウゼン近くにあるローレライの岩は、美しい女性(妖精)の歌声によって舟が川の渦に飲み込まれてしまうという、かのローレライ伝説の舞台で、この河川で最も川幅が狭く流れも速い為、多くの舟が事故を起こした場所です。
(現在は工事によって、当時からはかなり川幅が広げられているようです)


フランクフルト中央駅(Frankfurt(Main)Hbf)からは同区間内のリューデスハイム(Rüdesheim(Rhein) )、カウブ(Kaub)、ザンクト・ゴアルスハウゼン(St Goarshausen)を通って、コブレンツ(Koblenz Hbf)まで行く直通電車(RE)が往復共に1日5~6本出ています。


フランクフルトからはリューデスハイムまで電車で行って、船でザンクト・ゴアルスハウゼンやコブレンツまで移動し、そこから電車で戻ってくる日帰りプランを利用する人達が多いようです。


なおフランクフルト中央駅等からリューデスハイムまでの電車の切符を買う際は、長距離区間用の券売機ではなく、市内交通等の短距離区間チケット券売機で買う必要があります。
(20ユーロ以下の紙幣・コインしか使えないので、予め小銭を用意しておく方が良いです)


またフランクフルト中央駅からの同列車の乗り場は一番端の23番ホームの為、移動時間等少し余裕を持っておくのが良いと思います。



参考までに自分が使ったプランを記載しておきます。


フランクフルト中央駅/Frankfurt(Main)Hbf 11:53発 RE15410
リューデスハイム/Rüdesheim(Rhein) 13:01着
(リューデスハイムをゆっくり見たいならフランクフルト中央駅9:53発/リューデスハイム11:01着のRE15406がお勧め)

※KDライン乗り場でチケットを購入後、つぐみ横丁で昼食


リューデスハイム14:15発  ※KDライン観光船 ※16.30EUR
ザンクトゴアルスハウゼン16:05着
(その他2010年4月時点で、リューデスハイム9:15発、10:15発、11:15発、16:15発があり)

※KDラインの船はかなり豪華で船内にカフェやトイレ等もあり。
船内ではドイツ語、英語、日本語の説明ガイダンスが流れていました。



ザンクトゴアルスハウゼン/St Goarshausen 16:30発 RE15431
フランクフルト中央駅/Frankfurt(Main)Hbf 18:05着

※ザンクトゴアルスハウゼンの船着場から同駅までは400メートル程で、乗り場から川を背にしてバンホフ通りを左折してすぐです。
帰りの電車切符はザンクトゴアルスハウゼン駅の券売機(近郊電車用)で購入できます。


料金は2010年4月時点で電車代が約30EUR(上記フランクフルト中央駅→リューデスハイム、ザンクトゴアルスハウゼン→フランクフルト中央駅)、KDラインの観光船が約16.30EURで、大人1人46EUR前後でした。


また電車代については中央駅からの表記ですが、フランクフルト市内エリア料金なので、最寄の各Uバーン、Sバーンの駅から買うことができ、料金も殆ど同じかと思います。


KDラインの時刻表等については以下サイト等で最新情報を確認下さい。

http://www.k-d.com/englisch/index.html


※料金(Fares)はゾーンで制で、Rüdesheim→St GoarshausenはゾーンGで片道(Single)16,30EUR、KoblenzまではゾーンNで28,20EURとなります。

なお往復料金の方が安価に見えますが、船(特に上り)は時間がかかるので(例:St Goarshausen→Rüdesheim間は電車24分、船は3時間5分)、日帰り等であまり時間が無い場合、帰路は電車がお勧めです。(殆どの人がそのパターンのようです)


写真:ローレライの岩山