白木のマトリョーシカに絵付けをして、ちょっと描き損じた位なら紙やすりで削って何とかなりますが、アクリル絵の具をたっぷり塗って乾かして、その上にニスを3回くらい塗ったマトリョーシカはどうにもなりません。そこまでしたけれど気に入らなくて置いてあるのが段ボール箱一杯あり、これをどうにかしなければ…と思っていました。白木のマトリョーシカ自体立派な工芸品なので失敗作でもなんだか捨てられないのです…。
このニスと絵具をはがすのは大変で、まずピーラーでやってみました↓。思いつきはいいけれど、ざっくり切れたり滑ったりでうまくない(ニトリのピーラーはものすごくざっくり切れた。ピーラーとしては優れもの。リボンサラダとかにいいかも。これは貝印のピーラーで削り心地は丁度よい)。
それで、やはりノミか彫刻刀で削ろうと思って、とりあえずマトリョーシカを押さえるもの↓を名前も知らずにホームセンターへ行き購入。これをバイスと呼ぶらしい。
これに挟んで彫刻刀で削り始めたけれど、何しろ丸いのでしっかり固定できない…そういえば、中学か高校の数学で、「円と直線は点で接する」というのがあったなと思い出し、横断面が円形で縦も曲線だから、バイスで挟んでいるのは点…。まあゴムパッキンがついているけど、しっかりと挟まってはいない…。
緩衝材を入れてぎゅっとやると、少し潰れる感じ…。
しかしやはり彫刻刀でもちょっと時間がかかるし、ざっくり切り込んでしまうこともあり、他に何かないの?…という事でまたホームセンターへ。ノミとか鉋のあたりでウロウロしていたら、こんないいもの見つけました。↓木工用ヤスリ。半丸もあって、マトリョーシカの凹面もやすれる。
とりあえずバイスで挟んでゴシゴシ…。
円と直線が点で接するなら、球と平面(マトリョーシカとやすり)も点で接するじゃないか…という事に気づいたが、まあやすりを動かしながら、マトをゆっくり回転させながら、削りました。
ヤスリは鬼目って書いてあるくらいで絵具は取れたけど、表面がひどく傷がつきました。↓これを紙やすりで滑らかにしていかなくてはならないけれど、あまり根を詰めるとまた指が痛くなるので(--;)ちょっとずつにします。これだけ削ってもバーニングで焼いた後が残ってます…。
これでは表面が余りにガサガサで、白木マトリョーシカ本来の印象が悪くなると困るので、つるつるの白木を生かしたマトを載せておきます。
スプーン作りのワークショップであっという間に木が削れてツルットなりましたよ。
実は私も木工でほしいなと思っているのです。手動のやすりはかなり疲れます。