明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

回帰

2010-07-27 23:21:39 | 想い
最近、何かを思い出しそうになる。
もう少しだ、と思う。

別に物忘れがひどくなっているわけじゃない。

そういうことじゃなくて、ふとした瞬間に、昔の感情・感覚が戻ってくるような、
そんな感じがして。

エミリー的に言えば(モンゴメリのエミリー)
「ひらめき」のような。

長い間感じることのなかったあの「ひらめき」の感覚。
言葉にするのは難しいのだけど。

地下鉄の改札で見知らぬ人とすれ違ったり、
踏み切りの前で夕方の風に吹かれたり、
花火をしてはしゃぐ子供の声を聞いたり、

そういう何でもない瞬間に「あ」と思う。

書き留めたい。
この感情を言葉にしたい。
「感動」とか、そういうのじゃない。
何かと言えば、懐かしさに似ている。

自分の魂の奥深くを覗く作業を、もう一度やってみたくなっている。

今日、本屋に寄って何か買おうと思ったけれど、不思議と読みたい本がなかった。
帰って自分の本棚を見ていたら、久しぶりに再読したい本がいくつかあった。

有吉佐和子「非色」
有島武郎「生まれ出づる悩み」
川端康成「川のある下町の話」

回帰。

今度は見えるといいな。
前は見えなかったものが。