明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

思いがけず、料理とお酒の会へ

2010-07-21 23:06:13 | 
先週の金曜日、急に仕事がヒマになったので、
「そうだ、酒買いに行こう!」と思い立った。

阪急の試飲ができる蔵元が、今は秋田の齊彌酒造だということで、梅田へ。
目当ては「雪の茅舎 山廃純米吟醸」。
2008年に初めて飲んで、心奪われたお酒だ。

2008年10月のきき酒メモを読むと、こう書いてある。

「まず、吟醸香がいい。
いつまでも浸っていたい花のような優しく華やかな香り。
一口ふくめば、舌の先から奥まで一気にその香りを味に変えたような
フルーティーな味わいが広がっていく。この心地良さときたら!
喉を通った後もこの余韻はひたすら続き、飽きさせない。
米の甘み部分を透明にしたようだ。
ちょっと感動的。
料理に合わせるよりも、これだけで飲みたいお酒。」

これを求めて行ったのだが、2年前とは精米歩合も変わっていて、
味わいもこの時ほどの感動はなかった。

でも、山廃純米吟醸と、山廃純米を購入。
飲み比べてみるのも面白そうだと思って。

あと、石川県の福光屋さんも来ていたので、2本購入。
1本は加賀鳶の純米吟醸生あらばしり。
2月に搾ったものを瓶に詰め、蔵内で5ヶ月寝かせたもの。
これがなかなか芳醇で旨かった。

もう1本は「黒帯 悠々 特別純米」。
金紋錦という長野県の酒造好適米と山田錦と、
それぞれで醸したお酒を後でバッディングするという、
なんだかウイスキーのような造り方をするお酒だ。
冷やではイマイチだったが、これは燗あがりするなぁと思い、購入。
ぬる燗くらいにして、料理とあわせるといいかもしれない。

4本買ったらはずみがついて、「こうなったらとことん買おう!」みたいになり、
久しぶりに山中酒の店へ。

既に阪急で10種類くらいは試飲していたのに、またここで9種類も試飲。
はっきり言って、もう舌がかなりバカになってる。
でも、それはそれでいいのだ。
楽しい。

夏らしいお酒を2、3本買って帰ろうかなと思っていたら、
店員の女の子が「これから時間ないですか?」と聞く。
「いえ、特に・・・」と言うと、
「6時半から料理とお酒を試す会があるんですけど、参加されませんか?」とのこと。
どうせ帰っても酒を飲むだけである。
願ってもないことと、そのまま居座って、2階の囲炉裏でちゃっかり試飲会に参加した。

こちらに置いているお酒は、単独でももちろん美味しい。
でも、食中酒としてはどうなのか、
実際に体験し、スタッフと一緒に勉強する会だという。

3種類のお酒と3種類の料理。
その組み合わせを冷や・常温・ぬる燗など、温度も変えながら味わってみる。
特に店側から「これはこういう味わいです」とか、「これはこの料理に合います」
とか言わずに、お客同士があーだ、こーだと感じたことを言い合う。
この企画、なかなか面白い。

お料理は、小芋とタコの煮物、野菜の蒸し物、鱧のおすいもの。

小芋は写真撮るの忘れた。





これが結構おいしいのだ。

お酒は、和歌山の「紀土」、三重の「英」、広島の「宝剣」。
紀土だけは初めて飲んだお酒だった。
また、英は冷やはなく、常温。
燗は3つともした。

紀土はどちらかというと華やかさのあるお酒。
宝剣はすっきりとした辛口。
英はふくらみがあり、濃厚。

小芋は宝剣だけど、タコは英がいいなとか、
蒸し物でも根菜は宝剣だけど、キャベツは英だなとか、
紀土は冷やだとこれらの料理には合わせにくいけど、燗にしたら鱧の出汁にいいなとか、
細かくいろんなことがわかってよかった。

愛媛の蔵元さんもたまたま来ていて、いろんな話が聞けたのもよかった。
居合わせた人(参加者は5人)も様々で、
「そうかなぁ?」と思う感想をいう人もいて面白かった。
やっぱり人の味覚っていろいろだなぁ。

結構おなかもいっぱいになって、これで1000円とは安い!
満足して帰った。

あ、購入したお酒は3本。
遊穂の新作と、武勇の和と、宝剣。
違うタイプの3種。

さて、今日は明日のお弁当の用意をして、おかずを見ていたら、
「おっ!これ、この間の試飲会みたいなのしたら面白いかも」と思い、やってみた。



食中酒としては、武勇が結構イイ感じ。
川鶴だけ無濾過だけど、こういう醤油仕立てのおばんざい料理には合うなぁ。
黒帯は燗にしなかったので、全くダメ。
今度は燗にして試してみようと思う。
遊穂も食材を選ぶなぁ・・・
ヨーグルトみたいな酸味があるので、今日の料理には合わなかった。

たとえば、鰯のから煮でも、
遊穂と黒帯は全くタイプは違うが、両方ともアンバランスで合わない。
雪の茅舎は系統としてはいいのだけど、お酒の主張が強すぎて、から煮ですら負けてしまう。
武勇はやわらかく、まろやかにしてくれるのでいい。
また、川鶴は同じくいいのだけど、その意味合いは全く違って、
まろやかにするのではなく、包み込んで膨らませてくれる。

同じ「合う」のでも、細かく言うと違う。
これもまた好みの分かれるところかもしれない。
この間の試飲会の時のように。

今日はなかなか楽しい、きき酒の夜だ。
料亭みたいなお料理はないけど、
「家庭のお惣菜と日本酒」という私の一番好きな組み合わせ。

ベランダでバーベキュー!

2010-07-21 00:39:46 | 生活
先週金曜~昨日(月曜)まで、かなり飲んだくれた。
別にしんどくはないのだが、「ちょっと今日はお酒やめよう」と
“自然に”思えるくらい、精神的に満足できている。

しかし、1週間も日記をさぼったなぁ。
「書かない習慣」は本当にコワイ。すぐ身についてしまう。
アウトプットにより自分の感情を言葉で再確認すると、
それだけで感性が潤ってくるというのに・・・。

今はいろいろ悩んでしんどい時期だけど、
とにかく前向きに、とにかく書いていくようにしよう。

ということで、酒びたりの日々を書きたいのだが、
今日も既に夜中1時をまわってしまったので、全部は無理。
小分けにして、とりあえず昨日の話から。

昨日は庭の手入れをしたあと、暑かったので、昼間からハイボールを飲んだ。


その後は、アルバート・キングとレイ・ヴォーンを聴きながら家中を拭き掃除。
汗だくになって、またハイボール。

本当はビールがよかったのだが、生憎品切れ中。
夫が仕事の帰りに買って来てくれるのを待ちきれなかったのだ。

夕方になって夫が帰って来たので、2階のベランダでバーベキュー!!


まだ明るい。
ちっとも暑くない。
風が気持ちいい。



少しずつ日が沈んでいく。
空がきれい。





月も輝き出した。
ブレてるから満月っぽく見えるけど、半月。
とても光の強いきれいな月だった。



ハタハタを焼く。
アルミにくるまってるのは、じゃがバター。



8時前になって、ついに暗くなってきた。
夏は昼が長いなぁ。



そして、夜。
夜景モードじゃないから上手に撮れてないけど、
うちのベランダから見る夜景はすごくいい。
淀川の向こうの枚方のほうまで見える。

ひたすらビールと日本酒。
炭で焼くと何でも美味しくて、酒が進む。
今日のヒットは、豚バラでナスを巻いたもの。
豚バラはカリカリで、中のナスはジューシー!

二人ともずっとニコニコしていた。

東側以外は家が接していないし、山なのでこんなことができる。
自宅のベランダで炭火をおこせるという、この幸せ。
それに、夏の夜は、昼間の暑さがウソのように涼しくて、心地良かった。

『夏は夜。』

清少納言がそういうのもわかる。

『月の頃はさらなり。』

本当に。