明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

薄っぺらな生活からの脱出

2010-07-14 23:36:22 | 想い
今日も一日中雨が降っていた。
いろんなところで被害が出ているようなので、そろそろ止んでほしいものだ。

庭の水遣りをしなくていいのは楽だが、
この長雨で植物も少し弱り気味・・・
さらに、トウモロコシやピーマンの鉢から変なキノコが生え始めた。

「かおりっ!毒きのこ生えてるぞ!」と夫。
見ると、しめじ系のキノコが・・・
抜いても抜いても生えてくる。
なんやろ、一体・・・

しかし、雨だからといって憂鬱になってても仕方がない。



↑今日の収穫(?)

庭からお花を摘んできた。
少しは家の中が明るくなった。

昨日はウイスキーを飲みすぎたので、今日はちゃんと禁酒。
月曜日も禁酒したから、今週は2日目だ。
できれば金曜日まで禁酒を続けたいと思っている。

なぜなら、今週はびっくりするほど仕事がヒマだからだ。
仕事があまりないときって、お酒を飲まなくてもいける。
別にストレス解消のために飲んでいるとかではなく、
やっぱりお酒は仕事の後に飲むから美味しいんだと思う。
(もしくは休日の昼間か)

それに、最近、どうもいろんなことに対して探究心というか情熱というか、
そういうものが薄いような気がするのだ。
毎日何して過ごしているんだろう?
すごく無駄に生きていないか?

インプットが少ない。
感動しない。
だから、アウトプットされたもの(文章)が薄っぺらい。

今日、パソコン上で探し物をしていて、いろんなファイルを開けていたら、
昔いただいて、ずっと保存しているいくつかのメールを見つけた。
顔も知らない人たちからのメール。
「あなたの書く日記が好きで」とファンレターのようなものを何度かもらったことがあって。

とにかくあなたの書いた文章を読みたい、
日記をやめないでほしい、
好きな日記をプリントアウトしてもっています、
ファンがいることを知ってほしくて・・・

そんなありがたい言葉を何人からもいただいた。

昔は、本当の「日記」だったから。
毎日欠かさず、今日あったこと、今日感じたことを書いていた。
今は単なる「ブログ」だ。
更新も滞るときがあるし、なるべく当たり障りのないことを書くようにしている。

もうあのメールをくれた人たちは、今のブログなんて読んでいないかもしれないな。
あんなふうに人の心を動かせるものを、今の私は書いていない。
良くも悪くも、何か人の気持ちを動かすような、とんがったものがあったのだけど、
今はなるべく平坦に、感情が出ないように、気をつけて書いている。
心で書かないように、頭で書くように。

本当はあふれて止まらないこともあるのだけれど。

これは成長なのか衰退なのか、
分別がついたのか臆病になったのか。

話がそれたが、最近インプットが少ないのは酒のせいかと。
お酒を飲んでいたら、本を読む気持ちにもなれないし、物を作ることもできないし。
それでもお酒を真面目に探求するならまだ得られるものはあるが、
最近は一時期のような情熱もなく、またズルズルと旨いからというだけで飲んでいる。
(これがよくないと思ったから勉強してきき酒師の資格をとったのに)

自分自身に問いかける。
「ちゃんと生きてるか?」

「生」に対して不誠実になってはいけない。
惰性で生きていくような日々を、どこかで切り替えなくては。

毎日一生懸命仕事もしているし、ちゃんと生活しているし、
決しておかしな日々を送っているわけではない。
だけど、もし自分が求めているものがあって、
それがないと満足できないのであれば、
そこから目をそむけて楽なほうへと流れて生きることは、
不誠実ではないのか?
一度だって自分をギリギリまで追い詰めたことがあったか?

この間から、何度も自分自身に問いかけていることがある。
「私は死ぬ時に、本当に後悔しないだろうか?」

答えはまだでない。

ただ、考えている。
水遣りを怠って、すっかりカラカラになってしまった感受性を
今からでももう一度、豊かに潤すことはできるだろうか・・・

お酒のグラスを、今日はコーヒーカップに持ち替えて、
そんなことを考えている。

仕事がヒマなのはやっぱりいいかもしれないな。
たっぷり時間があれば、たっぷり自分を見つめなおせる。
忙しさのせいにもできない。

今必要なのは、自分自身との語らい。

葉巻とウイスキー

2010-07-14 02:05:33 | 
あの桃井かおりさんがこう言っていた。
(あの口調で読んでほしい)

「お酒を飲むって、1つの口実でもあるわけ。
『話しない?』って言われたら怖いけど、
『ちょっと飲まない?』って、なかなかいい理由だもの」

若い時には絶対わからなかった言葉だけど、
最近の私にはよくわかる。
大学生の男の子や女の子に、「話しよう」なんて言いにくい
でも、「ちょっと飲まない?」ってのは、言いやすい。

そんな誘いすら悩むような今日この頃。
だから、若い子から「飲みに行きませんか?」と誘ってもらえると、ものすごく嬉しい

昨日ウイスキーの話を書いていたが、今日もそんな話。

私がウイスキーを飲み始めたのは、20歳の頃だ。
日本酒と違って、ウイスキーは誰にでも勧めたいとは思わない。
というのは、まず度数が全然違う。
基本40度あるのだから、好き嫌い以前に、飲めない人には全く無理な酒である。
ちなみに私は67度まではストレートで問題なし。
(旨いかどうかではなく、度数という意味では)

私はタバコを吸わないけど、数年前まではよく葉巻を吸っていた。
マフィアか?!というツッコミも受けたけど(葉巻ってそういう印象よね)、
葉巻と上等のウイスキーという組み合わせは、最高に気持ちいい。

私は、宮本輝の「約束の冬」という小説を読んで、
それから葉巻を吸うようになったのだけど。

ビール、日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキーと何でも飲むが、
その表現として唯一「官能的」と使うのがウイスキーだ。
あのアルコール度数がそうさせるのか、年月がそんな味わいを生むのかわからないが、
とにかく「官能的」だと思える酒は、ウイスキーしかない。

そのウイスキーをもっと官能的にしてくれるのが、葉巻だ。
タバコを日常的に吸う人には絶対オススメしない。
葉巻は肺に入れずふかすだけのものなので、
肺に入れるタバコに慣れている人だと、まあ、100%咳き込む。

タバコなんて吸わないという人で、ウイスキーが飲めるという人なら、
ぜひともオススメしたいのが、このマリアージュだ。
料理と合わせるよりもはるかに心地良い。
ただでさえ旨いウイスキーが、脳みそをくすぐる。
ふわふわして、たまらない。

1本で2時間はもつので、だいたい途中で切ってもらって、
あとは家に持って帰って吸っていた。
もちろん、ウイスキーを飲みながら。

人生でタバコを吸うという経験がなかったので、
葉巻を吸うと、中学生がイキってるみたいな気持ちになって、
こんな歳になってもなんだか変に嬉しくなる、みたいなところもある。

最近、吸ってなかったけど、久しぶりにウイスキーと葉巻、いいな
好きな人、興味がある人がいれば、一緒に行きたい。

ああ、今日も禁酒するつもりが、こんな時間(3時)まで飲んで終わった

酒にまつわるこんな言葉。

「酒を飲め。こう悲しみの多い人生は、眠るか酔うかして過ごしたほうがよかろう」

歳をとると、いろんなことがある。

関係ないが、昨日、高校の同級生がミクシィを通じて連絡をくれた。
別にクラスで目立った人間でもない私なので
なぜ覚えていたのかと問いかけたところ、

「文章を書く人(変な表現ですが)」という強烈な(?)印象を強く持っていました。

と返事をいただいた。

そんな言葉が上等のウイスキーくらい心地良く、嬉しく、
過去も今も、そしてこれからもずっと「文章を書く人」でありたいと強く思った。