明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

慌しい日々の後で

2010-07-05 14:58:56 | 友達
こんなに長い間、日記を書かなかったことってない。
「書かない習慣」というのが身につきそうで恐ろしくなった。

意外に簡単にそうなるんだとわかって怖い。
言葉を書くことを仕事にしている私にとって、
とにかく毎日読んだり書いたりってのは必要なことだと思う。
仕事以外にも。

6月後半からとにかく忙しくて……。
ただ、単に「忙しい」というのはちょっと違うかもしれない。
コピーの仕事が進まず、予定外の仕事も入り、
自分の中で立てていたスケジュールが崩れていき、そして悪循環に陥っていたのだ。

仕事が押す⇒寝れない⇒効率が下がる⇒仕事が押す⇒寝れない・・・
この繰り返しで

久しぶりに床で転がって寝た。
夫が階下でサッカーを見ながら盛り上がっている真夜中、
2階の仕事部屋の固い床の上で転がっていた。
時々起きてパソコンに向かって、また転がって仮眠をとって。
昼間は取材、夕方は塾。
体もしんどいし、仕事はうまく進まないしで、かなりまいっていた

「コピーは時間をかければできるものじゃないから」

この間、ライター友達のアンデルさんと飲んでいたとき、
そんな話が出て、ほんまやなぁと思った。
取材記事はだいたいかかる時間の予測がつくし、予定通り進んでいく。
でも、コピーって、「作る」よりも「発見」の部分が多くて。
ひらめかなければいつまで経ってもひらめくことがない。
そして、そのひらめきに対してGOを出す判断と勇気。
文章を書くなんてことより、ずっと才能のいる仕事だと思った。

また、今回しんどかったのは、形が違うだけでデザインは全く同じという
「ボートバッグ」と「トートバッグ」のコピーを作成しなければならなかったからだ。
色も素材も全て同じ。
これって、分ける必要があるんだろうか?
それも、キャッチはイメージをメインにするように言われているので困った。
イメージ、同じやん?

それも、キャッチ+3行リード
さらにボディコピーが700字前後。

1種類だけでも書く内容が足りないのに、ボートバッグを先に作成したら、
トートバッグではいよいよ書くことがなくなった。

コピーって、自信がないとダメだなぁ。
正解がない分、自分のセンスと自信で「コレ」と決めなければならない。
取材記事は、正しいことをわかりやすく伝えればいいのだけど、
コピーは伝える+購買意欲を駆り立てることも必要。
営業ツールであるということを考えなければならない。
同じ言葉をあやつるのでも、全然違うものなんだなと改めて知った。
この先続けていくか、迷い中。
自分の気持ちもそうだけど、先方から切られるという可能性もアリ。

しかし、先週末、全ての仕事が一段落したところで、
このコピーの仕事を一緒にやっているライター・あんこちゃんと一緒に飲みに行った。
一度顔合わせはしたことがあったのだけど、ゆっくり話すのは初めて。
でも、きっと気が合うだろうと思っていた。
メールでのやりとりで、それはわかった。

京都で、あんこちゃんのおすすめの串カツ屋さんへ。
串カツといってもちょっとお洒落で、雰囲気のよいお店。
日本酒がいろいろあって、それだけでワクワクした。

あんこちゃんは思っていた通りの人で、すぐに意気投合。
お酒を飲みながらいろんな話をした。

その時に、私のコピーを読んで、自分とはテイストが全く違うけど、
「素直にいいなと思った」と言ってくれて、それがとても嬉しかった。
もう少し頑張ってみようという気持ちになれた。

まだまだ話したりないのに、楽しくてあっと言う間に時間が経ってしまった。
私はあまりライター友達がいないので、彼女みたいな存在はとてもありがたい。
久しぶりの良い出逢いだ。
長くお付き合いできそうな気がする。
新たな出逢いに感謝

ライター友達といえば、アンデルさんが新居お祝いをもってうちに来てくれたのも先週。
山崎散策もしたいということで、まずはサントリー蒸留所へ。
試飲で出されたハイボールを飲んで、アンデルさんは「美味しい!」と感動していた。
暑かったからか、「角」ではなく「山崎10年」だったからか、
「ハイボールって、こんなに美味しかったっけ?」と疑いながら飲み干していた。
思っていた以上に喜んでくれてよかった。

その後は、私が器を買うお店に連れて行った。
ちょうど柴田雅章氏の展示会の後だったので、氏の作品もまだかなりあった。
欲しい物はいっぱいあるが、とりあえずガマンだ。

アンデルさんは河井久氏の角鉢を購入。
かなり悩んだ末の選択だったけれど、間違いないと思う。
私も同じものを持っているが、かなり使いやすい。

忙しい毎日で、器をじっくり見るなんてこともしばらくなかったけれど、
美しいものに囲まれていたら癒されていくのがわかった。
やっぱり器が好きだなぁ・・・

その後、ようやく我が家へご案内。
「ペンションみたい!」
「どうやって掃除してるの?ピカピカ!」
「居心地いい~!泊まらせて~」
と、すごく褒められていい気分。

そして、お祝いにと、唐津のぐいのみをいただいた。
その前にいた器屋さんで「唐津好き?」と聞いてきたのはこういうわけだったのか。
私は「大好き!」と答えていたのでよかったが、「あんまり」だったら気まずかったな・・・

唐津は本当に好きで、素朴で飾りっけがないところや、
土っぽいけど重さを感じさせないところが気に入っている。
「侘び」という言葉のイメージだ。

いただいたぐいのみは、千鳥の模様が入っているもので、
2つお揃いだけど大きさや形が違い、それがまたお洒落だった。
唐津のぐいのみは持っていなかったので、とても嬉しい。
またコレクションが増えたなぁ。

そんな感じで、忙しかった6月後半を終えた後、
早速二人のライター友達と会い、疲れ果てていた気持ちは随分癒された。
疲れた時は、気の合う人と美味しいものでも食べて過ごすのが一番!

他にもいろいろ書きたいことはあるけれど、今日はこのへんで。