goo blog サービス終了のお知らせ 

明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

理想の女性って?

2010-05-24 23:54:50 | 
近頃、夫の帰りが早い。
今日も7時15分頃メール。
「今帰ってますお腹ペコペコ」

私は今日の原稿をちょうど終えたところで、焦って料理開始
料理の鉄人のごとく、ものすごい勢いで動き、夫が帰宅して一息つく8時半にギリギリセーフ。



ピーマンの肉詰め煮
根菜のかき揚げ
あんかけ豆腐
小松菜の中華風おひたし

このピーマンの肉詰め煮は夫の大好物で、自分で言うのもなんだが、かなり旨い

あんかけ豆腐は、豆腐を湯通しして水を切り、
醤油、みりん、生姜で味付けしたあんをかけたもの。

小松菜もこのおひたしにすると、夫がいっぱい食べてくれるので嬉しい。
なるべく野菜をとってもらいたいと、いろいろ考える。

夫は帰って来ると、たくさん料理が並んだテーブルを見て感動してくれる。
「かおり、すごいなぁ」と。

そんなとき思う。
これは、訓練の賜物だなぁと。

大学を卒業して1年後に家を出て、ずっと一人暮らしが長かった私。
「自分ひとりのためによく作るよね~」と、
周りから奇特な人のように言われながらも、ひたすら料理を続けた。

もちろん、食いしん坊だということが一番大きいのだが、
ある意味、料理は生活のリセットのためだったと思う。

今より数倍も忙しい生活の中で、それでも「自分のために料理をする」ということは、
自分への挑戦でもあり、自分を破滅させない唯一の手段でもあった。

まだ自分は料理ができているから大丈夫。
とりあえず腹が膨れればいいと、エサみたいにモノを食べてないから大丈夫。
寝る時間がほとんどなくても、豊かさだけは忘れていないから大丈夫。

そう思って生活していた。
夜中12時に帰って来ても、まだ3品料理をしてご飯を食べる。
どんなに疲れていても。

もう半分は意地のようにもなっていたと思う。
だけど、逆にそれがあったから、あのハードデイズを何とかやり過ごせたのだと思う。
あの身も心も砕け散ってしまいそうな20代後半を。

そして、今、あの時の訓練(?)が役に立っている。
料理することを苦だと思うことはまずないし、たいしたものじゃなければ、ささっと4、5品をすぐに作れる。
ただ、昔と違うのは、「食べてくれる人」がいること。

ありがたくもあり、プレッシャーでもある。
自分ひとりなら、自分の好みだけ考えればよかったのだけど、
今は夫の好きなものを……という気持ちが働くので、多少苦労がある。
主婦は大変だ、とも思う。

主婦になってようやくわかった。
大変なのは「労働」ではなく、「気遣い」なんだなぁと。
好みを考え、健康を考え、家計を考え、タイミングを考え……
そんなふうに料理したことがなかったので、最初は多少戸惑った。
自分のための料理が一番楽しいし、一番楽だということもよく理解した。

とは言え、やっぱり一緒に食べるご飯は楽しい
こうやって平日に一緒にご飯を食べられる日が、月に数日でもあればいいのだけど。
なかなか難しいね

今日は日本酒「喜久酔」を開けた。
旨い
かなり自分好み。
酸味と旨味のバランスがよいピュアな酒。
華やかさはなく控えめだけど、芯は通っていて。
やや辛口だけど、すっきりというよりは旨口。
飲み飽きしない。
主張するものが少なく、すっと飲めるので、食中酒にいい。
アルコール度数も15度程度と低い。

こんな旨い酒が一升で2730円。
外でくだらない酒が1合あるのかないかで、800円も900円もとられることがあるけど、
あれって一体何なんだろうな

「開運」もそうだけど、静岡の酒は落ち着いていてきれいな酒が多いのかもしれない。
こういう酒を、常備しておきたい。

女性としても、こうありたいものだ。
特別な華やかさや美しさはないのだけど、
控えめにそばにいて、芯はしっかり通っていて、
地味ながら誠実さが伝わり、毎日一緒にいても疲れない。

しかし、理想の女性を酒にたとえるようになったら、もう終わりやな(笑)


日本酒とみだれ髪

2010-05-24 01:04:07 | 
この雨の中、夫が
「タキモトに酒を買いに行く」
というので、慌てて用意して一緒に行った。

タキモトというのは、京都五条にある酒屋。
日本酒・ワイン・焼酎と、かなりの数が揃う。
ネット以外で日本酒を買うのは、ほとんどがここだ。

一升瓶ならいくらでもほしいのがあったのだが、基本的に四合瓶で買うので限られてくる。
悩んだ末、購入したのは、

五凛 純米酒
喜久酔 特別純米
賀茂金秀 雄町 130周年記念酒
陸奥八仙 いさり火

今日のご飯に合わせて、五凛と陸奥八仙を開けた。



魚は、シマアジ。
昨日、堀先生が釣ってきたというものをいただいたので、塩焼きに。
あとは、肉じゃが、キャベツと豚肉のオイスターソース炒め、サラダ、長いもの味噌だれ

このシマアジと陸奥八仙がバッチリ合った。
もともとこの陸奥八仙は、魚料理に合うようにと作られたお酒。
シマアジやサバなど、ちょっと脂の乗った魚に合うと思う。
脂っぽさや魚臭さをすっと消し、旨味だけを広げてくれる。

それから、五凛はキャベツと豚肉のオイスターソース炒めによく合った。
こういう中華風のものにいいんじゃないだろうか。
酒そのものとしては、あまり好きなタイプではないのだけど、
食中酒としては非常にいい。
合わせる料理によっては真価を発揮できる。

ご飯を食べ終わった後、今日開けた2本も含め、今開いている酒6本をきき酒。



きき酒するときは、こんなふうに、テイスティンググラスで。

先の2本以外には、
大那、川鶴、千年一、賀茂金秀

大那は、開けてからちょっと時間が経っていて、味が落ちていたのだが、
備前の器に注いで少し置いていたら復活。

感動する。
やっぱりお酒は器あってこそ。
同じ酒がこうまで味を変えるのかと、改めて思った。
土は生きているんだなぁと、そして、器は育っているんだなぁと感じた瞬間だった。

川鶴は常温で少し置いていたら、かなり熟成した。
劣化せず、熟すというのはこういうことかと思う。
15度のすっきりとしたきれいなお酒だったのに、米の甘味がぐっと増して、
その香りときたら、たまらないほどフルーティー。
最初はいろんな料理に合わせられると思っていたのだが、
ここまで熟成すると難しくなってしまった。



ワンコ夫婦と一緒に、窓から見える夜景を眺めながら、
2階のバースペースで酒を愉しむ。

アテは、俵万智の「みだれ髪 チョコレート語訳」

久しぶりに読んだけど、やっぱり与謝野晶子はすごいな。

 やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君

これを俵万智はこう訳す。

 燃える肌を抱くこともなく人生を語り続けて寂しくないの

すごい。
たまらんな、これは。

あと、私が好きなのは、これ。

 さびしさに百二十里をそぞろ来ぬと云ふ人あらばあらば如何ならむ

このチョコレート語訳↓

 「逢いたくて500キロひたすら来たんだ」とそんなあなたがいたなら、いたなら

言葉の神秘、言葉の威力を感じる。
俵万智も、やっぱりすごい。

そして、日本酒とみだれ髪。
なんとも風流な。

龍馬と酒を訪ねて、伏見へ

2010-04-26 11:17:46 | 
昨日は、朝起きるとめっちゃいい天気!
「どこか行こうよ~」と夫を誘い、午後から伏見へ行くことになった。

伏見はうちからそんなに遠くないので、ちょくちょく行っている。
夫と行くのも3回目か4回目か。

目的は、寺田屋。


自分の中で龍馬ブームが来ているので、また寺田屋へ。
そんなに何回も行くところじゃないと思うのだが、ついつい足を運んでしまう。
昨年秋、今の寺田屋は当時のものではないのでは?という疑いのニュースが出ていたが、
まあ、それも含めて、別によし。

龍馬関係の作品の何を読んでも、やはり一番盛り上がるのは寺田屋事件のくだりだと思う。
100人近くに囲まれながら、三吉君とたった二人で脱出する。
それも、一度も剣を抜かず。

どこまで本当かはわからないが、この痛快さといったら……!!
なので、寺田屋に行くと、そのくだりを思い出して、一人どきどきわくわくするのだ。

寺田屋を見た後、あまりに天気がよくて気持ちがいいので、
初めて船に乗ってみた。
伏見の町を流れる川を、屋形船に乗っていくのだ。
特に何があるというわけでもないので、季節を間違えると悲惨だが、
昨日なんかは、とにかく水に揺られて周りの新緑の眩しさを目に映すだけでも価値がある。
ボーっとして、眠たくなって、久しぶりに気が抜けた。





こういう時間って、とても大切。

その後、土佐藩邸跡を探して歩いていたら、地図があったのでそれをじっと見ていた。
観光客も多く、いつもよりにぎわっている。
団体さんが来るなぁと思っていたら、私の横で「あっ!!」と誰かが声を上げた。
まさか自分のことを言っているとは思わず、地図を見ていたら、
声を上げた男性が、
「あの……、なごみちゃんです」と声をかけてきた。

見ると、和亭のご主人で、マイミクでもある「なごみちゃん」だった

常連のお客さんやお酒好きのお友達と一緒に、伏見の酒蔵をまわったりしていたようだ。
「藤岡酒造さんに見学に行っていて……」とのこと。
私たちも、この後、藤岡酒造さんのバーに行くつもりだった。
ホント、奇遇……

なごみちゃん一行様とはそこでお別れして、土佐藩邸跡を探しに。
結局、わからなかったので、藤岡酒造さんのバー「えん」へ行った。


ここは、「蒼空」というお酒を造っている。
夫と前にも来たことがあって、おいしいお酒を飲めるので気に入っている。
メニューを見ると、新商品が出ていたので、それを注文した。


両方とも愛山という酒米で造った純米大吟醸。
愛山を使う酒造が最近増えているように思う。
少し甘味のあるお酒ができるという印象だったが、これはかなりきれいに仕上がっていた。
聞くと、精米歩合45%だとか。
普段、ここまで磨くお酒をあまり飲まないので、お酒だけで飲むには物足りないし、もったいない。
料理と合わせたいなぁと思った。
愛山らしい甘味は残しながらも、すっきりときれい。
おり酒のほうも少し酸味があって、見た目のにごり具合ほどまったりとしていなくて、
こちらもすっきりと飲めた。

限定品の純米酒のおり酒を1本買って店を出た。

その後は、油長さんへ。
こちらは伏見のお酒を扱う酒屋さん。
80種類くらいあって、全部有料で試飲ができる。
夫と二人で6種類試飲した。


うーん、あんまり好きなお酒はなかったなぁ。
でも、こうやっていろいろきき酒するのは楽しい。
日本酒って、本当に全部味が違うのだ。
奥が深いし、面白い

帰りに適当なお店で少し料理をつまんで、ビールと日本酒を1杯だけ。
店選択を誤ったかな、と思ったが、鰤のあら煮がおいしかったので、満足

家に帰って、残っていた大治郎と七本槍を飲みながら、「龍馬伝」を見た。
龍馬に始まり、龍馬に終わる休日。
NHKの「龍馬伝」には、いろいろ物申したいけど、それはまたいずれ。

久しぶりの夫とのお出かけ、とても楽しい1日だった

造り手のSOUL

2010-04-21 21:23:38 | 
今週は取材が多い。

取材に行くと、なんか元気になる。

ライターになって、何百人という人に会った。

そうすると、「書く」ことよりも「話を聞く」ほうが楽しくなった。

結果的に、楽しい取材は「いいもの」が書けることも知った。

「愛」なんて言うと大げさかもしれないけど、
でも、
「私はこの仕事が好きなんです」
「この趣味を生きがいにしています」
「この人に支えられてきました」
「いつかこんなことをしたいんです」

そんな話を聞かせてもらうと、それぞれの愛を感じる。
その愛を文章という形にすることが、私の仕事だと思っている。

『人が人生で愛せる人数は限られているけれど、
仕事を通すと、愛は無限に広がる』

私が好きな言葉。

そういう仕事をし続けたい。

新居に引っ越してから、宅配便の担当者が変わった。
某宅配業者のおちゃんが、すごくいい。
来ると必ず何か一言しゃべって帰る。

「なかなかあったかくなりまへんなぁ」
「雨が続きますなぁ」
「なんや天気が不安定ですなぁ」

まあ、だいたい天気の話なんだけど(笑)
でも、笑顔で言われるその一言がとても心和んで。
なんだかその日、優しい気持ちになれる。

同じように見える宅配の仕事も、こんな一言をかけるかどうかで、
人に荷物だけでなく、愛も配れるんだと、いつも思う。

仕事はそういうものでなければ。
これは私の信条。

明日は某取引先の契約更新で、報酬の昇給交渉をしようと思っている。
実は、一番苦手なことだ。
思ったことを何でも口にできる私が唯一言えないこと。
それが、自分の報酬。

デフレ時代にぴったりのライターである。

だけど、整体の先生に「自分の文章を安売りしたらダメですよ!」ということを言われ、
それ以来、少しずつ苦手な報酬交渉をするようになってきた。

結局のところ、自分に自信がないんだな……
だから、安売りしてしまう。
でも、安売りしていたらダメなんだ。
自分が怖いと思うことを乗り越えなければ。

前は、安売りすることで人のためになると思っていた。
還元できていると思っていた。
だけど、それは人のためでもないし、還元ではないとだんだんわかってきた。
自分の商品をまずはちゃんと売ること。
高い値段でも買いたいと思ってもらえる仕事をすること。
そして、その得た利益で還元することのほうがもっと大事なんだと、今は思っている。
人助けは、その後でいいんだ。
結局、安くて喜んでもらえたら……というのは、
自分に自信がないことの裏返しだと、ようやくわかった。
そのことを認めるのはとても嫌だったけれど。
だから、整体の先生には心から感謝している。

ブログをはじめとし、これだけ世の中に文章で自分を表現し、
無差別に公表する手段ができて

時々戸惑う。

世の中の人は、こんなに書きたかったのか?!と。
それもまた、上手な人が多いし。
じゃあ、なんでこれを仕事にしないんだ?
これくらい当たり前のことなのか?

そう思うと、私のたった一つの生きていくための武器の存在がかすんでいく。

ただ、仕事で書くものと、ここに書くものは違う。
たまに夫に言う。
「あんなバカみたいな文章ばっかり書いてたら、
みんなにこの人ほんまにライターか?って思われないかなぁ。
本気で書いたほうがいいのかなぁ」

すると、夫はこう言う。
「あれはあれでいいんちゃう?
あの文章は、あなたにしか書けないから。
凝った文章ではないけど、すごくストレートに入ってくる。
それが、あなたの持ち味だから」

理解者の存在はありがたい。(のろけですか?)

私が昔から文章を書くときに守っていることがある。
それは、「アホでもわかる文章」

ひのきの生徒に教えるのと一緒やね(笑)

何かの偶然で私の文章を眼にした人が、気に入らないのは別にいいのだけど、
「言葉が難しい」
「書いている意味がわからない」
そう思われるのだけは嫌なのだ。

誰が読んでもわかる文章。
いつもそれを目指し、できるだけわかりやすい言葉を使うようにしている。

そして、なるべく推敲しない。(仕事の文章は反対にめちゃくちゃ推敲するけど)

推敲した時点でもう嘘やと私は思っているのだ。
「ここ」は、私にとっては作品発表の場ではないから。
心の表現の場。
だから、必ず思考の速さで書く。
これを読むのとほぼ同じ速さ。

夫は全く逆で、ブログでも、自分の作品だと真剣に書いている。
だから、彼の文章はとても素敵だ。(のろけですか?)

それはそれで、彼のスタイル。
私も彼の文章を読めて心地良い。

そういえば、この間、とても嬉しい意見をもらった。
私のブログを読んでくれたある人が、
「たいした文章でもないのに、なんか引き込まれてしまう」と。

これは、近年稀に見る最高の褒め言葉やった。

それを目指している。
もう言葉のまま、そのまんま。

「たいした文章」なんて書きたくないんだ、私は。

でも、仕事はどうなんだろうな。
「たいした文章」を書きたいと思って、時間をかけるものがある。
後で読み返すと、がっくりする。
こねくりまわした文章。
SOULがない。

逆に、
他人から「つまらない仕事」と言われても、
書きながら涙が出るようなものがある。
SOULが勝手に入り込む。

岡本太郎も言っている。
「苦労した作品より、ひとりでにどんどん
進んでしまったもののほうが、いつでもいい」

泣きながら、感動しながら、書けるようなものを、ずっと書いていきたい。
それができたら、どんなに幸せだろう。

ちょっと前まで私はバーをやりたかった。
夫と二人で。
大好きな日本酒とウイスキー、それに合うおつまみのバー。

でも、今は不思議なことにその気持ちが失せてしまっている。
とりあえず、書き続けようと思っているのだ。
できるところまで。
そういう覚悟みたいなものができた。
なんだろうな、これは。
わからないけれど、仕事としては、第3章に入った感じがしている。

今、THE GLENLIVET18年を飲んでいる。
中野にもらったウイスキーだ。

43度の酒をストレートで飲んで、私はキツいと感じない。
なぜなら、おいしいからだ。
誰もがそういうわけではないだろう、キツい酒が苦手な人も多い。
私はアルコール度数がいくら低くても、まずい酒は飲めない。
逆に、高くてもおいしい酒はおいしい。
本当に、なんというか……、恍惚とする。
官能的ですらある。
これが、年月の成せる技だ。

日本酒でも同じ。
おいしいものはおいしい。
火入れしたものでも、無濾過生原酒でも。

ただ、クリエイターとして思うのは、
酒造りも「モノ作り」だから、
その「作品」をどう生かすかを大切にしたい、ということ。

人がものを作るというのは、とても尊いことだと、私は思っている。
どんな仕事でも、愛と想いを込めている人がいる。
だから、できるかぎり、その信念や想いを受け止めたい。
このお酒を生かすには、どんな料理がいいかなと、いつも考える。
それが、お酒を造っている人への感謝の気持ち。

どんなお酒にもたいてい合う料理はある。
万が一なければ、そのまま飲む。
私はまず、酒ありきなので。
たぶん、根っからの酒好きなんだなぁ。
そんなに強くはないんだけど、酒造りのロマンに魅せられている。
だから、いつも、造り手のSOULを確かめ、飲んでいる。
まず、料理ありきの人は、料理に合う酒を探すのかもしれないけれど。
(それはそれでいいと思う)

料理と合わせるなら日本酒だけど、
それだけで飲むならやっぱりウイスキーが好きだ。
そして、ウィスキーとチョコレートケーキのマリアージュ。
これが最高。(合うウィスキーであれば)

基本的にはスペイサイド系が好きなのだけど、
最近はアイラも飲むようになってきた。
いつかアイラ島の蒸留所を訪ねたい。

村上春樹の「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」
というエッセイがある。
これはもう、なんというか、恍惚としたい時に開く本だ。
言葉のひとつひとつが、おいしいお酒でも飲んだときのように心地良い。

サントリー山崎蒸留所の裏に住むようになって、嬉しいことがある。
駅に行くとき、蒸留所の前を通るのだが、
風向きによって、ウィスキーの香りが漂ってくるのだ。
風に乗ってやってくる甘く芳醇な香り。
とても幸せだ。

準備は着々と……

2010-04-17 02:57:56 | 
今日、酒が5本届いた。
そのうち3本は友達に頼まれたもので、1本は贈り物だけど。

明日はさらに6本届く。
日曜日のパーティーで飲もうと思って

今回の料理に合いそうな滋賀の酒。
全部好きな酒だ~

七本槍 特別純米 無濾過生原酒 中取り
大治郎 純米吟醸 生酒
不老泉 特別純米 中汲み(生)

夫が好きな酸味たっぷりの酒

賀茂金秀 純米吟醸 芳華 雄町 無濾過原酒

きれいだけどしっかりめのお酒が好きな人に。ちょっとだけ奮発したよ……
(普段買うものより300円くらい高い)

陸奥八仙 純米大吟醸 華想い 無濾過生原酒

これは飲んだことないんだけど、来福は好きなので。
女性向きかな、と。

来福 特別純米生原酒 若水おしろいの花

これは自分が好きで飲みたかったのだけど、
ちょっと滓があるようなタイプも面白いかな、と。

雁木 槽出あらばしり 純米吟醸無濾過生原酒

以上。

ビールはみんな持参だし、梅酒、ウイスキー、泡盛もあるし、
ワインはあやが持ってきてくれるし、
パーティーが終わった後の缶と瓶の回収が今から怖い……

私と夫を入れて、大人9人、子ども2人。
大人は全員酒飲みなので、本当に恐ろしい……

そして、何より楽しみだ
明日はしっかり準備しないと!

というわけで、こんな時間まで仕事をしていた。
先週と違って全部終わったので、これで落ち着いて遊べるぞ!

料理もだいたい決まった。
今日届いた野菜が、ほとんど予定していた料理に使えないものばかりだったのが残念。
お任せ宅配は、有機栽培で旬のものが食べられるのはいいんだけど、
こういう時困る・・・
キャベツか?!と思ったら白菜で、ちょっとショックだった

それにしても、最近野菜高いな。
キャベツ250円って……
ピーマン158円って……

お好み焼き屋さんも大変だろうなぁ。
お気持ち、察します!

明日は料理の下ごしらえをがんばるぞ。
あっ
でも、夜はまたひのきの採用面接行かないと……。
いい人来たらいいなぁ。
面白い人

久しぶりの一人居酒屋

2010-03-05 21:15:39 | 
先日、日記をアップしたけれど、消してしまった。
実は書いたことをあまり覚えていなかったからだ
読まれてまずいことが書いてあったわけではないけど、なんとなく気持ち悪い。
それで消してしまった。

東京から帰ったその足で、昔の生徒の吉田くんとあだっちゃんと会った。
ご飯食べに行った。
二人はガツガツご飯を食べていたけど、私は横でちびちび酒を飲んでいた。
疲れていて結構フラフラだったから、酔いがまわったらしい。

でも、とても楽しい時間だった。
二人ともいつまでも可愛い。大人になっていくけれど。
翌日、吉田くんからのメールに、
「昨日はスタンダードなさんのうさんに会えてよかった」
と書いてあった。

スタンダードな私?!

なんだかよくわからないが、変わってないってことなのかな?
それともいつも酒飲んでるってことか?

まあ、いいか……

昨日は新居の引渡しだった。
夫は会社を休めないというので、私だけが銀行へ……。
前日の酒が残っていて、待ち時間に気分が悪くなった
人生のこんな重要な場面で酔っ払いかよ~と思ったが、
まあ、それもスタンダードな私?

しかしながら、忙しさ炸裂!!
この間の冊子の仕事は大阪府から許可が下りなかったということで白紙になったが、
今となっては本当になくなってよかったと思っている。
今ですら全く身動きできないのに、あんな仕事受けられるはずがなかった。

手続きと買い物と荷造りと……
引越しだけでもやることは山積みだ。
でも、こういう忙しさは楽しい

今日は塾がなかったので、今週初めておうちご飯食べた。
恒例「一人居酒屋」
とはいえ、あまり時間はないので、家にある野菜を使って
簡単にできるものをぱっぱと。



春だなぁ。
宅配の野菜でウドが届いた。
牛肉と炒め煮にした。これなら夫も食べられるだろうと思って。

お酒は、臥龍梅 純米吟醸(静岡県)

「誉富士」というあまり使われていない酒米を使っている。
上品で穏やかな甘味があり、クセが少ない。
いろんな料理に合わせやすいタイプだ。

ガツンとインパクトのあるお酒も好きだし、
こういう穏やかなお酒も好き。
とにかく誠実に造られた、美味しいお酒が好きなんだ、私は
そして、こんなふうに、なんでもない家庭料理と一緒に飲むのが好き。
手はかかっていないし、何の技術もいらないけれど、
野菜は生産者のわかる有機野菜だし、器は作家のわかるものしかない。
こんなことが、私の小さな贅沢
いつも家では「心」で料理とお酒をいただいている。
だから美味しいんだろうなー

新居に引っ越したら、今よりずっと広くて機能的なキッチンが手に入る。
料理をするのが本当に楽しみだ。
食洗機は元々ついていたんだけど、あえて外してもらった。
やっぱり器は自分の手で洗いたいのだ。(食洗機を信用していない)
そうしてあげることが、器への、作家への、誠意でもある。

写真のぐいのみ。
かなりの古株で、知ってる人にはもうおなじみ。
うちに来てから10年以上か。
釉薬を使っていないのに、この美しいグリーンが出るのは灰被りだから。
色、風合い、手の中へのおさまり具合、飲み口……
いろんなぐいのみを使っても、結局はこれに戻ってしまう。
きっと死ぬまで使い続けるんだろうな……

でも、家で「きき酒」をするときは、テイスティンググラスを使う。
そうしないと、味も香りも変わってしまうのだ。
この器による味の変化は、お酒のもう一つの愉しみ方だろうと思う。
夫なんて、お酒を変えるごとに、いちいち器も替えたりする。
(私の器やのに!そして、私が洗い物するのに!

今日は久しぶりに家で一人居酒屋できてよかったなぁ。
楽しかった

さて、またこれから仕事だー
この土日も仕事だー

引越しまでに何とか終わらせるぞ
頑張るぞ

2月の酒、仕入れ

2010-02-06 00:58:09 | 
今日は取材の帰りに思いついて、酒を仕入れてきた。

リアル店舗が大阪と京都に1店舗ずつ。
ネット店舗が4店舗。
合計6店舗から順番に酒を購入している。

どこもおいしい日本酒をこだわって揃えているのだけど、
やはり店主の好みと土地柄が出る。
なので、なるべくいろんなところから買うようにしている。
これも勉強。
家だけで、年間100種類くらいは飲む。
そこまで飲んで、ようやく日本酒のいろはの「い」くらいはわかるようになった。
それくらい、日本酒は奥深い。

日本酒に合わせた料理を考えて作るのも楽しいが、
まあ、それは所詮、素人のやることだから、
プロの料理人にかなうはずなどない。
でも、その1つ1つの味わいをどんな言葉で表現するか・・・
それは私の本職。
きき酒をして、それをデータファイルに入力していくのは、楽しみでもある。
これはきっと、私の財産にもなるだろう。

今日は本当に久しぶりに山中酒の店へ。



↑購入したお酒たち。

遊穂は大好きなお酒の1つだけど、いつも紫ラベルのものばかり買っていて、
こんなピンクラベルを見たことがなかった。
聞けば、やはり今年初めて作られたとか。

遊穂と貴は早速1合ずついただいてしまった。
貴も久しぶりに飲んだけど、おいしいお酒だなぁ。

山中酒の店は、いっぱい試飲させてくれて、それから購入できるのが良い。
自分の好みの酒というのはわかっているから、試飲するまでもないのだけど、
単にいろいろ飲みたくて、あれこれお願いしてしまう。
るみ子の酒のあらばしりもおいしかったが、一升瓶しかなかったのであきらめた。
でも、東洋美人はあきらめきれず、一升瓶を抱えて帰って来た

これは2月のお酒。
さて、1ヶ月もつのやら……

今日は取材もうまくいってよかった。
歯医者さんの取材だったんだけど、先生がものすごく勉強熱心で
信念があって、熱い人だった。
そして、「M」だった。

思わず、「先生って、Mですね!」と言ってしまった
怒られなくてよかったと思う・・・

でも、本当に素敵な先生で、お話も面白くて、
気がつけばすぐに2時間……。
先生はまだしゃべり足りない感じだった。

今月はまだまだ病院関係の取材が続く。
なかなか面白い

そして今日、やっぱり職業に貴賎なしだな、と思った。
これは、逆説的かもしれないけど。

歯医者という世間的にはエリートな職業。
でも、同じ歯医者でもお金をもうけるために、わざと2、3年で治療に来させるように
中途半端な治療をする先生もいる・・・という話を聞いた。

汚い。

だから、どんな仕事だって関係ないんだと思う。
まっすぐに誇りをもって、誠実に仕事をすることが大事なんだ。
それが、どんな仕事かとか、どれだけ稼げるかとか、会社の大きさとか、
全く関係ない。

そういうことを肌で感じられるのが、取材のいいところだ

ただ、後で営業さんに聞くと、この先生、文章にすごくこだわりがあるそうな。
前回取材したライターさんは、校正で1時間も電話して、困らされたそうな

「覚悟してくださいね」と営業さん。
「だ、大丈夫です!!」と私。

こういう話を聞くと、よけい燃えるんだよなー。
前回のライターさんが苦しめられたなら、じゃあ私は一発でOKもらおうじゃないか!
そんな気分にさせられる。

火をつけられた

まあ、とりあえず、今日は酒でも飲んで落ち着こう……


昨年のおうち呑みベスト3

2010-01-08 11:53:09 | 


↑元旦のおせちなど。

あんなに忙しかった年末だけど、31日の夜中に作ったわりにはちゃんとできた

お雑煮はもちろん、香川県名物、あんこ餅入り雑煮。
そして、びりけん特製のローストビーフ。

今年は、おせちだけでなく、豪華ちらし寿司も作った。
酢飯に大葉・ゴマ・生姜を混ぜ、鰻、いくら、エビ、卵を乗せている。
これがヤバイほど旨かった!!

最近、料理への情熱も以前のようにはなくなっていたが、
今年はもう少し新メニューも考えていこうと思う。
夫のメタボを治すのも、私の目標だ。
自分のダイエットが先か?

また、去年は家で飲んだ日本酒のデータをエクセルで作っていた。
1本ずつ、飲んだ感想も入れて・・・
これは今年もちゃんと続けていく予定。

最後のほうは家庭が節約状態になってしまったので、あまりいい酒が買えず、記入していないのもあるが、
それでも78種類!

今改めてざっと見直してみると、「ああ、あれ旨かったなぁ」と、
その味わいが蘇ってくる。

というわけで・・・

昨年おうちで呑んだ日本酒ベスト3!

【第3位】
不老泉 純米吟醸 備前雄町
滋賀県
精米歩合55% 酸度:1.7 日本酒度:+4 アルコール度数:17~18度

コメント:
『香りはやや強め。フルーティーな甘い香り。
アタックは普通。爽やかな酸味と甘みのバランスがよい。
甘みよりは酸味をしっかり感じられる。アルコール感はそれほどない。
余韻は普通。やや辛口でキレがよく、旨い酒だ。
割といろいろな料理に合わせられると思う。気分的には焼き魚。』

不老泉の酒は結構好きなものが多く、「特別純米 無濾過生原酒 中汲み 木槽天秤しぼり」や「杣の天狗」なども飲んでいるが、
やっぱりこれが好きだなぁ。
基本的に雄町を使っているお酒が口に合うのだ。
山田錦の優等生っぽい味より、やんちゃな雄町がいいみたい

【第2位】
賀茂金秀 芳華 純米吟醸(若手蔵人 情熱の酒)
広島県
精米歩合:備前雄町50% アルコール度数:16~17度

コメント:
『薄い黄緑色。香りはやや弱め。すっきりと爽やかなフルーツのような香り。
アタックはやや強めで、まず感じるのは酸味。これが非常に心地良い。
甘みとのバランスがいいので、強いのに穏やか。
アルコール感はほとんどない。
余韻はやや長めで、今度は甘みがじんわりと広がっていく。かなりうまい。』

賀茂金秀は今年家ではこの1本しか飲まなかった。
仙台で飲んで、夫が気に入ったんだよな~
これは酒屋のアウトレット(?)で安く買えたのでよかった。
気づくとやっぱり雄町を選んでる!

【第1位】
陸奥八仙 純米吟醸 無濾過生原酒 中汲み
青森県
精米歩合:華吹雪55% 日本酒度:+1 酸度:1.6 アルコール度数:17.6度

コメント:
『ああ、なんて美味しいお酒なんだと、ちょっと感動する。
香りは華やか。口に含むと、わずかに舌先にピリピリとくるような発泡を感じる。
とにかくまず印象的なのが酸味。
あまり広がらず、ぐっと迫ってきて、すっと消える。
その感じがなんとも心地良い。
甘すぎず、辛すぎず、本当にバランスのよいお酒。幸せだ』

2009年は陸奥八仙!
それもこの新酒のときが一番旨かった。

やっぱり自分の好みの味ってある・・・
もちろん、その時の舌の状態や合わせる料理で感じ方も変わるし、
今これを飲んでも一番かというと、それはわからないが、
味の記憶を辿った限りでは、これが一番旨かったと感じられる。

あと、特別賞(?)としては、「五凛 純米酒」かなぁ。
辛口の旨口とはまさにこの酒のことか!と思った。
食中酒にピッタリで、何を料理しようかといろいろ考えたものだ。
また今年も買ってみよう。

というわけで、昨年度の酒事情を振り返ってみたが、
今年も早速、5種類飲んだ。



↑元旦のお酒 左から、
・秋鹿 霙もよう 純米吟醸 にごり生
・小笹屋竹鶴 大和雄町 無濾過 純米原酒
・超超久 氷室貯蔵生 純米吟醸 16BY
・不老泉 特別純米 生 中汲み 木槽天秤しぼり

この中から、早くも2010年のベスト3候補が出ている!
「超超久 氷室貯蔵生 純米吟醸 16BY」
こちらはもう1本空けずにおいてあるので、4月に新築お披露目&日本酒の会の時に出そうと思っている。
(日本酒の会参加の皆さん、お楽しみに!!)

ワインでも、年代モノの本当に美味しいワインを飲むと、その美味しさに震えるというが、まさにそういうお酒だ。
平成16年から、マイナス5度で貯蔵してあるので、5年もかけて米の旨味がじっくりと熟成されている。
貯蔵の方法によっては、5年も経てば古酒っぽくなってしまうのだけど、
これは全く古酒っぽい香りや味わいがない。
むしろフレッシュで、厚みのあるフルーティーな香りがする。
この「厚みがある」というところが特長で、
樽の中でウイスキーが熟されたように、香りまでが深まっていっているのだ。
香りだけでドキドキしてしまうような酒って、なかなかないものだ。

味わいは、深く、まろやか。
角や雑味は一切なく、どこかクリーミーでさえある。
なのにスイスイと飲め、甘味の後に酸味が追いかけてくる。
料理をあわせるのにも、幅広く考えられるのがいい。

まあ、ベスト3入りは既に確実といったところか・・・!
これをしのぐ酒に出逢えるのかどうか・・・それもまた楽しみである
(とりあえず、今年も酒からは離れられないってことね・・・)


第1回ワイン会レポート ~ロマンはどこだ?

2009-11-09 13:47:08 | 
私が気に入って使うフレーズの一つに、

「酒造りはロマンだ!」

というのがある。

日本酒の伝統と技術、ウイスキーの年月と神秘。
何かに憑かれたように「うまい酒」をただひたすら求め、
情熱をもって造り続けてきた人々がいる。
そこには、いつも私の感情を揺さぶる“ロマン”があるのだ。
大げさに言えば、このロマンを知りたくて、追求したくて、
私も酒を飲み続けているのかもしれない。

私にとって、ビールは既に日常の清涼飲料水と化し、
日本酒は米を抜いて主食となり、
ウイスキーは夜と音楽(BLUES)の友である。

しかしながら、ワインだけは自分の生活に入り込んでくることはなかった。
阪急の地下の日本酒売場では、店員さんに顔を覚えられるまでになっているが、
ワイン売場はどこか高級なイメージがあるからか、立ち寄りがたい雰囲気だ。
「私には、ワインの味はわからない」と思ってもいた。
それから、私の好きな和食にどうやって合わせていいのかわからない。
そして、何より、あの横文字の名前が覚えられない!!

決してワインの味が好きではないわけではないし、
フレンチやイタリアンを食べに行った時はワインを自ら注文する。
勧められればかなり飲める。
上等のワインも随分口にしてきた。
だけど、どうしても入り込めない・・・。
自分で勉強するにはハードルが高すぎるのだ。

そこで、この間、夫とトシ君と3人でバーベキューに行った時、ワイン通のトシ君に、
「今度、ワインの会を開いてよ~」と頼んでみた。
ノリのいいトシ君は「おー!やってみるか!」と二つ返事。
あっと言う間に日取りも決まり、10月のある休日、トシ君の家でワイン会が開かれた。

午後、私と夫が訪ねていくと、トシ君の会社の人たちも集まっていた。
なぜか私と夫はよく会社の人たちの集まりに入れてもらっているので、
もうすっかり皆さんと顔馴染み・・・

今回はトシ君とあやと、私と夫、それに会社の人二人と、その彼女さん1人。
合計7名でのワイン会だった。

トシ君はめちゃくちゃ張り切っていて、ワインはもちろん料理もすべて自分で決め、仕込んでくれていた。
すごい!!
単にワインを飲んで料理を食べるというだけでなく、
壁に掲げられた、フランスとイタリアの地図を見ながら、1つ1つをレクチャーしてくれるのだ。
フランスのワインから始まって、イタリアへ上陸(?)し、最後はシシリアで終わるという予定。

最初は、やはり発泡系だろうと、スペインのスパークリングワインから。
「カステル ロード カヴァ ブリュット」

「スペインだから、スペインオムレツと合わせて」とオムレツが出てくる。
さらに、スモークサーモンも。
うん。
最初の1杯はやっぱり発泡系がいいな。爽やか。
食欲に火がつき、食事が楽しみになってくる。

2本目は、フランスはロワール川下流の地方の白ワイン「ミュスカデ セーヴル エ メーヌ」。
この地方の名前がそのままワインの名前になっている。

2本目が空になる前に3本目を開けてくれたので、2つグラスをもらって比べてみることにした。
3本目は、「アルザス」。フランスでもドイツに近い地域らしい。
これも地方の名前がそのままワインの名になっている。

ミュスカデは香りはやや弱め。しかし、アタックはやや強く、酸味を感じる。
喉越しはよく、すっきりと飲める。
アルザスは香りがやや強め。アタックは普通で、酸味よりも甘味を強く感じる。
アルコール感は少なく、落ち着いた味わい。日本酒で言うなら、「バランスがよいお酒」だ。

ミュスカデには、なんと「しめ鯖」を合わせるという。
私は魚介類とワインの組み合わせを信用していないタイプの人間だが、
これはすごい。
ミュスカデの強い酸味と、しめ鯖の酸味とが、見事に調和していて、
お互いに良いところだけを引き出してくれる。
日本酒の合わせ方とよく似ている。
王道の「よく似た味同士を合わせる」というやり方だ。
酸味のあるものには、酸味のある料理を。
それが成功している例だと思い、感動した。

さらに、「秋刀魚とごぼうのかき揚げ」が登場。
これ自体がめちゃくちゃ旨そう~
そして少し香ばしい秋刀魚としっかりしたコクと油も、ミュスカデがさっぱりとさせてくれる。

ちなみに、アルザスと合わせてみると、全くダメ。
やっぱりちゃんと選択してるんだなぁと感動した。

アルザスには、フォアグラと鴨のパテを合わせる。
このパテがすごい高級なもので、また旨い・・・
地の食材とその土地のワインを合わせるのがいいそうで、
非常によい組み合わせだった。
でも、このパテは旨すぎるので、結構広い範囲のワインに合わせられるような気もした。

みんな酒飲みなので、びっくりするような速さで3本目が空になり・・・
次はいよいよ赤ワインの登場だ。

4本目・・・「シャトーオーピカ」
いわゆるフルボディというやつで、渋みがあり、重い。
かなり渋めに感じられたが、「もっと渋いのはいくらでもある」とのこと。
タンニンっぽい、舌の上でザラつく感じ・・・

トシ君が「チーズとパンと赤ワイン」の組み合わせが一番だという話をしてくれた。
どんな料理もそれに勝る組み合わせはないのだとか。
それから、「ワインを飲むと、その土地の土の味がするっていつも思う」と言っていた。
これは、ヨーロッパ生活が長い人だからこその感想のように思う。
その土地へ実際に行って、その土地のワインを飲む。
それがたぶん一番ワインをおいしく飲む方法なんだろうな。

この赤には、カマンベールチーズとバゲットを合わせる。
さすがの組み合わせだ。シンプルながら。
それから、自家製のパテも2種類出してくれた。
トシ君が作ったというので、びっくり!おいしい~!
うちの夫はカレー味の納豆パテを気に入り、ひたすらパンにつけて食べていた。

ここまできて、いよいよイタリアへ!!
5本目は「マキャベリ」。トスカーナ地方の赤ワイン。
やや強めの香りと酸味。
バニラの香りがするといわれ、そう言われて嗅いでみると、そんな気も……

瓶に鶏の絵が入っていて、これがいいワインの証拠(?)なのだとか。
日本酒でも、食中酒というのがあるけど、
これはまさに食中ワイン。
香りは豊かだけど、味わいはフレッシュですっきりとしている。

私が持って行った自家製スモークチーズとも合ったし、
和牛のオリーブオイルソテーや豚肉と洋ナシのバルサミコ風味ともバッチリ!

この家には洋ナシが普通に置かれてあって、みんなで「すごいなー」といい合った。
なんかちゃうんやなぁ・・・
「洋ナシ」=「セレブ」発想をしてしまう自分もどうかと思うけど
所詮、うちはミカンですわ・・・

この豚肉と洋ナシのお料理がとてもおいしかった。
バルサミコもよく合っている。

6本目はもう一度フランスに戻り、「シャトーギザール」。
こちらのワインは当たりハズレがないらしい。
香りは普通くらいで、野性味のある渋みを感じる。
でも、飲みやすく、渋みのわりにあっさりしていた。

それから、7本目はイタリアの白ワイン「オルビエート クラシコ」。
赤が続いていたからか、この白は新鮮だった。
「枯れ草の香りがする」と言うのだけど、それはまだよくわからない。
日本酒でもそうだけど、この○○のような香りというのは、かなり意識してのみ比べて、
「これが○○の香りなんだ」と実践で理解しないと判別は難しい。
第一、「枯れ草」のにおいって・・・それ自体があまりわからん・・・
私はどちらかというと、「種」のような香りを感じた。
やや強めで、アタックは普通。
甘さはあるけれど、すっきりしていて、すっと消えるのが心地良い。
広がりはあるけど、余韻は短め。
後味が、より「種」っぽさを感じた。

ウンブリア地方というところのワインらしいのだが、
ここのワインはおいしいものが多く、人気も高いのだとか。
納得の味わいで、7人の中でも絶賛する人が多かった。

ここまでで既に7本・・・
7人だから、一人1本は飲んでいる計算になる。

トシ君は構わずどんどんワインを抜いていく。大丈夫なのか?!

8本目は、「サリーチェ サレンチノ」。
渋みはあるけど、しっかりしたおいしい赤ワインだ。
これに合わせる料理がよかった!
「新鮮なアオリイカとトマトのイカ墨ソースパスタ」

絶品!!

そして、いよいよラスト9本目。
ついにフランス・イタリアを巡り、シシリアまできたのだ。
「コルテ デイ モリ」

やや強めの甘い香り。酸味と甘味のバランスがよい。
トシ君が言うのには、「蜂蜜の甘さ」。
白といっても色味も濃い。
デザートワイン的な位置に持ってきてもいいのかなと思った。

これで終わりかと思ったら、トシ君が「もう開けちゃいましょう!」と、
秘蔵のワインを持ってきた。
「バローロ」1999年もの。



トシ君が一番好きなワインらしい。
渋みや酸味がしっかりしつつも、丸みのある味わい。
とてもおいしかった。

これで合計10本!!



いろいろ感想も書いてみたものの、正直、飲みすぎていて合っているのかわからない。
次に飲んだら全然違う感想かも……。

居合わせたメンバーはみんな酒に強く、最後まで誰一人、顔色ひとつ変えなかった。
とても穏やかで楽しく、いいオーラが充満しきった空間に幸せな気分。

ワインもこうやってレクチャーされながら、一つひとつをしっかり飲み比べると、その特長がわかって面白い。
ワインにはその土地柄が反映されている。
歴史と伝統、人々のたゆまぬ努力・・・
いろんな“ロマン”をワインからも感じることができ、
私にとっては、それがこのワイン会での収穫だったと思う。
感謝!!

それから、何よりもよかったのは、トシ君の語りだ。
ワインに対する情熱だ。

トシ君は言う。
「ワインが醸造される際には社会的背景や人々の想い、技術が味に刻印される。
これを自分の造語であるが、醸刻されていると言いたい。
ワインを知れば知るほど、その味には、
刻まれた人々の努力が醸しだされていることを感じることができる」

やっぱり彼も酒造りのロマンに魅せられた人の一人じゃないか!
素晴らしいワイン会をありがとう。
次は春頃、うちの新築で「日本酒の会」を・・・
そして、いつか「第2回ワイン会」があることも期待して・・・



利き酒師の名にかけて・・・

2009-11-02 00:23:14 | 
いろいろ書きたいことはあるんだけど、とにかく10月は忙しかった!!
仕事だけでなく、家のプランのことやら、酒のイベントやら、まあ、盛りだくさんで、慌しい1ヶ月だった

やっと今1時間だけ自分だけの自由時間がもてたので、ちょっと日記を書こう。
うーん・・・
いっぱい書きたいことがあって悩むが、とりあえず、昨日の蔵開きの話でも。

この3年ほど、奈良の梅乃宿という酒蔵の蔵開きに参加している。
毎年、夫と、あやとトシくん夫妻と一緒に4人で行くのだが、今年はあや夫妻がマレーシア旅行中ということで、初めて夫と二人で。

天気もよく、風も心地良く、最高の気候!!

着くまでに2時間弱かかるので、ちょっとした小旅行だ。
会場はもう300人ほどの人でいっぱいだった。





入るとすぐに向かったのが、「利き酒クイズ」コーナー。

ここの利き酒クイズは本当に難しくて、毎年10人に一人くらいの確率でしか当たらない。
4種類のラベルのないお酒が置いてあり、1~4まで番号がふってある。
それをアルコール度数の高いものから順番に並べるというもの。
テーブルに一升瓶が置いてあるので、好きなだけ利いていいのだが、
アルコール度数を当てるって、かなり高度な技なのだ。
ビールのような5度前後とウイスキーの40度のお酒を比べているわけじゃない。
全部同じ酒蔵で造った味も似ているお酒で、そのアルコール度数の違いは、0.5度程度。
それを当てるというのだから、簡単にはいかない。

実は私、過去2年間、一度も当てたことがない
さすがに1番高いのと1番低いのはいつも当てられるのだが、
2番目と3番目を間違ってしまう。
夫は1年目になぜか当てている。(たぶん、たまたまだと思っている私)

しかし、今年の私は違う。
なぜなら、利き酒師!!
これを間違うわけにはいかないだろう。

そんな意気込みで臨んだのだが・・・
いやいや、本当にびっくり。
3年目にして初めて「わかった」。
これまでわからなかったのが不思議なくらい、はっきりと。
だてに酒飲み続けてるわけじゃないな・・・
真面目に飲み続けていたら、やっぱり成長するもんだ。
初めて「自信ある!」と言った。

番号を書いて提出した後、夫と答え合わせをしたら、なんとまた2番目と3番目だけが違う・・・
夫は一度当てているだけに、もしかしたらまた・・・と嫌な予感も

しかし、結果は見事に私が大当たり!!
賞品のお酒をもらって、ほくほく。
夫は地団駄踏んで悔しがっていたが、私は嬉しくてたまらなかった。
利き酒師の名にかけて、これは間違うわけにはいかなかったから。
ただ一つ残念なのは、あやとトシ君がいなかったこと・・・
二人に私のすごいところを見てほしかったなぁ・・・

あとは、ひたすら試飲である。
3杯までは無料なので、とりあえずそれを飲んで、
↓そこからは有料酒蔵バーで1杯500円のプレミアムなお酒飲んだりした。





それから、今年初めてやったのだけど、パターゴルフとストラックアウトがあって、うまくいくと大吟醸がもらえる。
はずれても参加賞はあるので、チャレンジしてみたら、
運動神経ゼロの私が打ったパターゴルフの球が勢い余って壁にぶち当たり
それがたまたま「あらごし梅酒」の穴に入るという奇跡が起きた

テンション上がるぅぅ~

そんなゲームやくじにもいろいろ参加し、気づくと夫と二人で2升分の酒を抱えて酒蔵を後にすることに・・・

いやいや、楽しかった。

お互い忙しかったから夫と長時間会話をするのも久しぶりで、
だんだん仲良くなっていくのも嬉しかった。
いつも旅行に行くとより仲良くなるのだけど、最近は節約で行ってないから・・・
飲みにもほとんど行っていなかったので、昨日は本当に楽しかった。

帰りに高槻に寄って、イタリアンでビールとワインを飲んで、
その後はJKでエズラとチーズを頼んで、
家に帰ってまだお好み焼きをアテに日本酒を飲んだ。

いっぱい飲んで食べてしゃべって、本当に楽しかった。
夫もすごく楽しそうで、お互い「リフレッシュしたー」と言い合った。

やっぱりたまにはこういう息抜きって必要。
それも夫婦での。
それが何よりのリフレッシュ。

またいつものパターン……

2009-09-26 18:22:25 | 
一昨日、久しぶりに禁酒をした。
もうその前に飲まなかった日を思い出すことができないほど久しぶりだ。

翌朝思った。
酒を飲まなかった次の日って、頭スッキリ!身体も軽い!
なんかちょっといい人になった気分やし……(なんでや?)

今月はライターらしく、文章をしっかり書く仕事が多かった。
やっぱり広告より読ませる記事のほうが好きだ。
広告コピーは難しいし、残念ながら才能ない

昨日は酒の残っていない素敵な体調でバリバリと仕事をこなし、夕方からは塾へ。

しかし……

授業中にもう酒が飲みたくなっていた。
1日抜いただけでこのザマだ。

やっと授業が終わって、飲みに行くか、ハイボールか……と思っていたが、
どうも昨日はみんな帰る様子。
私は一人でも飲めたらいい人間なので、「置き角※」でも飲もうかと思った。

※注:塾に置いているサントリー角(ウイスキー)

ウイスキーのにおいもダメだという人がいるので、帰るのを見計らって飲もうとしたら、
つーはんが「みんな帰りますよー」と私が残されるのを気遣ってくれた。
「いやいや、ちょっと飲んでから帰ろうかと思って……
と告白すると、しばし迷った後、「じゃあ、付き合います」と残ってくれた。

最近、山口くんが橋の測定(院での研究)に忙しく、私の面倒を見てくれないのだが、つーはんが優しい。
酒のお供をしてくれる。ありがたや……

結局、つまみもなしに角を飲みながら、つーはんのライブ話と麺話(ラーメン・つけ麺の話)を聞いた。
麺話が熱くて面白かった。
私は自分が興味がないことでも、マニアックに語る人の話を聞くのが好きなのだ。
取材しているときでもそうだけど、人って自分が好きなことを語るときって、イキイキする。
すごく楽しそう。
そういうテンションのときの人のオーラって、いい“気”が出てるから、こちらもリラックスできて楽しくなる。
ちょっと和歌山ラーメン食べたくなったし

※昨日、初めて「和歌山ラーメン」という存在を知った

終電で帰ってきたのだが、まだ飲み足りない。
このいつものパターンは……

そう。
HOMEへ寄って、ビールを1杯……だけのつもりが、フィディックをストレートでガンガンと……
そうして、不良妻はまた真夜中に酔っ払って家に帰ったのであった

全然ものを食べずに、40度のウイスキーばっかり飲んでたものだから、
久しぶりに真剣に酔っ払った。
しゃべってる途中、意識が吹っ飛びそうやったし……。
もうへろへろ……
家まで2分の距離をどうやって帰ったのかも覚えていない。

そして、今朝起きて、またしんど……

堀先生にもらったシマアジをHOMEの冷凍庫に入れてもらって忘れてきたなーとか、
なんか酔っ払っていろいろ変な話しちゃったなーとか、
後悔と反省……

あー、ほんま、最悪
見知らぬ人の前でペラペラとろくでもないことをしゃべった翌朝は、ほんまに後悔する。
「もう酒はやめよう」と一瞬だけ思ったりもする。(一瞬ね)

飲んだ量が多かったわけじゃないんだけど、すきっ腹にウイスキーばっかりはよくなかったなぁ。
前後不覚になるような飲み方はやめないと……。
そして、横に座った見知らぬ人にペラペラと調子にのってしゃべるのも……。

と、いつものパターンで反省ばっかりして、たぶんまたやってしまう私なのであった……
 

深酒禁止令

2009-08-27 14:44:06 | 
このところ、朝目覚めると思う。

「当分、深酒はやめとこう……

「酒」ではない。
「深酒」だ。

この10日間くらい毎日酒びたりで、さらに「深酒」も多かった。
連続で飲んで深酒すると、翌日の午前中は使いものにならない自分がいる。
そのことに落ち込んでしまい、肉体的より精神的に悪影響。

例えば、ビール1杯
これ、OK。
日本酒1合とかね

また、10時くらいまでに飲み終わればOK。
でも、夜中2時頃、寝る寸前までウイスキーとか飲んでいるとダメ。
5時間では分解しきれず、朝起きたとき、体がだるいのだ。

先週の金曜日が一番まずかった。
相場さんと和田さんと堀先生と4人で飲みに行って、
ビールのあと、日本酒をガンガン飲んだ。

でも、これで帰ればいいんだ。別に。酔ってるわけでもないし。

終電まで時間があると、ついついバーへと足が向かう。
基本的に、私は一人でバーで飲むのが好きなのだ。
誰にも気を遣わずに済むし、マスターに「気を遣ってもらえる」し。
お金を払っているので、「気を遣ってもらうこと」に、気を遣うこともないし。
すごく楽な空間だ。
リッチな気分にもなれるしね

久しぶりに「7seven」へ。
店の雰囲気も大好きだけど、ここのマスターの声がまた良くて……。
「かおりさん」と呼ばれると、声フェチの私としては、それが心地良い

美味しく、珍しいスコッチを2杯ストレートでいただいて、
その豊かな香りに恍惚となる……。

やっぱりたまには美味しいウイスキー飲まないとあかんなぁ。
最近、節約しようと、ジャック・ダニエルとか角ハイボールとかばっかりだから……。

さて。

1時間くらいで店を出て、それで帰ればいいのに、
調子に乗って、ふらっと目に付いた立ち飲みバーのドアを開けてしまう私
そこで、宮城峡12年をストレートで1杯。
ビールを1杯ひっかけるような感覚で、決して安物ではないウイスキーを飲んでしまう。

さすがに翌朝きつかった

でも、この日はバーベキュー。
電車の中で吐きそうになって、ずっと目を閉じていたくらいだった。
なのに、昼頃着いて、バーベキューが始まったら、ビール~

あれ?
あれあれ?

なんか、治った!!

というわけで、またビールにワイン。
迎え酒、バンザイ!

そして、翌朝、また目覚めが最悪。
なのに、その夜もまた夫と居酒屋へ出かけて……。

えーっと。
その翌日はしゃぶしゃぶで接待を受けて、勧められるままに日本酒を飲み、
翌日はまたビールを飲み、
そして、昨日はまた塾の帰りにビールと焼酎を飲み……

さらに、昨日も帰ってから、
「レッドシアター録画してた~」と思って、
それを見ながら3時まで、寝る直前までウイスキー……。
(関係ないですが、私はロッチのコカドケンタロウが好きなんです。
チュートリアルの福ちゃんとか、オードリーの若林君とか、
だいたい地味な感じの芸人に心ひかれてしまいます)

そんなこんなで、今朝またこれ⇒
ほんまにアホなんかと思ってしまう。

「お弁当ないの~!」と夫に嘆かれ、
午前中をのろのろと動いて掃除・洗濯だけに使ってしまい、
「ちゃんとせな……」と落ち込んで自己啓発本を読んでいる始末。←あほ

今日は絶対に休肝日!!
来週からは、週に2日は休肝日を作ろう。
深酒をやめよう。

ちなみに、「節約はどうなったんだ?」という声が聞こえてきそうだが、
こんなに飲み倒しているけど、ほぼ人にご馳走になっているので、
自分ではあまり払っていない。(素敵!


急に飲みたくなって……

2009-07-03 01:35:17 | 
夕方4時を過ぎたら、急に「旨い酒が飲みたい!」という気分になった。
しかし、家に酒のストックがない。

ここであきらめないのが酒飲みである。
化粧して着替えて、京都へ!!

京都五条に「名酒館タキモト」という店がある。
ここはワイン・日本酒・焼酎の品揃えがすごい。
日本酒しか見ないので、他はどれくらいすごいかはわからないが、
とりあえず、日本酒はかなりいいものを数多くそろえている。

夏の酒もいろいろ出ていてかなり迷ったが、持ち帰る重さもあるので4本を厳選。



左から、
・宮城県の「ひと夏の恋」
・京都府の「奥播磨 夏の芳醇超辛口」
・愛知県の「醸し人九平次 純米吟醸 雄町」
・岐阜県の「小左衛門 攻め採り」

うちの家長さまも早く帰宅したので、九平次と小左衛門を開けて飲んだ。



アテはこんな感じだ。奥から、
・トマト
・豆腐ステーキ黒酢風味
・豆腐と鶏挽肉の茶巾絞りあんかけ
・いんげんのゴマ和え
・ジャガイモとウインナーのグラタン風
・手羽大根

これ以外に、実は2品作っていて、それは明日のお弁当。
ジャガイモとウインナーのグラタン風というのは、コロッケの衣をつける前の状態のものをグラタン皿に敷き詰め、
上にウインナーの薄切りとケチャップとチーズをのせて焼いたもの。
明日はコロッケ弁当だ~

コロッケを作るとき、ついつい衣をつける前につまみ食いしてしまう私。
これがおいしくて、食べているうちに「グラタン風にしたらどうだろう」と思いついた。
なかなかイケる!

豆腐の茶巾絞りあんかけは、にんじん・しいたけ・いんげんのみじんぎりと、鶏挽肉、豆腐を混ぜてラップで茶巾絞り風にし、レンジでチン。
それをあんかけにした。

豆腐ステーキは、1センチ幅くらいに切った豆腐を水切りして、小麦粉をつけて焼き、黒酢、醤油、砂糖を煮詰めたものをかけただけ。
これは今日初めて作ったのだけど、かなりヒット!

塾がないと、こうやってしっかり料理できるのがいい。
夜中に帰ってからだと、お弁当のおかずを用意するのが精一杯で……。

あんかけにも使っているが、最近、新しい器を買った。
これだ。↓



佐藤けいさんの展示会があり、そこで購入。
見た瞬間、「あー、これは枝豆だ」と思った。
案の定、枝豆が合うこと!!

こういう中鉢はいろいろ用途があっていい。
片口も好きだし。

佐藤けいさんは、私が一番好きな作家さんなのだけど、
でも、正直に言って、今回はあまりいいものがなかった。
15年くらい前、まだそんなに名も知れていない若い頃の作品のほうが、
今でも何か胸を打つものがある。

いや、ほんの6、7年前でも、まだもう少しいい作品があった。
でも、今回は……

芸術家っていうのは、ブランクもあるんだろうな。
もしかしたらブランクではなく、衰退なのかもしれないし。
でも、うちは佐藤さんの作品が一番多いし、やっぱり一番好きな作家さんであることに変わりはない。

若い頃からもう随分とたくさん作家物の器を買い集めてきた。
(というか、作家物しかない)
最近は、ぐいのみなどの酒器をコレクションしている。
この間、奈良のアンティークショップで、切子の素敵なグラスを見つけて買った。
切子って好きだけど、日本のものは気に入るのがなかなかない。
でも、海外のアンティークものは繊細ですごくいいのがある。
好きなんだよなぁ……
それも、これは破格の値段で購入。なんと2000円!

気分に合わせてグラスを選んでお酒を飲む。
そんな小さな贅沢
私の小さな幸せ。

利き酒師のオススメ(5月・6月)

2009-06-24 23:37:11 | 
5月、6月に家で飲んだお酒は、11種類。
その中でも特においしかった2本をご紹介。

多少は利き酒師らしいことも……



滋賀県の「大治郎」純米吟醸 生酒

お米は山田錦。精米歩合:50%

フレッシュなリンゴのような甘い香り。
やや強めだが、シンプル。
アタックはやや弱く、少し酸味のある旨味が広がる。
味の膨らみ方が優しく、アルコール感も少ない。
確かに主張するのだが、余韻も短くさらりと呑める旨口といった感じ。
全体的にやわらかいが、印象的なのは酸味。
野菜や白身魚の天ぷらと合わせたい。



埼玉県の「亀甲花菱」純米吟醸 生原酒

お米は山田錦。精米歩合:50%

少し熟したような甘いフルーツの香り。
やや強めで、やや複雑。
酸味を思わせるようなツンとした香りや爽快さもある。
アタックは中程度。
爽やかな甘みと酸味のバランスがよい。突出しすぎていない。
優しく膨らみをみせ、ゆっくりと消えていく。
多少、苦味としての余韻が残る。
あまり料理とは合わせたくないお酒。
食前酒にするのもいいと思う。
合わせるのなら、こっくりと煮込んだ豚の角煮、八宝菜などに合う。

今日はきき酒師の資格試験でした

2009-05-25 02:04:38 | 
今日はきき酒師の試験だった。

共通一次が50分。
これは飲食業界すべてに共通するようなことを聞かれる。
選択肢問題がほとんどだが、
いくつか記述問題もあり。

その後、日本酒の知識を問われる試験が90分。
基本的な知識以外に、日本酒のセールスプロモーションの提案がある。
レポート用紙1枚くらいにオリジナルな提案をまとめる。
テーマは「夏らしいセールスプロモーション」だったので、
七夕にちなんだサービスを考えた。

それから、テイスティングが60分。
これは、かなり時間が短かった!
2種類の日本酒の香り、味わい、セールストークなどを
細かく記述する問題。
例えば、どんな器に合うか、温度設定は、その理由は、
合わせる料理は、和食、洋食、中華それぞれなど……。
結構細かく聞かれる。
全く時間が足りない。

テイスティング試験が終わった後、残ったお酒は紙コップに捨てて
回収しやすいようにという指示が出たが、
もったいなかったので一気に飲み干した。
ふと周りを見ると、誰もそんなことはしていなかったが……
エコやし、エコ!

そして、まだ試験は続く。
最後は一人ずつ面接官と向き合う口頭試問。
一升瓶での提供の仕方や、「このお酒に合う食材と料理名は?」とか聞かれる。
あと、2種類の同じお酒があって、どちらが劣化しているか、
香りだけで当てるとか。

以上で終了!

自信はあるようなないような……。
夫に話すと、「完璧やん!なんで自信ないの?」と言われたが、
どれくらいの正答率で受かるのかがわからないので不安だ。
そんなに間違ってはいないと思うのだけど、
いくつか間違いも発見しているし、どれくらい完璧なレベルが求められているのかわからないので、なんとも言えない。

例えば、7割以上の正解で受かるならたぶん受かっているが、
9割以上を求められるなら、どうだろう……という感じ。

やっぱり3日くらい頑張っても無理か……
1ヶ月もあったのになぁ、もし落ちたらさぼっていた自分が悪い。

きき酒師の道も簡単じゃないね!

昨日、注文していたお酒がいっぱい届いた。
冷蔵庫にズラリと瓶が並んでいると安心する。
最近、料理意欲がなかったのは、お酒がなかったせいかもしれない。
お酒があれば、料理もしたくなる。

最近、私の友達も夫の友達も誰も家に遊びに来てくれないので、
腕を奮う機会がなく、ちょっとつまらない。
そう言うと友達は「誘ってくれへんやん」と言うので、
まあ、そうか……とも思うけど。

なんか、前みたいにたくさん人を呼んで、いっぱい料理して、
ぱーっと日本酒を楽しむ会でもしたいねー。
無事、きき酒師になったあかつきには、
「きき酒師の選ぶ日本酒の会」でもしたいと思っている。
そして、薀蓄をたれるのだー!(かなり嫌な感じ……)

でも、もう酒ブログはやめようと思う。
律儀に見てくれてランキングも協力してくれていた方、
これまでありがとうございました

こんなしょうもない日記、別に誰も読まなくていいんだけど、
なぜか毎日150人以上見てくれている……
それはそれでありがたいけど、こんなのは誰も読まなくても
自分が書くだけで満足するし、文章も別に気にせず思考のままに
書いているので、なんか複雑……。
それより、本当に読んでほしいと思ってブログをやると、
なぜか誰も読んでくれない
前に本のブログをやったときもそうだったな……
売ってもいいくらいちゃんと書いた文章だったんだけど、
毎日10人くらいしか見てくれなかったのでやめた。

ライターとしては複雑な思いです……はい。

とりあえず、酒ブログはやめることにした。
同じような内容は、ここの酒カテゴリーで書こうと思う。
あー、短い命だったな、酒ブログ……(未練たらたら)

友達ですら「なんかマニアックすぎて面白くない」とか言っていたし、
仕方ないか……。

よく考えてみると、自分の親友は酒飲みが多いのに、
日本酒好きはほとんどいない。
日本酒も飲むけど、一番はワインとかビールとか。
唯一、日本酒好きのいわさきっちは酒に弱くて量が飲めないし、
こういうとき頼りになりそうなもんちゃんは下戸ときている

そういう意味では夫が一番の理解者かもしれない。
(おや、またのろけですか

まだなってないけど、きき酒師として(なれないかもしれないけど)
もう少し日本酒の素晴らしさを伝えていきたいものだ。
せめて自分の周りから……。

今年はやろう!日本酒の会。
久しぶりに料理の腕も奮うぞ!

あと、この夏に実現したいのは、
ひのきの屋上ビアガーデン!
長机とパイプ椅子を設置。
そして、スイッチ一つで灯りがつくようにする。

営業はFRIDAY。
ビールはファミマ、つまみは屋台の焼鳥。

前からやりたかったんだけど、
自分ではどうやって灯りをつければいいのかわからなくて、実現に至らない。
(電気コードとクギ恐怖症)
理系の人が多いし、なんとかなるかな。

今年こそオープンしたい、ビアガーデン!