一燈園敷地内に存在する有孔自然石の話題

2009-09-05 20:19:52 | 琵琶湖疏水

 約一年前になるが、四ノ宮から一燈園敷地に上る舗装坂道(車道)の頂上の突き当たりに、円筒形にくりぬかれた孔がある大きい自然石があることを、ホームページに取り上げた。その後、この坂道には昔レールが敷かれており、四ノ宮舟溜りに到着した三十石舟で運搬される貨物の揚げ降ろしに利用されていたという情報(うわさ)を聞いたので、この有孔自然石は台車用のワイヤーロープ操作の部品ではないかと想像した。
   ホームページ: http://www.geocities.jp/biwako_sosui/
     B(散歩道)-2(山科疏水)35項(316話、08-10-12)
     B(散歩道)-2(山科疏水)37項(336話、09-01-29)

         
          08-10-11^368            08-10-11-369
    
 
   山科疏水の四ノ宮にインクラインがあったという話題に興味を持った私は、坂道の傾斜を実測して蹴上インクラインと同じ1/15であることを確認して、一燈園に問い合わせをしたところ、責任者である西田多戈止さんが面談の機会を設けてくれた。
 そして、一燈園敷地内に存在するいろいろな石の由来について興味深いお話を聞くことができた。
   私の推定が事実であれば、問題の坂道は、一燈園が北白川から移り住んだ昭和44年(1929)以前から存在していた筈である。しかし、西田さんの少年時代(昭和10年ごろ)には、この坂道は存在せず、現在のいずみ幼稚園の正門南あたりを斜めに降りる急坂があった。当時の荷物の運搬車は、少し東にある東山自然緑地公園の石標の先にある道路(疏水建設当時に新設された工事用道路)が利用されていた。現在の坂道は、正確な記憶ではないが昭和の初期に建設されたもので、一燈園の私道として現在に至っている。この私道を荷物運搬などの公用に利用したという記録も残っていないとの返答を得た。
  私の推察は間違っていたが、問題の有孔自然石の由来は不明のまま残った。疏水工事の発破用に利用したのでは?という話題も出たが、確たるものでない。この写真を見て何か情報があれば、ぜひ連絡していただきたい。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿