鴨川運河の清掃について

2008-02-26 07:00:42 | 琵琶湖疏水
 鴨川運河の水流は、塩小路橋の下から地上に姿を現わし、鴨川と並行して南下するが、京阪鳥羽街道駅の手前から鴨川と離れて京阪電車と交差し、深草駅からはほぼ直線で電車の東側を南下し、墨染駅の手前でふたたび京阪電車と交差して電車の西側を南下して発電所のある墨染舟溜りに達する。
 いつも年頭からの疏水清掃時期に、多くの自転車や電気器具などの投げ込みがあると話題になるが、今年も1月25日の京都新聞が、鴨川運河の藤森・墨染地区の汚染苦情により、疏水事務所の手でヘドロや藻のからまった15台の自転車を回収したと報じた。
 最近鴨川運河に架かる橋の調査のためこの区間を歩いてみたが。墨染舟溜りには山済みの大型ゴミが積まれており、他の水路でも回収作業が行われていた。
       
    大型ゴミを回収する作業員          不法投棄禁止の看板に落書き
  もっと驚いたのは、水が抜かれたコンクリート底に真新しい生ゴミやビニール袋が多く投げ込まれていた。このような川の流れへの不法投棄は珍しいことではないが、京都市中央部を流れる河川の中でもとくに際立っているように感じた。
  また、各地にある舟溜りの周辺にある柵の高さは、1.2mくらいの乗り越えられない高さに設定されているが、伏見の黒染舟溜りは高さ2m以上で間隔の狭い柵で囲まれており、撮影も困難で廃棄物投入防止を考慮しているように感じた。
  京都市内には多くの河川がながれているが、その多くは地元による「美しくする会」が組織されており、住民の姿勢が反映して粗大ゴミの投棄は少ないようである。観光開発の進んだ岡崎地区の鴨東運河と濠川・宇治川派流の両地区を結ぶ「鴨川運河」を散策道として美しく維持されることを願うものである。

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