ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝都忘れ〟を根分けして植えました!

2020年04月17日 | 俳句

 益々コロナの感染が全国的に勢いを増して酷くなってきているようです。東京は今までの最高、200人を超えましたし、全国では9000人を超えて、クルーズ船を入れればもうすぐ1万人を超えるでしょう。死者も150人を超えていますし…。一体どこまで伸びていくのでしょうか。考えると怖くなります。

 宇部でも、先日の高校の教職員との濃厚接触者として、今日もまた1人出て、計30人になりました。こんなに毎日コロナの話ばかりでは気が滅入りますよね。

 そこで今日は、昨日買ってきたトマトやサンチュ、それにマリーゴールドを植えた話など。ああ、そうそう、その時に、もう花が終わりに近い〝都忘れ〟が2鉢、74円に値下げして残っていましたので、それも買いました。以前から欲しかったので、これはお買い得でしょ!うれしい。

 お天気は予報通りの曇りで夕方からは雨になりましたので、ちょうど良い具合。トマト苗は2つ。マリーゴールドをトマトやキュウリなどの苗と一緒に植えると虫がつかないということで、6苗ほど買いました。サンチュは2つ。それぞれプランターに植えました。

 ここでちょっと俳句のお勉強でもしましょうか。〝苗〟だけでは季語になりませんが、「苗市」や「苗売」「苗札」などは、野菜や草花の苗のことで、それを売るということなので、春の季語になります。ところが、「朝顔の苗」とか「胡瓜苗」、「茄子苗」などになると、これはもう夏の季語になるのですよ。しかし、実際には既にたくさんの胡瓜苗や茄子苗が店に並んで売られていたんですけどね。また、「苗配り」や「苗取り」、「苗運び」なども夏の季語としてありますが、これは稲の苗のことですので、勘違いしないように気をつけて使いましょう。

 さて、さて、〝都忘れ〟ですが、やはり鉢いっぱいに根を張っていて、根分けするのに大変でした。でもうまくいけば、来年はたくさんの花を咲かせてくれるでしょうから、楽しみ!

 ああ、〝都忘れ〟はキク科の多年草で、ミヤマヨメナの栽培種。春の季語です。〝都忘れ〟という名そのものにも詩情を感じますが、また、その色が〝江戸紫〟とは、ナントも心惹かれる花で、一句詠みたくなりますね。

  とほく灯のともりし都忘れかな   倉田紘文

 これは、倉田紘文の第5句集『都忘れ』の中の一句です。この句集は、1ページ1句だての贅沢なもので、そのあとがきに、次の言葉があったとか。
 〝「都忘れ」・・それは祈りのようなひそかなつぶやきです。〟と…

 〈(つぼみ)はや人恋ふ都忘れかな〉の句も収められています。 

 倉田紘文(こうぶん)氏には、山口県の俳句大会の講師として2度ほどお招きしたことがありますので、よく知っていますし、出身が大分県という事もあって以前から親しみを覚えていた俳人です。

 簡単に彼の略歴をウィキペディアより引用しますと…

 本名・ひろふみ。彼の父は俳人でしたので、幼少期から俳句に親しみ、1959年、19歳の時に耶馬溪で行われた「芹」九州俳句大会にて高野素十に出会い、「芹」に入会して師事しました。1972年、素十の勧めにより32歳で「蕗」を創刊、主宰。最後まで素十の教えを貫き、平明でありつつ詩情のある写生句を作りました。1940年生まれ。2014年6月に別府市の自宅にて74歳で死去。      以上

 

コメント (2)
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