ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

兼題は〝冴返る〟

2019年02月27日 | 俳句

 昨日は2月最後の句会。兼題は「冴返る」でした。「冴ゆ」が冬の季語ですので、その寒気が立春後に再びぶり返したことをいう春の季語です。この季語と同じようなものに「余寒」「春寒」がありますが、やはりただの気温的な寒さというより、「冴ゆ」という言葉からくる色や光が鮮やかに立ち上がってくる感覚的な季語になります。

   影よりも風の日向の冴返る      稲畑汀子

 先日行った常盤公園でこの句の通りのことを実感!当日は雲一つないいい天気で、燦々と日が差していました。〝梅まつり〟の人出もあってか、確かに気温は低かったのですが、日陰でも風がないので余り寒さを感じずに歩いていました。ところが、湖に架かっている橋に出た途端湖から吹いてくる風が冷たくて。橋の上から鯉や鴨などに餌をやっている様子をしばらく見ていると、指先からじんじんと冷えてきて…。こんなに日が差していても風があるのとないのとでは全く違うんですね。〈風の日向〉の〝冴返る〟を身を以て味わいました。

 さて、句会に出た全くの初心者の句、〈冴返る再会の師に初心思ふ〉…さっぱり分かりませんでした。〝この師に初心の頃教わったの?〟〝いいえ〟と。〝再会だから何年かぶりに会ったんでしょ〟と聞くと、〝そうなんです。昔もきちっとしていた先生でしたが、久し振りに会って歳を取られていたけど、やっぱり…。それでそれを見習い自分も初心を忘れずに頑張ろう…〟と思ったんですって。〝それはなかなかいい心がけね。ところでその先生、厳しくてとても嫌~な先生だったの?〟〝???〟〝だって再会して冴返ったんでしょ…〟みんな大笑いです。〝でも、兼題でしたから…〟と。本当はとてもステキな先生だったということでしたので、〈師に出会ひ初心戻りぬ……〉として、下五に季語を考えてみましょうと。さあ、みなさんもどうぞ。

 こういうことは初心者にはつきもの。与えられた季語にどういうものが合うのか分からず、ただ思いついたことにその兼題を付ける。だから全くのミスマッチの句がよく出て来ます。ところが自分で季語を選んで付けなければいけないときは、今度は即きすぎになり易い。だからどんな季語がいいのかということが少しでも分かってくれば、もう大丈夫!また、自分ではいい季語が選べなくても、せめて人の句を見たら〝これはオカシイ〟とか〝これは即きすぎ〟とかが分かるようになることも大事かな。

 写真は、ときわ動物園のつづき。

 

 

              二枚ともカピバラ…ナントものんびりと

 

 

               二枚ともミーアキャット…もう可愛くって何度見ても見飽きませんね~

               フクロウ

               フラミンゴ…いつまでも片足立ち、疲れないのかしら?

 

               コンゴーインコの赤と青…青の方は一羽どこかに隠れて…

               アルパカ…毛を刈られて大きなプードルみたい!

               ときわ遊園地…観覧車とかいろいろ乗り物が…

コメント
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