ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝今にして知る〟

2019年02月11日 | 俳句

 主人が突然〝今日は何の日か?〟と聞くので、どうしたの?…〝建国記念日〟でお休みなんでしょと言うと、〝違う、違う〟と言う。エエッ、じゃあ〝紀元節〟?すると得意げに〝今日は建国記念の日〟だぞと言う。そして、この「の」が入るのと入らないのとでは大違いだと。ウ~ン、そうなのかしらと、調べて見ると確かにその通りでした。私としたことが…気にもしていませんでした。

 この「建国記念の日」は、「建国をしのび、国を愛する心を養う日」として、1966(昭和41)年に定められました。現在世界に存在する独立国のうち,百十数ヵ国が建国記念日に相当する日をもっていますが、その3分の2以上は旧植民地国の独立記念日となっており,共和国創立記念日や革命記念日がこれに次いでいて、いずれも自国民の民族的解放や,近代国家または社会主義国家としての建国を記念した日。古代の建国説話に基づく建国記念日は,大韓民国の開天節(10月3日)と日本の建国記念の日のみだそうです。歳時記にも、〝もとは神武天皇即位と『日本書紀』が伝える日を陽暦に換算した2月11日を、明治5年(1872)に紀元節と名づけて建国祝日と定めた。第二次大戦後の昭和23年(1948)に廃止され、41年に現行の記念日として制定された。〟と載っていました。

 今まで何も疑問に思わず当り前と思って使っていました。俳句をしているというのに…。いや、難しいのでこの季語で詠んだことはなかったんですよ。例句をみると、古いのには「紀元節」「梅佳節」、新しい句には、そのまま使えば9音になりますから、「建国の日」「建国日」で載っています。アッ、一句だけ〈伊勢うどん汁濃し建国記念の日  太秦女良夫〉がありました。見ると、わが秋櫻子先生の〈万葉に東歌あり紀元節〉の句も。

 何事にしても、〝知ってるつもり〟になっていることって結構ありませんか?先日の神社の拝礼作法もそうでしたが、このところ〝今にして知る〟ということが続いている感じ…もしかしたら私だけ?だとすると恥ずかしいんですが、要するに〝思い込み〟ということですね。気を付けよおっと!

 今日の午後は、娘たちがボランティア活動でフラメンコを踊るというので、宇部市の在宅福祉サービスセンターのららら会館へ義母と見に行きました。私は中に入るのは初めてですが、おばあちゃんはよく来ているので慣れたもの。結構広くて、まるで学校の体育館のようでした。2時から1時間余り。以前高松にいる頃は発表会などで見に行ってましたが、こちらに来てからはそういう場がないので…久し振りです。宇部はフラメンコが盛んではないのでイヤダと渋々来たところがあるのですが、でも楽しそうに踊っていましたから安心しました。やはり何にしても、芸事は発表の場がなくては上手になりませんね。そう、俳句も然り…文芸、即ち〝文の芸〟の一つなんですから。

 写真は、その時の様子。フラメンコだけかと思ったら、「安来節」と「南京玉すだれ」も登場。最後は会場の人も混じって〝マツケンサンバ〟で盛り上がりました。アンコールの声がかかってそれを二度も。ご苦労様でした。

 

コメント
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