ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝酔っ払った〟芙蓉

2017年09月29日 | 俳句

 昨日、句会のメーンバーから不在着信の履歴があったので、かけ直しました。繋がらないのでそのままにしていると、向こうから再び電話が掛かりました。その第一声、「私、句会辞めさせてもらいます。一年間お世話になりました。」「エエッ!どうして?何かあったの?」「私、俳句には向いていないので…それでは…」取り付く島もなくガチャッと電話を切られてしまいました。

 4,5日前、句会があったばかりですが、その時はそんな雰囲気は全くありませんでした。何が一体どうなってるの?と、とにかく面食らって仕舞いました。私、彼女に何か気に障ることでも言ったのかしら?一緒に句会に出ていた旦那に聞いてみましたが、思い当たることがないと。

 確か去年の夏の頃です。これも突然電話が掛かってきました。「ネットで調べたんですが、俳句入門してもいいですか…」と。「どうぞ、どうぞ。大歓迎ですよ」と答えて、内容や場所を詳しく教えました。幹事さんにもその人の名前と連絡先を告げて、面倒をみてあげて下さいねと頼んだんですよ。すると、その月の句会に来られませんでした。それで次の日、「先日、みんな待っていたんですよ」と連絡すると、こうですよ。「あそこじゃなく、〇〇の句会の方がいいので、そこではいけませんか?」「じゃ、日にちが違いますけどいいですか?」というわけで、今度はその句会で待ちました。すると、時間を間違えていたとかで、遅れて参加されました。それからは順調にいっていたし、皆さんとも打ち解けてだんだんやる気を出されていたのに…今回の出来事、〝サッパリポン〟ですよ。

 非常に面白い感覚の持ち主で、このところ意外な発想の句を見せてくれていましたので、先が楽しみな人だな~と思っていました。もちろん俳句は初めてということですので、表現法や季語の知識などは全くの素人ですが、それはみんな同じでしょう。だって1,2年でどうにかなるものではないですよね。しかし、感性というものは、単に長くやればいいというものではなく、持って生まれたものが大なり小なりあります。彼女にはそれが大きくあるような気がして…だから〝向いてませんから…〟の一言で片付けられたのが、私にはとてもショックでした。時々〝才能がないので…〟とか言って辞める人もいましたが、そういう言葉を聞く度に、いつも心が萎えます。1年や2年そこらで、才能がないじゃ~の向いてないじゃ~の…と言って欲しくな~い!…ということですよ。でなかったら私なんかバカみたいじゃないですか!何十年もやってきて…。

 ちなみに、いくつか彼女の句を挙げてみましょうか。

   俳句せまる背水の陣や秋の暮      背水の陣と句を練る秋の暮

   太陽の熱の頂点西瓜割る        太陽を頂点にして西瓜割る

   我庭に蜥蜴二匹の独裁者        独裁者顔して二匹蜥蜴かな

   しゃぼん玉すり切れさうな世界平和   爆ぜさうな世界平和やしゃぼん玉   

   待春や引出し多き人と会い       待春や季語の引出し多き人

 いかがですか?後のは彼女の説明を聞いて、私が添削した句です。特に4句目は北朝鮮のミサイルが飛んでくるというニュースで沸き立っている頃でしたから、びっくりしたんですけどね。こういう視点で詠めるなんて〝スバラシイ!〟と、確か特選に採ってほめたんですが、これで…わたし向いてないとか、サイノウないとか…言われると悲しくなりますよ。ホントに!

 昨日はナントも面白くない日でした。だから、今日はいつもの美容院に行って、さっぱりと髪を切ってもらい、気分転換してきました。さあ、明日は俳人協会の山口県俳句大会で、防府に出掛けます。

 今日の写真は〝酔芙蓉〟やっと我家のも満開になりました。本当に今年は遅いです。もう10月ですものね。1枚目は朝9時頃、2枚目昼13時頃、3枚目は夕方5時頃です。中に赤と白の混じったものがありましたが、これ〝ほろ酔い〟かも?(笑) 最後が萎んだ花、翌朝のものです。

 

 

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