
金沢の観光スポットレポート その800(No.1188)
◇金沢の冬2018-2 初詣④ 田井菅原神社
4)田井菅原神社
〇田井菅原神社の由緒
ご神体は、田邊左衛門という者が菅原道真より賜った自画像と伝えられる。後の喜兵衛の代に田邊家は三代利常より代官を拝命。明治期に田邊邸内に神社が建てられ、明治13年(1880)、田井の生産神となった。
御祭神:菅原道真
■写真は一の鳥居

■写真は二の鳥居

■写真は手水舎

■写真は大黒天

〇芭蕉の句碑
”風流の はじめや奥の 田植唄”芭蕉が元禄2年(1689)、奥の細道の旅に出ており、同年7月金沢に立ち寄っているため、金沢の地に芭蕉の句碑が見られます。
当社の石碑には、側面に明治21年3月下旬と建立年月を刻んでいます。従って、最初からこの地に、置かれたものではなく、当年に奉納という形で移されたと伝えられています。
■写真は芭蕉句碑と椎の木

■写真は拝殿右にある五重塔


■写真は狛犬


■写真は拝殿

〇藩主献上鏡餅の再現
当家に所蔵されていた古文書に、享和2年(1802)、第12代藩主前田斉広(なりなが)公の封襲後初のお国入りによる新春の献上鏡餅のことについて記されたものがあります。
鏡餅は次のとおりとなっています。鏡餅は、三点セットとなっており、真中は、床(とこ)飾り餅、向かって右側は、蓬莱(ほうらい)飾り、左側は櫓(やぐら)餅で、大小52個の紅白の餅が使用されています。再現するには約2石2斗(約340キログラム)のお米が必要とされ、米俵に例えますと、約5個半にもなります。現在は、諸々の
諸事情から蝋を溶かして作った再現品。
平成9年(1997)より、古例に則り、お正月に奉納しています。
■写真は藩主献上鏡餅
□ホームページ
□撮影日:2018.1.5
(つづく)