うたたね日記

アニヲタ管理人の日常を囁いております。

ウォーターパニックシンドローム

2011年03月24日 20時09分30秒 | お仕事
今日は朝から職場の雰囲気はピリピリしていました。
始業前から電話の着信を知らせるライトがチカチカと、嵐の接近を告げる警告のように激しく点滅。
所長「皆さん、今日は用意はいいですね。」
職員「もうわかっています。」
職員「私も腹に力入れてきました!」
職員「気合入れていくぜ!」
そして始業開始のベルまで5秒前…4…3…2…1…『カン!』←試合開始のゴング
『プルルル』『プルルル』『プルルル』『プルルル』
「はい、○○市役所で―――」(電話取った人全員同じセリフ)
『あの水のことについて聞きたいんですが』
『母乳飲ませているんですけど、どのくらい含まれますか!?』
『昨日は最大何デシベルですか!?』
『赤ちゃんは危ないって、何歳何か月までですか!?』
etc・・・
そうですよ。昨日の浄水場での放射線含有のニュースですよ。
多分「問い合わせ殺到するだろうな・・・」というのは、全職員みんな顔を見合わせれば頷き合って了解してる。だからみんな今朝は気合入れて電話機の前に座ったんですが、「これでもかっ!」と言わんばかりに相談殺到―――!
相談終わって受話器置いた瞬間、『プルルル!』 「早く出ろ!」と言わんばかりに電話なりっぱなしでした。
かも「今日だけなら『チケットぴあ』に勝てるね。」 後輩ちゃん「はい、絶対勝ってます!!」
・・・別に勝ったっていいことある訳ではないのですが、少しでも+思考でいかないとこっちの身、というか精神が持たない(--;)
もう一人頭何十件と相談電話応対し、これだけでほぼ午前中の仕事は塞がれました(T0T)
『プルルル』 <カチャ> かも「はい、○○市役所です。」 お客様『あの、水のことで伺いたいんですが。』 かも「はい、どんなことでしょうか?」 お客様『あの、ミルク作るときって、やっぱりミネラルウォーターの方がいいんですか?』 かも「そうですね。ここ2、3日は(放射能)高い可能性がありますので、ミネラルウォーターの方がいいと思います。」 お客様『あの、どれ使ったらいいですか?』 かも「『○○』とか『××』のような外国から輸入しているお水は『硬水』の場合が多いので、それよりは日本の『軟水』のモノを使ったほうがいいですよ(※『硬水』はカルシウムやマグネシウムなどを多く含んでいるので、同じカルシウム成分が入っているミルクは成分拮抗して混ざりにくく沈殿したり、日本人の軟水に慣れているお子様の胃には負担が大きくおなか壊す可能性がある、という2節がある)。」 お客様『そうですか、わかりました。』
で、電話を置いたその時、Hさん「かもしたさん、『××』は軟水よ。私フランス行ったとき、『ここの水は軟水です』って添乗員さん言っていたもん。」 かもした「あ、そうなんですか?私硬水だとすぐお腹壊すんで、以前『××』飲んだらお腹壊したから硬水だと思っていたんですけど。」 Hさん「違うよ。今度は気を付けて。」 かも「はい。」
―――その5分後
所長「かもしたさんの胃腸の方が正しいよ。『××』は硬水だってさ」←ネットで調べてくれてた。
Hさん「嘘ー!(・0・)」
・・・確かに『硬水』(正式には中等度硬水)だった。
所長「かもしたさんの胃腸は正直だね。凄いよ!」(笑)
苦節○○年・・・ひたすら食って吸収するだけしか脳のなかったかもしたの腹が初めて人の役に立ったよ!(笑)
そんなどうでもいいことでも歓喜するのは、職場のみんなが壊れかけている証拠。水の質問だけならいいですよ、まだ。覚悟していましたし。でもパニックになると、人はどんなことをどこで聞いていいかわからなくなる。
客A『あの、今度うちの子小学生なんですが、6月に引っ越す予定で、PTAとか引き受けちゃまずいですよね!?どうしたらいいんでしょう私…』 かも「・・・(ウチは人生相談するところじゃない(--;))小学校の先生と相談してください。」
客B『家の壁が崩れちゃったのよ!この壁って燃えるゴミに出したらいいの?それとも燃えないゴミ?』 かも「・・・(ここのセンターはゴミ集客所じゃない(==;)) ゴミの担当課の番号お伝えしますので、そちらに聞いてください。」
客C『ねぇ!ウチの猫が迷子になったのよ!そこで預かってない!?』 かも「保健所に聞いてくださいっ!!Σ(-口-)」
全く関係ない相談までひっきりなしにかかってくる。普段なら「こちらに連絡していただけますか?」と柔和に(!?)対応できますが、ひっきりなしの電話対応の中にこんなのがかかってくると、こっちまでパニクリそうです(==;)
そしてこの電話攻撃の中、役所の防災無線で『乳児用の水を配布します』と流れたもんだから、さぁ大変だ!(>0<)
お客D『今行きたいけど、すぐ行けないから3本とっておいて』 (※おひとり様一本限定ですので、三つ子でもない限り3本は上げられません)
お客E『うちの子1歳1か月なんだけど、まだミルクだから貰っていいわよね?』 (※『乳児』とは『0歳児』のことで、1歳0か月0日からはもう『幼児』です)
お客F『私この地元の者じゃないんですが、里帰り中でこちらにいるので欲しいんですけど』 (※これは差し上げられます)
こんな電話が今度はひっきりなし。
ちなみに配布先はウチじゃないのですが(無線でもちゃんと言っていた)、センターに「あの、水は?」と来たお客様多数。
「放送でも言いましたが、○○なのですが」というと、大体の方は「そうなんですか?」と慌てて出ていくんですが、中には「赤ちゃんのことなら全部お宅がやることだろうが!Σ(-口-)」と怒って抗議される方も。抗議する時間があるんだったら、早く取りに行った方が・・・(ーー;)
午後になって、少し手が引いたので、かもした念のために配布場所で聞いてみると、担当者の方が泣きそうになりながらかもしたに聞いてくる。担当さん「あの、『乳児』って何歳なんですか?
・・・そうか、『乳児』と聞けばお母さん方なら『0歳児のこと』って大体わかるのでしょうが、若い未婚の男性じゃわからないよね^^;
かもした「0歳児のことですよ。」 担当さん「だったら無線も『乳児』じゃなくって『0歳児』にしてくれよ・・・(T0T)」
うんうん、泣きたいね。でも今は心の中でだけ泣け!
担当さんが泣きたくなっても、困ったサンはやってくる
お客G「あの、明日用事があってこられないんで、明日の分も合わせて2本下さい。」 担当さん「これは本日の分のみです。明日は別で配布しますので。」 お客G[明日こられないって言ってんでしょうが!日本語通じないわけ!?」 (※何度言っても一人一本本日限定です)
お客H「ウチの孫が文京区にいるんで、送ってあげたいんですが」 担当さん「文京区でも配っていますから、心配しないでください」 お客H「でもね、ウチの孫は・・・(長い孫の説明・・・およそ10分以上)」 (※でもあげられないのは上げられません(--)」
お客I「お水頂戴。(ご高齢の方)」 担当さん「お孫さん、何か月ですか?」 お客I「10歳」 (※10歳は幼児どころか既に児童です。思いっきり対象外)
お客J「お水下さるんでしょ?」 担当さん「お孫さん何か月ですか?」 お客J「孫じゃないわよ、私のよ。」 担当さん「申し訳ありませんが、乳児の方のみ配布なので―――」 お客J「何よアンタ!私に癌になって死ねっていうの!?Σ(-口-)」
・・・これじゃ、確かに担当さん、泣きたくもなるわ・・・(T_T)
この様子をセンターに帰って話してみると。
Iさん「そんなにしてまで長生きしたいもんかね?」
かも「もう私なんか、毎食『放射能の炊き込みご飯』ですよ。」(←成人の人体には数日では影響のない範囲と知っているうえで話している冗談です)Hさん「あー私もだよ。」
Yさん「ついでにさ、お風呂も『放射能の湯』だよ。」
Kさん「もういっそ、どこぞの温泉かと思って入れば効能あるかもよ」(笑)(←これは冗談であって、あくまで放射能は効用なんてありませんので注意!)
・・・もうみんな疲れてる。疲れていると、やけっぱちになって、自分のことなんてどうでもよくなってくる・・・。悲しいかな(T_T)
来週で定年退職のIさん「もうさ、私なんか老い先短いんだから、水無理矢理貰ったり、買い占めなんてしないで、若い人にあげるわよ。」
同じく定年のHさん「そうよね。若い人に頑張ってもらいましょう。」
Sちゃん「私も貰わないで、若い人にあげて頑張ってもらいます。」
Sちゃん・・・たった25歳で若い人に人生譲ってどうするよ(-△-;)

若い子までが人生儚んじゃうほど、今日の現場はボロボロでした。あ~被災者さんの救援活動の方も大変だったようです。
Yさん「だって夜に突然避難所からいなくなったんだよ。」 Nさん「そんな夜逃げみたいな真似しなくても・・・^^;」
いなくなったのは若いご夫婦で奥さんは妊娠されていたのですが、どこに向かったかは誰も知らない。ちゃんと生活できていればいいのですが、一応どこに行く、というのを確認しないままいなくなっちゃうと、不明者扱いになり、場合によっては数年たつと「死亡者」とされてしまうことがある(※今回の地震で、この法律が適応されるかは不明ですが、天災の場合、この法律が使われることが多い)ので、今回戸籍が津波で流されてしまった町の方は、ちゃんと存在を知らせておかないと大変かも。
まぁ行った先で「○○町の××です」と言えば問題ないですが。
いきなり現れたり消えたり。一応受け入れ側でも人数と名前は把握しないといけないので、面倒かと思われますが是非一言言っていただけるとありがたく<(_ _)> 人別帳、とまではいきませんが一応作ってますんで。

・・・そんなパニックだらけの一日がようやく終わって、かもしたが帰宅した時、テレビのニュース
「○○市(※かもしたの住んでいる市)の浄水場の放射線量。221ベクレル(※大人の限界値=300ベクレル)」

オチにもなりません…orz


今度は水ですか!?(-△-;)

2011年03月23日 21時30分09秒 | 雑記
今日もよく揺れますね。昨日に比べて今朝から余震が多いです。体感で多く感じるくらいだから、感じないのも入れると結構な回数だと思います。
地震があった当日、何度も襲ってくる余震に「陸酔いだ」と言いましたけど、ミクの被災者さんで作る書き込みに「もうずっと船酔いみたいな感じで気持ち悪いです。」という、かもしたと同じ症状の方が何人もいらっしゃいました。一種のPTSDみたいなもんなのかなぁ・・・。早くおさまってほしい。

で、今日も計画停電の中、仕事にいそしんでいましたが、被災者の巡回を増やしてほしい、との意見が入ってきたようです。
理由は「夜中になると不安で泣き出したり『家に帰りたい』と訴えが多く、こういう人たちの心のケアも24時間してほしい」というものです。
確かに日中は気が張って、あまり感じないのですが、夜暗くなると人間は心細くなるものです。赤ちゃんの夜泣きも夜暗くなることで、恐怖と不安という感覚が育ち始めることで現れてくる、と言いますが、被災者さんも慣れ親しんだ土地を離れ、しかもいつ戻れるかわからない。復帰しても元の生活ができるのか?と思うと、大人でさえ不安が出て当然だと思います。
でも、正直こちらも3交代、しかも日中は自分の地元の市民サービスも通常通り受け付けなければならないです。「被災者の方々の世話でこちらの仕事が遅れます」というのは絶対言い訳にならない。なので何とかしてあげたいのはやまやまなんですが、こちらの体も持たなくなっては元もこうもない(--;) 
話を聞くのは専門職じゃなくてもいいから、と、全くカウンセリング知識のない職員も夜間出勤していただかざるを得ない状況になってしまいました。
「私、何したらいいの!? 何か相談されても回答なんてできないよ!(><)」 と隣席の職員にも聞かれましたが、「とりあえず、話すことで楽になるから、お話を聞いてあげて、「聞く事しかできなくてごめんなさい、一緒にどうしたらいいか考えていきましょう」くらいでとどめ置きましょう。」ということで職員も安心してくださいました。 慣れない仕事でこちらの職員にも不安やストレスがかかってくることは仕方がないことですが、何とかこの波を協力して乗り越えたいものです。

そんな矢先に防災無線で警報が走りました―――
『浄水場で高濃度の放射線が確認されました。皆さん、水道水は極力使用しないでください』
―――「飲んじゃったよ!Σ(-口-;)」
丁度家に帰ってきて、うがいして、コップに水ついでがぶ飲みしたところですよ!うわぁぁーーーー飲んじゃったぁぁーーーーっ!!(><)
母上「吐きなさい!」っていうけどちょっともう胃どころか腸まで流れて行ったと思うよ。吐くのも無理。
夕飯の支度していた母上は「お米炊いちゃったわよ 熱加えれば大丈夫かしら?」・・・母上・・・雑菌じゃないんだから加熱処理したって無理です(==;)
慌ててテレビつけてみたら、丁度そのニュースやっていたので食い入るように見ていたら、「大人が飲んでもただちに影響はない程度です。ただ甲状腺が未熟な乳児は水道水は避けてください。」とのことでした。
野菜に水に・・・段々こちらにも放射能の影響が出てきています。心配なのでペットボトルの水どのくらいあるか見てみたら、2リットルのが2本ありました。
関東は今日は雨だったので、その放射能を含んだ雨が落ちてきた関係で高くなったのかもしれませんが、暫く調理はペットボトルの水を使うことにしました。
・・・そうすると2本しかないから、買ってこないとなぁ・・・。でももうどこも買い占めでなさそうな気がする(--;)
自販機の500mlペットでもいいから、明日見て回ろう。


出向いた先は…

2011年03月22日 21時39分55秒 | お仕事
朝職場について、当然のことながら開口一番に「おはようございます。」と言ったところ、かもしたの席の隣の
Nさん「おはようなぎ~v」
その隣のSさん「いただきます。」
更に隣のYさん「いただきマウス~。」
続いてIさん「まほううのことばで、たのし~いなかま~が」
横一列みんなで「ぱぱぱぱ~ん♪」
・・・って、ウチの職場はいつから『AC』になったんですかΣ(-口-;)
Yさん「いや~なんだか頭から離れなくなってさ^^; 歌ってたらいつの間にか到着した人が「おはよう」いう度になんかみんなで合唱するようになっちゃったのよ(苦笑)」
綺麗に横一列、しかもみんな歌詞を覚えているところが凄い(・・;)
インプット完璧!流石はAC←そうか?
ええ、かもしたの次にやってきた人も同じように歌ってくださっていましたよ^^;
しかも会議で全然違う人の話だったのに、Hさん「あの~なんだっけ、芸能人で娘が食事をきちんととることで痩せた!って言っていた人がいるのよ。誰だっけ~・・・あ!そうそう、仁科明子!」
これもACインプットですか^^; ちなみに正解は富士真奈美さんなんですけどね。
娘とCMというと、今メジャーは仁科母娘の「女性のがん検診受けましょうキャンペーン」になっていますから。
そんなACにどっぷり浸かってしまったらしい職場ですが、今日も新たに受け入れ先が決まり、今日の巡回者が行ってきましたよ。
かもしたは担当じゃなかったので、事務室で会議&仕事をしていたんですが、夕方近くに巡回者2名が帰ってきました。
「おかえり~」とばかりに声をかけた残留職員が見たのは、この寒い中思いっきりびしょ濡れになっている二人(・0・)!
「どうしたのよ!?傘でも飛ばされた!?」
とタオル持って駆けよれば、二人「それが・・・」
―――HさんとTさんは、新しい訪問先へ向かいました。
    雨だったので、当然傘を持ち、更に重さ10㎏は軽くある荷物を手に提げ、てくてくと場所に向かいました。
    そして彼女らは、目の前に立ちはだかるあるものをみて、思いっきり傘と荷物を落っことしました。

    「なんで避難所が山の上なのさ!(-口-;)」

いや、いくらでも避難所が山の上にあるところはありますよ。
あるんですが、彼女たちが訪問に訪れた受け入れ先は、またもやお寺さん。しかも本殿までご参拝・・・いえ被災者さんがいらっしゃる場所は何十段とある石段を登って行かねばならないところにある、という・・・。
今までの受け入れ先は、坂のアップダウンくらいはありますけど、関東平野らしく(?)殆ど平地。お寺さんも大体平地にあるのがこの辺では普通なので、あの大荷物もって石段上がっていくなんて、まさしく「野球部の練習、というか訓練状態」(-△-;)
片手で傘、もう片手で10㎏以上ある荷物を運ぶことができなかった彼女たちは、「傘捨てました。orz」
何とか境内に着いたときは、パーカーが若干濡れたくらいで済んだらしいですが、「お疲れ様でした。」と帰るときには雨がものすごい勢いで降っていたらしく、「これは傘ないとヤバい!」と思ったのは後の祭り・・・石段の途中で放置された傘は流石に自分で登ってきてはくれませんでした(T0T)
またもや大荷物を抱えて、一段一段降りてきたときにはもうビショビショ(T_T)―――ということで現在に至る。
「だったら荷物小分けにして、往復すりゃよかったじゃん(--;)」のYさんに、「あんな石段、一回の往復でもう充分です! 
今度は巡回の時、必ずあの石段の試練が待っているのか(-△-;) というか被災者さんもいちいち買い物行ったり、用事で出かけるとき、あの階段を往復しなければならないのね。若い人ならともかく、お年寄りには辛かろうに。
きっとこのお寺も、先日回ったお寺さん同様『ご奉仕いただきます(-人-)』と、お掃除とかやっていただくことになるんだろうな・・・。だとしたらバケツ持って階段昇降やるとしたら、そりゃ大変だ。
まぁ、「体力づくりにはなる」かな?^^; きっと避難生活が終わったころには、足腰の筋肉が凄いことになっていそうだ。
失う物ばかりの辛い現実に、一つ差し込む光明に・・・はならないですね^^;
ともかく、これからかもしたも巡回時は「ダイエットよ!」と思うことにして、階段ダッシュやります!(^^ゞ


いろいろ雑記

2011年03月21日 21時40分18秒 | 雑記
今日は一日雨&計画停電がなかったので、隙をついて(?)携帯サイトの『種国BASARA -Episode 0-』の方を更新しました。
前回の長くて削った分+元々震災前に書き足し少しやっていた分があったので、短めですがとりあえずUP。
こんな時にUPするのはどうかとも思ったんですが、今週の土日もまた仕事で出なければならないので、あまりにも更新が途絶えるのもどうか、と思いとりえずやってみました。

あと施設応援サイトの方も、『Shallow Sleep』の方のサイト入口にくっつけてみました。
流石に予想通りどなたも参加者いないですが、個人の意思ですので気長に待ってみます。無きゃ無いで企画倒れで終了。
其れもまたDestiny.

・・・にしても今日は寒かった(==;)
一応暖房付けないで我慢できるところまで我慢してみたんですが、やっぱり夕方になったら付けちゃった・・・。東北の方々はこれ以上の寒さを必死に耐えているのかと思うと、何とかして燃料が届かないか、本当に願うばかりです。念しか送れないですが「とどけぇぇーーーーっ!!」

そんな念を送っていたら、後輩ちゃんからメール。(※リアルタイム)
何々…「明日、IさんとHさんの送迎会やるので、お弁当持ってこないでください」・・・はいはい。
―――って退職する人がいることすっかり忘れてた!Σ(-口-;)
そうですよ。もうあと10日で退職ですよ。震災のバタバタですっかり頭から抜け落ちてた。
流石は公務員の鏡(※3月12日のブログで、あの震災の揺れの中、一人黙々とお客様対応していた彼女です^^;)
そういえば、あと一週間で異動発表なんですよ。それもすっかり忘れてた(-△-;)
多分かもしたはまだ3年目だから動かない・・・はず。
でなくても退職者がうちから2名いるので、これ以上動く人が増えることは多分ないと思う。同期の子がちょっと長いので、彼女は異動するかな。

ともかく明日から残り10日弱で、震災対応+自分たちの元々の仕事の引き継ぎ&申し送り準備しておかなきゃ!
風邪ひいてる暇ないわ^^;


「それが大事」

2011年03月20日 20時53分26秒 | お仕事
今日は3連休の中日ですが、そんなこと言ってられないのが今のかもしたのお仕事です。
今日も市内に被災者の方々を受け入れる作業に朝から夜まで、ガッツリ奉仕させていただきました<(_ _)>
毎回被災者救援活動の話ばかりで申し訳ないですが、ある意味裏側を公開することで、皆さんはどういう状況なのかをちょこっとだけでもリアルに伝えられればと思い、今日も書いてみます。

先ずは朝一でセンターへ出勤。昨日からの引き継ぎ書を読み、色々な諸事情を抱えていらっしゃった方への対応など用意して、先ずは近場からスタート。
行った先は避難所として受け入れてくださったお寺さん。早速「おはよございまーす!」とばかりに寺務所のドアを開けたら
「うぉぉぉーーーーーっ!!」とばかりに被災者さん方が廊下にまで並んでいた机を片付け、お父さん方は必死に掃除機かけていらっしゃる(・・;) どうやら朝食をとり、そのまま境内の掃除に取り掛かっているらしい・・・。よく見たらホワイトボードが<ドン!>とあって、そこに一日のスケジュールが書いてある。
8:00~8:30 朝食 9:00~9:30 掃除 ・・・
凄い(・・;)ちゃんと役割分担が振られている。 お寺の方「ここにいらっしゃる以上はご奉仕を頂かないといけません(-人-)」 そうですよね。お寺ですから「ただ泊まる」というわけにはいきません。ちゃんとご奉仕の精神でもって、仏様に感謝せねば。 確かにそれは大事
皆さんがひと仕事終わったのを見計らって、健康チェックへ。「夕べ熱が出た人がいた」ということで、感染症の心配をしていたんですが、その肝心の「発熱した人」がどこの誰だかさっぱりわからん(--;) なのでお部屋にいらっしゃった方に、かもした「さの、昨夜お熱出た方は・・・」 被災者さん「え!?風邪ひいた人がひとがいるんですか!?(・0・)」と大声で慌てる。―――しまったーーーっ!Σ(-口-;)シークレットだったのか!(※風邪とか感染症が避難所で起きると拡大することを恐れて心配のあまり大騒ぎになるので、守秘の時もある) うわ~~~かもした大失態(><)うかつに話さないこと大事
ふと玄関には人がいっぱい。みんな差し入れで来てくれた方々らしい。「お子さんにと思ってケーキ作ってきたんですよ。」「おかずに添えて」と煮物いっぱい詰めたお重。みんな優しい人たちばかりだな(^^)
熱があった人を別室に住職の奥様が呼んでくださって、問診したところ、どうやら咽頭喉頭炎(要は喉の風邪)の症状。加湿と寒くないようにと薬とマスクで症状見るようにお話。他にもちょっと心臓に障害のある方とか心配な人と、病院への連絡のし方教えて、とりあえず一か所目はコンプリート。
次に行ったのは別の市民センターですが・・・あれ?誰もいない・・・(・・?)
市民センターの管理人さん「あぁ、みんなでお風呂行っちゃったのよ(^^)」 どうやらボイラーが壊れていたのが直ったらしく、お風呂に入れた様子。よかったv お風呂に入るとリラックスできるし、なにより温まりますからね。清潔にもなりますから感染症にも効果ありますし、清潔は大事
そうしてお風呂から戻ってこられた方数人にお話を伺い、とりあえずお外に出かけた=元気な証拠、と思ってここもコンプリート。何かあったらすぐきます、と市民センターの管理人さんにお話しして、今度行くところは―――一緒に回ったN先輩「かもしたさん、なんかY福祉センターに新しい受け入れ者が来たから行ってくれって、上から携帯に入ってた!(-口-;)」 かも「って、ウチの管轄外じゃないですか!!Σ(-口-;)なんでまたそんな遠くへ!?」 先輩「何でもそこの管轄の巡回者が高校に作った避難所に100人近く着たから、他廻れなくなったって。『あんたたち、車乗っているなら行けるでしょ?むしろ「行け!!」』だって(T0T)」 かも「・・・(T_T)」
そう、車なら確かに遠くのセンターまで行ける。でも先輩「私免許持ってないのよ!(涙)かもしたさん、いい?」 かも「・・・一応遺言書いておいてください」 うん、急な遠出の仕事にも行ける免許は大事
そしてNさんとかもは一緒に車でGO、していたんですが、かも「あの・・・このまま国道行ったら、絶対渋滞になりますよね。」 N先輩「私もそう思う。」 かも「ちょっと時間かかるけど、裏道いきますか?」 N先輩「そうだね。それ大事。」 
とりあえず多少時間は喰いましたが、目的地のYセンターへ到着。そこでかもした達を待ち受けていたのは・・・
被災者Aさん「あの、私血圧高くなっちゃって」 Bさん「私もなのよ!」 Cさん「私もよ!!」 みんなで大汗
先輩&かも「お薬は?」 被災者さん方「それが、少しは持ち合わせていたんだけど、無くなりそうだからここの近くにあった内科に行ったのよ。そうしたら「保険証ない方の受付はできません」ってあっさり追い返されちゃったのよぉぉ!!(>0<)」 
・・・やはり来ましたか(-_-;) なにはなくても『保険証』があれば、どんな土地だろうと受診できますが(あ、国内ね)、保険証なければ全部実費。それでもOKなら受診できますが、殆どの被災者さんは手持ちのお金なんてそんなに持っているとは思えない。やっぱり保険証は大事ですね!
そちらの方々の対応をN先輩に任せて、かもしたは新規被災者さん方の問診を行う。
かも「何か今病院にかかっていらっしゃいますか?」におじいさん「私、○○と△△で通院中なんですよ。でも手持ちが切れそうだったので、某市(ちょっと遠方の市)の病院で昨日受診してお薬いただきました。」 その奥様「私も××で受診中だったのでお薬一緒に頂いてきました。」 
それは凄い。お二方の持病は結構大変なもので、薬もアレルギーを起こす人がいるので、慎重に選ばなければならないんですが。
おばあさん「これも持ってきていたんで。」―――と差し出してくれたのは『おくすり手帳』!(※若い人は見たことないかもしれませんが、お医者さんで処方された薬を調剤薬局さんに出すと大体頂ける「いつ・どんな薬を・何錠出したか」等が書かれる手帳) これがあったから一度も見たことないお医者さんでもちゃんとお薬安心して出せたんですね!『おくすり手帳』大事!
ちゃんときちっと保険証なども持って避難されてきたご夫婦は凄いです―――が、かもした「ほかに何かお困りのことは?」 おばあさん「それがおじいちゃんったら、入れ歯忘れてきちゃって、固いの食べられないから、出された食事があんまり食べられたくって・・・」 かもした「お口、痛いですか?」 おじいさん「痛い(←即答)」 
う~~ん、食事は人間の生きる基本。しかし、その食事が食べられないと、抵抗力の弱いお年の方はちょっと危険。入れ歯メチャ大事!!(-口-;)
かも「おにぎりは大丈夫ですか?」 おじいさん「うん。」 かも「じゃぁ、おにぎりと、お豆腐のお味噌汁とか、柔らかい煮物にして、たんぱくは牛乳かヨーグルト。お野菜果物厳しかったら、野菜ジュースでちょっと摂取しましょう。」 お二方「「はい。」」
一時的に栄養は補えますが、やはり固形物食べないと人間って弱ってくるんですよね。消化器が。とりあえず避難長引くようなら歯医者に相談だな。
とりあえずコンプリートして、一端センターに戻り昼食かっ込む。その間に上から電話で『市民被災者も廻ってこい』と命令が下り、またもや長距離運転。その時、一車線分車が全然動いていない。「何の渋滞?」と思って横切れば、なんと給油待ちの行列が2km以上!!(・0・)そんな光景がガソリンスタンド近く通る度にある。おかげで車の渋滞見かけたら、どのへんにガソリンスタンドがあるかわかった(苦笑)←わかるだけで何の役にも立たない。
先ずはちょこっとお寺さんへ。住職さん方に被災者の状況聞こうとしたら「それどころじゃありませんので。」 後ろを振り返れば檀家さん方が大勢見えている。「そっか!今日はお彼岸だったか!Σ(-口-;)」 祖先の霊を祭らねばなりません。確かに被災者も大切ですが、ご住職さんや檀家さん方はお彼岸も大事 お経をあげている横でまたもでかい余震が。 ボランティアの方「そこ!離れて!」 N先輩&かもした「(・_・?」 ボランティアさん「瓦落ちるかもしれないから、この線から出て!!Σ(-口-;)」 そうか!寺にはでかくて重い瓦があるから、真下にいたら危ない。しかも飛ばされることもあるらしく、まるで猫のテリトリーで「ここから入ってこないで!」とばかりに線ひかれた。確かに安全圏大事
で、そのあと市民被災者さん方のところへ行ったのですが、「あら~来てくれたの!」・・・うん、市民の皆さんは元気でよかった^^;血圧なんかもいつも測りなれているので(医者だとか薬局とかに幾らでも自動血圧計あるので)、報告も要領よいです。時間短くて助かる(^^)
「また来てね~~(^^)」 …いや、その前に早くお家直して帰ろうね^^;
そして最後にもう一度、午前中にあまりいなかったセンターへ行ってみる。
ロビー・・・
各お部屋・・・
和室・・・
・・・
みんないねぇぇーーーーっ!!Σ(-口-;)
「お買い物に行ったようですよ(^^)」とは市民センターの職員さんの弁。ま、元気だからいいか^^;
「巡回中です。何かお困りの方いますかー?」の声掛けに、一組のご家族が「血圧測っていただけますか?」とのことで、先輩とかもしたで計測。問題なし。
お母様「本当に何から何までよくしていただいて・・・」 先輩「いや、そのようなご大そうなことは何も・・・」 お母様「ここの住民の皆さんは本当にお優しくて、昨日お米を買いに行ったら『1割安くていいよ。』ってお店の方が言ってくださって。それに『外食じゃ野菜不足するでしょ?』ってサラダまで差し入れてくださって・・・。」
お嬢さん「そうそう、他のお店もみんな『あげるよ』とか『安くするよ』って言ってくれて・・・。申し訳ないです、っていうと『困っているときはお互い様だよ。』『頑張ってね』って励ましてくれて。」
お母様「あなた方だって今日はお休みのはずでしょ?なのに私たちのために、休みを返上で来てくださって。」
いや、感謝されるほどのことはしていないんですけどね。でもお互いの存在に「ありがとう」と言えるって、なんか温かくって嬉しいな(*^^*)
お母様「同じ避難している人で、『自分たちは福島に残る』っていって、原発の30km圏外の避難所に行ったらしいんですけど、すぐに「もう一杯です」って断られて、揚句ようやく見つかったところも「原発の避難区域が広がった」って追い出されて、行くところなくて途方に暮れているらしいんですよ。私たちは思い切って県外に出たら、暖かいお部屋で温かいお食事を頂けて、お風呂まで用意してくださって、こんないいところに巡り合えて・・・。」
涙ぐむお母様。励ますお嬢さん。頷くお父様。何もいい言葉が浮かばず・・・というかこちらの方が温かいお言葉をいただき、本当に励まされました。(←うちらが励まされてどうする(-△-;))
全てコンプリートし、センターに戻ってきたときはもうお外は真っ暗。でもなんか充実感はありました。
今日一日で、避難生活にいろいろ大事なものがわかりましたが、本当に大事なものは

―――お母様「何より『頑張って』、『お互いに頑張ろうね』って言ってくださった励ましの言葉がどれほどうれしかったか・・・」

♪負けない事 投げ出さない事 逃げ出さない事 信じぬく事
 ダメになりそうなとき それが一番大事              
  (by 大事マンブラザース・・・だっけ?)

『支える気持ち』『励ます気持ち』『助け合う気持ち』

そしてそれを伝える言葉

それが一番の大事
 

だと思います。はい(^^)