うたたね日記

アニヲタ管理人の日常を囁いております。

2022春アニメ最終回⑥

2022年06月29日 20時39分43秒 | アニメ
ここ数日で、アンソロジーの原稿が届き始め、嬉しい「拝読一番乗り✨←主催者特権♥」をさせていただいているのです―――が! いいこともあればその分悪いこともあるようで…💧
先月位から、左手首の違和感があったんですよ。タイピングのし過ぎか、それとも介護中に何かやっちゃったかな?くらいに思っていたのですが、先日親をお風呂に入れる際に、支えていたら結構な痛みが出て来まして。一晩冷やしたろか、と湿布貼っておいたのですが、ちょっと手首曲げるだけでも痛くなってきた💦
昨日整形外科に行ったんですが、やはりというか「腱鞘炎」だったようです(==;)
タイピングもですが、それ以上に自分より重い体重の父親抱えて入浴介助するのに、滑らないように力入れて無理な姿勢をとった結果、左手首に一番負荷がかかっていたようです。
一応医療職の端くれなので、体位変換とか移動の時の姿勢は基本に従ってやっているんですが、長期化するとやっぱり負荷がかかるところに痛みが出て来るもんですね。
―――ということで、医師より「できれば一か月、最低でも2週間は動かさず、湿布を貼って固定すること。負荷はかけないように」とお達し。
ここで困るのが、父をどう入浴させるか…一応介護保険で認定はあるんですが、ヘルパーさんに来てもらえるくらいで、そういう方は入浴介助はできない(かなり危険なので、資格持ち出ないと難しい)し、デイサービスもまだコロナの影響で使えない状況なので、さてどうしたもんか(ーー;)
お盆は兄が介護に実家に来てくれるので、それまでは足元滑らないように、何とかシャワー浴で工夫するくらいかな~。

―――と、解決策は見いだせないまま、右手のみでここまで打つのに12分もかかっちゃった💦
アニメの最終回は見たのですが、いつも通りの感想は書けないので、サラッとだけにしておきます。
『薔薇王の葬列』:高名なシェークスピアの史劇『リチャード3世』と「ヘンリー6世」を原案とした漫画原作のアニメ化作品で2シーズンの長編でした。
主人公のリチャード(3世)はヨーク家の3男として出生したが、実は母親の不義の子で父のリチャード王と血は繋がっていない。しかも両性具有の身体の為、母から「悪魔の子」と忌み嫌われたが、父からは愛されて育つ。しかしその父は長年のもう一つの王家、ランカスターとの戦に敗れ処刑される。王位はランカスター家のヘンリー6世が継承したものの、元々争いごとを好まないヘンリー6世は時折出奔。そこで互いを知らないままリチャードと出会う。父のような優しさと儚げな彼に、リチャードは心を動かされるが、敵である故密会となる。その頃ヨーク長男のエドワードが家督を継ぎ、ランカスターはウォリック伯爵が次男のジョージを懐柔。エドワードはフランス王との盟約を破り、エドワード4世の未亡人のエリザベスを妻にする。エリザベスとの間に2男1女をもうけたエドワードは、ウォリック伯爵の計画をしり、ジョージを味方につけ戦い、この戦でウォリックは戦死。マーガレットたちランカスターから王位を奪還することに成功するが、ヨークの破滅を願っていたエリザベスは兄弟を仲たがいさせ、ジョージを遠ざけ、エドワードを堕落させていく。リチャードは酒におぼれたジョージを殺害、そしてエドワードが亡くなると、エリザベスの息子の執権として事実上の王位につく。そしてリチャードのキングメイカーであるバッキンガム公はリチャードの身体の秘密を知りながら、女性として彼女を愛するようになる。数々の陰謀を張り巡らし、エリザベスの子供たちをロンドン塔に幽閉したリチャードは、ここに来て正式に王位を継ぐ。だが、リチャードを「女性として欲している」バッキンガムは、リチャードに退冠して、自分と結ばれることを願い、反乱を起こすが、それに対するリチャードの答えは「No」であり、反乱は鎮圧。バッキンガムはリチャード自らの手で処刑される。その頃、リチャードの名目上の妻:アンは結核に侵されており、全夫(ランカスター:エドワード)との子であるエドワードを王位継承から外すことを願い、そのまま死去。リチャードも結核を患いながら、ランカスターと最後の戦にかける。しかしその戦の中、ランカスターヘンリー7世と、亡き兄の娘:エリザベスの婚姻により、戦闘は事実意味のないものとなった。しかし悪魔の子として敵視され続けたリチャードは、この戦で命を落とす覚悟でいたが、危機を幼き時からの従者:ケイツビーに助けられ、何処へともなく連れ去られるのだった―――というストーリーでした。
この「薔薇戦争」の辺りのイギリスの歴史は、本当によくわかりません💦 自国の歴史とは言え、よくここまでシェークスピアも書き込んだもんだな✨ そして更に分かり易く原作者さんも描いてくれたものです(※リアルのリチャード3世は両性具有じゃないですけど)。
イギリスは誇り高き紳士の血族ゆえ、BLとか不倫とかは認めない国だった(※第2次世界大戦前くらいまで)のですが、そこを両性具有にしてリチャードを少し女性化したことで、思いのほか手を出せない禁断の域のラブストーリーも描けられていたので、ストーリー性に幅が出ていて面白かったです。かもしたの世界史はマンガとアニメでできている!( ̄▽ ̄)(※中国史「三国志」「キングダム」イギリス「薔薇王の葬列」) それはさておき、漫画原作を読んでいないので、最終回がこうなっているのかわかりませんが、史実のリチャード3世はこの戦で戦死するのですけれど、この作品のリチャードは、あるいはケイツビーに助けられ、わずかな期間でも心穏やかに過ごすことができたのかな。生まれたときから愛に恵まれなかった(不義を働いたオカンのせいで、リチャードに罪はない)ので、せめて死ぬときは穏やかで優しい世界であって欲しいと思いました。
『境界戦機』:オリジナルアニメでした。昨年1シーズン目が放送され、今期後半の2シーズン目放送となりました。
ゴーストとの激闘から約8か月後の西暦2062年。AMAIM用自律思考型AIの開発にいち早く成功した北米同盟は、急速に日本国内での支配権を拡大させていた。アモウが欠けたガシンら「八咫烏」は、補給が滞りながらも必死の抵抗を続けていたが、北米同盟が避難民の中に紛れ込ませた内通者の手により、北米軍に囲まれて窮地に陥る。そこに、行方不明になっていたアモウとその乗機「ケンブ斬」および、ガイたち自律思考型AIを開発した企業「トライヴェクタ」のスタッフが合流したことで八咫烏は窮地を免れた。
八咫烏の一行は、ゴーストに搭載されたAIユニット「プロトタイプゼロ」こそが自律思考型AIのプロトタイプであり、ガイたちはその開発結果をもとに作られた兄弟であること、八咫烏に助力していた「ブレンゾン社」が、トライヴェクタから貸し出されていたプロトタイプゼロを無断利用してゴーストを作り上げたこと、ゴーストに関わる騒動はブレンゾン社の営業マンであるジェルマン・ゴベールが引き起こしていたことを知らされる。同じ頃、プロトタイプゼロを手に入れたブラッドは自身専用の新型機「ブレイディファントム」を完成させ、自身の目的を果たすためにジェルマンと組んで動き始めていた。
一方、北米同盟を除いた各経済圏は、日本政府を抱き込んでいる北米同盟に対抗するために、北陸地方を中心とした日本列島の一部を日本人に返還し、第二の日本政府とも言える「新日本協力機構」を設立することを模索しており、八咫烏の代表:宇堂キリュウに交渉を持ちかける。キリュウがこれを受け入れたことにより機構は発足に至り、北米同盟との停戦交渉が行われる運びとなったが、交渉の場で北米同盟のロイ・ウォーカー議員狙撃事件が発生したことにより、停戦交渉は中止され、事態は北米同盟と新日本協力機構との全面戦争に発展する。北米同盟軍は総司令のエドガー・フリーマンが来日し、大軍を動員。一方、新日本協力機構は八咫烏と各国軍による「新日本軍」を結成し、北米軍を迎え撃つ。一進一退を繰り広げながらも、最終的にはアメインによる戦闘が勝敗を分ける結果となり、ブレイディファントムに乗るブラッドはアモウ達に襲い掛かる。心まで乗っ取られそうになったブラッドに、最後はゲンブとガイがAIの極限を越えて起動しアモウによって止めを刺され、戦闘は終結。黒幕であるファントムの開発者:ジェルマンも逮捕され、ブラッドはあえて彼の犯罪を表ざたにするためにファントムに乗ったことが明らかとなった。
そしてガイは無理をかけたため負荷により葉損。メモリーが損傷し、今までの記憶が無くなった状態となったが、アモウはガイと思い出を作るべく、八咫烏を抜け、旅に出るのだった―――というストーリーでした。
最初は「出来心」でアメインを作り直して起動させたことで、世界戦争に巻き込まれていく主人公でしたが、巻き込まれながらも戦いの中で世界の状態を見てきたため、今度は自分の意志で戦う…こう書くと種の「キラ」みたいですが、アモウは占領下日本で生きてきたため、不平等な圧制に耐えながら生きてきましたから、戦うことに最初は迷いはあったものの、直ぐに仲間のために力を発揮できるようになってきました。ある意味ガイという相棒がいてくれたからこそ、立ち直れたのかもしれませんね。
それこそ、この作品の1シーズン目が放送されたのは、ロシアとウクライナの戦争が始まったときなので、なんとなく2シーズンまで見て行程が似ているな、と思いつつ見てました。ウクライナも正に兵士+有志志願兵(他国含め)で戦っているので、こういう状況ですね。でも結局一番被害を被るのは一般市民。双方の為にも早く鉾は収めてもらいたい。平和な世の中を取り戻して欲しいものです。

2022春アニメ最終回⑤

2022年06月27日 21時00分32秒 | アニメ
暑い暑い言っていたら、もう梅雨明したんですか!?(゚Д゚;)
何時も7月終わりごろだよね、明けるのって…💦
空梅雨ってのもありますが、農作物大丈夫か気になるところ。
我が家の青じそ&バジル&しし唐&きゅうりは、クーラーから回収した水で何とか活き活きとしてくれています。かもしたもイキイキしたいので、アニメ見ます。
『恋は世界征服のあとで』:漫画原作のアニメ化作品でした。
世界征服を目論む悪の組織:秘密結社ゲッコーと、彼らの侵略を阻止し、世界平和を目指す5人組のヒーロー戦隊:ジェラート5。因縁の対決が毎日繰り広げられている中、お互いの組織に秘密にしながら、ジェラート5のリーダー:レッドジェラートこと相川 不動と、ゲッコー最恐を誇る死神王女こと禍原 デス美は、出会ったその日に恋に落ち、他のメンバーが必死に戦っている中、二人はタイマンしているように見せかけつつも、誰も見ていない時はイチャイチャウフフ♥と親睦を深めている間柄。時折怪しまれつつも、戦闘の度に二人は愛を育んでいた。正体がバレたのは、やはり不動に想いを寄せていたピンクジェラートこと有栖川 ハルにだったが、彼女はデス美に救われた過去があり、二人を心から応援してくれている(※時々隠ぺいを手伝って支えになってくれている)。しかしゲッコー幹部になれなかっらデス美の父に干渉され、妹には「姉が変わってしまった」と泣きつかれ、同じ幹部の魔獣王女や鋼鉄王女たちからは「恋する乙女なんてありえない!(※鋼鉄王女はベアー様に夢中♥)」と周りは未だ理解してもらうには難しい環境なものの、不動の一途な愛に見守られ、デス美は今日もバトルしながら二人の恋愛に勤しむのだった―――というストーリーでした。
話の大きな主軸は「敵同士の恋の行方」なのですが、毎回一話完結で、シリアスは殆どなく、コメディー中心なので、ゆるく生温かく見守らせていただきました(* ̄▽ ̄)⊃旦  可愛かったですよ、デス美ちゃん♥普通じゃないのは腕力だけで、あとは普通の恋する乙女ですもんね。不動じゃないですが「可愛さよ…✨(T^T*)感涙」ですv でもよくよく考えてみると、デス美ちゃんの腕力を受け止められるのは不動だけ(※ゲッコー将軍クラスでも一発で吹っ飛ばされてしまうところを、不動だけは「胸にポン」くらいの感覚で受け止められる)なので、多分これから先も不動以外と付き合うのは難しいだろうw 何だか健気で可愛いCPなので、応援してあげたくなりました♥ あと何気にブルージェラート:王子野 隼人が魔獣王女:魔島 忌々に惚れこんでしまい、嫌がる魔獣王女を追っかけまわしている姿も何かほのぼのします。なのでこの二人のCPも幸せになって欲しい…難しいかw(性格的な問題で)
多分これで終わりだと思うのですが、2期あったら見ます!ほのぼのしたいわ♪
『かぐや様は告られたい-ウルトラロマンティック-』:おなじみ人気漫画原作のアニメ化3期目でした。
前回、結局生徒会選挙で同じメンバーが再選+伊井野 ミコが会計監査となって、新生「秀知院学園生徒会」が発足。最初のお仕事は体育祭でしたが、メインは石上くんの恋の行方。あれだけ人嫌いになっていた石上君が徐々に心を開き始め、先輩の子安つばめさんに恋心を抱くようになる一方、白銀とかぐやは相変わらずどちらが先に告らせられるかの頭脳戦(かけひき)を繰り広げ、概ね藤原書記によってすべてがおじゃんになる(苦笑)お約束。ただ、今回いつも通り流すことができないのが、「進路相談」。かぐやは親に逆らうことはできず、このまま内部進学を希望するが、白銀は海外の大学に飛び級で進学することを希望していた。文化祭では
秀知院学園初の2日開催となった文化祭で、石上君は秀知院の文化祭で「ハートの物をプレゼントすると恋愛成就する」という言い伝えを知らず、ハートのでっかいクッキーを子安先輩にプレゼントして(※先輩がただ「おっきいな~」と思って見ていただけ=「あれが欲しいんだ!あげなきゃ!」と脳内変換しただけ)図らずも子安先輩に意識させることに。一方の白銀とかぐやもハートの物を何とかイメージさせて、白銀からハートのイラストを貰うことに成功するが、自分が用意した♥のキーホルダーはあげられないままだった。そんな文化祭の最中、白銀はかぐやを呼び出し、ようやく告白か!?と浮き立つかぐやに「海外の大学に飛び級入学する」ことを伝えた。当然ながらショックを受けるかぐや。どうしようか早坂に相談するも「告白するしかないでしょう。」ときっぱり。寧ろこの状況に告白しても来ない白銀に怒りさえ覚えるかぐやの前で、白銀が作った龍の像が壊れていくのを発見。そこには文化祭の間「ハートを盗む」と予告場を出していたアルセーヌらしき人物がいた。せめて龍だけでも守ろうと屋上に向かったかぐやの前にいたのは、アルセーヌの正体である白銀。彼はかぐやにも一緒にスタンフォード大に来るように誘い、龍の中に隠してきた(盗んだ)♥を差し出す。たまらずかぐやは白銀に自らキスし、ウルトラロマンティックな演出を図った白銀と、キスしたカグヤの勝利✨となった―――というストーリーでした。
相変らずの意地の張り合い&頭脳戦の応酬でしたが、1期目から見ると、本当にかぐや様の態度が柔軟になってきて、少しずつプライド<白銀になっていくのが、何というか可愛らしかったです♥あの「お可愛い事…(ボソ)」と冷めた目で見下していたかぐや様は、もうどこにもいません。寧ろキス自慢で蕩け切っていますなw 
これで一応完結なんですかね? 面白かった故、せめて2人が旅立つ日までも放送して欲しい(多分四宮父と相当なバトルが展開されると思う)ですね。石上君の恋の行方も気になりますし。…余談ですが、鈴木雅之さんがご自身のTwitter で「かぐやちゃん、違う、そうじゃない!」と持ち歌を絡めながら真剣にツイートされていたのが(笑) 今世紀最大の大物新人アニソン歌手も虜にした二人に幸あれ(≧▽≦)♥♥
『デート・ア・ライブⅣ』:人気ラノベ原作のアニメ化作品で、今回は4期目でした。
今回のメインは第9の精霊「シスター」こと本条 二亜と、第10の精霊:星宮 六喰。二亜は現世で漫画家をしており、精霊の力は先読みであるため、二亜には士道による自分へのアプローチ方法が既に明かされていることとなる。更に二亜は二次元の男性キャラにしか萌えないため、デートによるいわゆる「デレ」て落とさせることができない。代わりに士道は同人誌即売会で二亜より売り上げが多かった場合、二亜を封印させる条件を提示。本職の漫画家を前に敵う訳が無いと思ったが、士道と精霊たちの努力の詰まった作品は、二亜への思いを描いたものだった。二亜は自分の敗北を認め、士道に封印させられる。その時二亜から「精霊は元は皆人間だった」という言葉を聞く。意味が分からないまま3学期を迎えた士道たちだったが、突然隕石が落ちて世界は混乱する。落としてきたのは精霊で宇宙を漂っていた星宮 六喰。士道たちはラタトスクで宇宙に出るが、DEMも同じく六喰を狙っていた。混乱の中それでも六喰を助けようとする士道に心を開いた六喰は、自らの持つ「封印の鍵」で士道に関わる皆から指導の記憶を封印。自分だけのものにしようとする。しかしその枷から外れた折紙によって、士道を救出しようとしたところ、今度は十香が反転体として現れ、士道を屈服させようとする。しかし、士道は皆が大事であることを六喰に伝え、元に戻すよう説得。六喰は封印され、皆も元に戻って平穏がようやく訪れたかに見えたが、今度は士道たちのクラスの転入生として時崎 狂三が姿を現す。始原の精霊を殺すために、士道の力を狙っている彼女だが、士道は彼女の力も封印すべく、狂三の挑発に乗り、デートすることとなった。バレンタインデーにデートをする二人だったが、その時士道は狂三から何故原始の精霊を倒すのか、彼女の記憶から初めて理由を明かされた。彼女は始原の精霊の頼みにより、人間の心の隙を突く魔を払う力を貸して欲しいと頼まれ、快く引き受けた。そして〈精霊〉への転身の過程、そして魔を倒したと喜ぶ狂三は、その正体は親友が始原の精霊に「精霊化されたものの失敗による成れの果ての姿」であったことを知る。更に士道は自分が昨日一度DEMの攻撃を受け死んでおり、遺体を運んだ狂三は、いつの間にか士道に封印されていたザトキエルが士道の死亡により解除され、それを持って時間を逆走できたため、士道を復活させられたことを教える。命を救うため途方もない力を使い過ぎた狂三はそのまま意識を失う。そして二人の前に現れたのは始原の精霊。その正体はなんと村雨 令音だった―――というストーリーでした。
原作読んでいなかったので、まさかのラスボスが、一番近くにいた人だったとは驚きでした。これで10人の精霊が揃い、始原の精霊も姿を見せたことで、本格的にラストバトルに入ると思われるところで―――ここでいったん終了ですか!💦 滅茶苦茶良いところで終わってしまったけど、続編制作が決定されているので、ここはテンション維持のまま待つことにしますか。余談ですがかもしたは狂三ちゃん好きだったんですよ。精霊キャラの中で。一番悪役っぽかったけれど、彼女ほどの頭脳と能力があれば士道を手に入れることは簡単なはずなのに、全くそれをしない辺り、実は彼女が一番士道をはじめ人類を助けているんじゃなかろうか…と思っていましたが、狂言回しとして本当に適役でした。是非ともラストは彼女も救ってあげつつ、さらに「最初から人間じゃない十香」の正体が何なのか、彼女も救うことができるのか、是非とも最終シリーズも追いかけたいと思います。
『CUI!』:原案は声優育成ゲームのアニメ版でした。
主人公は実績も経験もない、できたてホヤホヤの声優事務所『AiRBLUE』に所属する16人の声優の卵たち。まだ学生の子もいれば、バイトしながら研修を受けていく彼女たちは、最初はスポーツアニメ『ブルームボール』のオーディションを受けることになる。その中から数人がオーディション合格となったものの、残りのメンバーは先が見えないままだった。そこで3,4人ずつが集まり、相談しながら「ラジオ放送」を行ったり、「演技訓練を兼ねての舞台」を行ったり、配信ゲームのキャラボイスを頼まれたりと、少しずつ活動の幅を広げていく。しかし最近の若手声優は歌やダンスを見せることが主流になりつつあり、アイドル活動とは一線を敷きたいメンバーも出たりと、意見の相違や家庭環境、学校事情などにより仲間意識に亀裂が走る場面もあった。だが、その度に誰かがきっかけとなり、仲を修復し、更に絆を深めていく。そして子供のころに見ていたアニメのリバイバルのオーディションの話が舞い込んだ。そのアニメを見て声優を目指した陽菜は、緊張に打ち勝ちながらオーディションを受けるのだった―――というストーリーでした。
珍しく2シーズンアニメでしたが、確かに16人もいるので、各キャラにスポットライトを一回ずつ当てただけでも16回使いますからね^^; 
最初は陽菜が主人公で、彼女の主観で話が進むのかと思っていましたが、全員主役という形で、それぞれの道に挑む姿が印象的でした。以前『それが声優!』という声優の卵のアニメも放送されていましたけど、あれは7年前の作品でしたが、あの頃以上に声優さんの仕事の幅って広がってますね。もはや大河ドラマだって出演しちゃうくらいですから!
でも実際仕事を貰える人は限られていて、今回のCUE!も何度もアニメの仕事が貰える人と、全くそちらに縁ができず、別のお仕事をメインにせざるを得ない人もいて、なんとなく明るくポップな話でしたけど、実際の現場は本当に厳しいと思います。勝ち残る、というか生き残れる人って、本当に僅かでしょうね。
これからも声優さんを目指そうとする人がいっぱいいると思いますが、「99の挫折の上に1回のチャンス」くらいの気持ちで挑んで欲しいです。
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』:人気の「ラブライブ!」シリーズ。虹ヶ咲学園のスクールアイドル同好会の物語2シーズン目です。
前回自分たちと他校のスクールアイドルたちで、無事に「スクールアイドルフェスティバル」を完遂したメンバーたち。一段落ついた学校は「オープンキャンパス」が開催される。そこで同好会の紹介もしようと意気込むメンバーに、鐘嵐珠とミア・テイラーが留学生として、虹ヶ咲学園へやって来た。嵐珠は同好会の大ファンで、加入することを目的として来日したのだが、みんなで仲良く一緒に、のスタンスが彼女の価値観と違い、嵐珠は入会せず、単独でアイドル活動を開始する。その実力に驚く同好会一同。無論、彼女たちもそれぞれ活動には意欲的に取り組んでいった。そして学園祭のシーズンに入ると、「第2回スクールアイドルフェスティバル」を他校も交えて同時開催することとなった。最終日に虹ヶ咲のステージがあるのだが、侑は新曲づくりに難航。そんな中喝を入れたのは、アイドルに興味も見せなかったミア。彼女の励ましもあって、侑は無事新曲を作り上げ、スクフェスも無事にステージを終えるのだった。そのステージを見た嵐珠はアイドルを辞め帰国する意思を伝えてくる。自分のアイドル活動で満足したという嵐珠に、ミアが自分の曲で嵐珠を引き戻すことを決意。そして帰国ギリギリで完成した嵐珠の為の曲を聴き、まだ同好会メンバーとの活動が残っていることを伝えられた嵐珠は、今度こそ同好会に入会する。とはいえ強気な発言の多い嵐珠とどこかゆったりとしたメンバーの足並みがそろわず、打ち解けていくために難航するが、その中で大みそかにファーストライブを開催することを目標に、一丸となって幕が上がる。そして同好会のもう一人のメンバー侑も、ファンから花束とエネルギーを貰い、ファーストライブは成功を収めるのだった―――というストーリーでした。
すっかりおなじみになりましたラブライブシリーズですが、1期目も思いましたけど、今までのスクールアイドルは「コンテストで優勝するまでの軌跡」が目標でしたが、虹ヶ咲はあくまで「同好会」に徹して(部活として認められる話もありましたが)、コンテストには出場しないんですよね。でもってすべて独力配信とかでもって人気を集めていくという。そして主役がその同好会を一歩外側から見ている子に置いているのも、また新鮮で面白みがありました。今回は新キャラ二人、しかも海外からアイドル活動したくって(これもアニメならではですねw現実では難しい)加入するという、本当に現在進行形の時代に沿ったストーリー展開だったと思います。今までのチームは手作りは楽曲+衣装+動画でしたけど、こっちは更にステージまで手作り✨しかもなまじのライブハウスなんかよりよほどゴージャス✨ 多分あそこは「ビッグサイトの逆さ台形にあるステージと見た!(笑:コミケスタッフにはおなじみですな)果たして学生があそこまでやれるのか、と思いますけど、Youtube中高生でもみんなフツーに演出してアップしていますから、できるのかもしれない。夢はアイドル、に限らず陰で支えていた侑にもスポットが当たってよかったです♪
『群青のファンファーレ』:今凄い人気の競馬ですが、その騎手になる卵たちにスポットを当てた作品でした。
主人公の有村 優は元々人気アイドルグループのメンバーだったが、仕事で行った競馬に魅せられ、アイドルを辞めて競馬学校に入学することを決める。当初は芸能事務所が反対し、入学の代わりにドキュメントを録らせることで何とか決着をつける。しかし入学と同時にマスコミに狙われ、同期からは疎まれ、優は上手くいかない自分の夢への道にジレンマを起こしていた。そんな中、同期の一人:宝生 迅人が成長と共に体格が大きくなってしまい、減量できなくなってしまったことで、騎手の夢を諦めざるを得なくなってしまった(※騎手は体重制限がある)。更に海外から来た天音・グレイスが環境に馴染もうとしなかったり、優が迅人との接触事故でケガを負うなど、順風満帆にはいかない。しかし怪我の功名でこれを機に社長の命で行っていたアイドルドキュメントを停止することとなり、改めて優はアイドルを本当に辞めて、騎手一本で人生を進むことに。一方馬の気持ちを誰よりよく知る風波駿は研修中の厩舎実習で、よく世話していたキスケの不調に気づかず、レースに出してしまい、キスケは骨折。そしてそのまま殺処分となってしまった。ショックを受けた駿は厩舎から一人姿を消し、キスケの生まれた牧場にいた。迎えに行った優と牧場主がキスケの兄弟となる馬を見せ、その命に触れて駿は競馬学校に戻る決意をする。そして卒業の東京競馬場での模擬レースが開催され、馬の特性と自分の走りを見つけた優は駿に勝利。プロ騎手への一歩を踏み出した―――というストーリーでした。
最近「ウマ娘」のお陰もあってか、凄い競馬界人気ありますよね。かもしたは「みどりのマキバオー」で、競馬の仕組み(地方競馬でデビューし、G1に上がっていく)お馬さん側の視点の物は見たことありましたが、そういえば騎手は見たことなかったです。まぁどのくらい過酷かというのは理解していたつもりでしたが、本当かなり大変ですね💦 無論体力もですがある程度頭脳戦の様な駆け引きも上手くないといけませんし、大事なお馬さんの世話もしなきゃいけない。でも一番厳しいのは、自分ではどうにもできない理由で辞めなきゃいけないこともある、ということ。騎手に限らずバレエダンサーもですし、CAも体重制限があるし、あこがれの職業ってなるまでに振るい落とされる、しかも理不尽な理由で、というのが辛いです💧 これになるだけの夢を見て生きてきたのに、そこから拒絶されたらそりゃ今までの自分は何だったんだろう?と思いますよ…。でも見方を変えて、別の仕事から(競馬なら騎手出来なくても獣医とか)関わることもできる、そんなポジティブな考えができるようになれば一つの成長ですね。主人公の優君は「アイドル」として見られて、そこから脱却できずに藻掻いていましたが、最後はちゃんと自身でアイドルの殻を破って本当の夢を掴めました。でも本当はここからが大変。でも今までの経験は絶対活かされるので、前向きに進んでいく姿が見られてよかったです。
『ビルディバイド -#FFFFFF-』:カードゲーム「ビルディバイド」のアニメ化作品で、1期目の「コードブラック」が蔵部照人が主人公だったのに対し、今期の「コードホワイト」は前作の王であり照人の妹である蔵部 菊花と、照人を師匠と呼び尊敬していた棟梨 ひよりが主人公となって、照人を奪還するまでのストーリーでした。
突然京都市内に放り出された菊花は、街中で人を攫っているKUGEと呼ばれる王の使いから逃げていた。しかし助けられたパン屋でもKUGEが迫り、連れ去られようとしたところを間一髪、ひよりに助けられる。師匠である照人の敵であった菊花だが、彼女の実力を知っているひよりは、彼女の力が必要と思いアジトに連れて行き、一緒に戦ってほしいと願う。最初は拒絶していた菊花だが、KUGEがアジトにまで迫ってきたことを受け、勝負に挑み見事に勝利を収める。それによりアジトのメンバーで菊花に不信を抱いていた者たちも、改めて菊花を受け入れる。そして幾度の戦いの中、改めて照人を救い出そうと、ひよりと菊花たちはタワーを目指すことを決める。タワー内の戦いで少しでも早くてる人の元へ行けるよう、菊花たちはサポートに回りひよりは一路照人の元へと急ぐ。照人を開放しようとたたかうひよりだったが、当然現王の照人は強く、ひよりは追い込まれていく。しかしここでさくらが復活。ひよりを助け、無事に照人を取り戻すが、そこに現れたのは王の側近:樋熊万里生。彼は高次元の存在「ウィル」になるために、ビルディバイドによって集めた人の脳を活性化させていたのだった。照人は追い込まれながらも最後の一枚の賭けに勝ち、樋熊に勝利する。これにより京都は解放され、身体を眠らされていた人々も覚醒し、ようやく元の世界を取り戻すことができた―――というストーリーでした。
一期目は兄、2期目は妹視点で話が進む、分割型のストーリーの組み立てになっていましたが、ザッピングともまた違って話の構成とか面白かったです。カードバトルはやったことないので、知っている人だったら盛り上がれたんだろうな~… ホワイトの方は、菊花ちゃんより途中からひよりの方がメインになった感じでしたけど、ともかくみんなが無事、とくに思念体かと思われたさくらちゃんが、現実世界にも実態として存在できるようになったのは嬉し方です♪

彼の秘密(三度目)

2022年06月25日 21時04分36秒 | ノベルズ

天井まで届く窓から眩しいほどの日差しが、無機質なこの執務室を明るく染め上げてくれる。
その窓辺に沿う、大きな一枚板から作られたらしい重厚で広いアンティークデスク。
普段から山済みになった書類の数々に覆われてるそこは、いかに彼女の仕事が山積しているかを語らずとも物語っている。
そして―――来室者からは見えない位置―――彼女の足元に用意された「それ」。
兵器と同じく今後、二度と使わなくて済む、平和なオーブ、そして世界であって欲しい。
常々願いつつ、姿勢を正した彼女が決裁書類に目を通していると、
<プ>
埋もれたデスクの隙間に鎮座していた固定電話。いくつも張り巡らされている各省庁から繋がる直通回線の、とあるランプが点滅を始めたその0.75秒、呼び出し音が最初の<プ>を告げるとほぼ同時にカガリは受話器をもぎ取った。
<おいそが―――>
「わかった。待っていろ。」
相手が誰なのか、用件は何か、聞きだすこともない。それだけ告げて受話器をやや乱暴に置いた瞬間、顔をあげた金眼の奥に揺らめく炎。そして、二度と使わない日を願った「それ」を手に、カガリは全身からオーラを立ち昇らせ、執務室を後にする。
無論、彼女を見送る同室にいた秘書たちは、自ずと黙って立ち上がり、敬礼してその背を見送っていた。

***

「待っていろ」を有言実行、普段なら軽く移動に20分はかかる距離を、彼女は10分そこそこでやってきた。
「…」
そのままツカツカと無言で進むカガリ。もう誰も何も言わない。ただ姿勢を正し、敬礼して隊列するオーブ軍整備士一同が、自然と『そこ』に辿り着くまでの道を作っていた。
彼女はようやく『そこ』の前で足を止めた。
ここ、オーブ軍MS格納庫。そして彼女の目の前に佇むのは―――オーブの旗印ともなっている機体『インフィニット・ジャスティス』。
カガリは無言のまま、コクピットまでのロールアップに足をかけ、そのままスイッチを押し上昇させる。当然そこには操縦席があるわけで。
(で、今回は何だ? クッションだろうが、ブランケットだろうが、ぬいぐるみだろうが、もう流石にあれだけ〆てきたから、置くことはないだろうけど。)
まさか、この期に及んでガレージキット…まさかのフィギアとか作りだし、地震用の滑り止めシールまで張って固定していた(これで戦闘時、幾ら暴れてもフィギアは固定されたままで壊れない♥)とかないだろうな!?
覚悟を決めて今は主のいないそのコクピットの中を覗き込む。

が―――

「ん…?」
何もない。普段通りの無機質なコクピットだ。
どこぞに何か隠しているのでは?とも思い、シートの隙間や裏まで隅々確認したが、フィギアどころか写真一枚も何もなかった。
「おーい、お前たち。」
カガリがコクピットから、先ほどまで下で敬礼していた整備班の人員に声をかけた。
「アイツ、今回は何やらかしてくれたんだ? コクピットには何もないぞ?」
そこまで言ってカガリは気づく。
(あ、もしかして既に私の(恥ずかしい)グッズは既に回収済み、とか…?)
ならば降りて彼らに礼を言わねば、と思ったが、整備班全員の無言の表情―――動物で言うなら「チベットスナギツネ」みたいな目をしたまま、そのうち一人が申し訳なさそうに声を上げた。
「いえ、今回は『物』ではなく…。申し訳ありません代表、お手数をおかけしますが、そのままジャスティスを起動していただけますでしょうか。」
「はぁ?」
「起動させれば直ぐお分かりいただけるかと…」
「はぁ…」
何やらよく分からないが、コクピットに座り込む。
背中に感じるシートのフィット感。これがアイツの背中の感覚なんだ…温かくもないのに、背中から彼に抱き着かれたようだ…と一瞬今の状況を忘れて顔を火照らせてしまったが、起動スイッチをONにした瞬間、私のそんなほのぼのした心に雷が落ちてきた。
<コンデイションオールグリーン、核エンジン起動確認したぞ!>
「は? はぁぁああ!?」
<カタパルト確認。モニター投影開始する!>
「…」
もはや口をパクパクさせるしかできない。モニター越しに下を見れば、整備員たちのチベスナギツネ目から、悲しみの涙が溢れていた。
「な、何で…」
グリップを握る手が震える。ワナワナと打ち震えたままだったが、コクピットマイクをオープンにして私は叫んだ。
「何で操作確認音声が付いているんだ!?しかも『私の声』で!!」
もう頭が沸騰しそうだ。慌てて下に降りれば、整備班と、あと空軍将校がいつの間にか数人集まっていた。
「…お分かりになられたかと思いますが、その…普通は無音で、パイロットが起動ランプを確認しながら、人によっては自分で声出し確認をしていくものなのですが…」
「何故かインフィニットジャスティスが、いつの間にかランプ点灯時に自動音声が流れるようにプログラミングされていまして…」
「しかも、その…代表のお声でしたもので、これはご本人の許可を得ているのかと、一応確認をお願いしようかと…」
全員ほぼ泣き顔状態だ。加えて空軍士官たちも悲しみの涙にくれている。彼らが語るには、
「実は、空軍の演習中も模擬弾を使っての実践訓練を行うのはご承知のことと思いますが…」
「こちらがインフィニットジャスをロックオンすると、機体から『右後方ベータ10にムラサメ接近しているぞ!』と代表のお声が聞こえてしまい、つい撃つのに躊躇してしまい…」
「加えて「分かった、ありがとうカガリ!」とご機嫌で返答して操縦される准将に成すすべなく、毎回敗北を重ねる次第であります…💧」

「…」
もうお腹いっぱいである。
というか、言葉さえ出ない…

確かにアスランの演習の模擬訓練は、インフィニットジャスティスの性能もある故、パーフェクトなのは毎回の事だ。だが最近それにスピードが加わって、相当にモチベーションも高く、調子がよくなっているのは記録報告から知っている。
だが、しかし、だ!!
あれだけ私のプリントされたグッズだけでなく、前回、私の隠し撮り写真をモチベーションアップに使っていたのを見て、即刻削除。代わりに部屋の鍵を渡してやったのに、何の学習もしていないじゃないか!(怒)
アイツのあの無駄に広いデコは、肝心なところが全くと言っていいほど機能していないじゃないか!!(泣)

「…び出せ。」
「え?」
「いいから、即刻ザラ准将を呼び出せ!!」
「「はっ、はいっ!!」」
その場にいる全員が一気に敬礼したのち、蜘蛛の子を散らすように持ち場につく。

そして…待つこと5分少々

「一体どうしたんだ? 先の整備では何の異常も…」
何も気づかずに現れたのか、このデコ。
真っすぐインジャスに向って歩いてくるアスランに、背を向けていた私が振り返ると、アスランの眼が見開くと同時に表情と動きがフリーズした。
そしてそのまま「回れ右」を決めてくれる。
うん、美しい「回れ右」だ。軍事演習で行進させたら、まさしく一級品の見本だが―――
今はそんなことを褒めてやっている場合じゃない!!
「ザラ准将!停止!」
私の声に機械のような動きが<ピタ>と止まる。
「回れ右してこっちにこい!」
何だかブレイクダンスのようにガクガクしながら、表情はもはや葬式にでも出ているかのようだ。
「駆け足!」
軍部の鬼教官よろしく私が怒鳴ると、しっかり走ってきた。
そして、決して出番が来ることのないことを願ってやまなかった『それ』を手にし、私は走ってきたアスランめがけてそれを放つ。

<スパァーーーーーーーン……>

私の手にしていた『それ』は『ハリセン』とかいうやつだ。マーナがどこぞの新喜劇で見て以来気に入り、私はその極意を受け継いだ。
見事に輝くヤツのデコにジャストミートし、快音を響かせたゆえか、その場の整備班たちが揃って明後日の方向へと目をやっている。多分場外ホームラン張りの当たりだったのだろう。
肝心の彼は、既に慣れ切った『正座待機』状態にスタンバったまま、デコを両手で押さえている。
「…痛いよ、カガリ…」
「ここでは「代表」と呼べ!」
「失礼しました。痛いです、代表💧」
丁寧語になっただけで、何も変わっていないじゃないか。
「お前はもう、毎度毎度毎度毎度…一体何をやらかしてくれるんだっ!!」
「お言葉ですが代表、その、戦闘に出る時、励みになるものが欲しい心境は分かっていただけますでしょうか?」
それならわかる。中には戦闘中に命を落とす覚悟でいるため、最期の瞬間は家族や大事な人と共に居たい、と、写真の入ったロケットを身につけたり、コクピットに写真を貼っている者もいる。
それは別に戦闘の邪魔にならないのなら、心理的にも許せることだ。だが、
「何で私の音声なんだよ!?」
一体何時録音していたのか…まぁ、時折ルージュのメンテもしてもらっているから、その時駆動系を確認する際、通信を入れたままにしていたから、そこから引っ張ってきたのだろうけれど。
まだ怒りというか、恥ずかしさが止まらない私を前に、アスランはキッ!と顔を上げた。
「…物を作ったら取り上げられるし、写メにしたら消去されるし…だったら残っているのは「声」くらいじゃないか!」
・・・なんでそこだけ「俺は諦めがよくない!」みたいな真剣な顔してくるんだよ…(´Д`)ハァ…
「声だって肖像権があるんだぞ!罰金50万(2022年現在)だぞ!前回だって教えただろうが!」
「君に内緒にしていたのは済まないと思う。しかし、戦闘中でも君の声が聞こえると、共闘していたあの頃を思い出して、心強いというか、力が出る、というか…///」
顔赤らめながら言うことかよ(呆)
でも確かに、記録がさらに伸びているのは知っている。
見れば彼の(思いっきり)後ろで空軍士官が「(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン」と必死に頷いている。何だか同情されているみたいだ。
「ハァー…」
頭を抱えずにはいられない。空軍からすればアスランの戦闘力が上がればもちろん万々歳だろう。しかし、一方で私の声に(というか、アスランの奇行に)ビビっている兵士がいることは無視できない。
(こうなったら…)
私は手にしたハリセン(この際だから『すとらいくふりーだむ』と名前を付けて置く)を手でパシパシしながら思案すると、整備班一同に声をかけた。
「私の声がすることで、戦闘に集中できない者があってはいけない。故にザラ准将、整備班と共に、音声プログラムは消すように!」
「そんな…!」
一気に悲嘆な表情に変わるアスランと、彼の物凄く後方で胸をなでおろす整備班&空軍士官。
早速作業に取り掛かる彼ら(アスランは、もう肩を落としてトボトボって感じだけど)。

私は内閣府に戻る車中で検討し、執務室に戻ると秘書官に命じた。
「すまないが、これをザラ准将に渡してきてくれないか?」

***

翌朝―――
窓を全開にし、朝の新鮮な空気を一気に取り込む。
「はー。さ、今日も一日頑張るか。」
そうして私は多分出番のなくなった『すとらいくふりーだむ』を脇へと追いやり、書類の山に挑みかかる。
すると
<プルル…>
軍令部からの内線が入った。昨日の今日だから、アスランがまたやらかすことはないとは思ったけど、
「私だ。どうした?」
受話器の向こうはまた困ったような士官の声だった。
<すいません、お忙しいところ。昨日はお世話になりました。>
「あぁ、件の彼か。で、今日は何かやらかしたのか?」
<いえ、代表には大変申し訳ないのですが、昨日のお届け物の中身を変えていただけないものかと…>
昨日、私が秘書官にアスランのために届けさせたのはUSB。
それは私の声の入ったスマホ専用のボイスアクセサリーだ。

『アスラン、今日もオーブのためにありがとう。疲れただろう、ゆっくり休んでくれ。おやすみ、よい夢を…』

携帯の電源を落とすとそう語る様に設定させたのだ。
こうすれば、私の声を聴くにはスマホの電源を落とす以外に手段はない。
そう知れば前回の「妖しい私の写真」も見なくて済むわけだし。
そう思って我ながら名案✨と思ったのだが
<それが…代表のお声が聴きたかったのか、何度も電源のオンオフを繰り返されたらしく。結局一晩中聞いていらっしゃったらしく、准将がかなりの寝不足で、目の下のクマが黒々としてしまい、どうにも戦闘への影響が懸念されまして…💦>

やられた…orz

まさか、こんなオチになるとは💧

私は天を仰いで、盛大にため息を吐き出すと、士官に告げた。
「ザラ准将を内閣府執務室まで出廷させてくれ。」
<了解しました。>

さて、一体どうしたものか。
「あ~~~もうっ!!💦 寝られないのだったら、寧ろ起きる方に変えてみるか…」
私は今度は目覚ましボイス、しかも色気もなく気合が入るようなセリフを思案する課題に取り組むのだった。

・・・Fin.

***

こんばんは、かもしたです。
この暑苦しく鬱陶しい今夜の気候に、また寝苦しいぐらい鬱陶しいSSをUPしました。
なんかすっかりシリーズ化してしまっている、『アスラン・ザラ 彼の秘密♥』の第3段です💧
いえ、今までプレバンやらガンカフェでグッズが出る度に、このヘタレで一途(キュン♥とかしないように!)なザラが「姫様のグッズを集めて憩いの時間及びリラックス♥(*´Д`)ハァハァ」をし、姫に散々っパラ怒られる、というお約束。
もうね、前回の「スマホの待ち受け」やった時点でもう書くつもり一切なかったんですけれど!
実はツイッターの方で、息子ことこびとさんが『SEEDのタイピングソフトのボイスアクセサリー』の話をしていたんですよ。

要はタイピング練習用のソフトで、難易度簡単なものから順次やっていき、一定の勝利を収めるとキャラクターのボイスがもらえるのです。日常生活の、要は「おはよう」系から色々種類があるんですが、何故かザラは怒っているというか、毎回説教染みている(苦笑)で、キラは可愛い☆ ラクス様は癒し系✨ そして姫は…「優しい♥(*´Д`)ハァハァ」なのですよ!その台詞の一つが↑さっきのアレ。
それをツイッター上で話していたら、息子が「母上、このアクセサリーボイスのでSS書いてください!(≧▽≦)/」と来たもんだ! もう既にヘタレ切っているザラを読みたい人もいなかろうし、何より「もうオチが毎回同じで面白くも無かろうに…」と返事したところ、「そこまで行く過程が楽しいんじゃありませんか!(*/≧▽≦)/✨」とリクエスト圧に押され、構想5分&書きなぐり30分で書いたわよ!ヽ(`Д´)ノオリャー!

「これでいいですか?息子よ。満足いったなら連絡しなさい。削除するから。(きっぱり)」



2022春アニメ最終回④

2022年06月24日 21時45分35秒 | アニメ
22日から始まりました、マックの「シャア専用シリーズメニュー」。本当はハンバーガーも食べてみたいところでしたが、家に帰ってちゃんと夕食準備しないといけない=自分も食べるので、バーガーの入る隙が無く、とりあえずドリンクだけにしました。
シャア専用ズゴックさんです!

他にも種類があるみたいですが、お知り合いさんのSNS見ても、ドリンクはザクとズゴックしか見ていないです。バーガーだとこれにジオングもつくらしい。
ちなみにドリンクの中身はエナジードリンクらしいのですが、甘酸っぱいラズベリーソーダな味でした。でもエナジードリンクだからなのか、飲み終わって家に帰ったらなんか妙にシャキシャキ身体が動く気がするのですが…気のせいかな?(笑)
その勢いでもって、深夜アニメもがっついてみてますw
『RPG不動産』:今期のきらら枠アニメでした。
主人公の風色琴音が魔法学校を卒業し、田舎から晴れて都会の王国所属のRPG不動産に就職する。彼女の下宿先物件は同じ職場の亜人のファーのところとなり、先輩である僧侶のルフリア、戦士のラキラとともに様々な事情を抱えたお客の物件探しをサポートすることとなる。とんでもない物件(事故物件ではない)やお客の希望がけた違いに外れた物件もある中、琴音は真摯にお客に向かい、彼らが満足してくれたことでようやく仕事に充実感を得られるようになってきたが、ある日王国の首都近郊でドラゴンが暴れて町を破壊する騒動が起きていた。しかもその現場にはファーが必ず映り込んでいた。ファーはドラゴンの亜人であり、彼女が暴れ龍の正体では?と疑った警備隊や、ルフリアやラキラがファーを隔離しようとするが、同居で仲良しの琴音にはそれが信じられない。しかし警備隊がファーを連れて王城に向かう途中、火竜が現れ破壊行動を起こす。これでファーの容疑は晴れたが、火竜も実は何者かに操られているらしい。火竜の暴走を自らドラゴン化して止めたファーだったが、今度は自分が操られてしまい、説得する琴音を振り払い、琴音は落命してしまう。ルフリアとラキラの悲しむ様子を見たファーはようやく正気を取り戻したが、火竜が助かったものの大好きな琴音は自分が殺してしまったと、悲しむ日々が続いていた。しかし以前家を探しに来たネクロマンサーのお客さんが、琴音の魂を元に戻し、無事琴音は復活。そして火竜は火山島に移動することとなり、ファーとRPG不動産の面々も火山島支店へと異動することが決まり、琴音たちは新天地で新たな生活を始めるのだった―――というストーリーでした。
きららと言えばほのぼのしか出てこない作品という先入観があったので、クライマックス前までは、本当にお茶飲みつつぼんやり見ていたんですが、まさかの主人公死亡に!Σ( ̄口 ̄|||) だって「血みどろ」ってきららに一番縁遠いのに!💦 でも無事に蘇った!なんたって「ファンタジー」だからね♪ そこは突っ込まない(苦笑) 謎だったファーの出生の秘密も明らかになり、また新たな地で楽しくお仕事できそうでよかったです。ただ、火竜やファーを操った魔族がまだ潜伏している模様。2期目はあるかわかりませんが、あったら多分その魔族との戦いがあるのかも。とりあえず1期目は結果オーライでよかった♥ 今後もゆったりほのぼのお仕事と生活を楽しんでもらいたいものです。
『史上最強の大魔王、村人Aに転生する』:ラノベ原作のアニメ化作品でした。
主人公で神話世界では「魔王」と呼ばれたヴァルヴァトスは、最強すぎたこと、更に良き相棒だった勇者リディアを失ったことで孤独に耐えられず、転生を図り、辺境の村人アード・メテオールとして生を受けた。望んだとおりになったが、幼き時からヴァルヴァドスの記憶と力を持っているため、両親以外からは近づかれない。しかしそこに同じく迫害により孤独だったエルフ:イリーナとの出会いで、ようやく友人を得た彼は、15歳になり魔法学園に入学する。ただ普通の生徒として溶け込むはずが、結局ヴァルヴァドス並みの力ゆえ、学校でも最強となってしまい、魔王時代の仲間で、学園講師のオリヴィアやシルフィーから正体を疑われる。何とか誤魔化しながら学園生活を続けていたが、イリーナを攫いに悪漢が来たり、仲間のジニーに迫られたりと、身辺が騒がしくなるばかり。そんなある日修学旅行中にアードとイリーナ、ジニーは神と名乗る人物から「魔王を倒して欲しい」と言われ、かつてヴァルヴァドスが存在した時代にタイムスリップさせられる。そこでリディアたちと再会。更に自身の前世ヴァルヴァドスとも対面し、神の命であれば彼を倒すこととなるが、実は彼以外にも「魔王」と呼ばれる者がいることを聞き出す。アードの力を見極めたリディアは、共に戦場に出ることを要望し、3人も戦いに出ることとなった。アードの力で作戦はほぼ遂行できたものの、過去のヴァルヴァドスの記憶とは違う展開が生じていた。自分たちが倒すはずだった敵が既にやられており、そこには黒い鎧の男がいた。彼こそ「もう一人の魔王」であり、その正体は「現在のアードより更に未来から来たアード自身」だった。イリーナたちを人質にとり、魔王はアードに自分たちに与するように迫る。魔王の目的はリディアの救済だった。しかし既にリディア本人から「自分で満足した死に方を選びたい」と告げられており、ヴァルヴァドスと仲たがいして、それが原因で命を落とすこととなっても後悔はしない、と知ったアードは魔王の願いを拒否。本気で命を取りに来る魔王だったが、リディアの魂が彼を引き留め、アードは魔王に止めを刺す。未来の彼の消失により、アードたちは無事に神との契約を果たし、元の世界に戻るのだった―――というストーリーでした。
最近多い「最強クラス」「魔王」の転生もの。もちろん前世の記憶付きでチートな能力も当然付与されたまま、現世で生きることとなります。でも何百年後に転生しても、当時の仲間も魔族宜しく寿命が長いため、正体がバレそうになったり、何のかんの言って「村人A」にはとてもなれませんでしたね(苦笑) というか、ご両親が既に高名な勇者じゃそれだけで有名人じゃん^^;←でもこういう血筋でもないと、ヴァルヴァドスの魔力に耐えられる人間の身体は得られないので、どう考えてもこうなる運命💧 でも一番思い知らされたのは、どんなに強かろうと、どんなに高名だろうと、「人づきあいがうまくいかなければ、望んだモブになろうと人間社会ではやっていけない」ということでしたw イリーナもそうですもんね。エルフだけにその魔力を狙われやすいため、人から離れて生きようとしていましたし。まぁアード君も世渡り上手な感じでは決してなさそうですが、本当に村人Aになるんだったら、先ずその魔力の扱いを何とかしろ(byリディア)💧 そしてヒロイン二人以外の友達も作れ!多分一番の弱点であるのはそこだと思うので、是非最強のモブ目指して今までと違う努力を研鑽してもらいたいものです。
『古見さんは、コミュ障です。』:サンデー連載漫画のアニメ化2期目でした。
私立伊旦高校1年生でヒロインのコミュ障:古見硝子が、彼女の秘密を知った同級生の只野仁人と友達になり、やがてクラスメイトをはじめ、少しずつ彼女の個性を認められつつ友達100人達成を目指し、学園生活を繰り広げる物語。前回は文化祭で只野君とちょっと距離が縮まった感じの古見さん。しかし、2期目ではこれから古見さんにとって最大の試練が待ち受けていた…そう、「修学旅行」。中学の時もグループに馴染めず、自分の意見は言ったら迷惑なのでは…?との思いばかりが先行し、結局修学旅行を休んでしまった苦い思い出を話してくれた古見さん。しかし、今回は只野君やなじみをはじめ、彼女を受け入れてくれるクラスメイトが多いので大丈夫と安心させる只野君。しかしフォローする予定が只野君は古見さんと別グループになってしまい、仲は悪くないものの、あまり古見さんと話をする機会が少なかった加藤 三九二と佐々木 あやみだった。緊張の中出発する古見さんだが、最初は三九ニが決めてきた名所巡りに没頭する。しかしあまりにもタイトなスケジュールに、あやみが不満を言い出し、二人が喧嘩状態に。しかしここで古見さんが初めて自分の意見「全部廻りましょう!」をいったことで、グループは無事工程を終え、二人も仲直りする。そして年末年始とも無事に行事を終えた古見さんは、バレンタインを迎えるが、緊張のあまり只野君にだけ渡すことができない。只野君の期待もむなしく貰えたのは、なじみの配ったチロルチョコのみ。だが、家に帰ったはずの古見さんがわざわざ只野君を呼び出し、勇気をもってチョコレートを渡すことができたのだった。一方只野君もどうやって古見さんにホワイトデーのお返しをしようか悩んだところ、妹の助言もあって、無事に古見さんの気に入るグッズを送ることができました。そして古見さんが俯きながら登校する新学期。彼女の恐れは「クラス替え」―――1年生の時のように仲良くしてくれる友達ができるか、不安だった彼女の前には、同じクラスになった只野君がいた。そしてまた「友達100人計画」を続けるのだった―――というストーリーでした。
2期まで通して1年間の古見さんの高校生活を見守ってきましたが、みんな温かくていい人たち(※一部迷惑な方もおりましたが💦)で、見ているこちらも一緒に過ごして楽しい一年間でした♥ 何よりよかったのは、コミュ障の人を普通に受け入れてくれる人と場所だったことですね。高校でこれだけ人気の古見さんが、中学で何故辛い思いをしていたのか、最初は「?」だったんですが、多分周りの同級生も子供ゆえに、どう対応したらいいのか分からなかったんでしょうね。高校ぐらいになると社会性も育ちますし、段々応用も利くようになりますし、何より「只野君」という理解者がいてくれたことが何よりも大きかったと思います。かもしたも決してコミュニケーションの取り方上手じゃないのですが、周りに理解者(「あ、かもしたはこういう人なのね」くらいですけど)がいてくれるので、心地よくヲタ活動できています( ̄▽ ̄)
古見さんが一年楽しく過ごせたようでよかったv そして2年生になって、また新たな友達ができることを願ってます♪ 
『エスタブライフ グレイトエスケープ』:アニメとゲームの総合メディア作品のアニメでした。
舞台は近未来の日本。人口が減少に転じた遥か未来に、生態系管理AIが種の繁栄を目的として実施した「人類の多様化実験」によって、常人(通常の人間)に加えて、獣人、魔族、サイボーグなどの多様な人種が誕生している。また、AIによって「クラスタ」と呼ばれる高い壁に囲まれた地域が多数創造され、地域ごとの文化、常識、価値観が形成されている。作中における東京はクラスタによって分断された実験都市と化しており、AIの監視によって自由な往来が不可能となっていた。そんな中、自分のいるクラスタに馴染めず、かといって政府から認められない別クラスタへの移動を希望する人に、別のクラスタへの移動を手伝う「逃がし屋」があった。「エクストラクターズ」と呼ばれる彼らはリーダーの女子高生:エクアをはじめとする集団で、大江戸線を使いながら、希望者に各所様々好きなクラスタへ逃がしていた。エクアの下、それぞれに長じた役割分担で確実に逃がしてくれる彼らだったが、ある日エクアの「先読み」の力が弱くなる。と同時に「逃がし屋を逃がすな!」という広報の元、彼女たちのアジトが襲撃され、エクアたちはアジトを放棄し、秋葉原クラスタへと逃げ込む。しかしそこでも追い詰められた彼らはフェレスが撃たれたことで、絶体絶命の危機に。しかしそこで助っ人が入り、エクアに指示を出していた元締めMさん(AI)が自らを発達させ過ぎたことで許容量を超えてしまい、バグになっていることを伝えてくれる。エクアは最後の仕事として「Mさんを逃がす」ことを選び、全会一致。協力し限界を超えたAIのまだ正常機能している部分を取り出し、逃がすことに成功。これにより混乱が起きていたクラスタもまた穏やかな日々を取り戻すことができた―――というストーリーでした。
近未来的な話でAIの暴走、というと、先日最終回を迎えた「ブラックロックシューター」と同じ感じですね。あっちはAIに自意識を持たせたことで人間を排除する選択をし、こちらは管理システムAIが暴走して混乱。…どちらも「AIに任せっぱなしにすると、最後はとんでもないことが起きるぞ」という暗示かもしれません。それにしても「このクラスタでずっとこの役割でずっと生きろ。嫌がったら犯罪者として捕まる」というあたり、どっかの種運命の「ディスティニープラン」を思い出しましたよ(苦笑) そのうち人間が人間を管理し、それがAIが人を管理する世の中に代わっていくんでしょうかね。でも漫画って侮れないです。鉄腕アトムやドラえもんの連載された頃に描かれた「高速道路」とか「テレビカメラ」なんて、本当に現実化してますからね。人が想像できるものって創造できるらしいですよ。エクアちゃんみたいに、人の優しい心を持っている人なら惑わされないのかもしれませんが、人間は「AI」より最後は「心」ですね。アクションとか設定も面白かったですが、最後は「人の心」が大事なことを教えてくれた作品でした。
『であいもん』:漫画原作のアニメ化作品でした。
主人公の納野和は京都の老舗和菓子店「緑松」の一人息子だが、音楽の道を選び大学卒業後に家を飛び出して10年間東京で暮らしていた。しかし音楽で稼ぐことができず、更に実家からの手紙で父が入院したことを知らされ、店を継ぐ決心をして実家に戻る。京都駅でバスを待っていると、1人の少女に父親と間違えられてしまう。気にも留めなかった和だが、店に戻るとそこには彼が不在の間に、店では雪平一果という少女が看板娘として働いていた。和の母は、和が両親がそばにいない一果の親代わりになることを期待するが、一果は一度店を捨てた和を敵視。同時に一果は、店を継ぐのは自分であると宣言する。和は下働きから修行を始めるが、いい加減な和に一果は気を許さないが、和を慕う人たちや和自身の心根に触れていくうちに、少しずつ一果の態度は軟化していく。そして季節は廻り、一果の誕生日、和は一果を遊園地に連れ出すが、一果は以前父ときたことのある場所だったためか、随所で父の面影を追ってしまう。しかし迷子の子供を助けようとした時、自分が迷子になっていることに気づく。その時求めたのは、父ではなく和の姿だった。ようやく父を探すことを止めた一果に、和をはじめ緑松の仲間たちは、家族同然みんなで誕生会を開いてくれ、一果は「ここが一番安心できる場所」と、改めて家族のきずなを深めたのだった―――というストーリーでした。
基本ほのぼのストーリーなのですが、メインの主人公とヒロインの間柄が「恋人」ではなく「(疑似)親子」に変わっていく、という作品は殆どないので、新しい切り口で面白かったです。ちょっと父親にしては情けないところも多い和ですけど、一果のカチカチに凝り固まった心を和ませてくれるのもまた和なんですよね。多分一果の実父って、和に音楽を教えてくれたあの先輩だと思うのですが、無責任に一果を預けて行って「何が父親じゃ!ヽ(`Д´)ノプンプン」って思ったんですけれど、ロクに収入もなく流れ者の父親について行くより、血は繋がらずとも安定した温かい人達に囲まれたところで育つ方が良い、というのはある意味英断だと思います。ましてや先輩は過去に緑松に入り浸っていましたから、人柄は彼のお墨付きですしね。でも残された子供の気持ちは…?という視点で見ていましたけど、最終回でもって彼女の抱えていた澱が、少しずつ溶けていっているみたいでよかったです。あとストーリーだけじゃなく、和菓子の描写も綺麗でした✨ あんな風に一つ一つに物語が籠っているお菓子なんて、和菓子くらいじゃなかろうか。繊細で今にも餡子の味が広がってきそうでした♥ 深夜に何気に糖分が欲しくなる番組でしたw
『社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。』:漫画原作のアニメ化作品でした。
主人公はブラック企業に勤める伏原さん。今日も課長に仕事を押し付けられ、深夜遅くまで一人残って仕事をしていたところ、彼女に不気味な声が聞こえてきた。「立ち去れ」としか言わない重い声は、実は小さな幽霊の女の子が、過労死寸前の伏原さんを心配して怖がらせて自宅に帰らせようと必死になっていたのだった。その愛らしさに目覚めた伏原さんはそれだけで仕事にやる気にパワーがみなぎっていた。更に幽霊ちゃんと雨に日に拾った子猫は実は猫又のみゃーこで、彼女は家事全般で伏原さんを支えようとしていた。点数を稼ぐみゃーこに負けじと伏原さんを助けようとする幽霊ちゃん。しかも伏原さんのお隣の家には漫画家の倉橋 サツキと、彼女の世話を焼くメイド幽霊のリリィもおり、伏原さんは彼女たちの愛らしさをパワーに仕事をこなしていく。しかし新年を迎え、お参りに出かけたところ、伏原さんと倉橋さんにおみくじで「凶」を告げたり、幽霊ちゃんにしか聞こえない声で怪しげなことを呟く者がいた。
「鬼の御子神」を自称する、鬼のような角と狐の尾を持つ神の使いで806歳。通称「ミコ様」。自身の神社に初詣に来た伏原さんから凶相が出ていることを見抜き、散々手紙や宅急便で引越しを強要するも伏原さんはスルー。結局乗り込んだミコ様が呪いを起こすと、伏原さんのアパートで火災が発生してしまったため、伏原の友人で曰く付き物件を差配する香織を召喚して引っ越しを斡旋した。次に移ったのはその曰く付きマンションだが、幽霊の皆さんは人畜無害で、格安の広い物件に大喜びの幽霊ちゃんとみーこを見て、伏原さんは幸せをしみじみ感じるのだった―――というストーリーでした。
小さな幽霊ちゃん(しかも健気)に憑りつかれたらしい主人公と、彼女たち人外の存在とのほのぼのストーリーでした。しかも会社の人以外は皆とっても親切なので、会社のシーンさえなければ心安らかに見ていられました( ̄▽ ̄) 色々ツッコミたい部分はありますが(幽霊ちゃんは「コピーだと顔が映るのに、写真だと写らない」「お茶とか持ち運びできるうえ、人間用の衣服は身に着けることができるのに、身に着けた途端それも透明になるのか、普通の人には見えない←本体だけ見えなくて、着ているものだけが浮いているように見えるはずなのだが…」「お腹も普通に空いて、人間と同じものを食べられる。やはり体内に入った食べ物は透明になるのか」そして「人間界の物を身につけようと、壁を素通りできる」etc…)まぁそれは「ファンタジーだから☆」で誤魔化してあげましょう。ミコ様は憑いていることを心配していましたが、伏原さんが行くべきなのは神社でもなく、お寺でもなく、「労基に行くべき」だと思います。多分あの会社、コンプラ委員とかなさそうなので。
『ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』:HoneyWorksの楽曲を原作とするオリジナルアニメでした。
主人公の涼海ひよりは、田舎育ちだが陸上の推薦を受け、東京にある桜丘高校に入学することとなった。ついた早々、ひよりは駅前のビルで女性と揉めている男子の姿を見かける。翌日の入学式後、自分のクラスに入ったひよりは、そこで偶然、超人気高校生アイドルユニット『LIP×LIP』として活躍中の染谷勇次郎と柴崎愛蔵と同じクラスであることを知る。しかしひよりはアイドルに興味はなく、LIP×LIPの事も知らないため、二人は彼女を睨みつけ険悪な雰囲気となった。しかし数日後、実家の父が怪我をして仕事が暫くできなくなってしまったため、ひよりはアルバイトを探すこととなってしまう。アルバイト未経験だが体力だけは自慢があるひよりは「体力のいる仕事」とあった募集に飛びついたところ、何とそこはLIP×LIPの事務所だった。二人との仲は険悪だが、かえってアイドルへの興味の薄さを信頼できると確信したマネージャーはひよりを『LIP×LIP』のマネージャー見習いとした。アイドルに興味がなく、そんな怖い人とは関わりたくないと思うはずが、生活には代えられず、暫く我慢してマネージャー見習いをすることになったひより。だが学校では二人の仲は実は険悪で、そのフォローに入ったり、陸上と勉強とアルバイトで目が回る忙しさの中、次第に二人の真摯に取り組む姿勢に心から応援したくなる。そして二人もまた、ひよりの存在が自然のものとなっていった。友人の服部樹里と中村千鶴と、更に部活の陸上で楽しい学校生活を送っていたひよりだったが、突然ある日学校の廊下にLIP×LIPの二人とひよりが仲良く話をしている写真が張り出される。慌てて樹里が回収するが、既に写メで拡散されてしまい、事務所や芸能界を巻き込んでの大騒ぎとなってしまう。ひよりへの嫌がらせも激しいものとなり、ひよりは責任を取ってマネージャー見習いを辞する。しかしなかなか学校での嫌がらせは消えない。しかし勇次郎の気づきにより、写真をばら撒いたのは、親友の千鶴だと判明。実は千鶴は愛蔵の熱烈なファンだったが、ファン以上の距離感になっているひよりに嫉妬し、嫌がらせをしたのだった。しっかり話し合いで解決しようと挑むひよりと逃げる千鶴。取っ組み合いの末、ひよりが気絶してしまい、保健室に運び込まれるが、彼女をずっと見舞っていたのは、LIP×LIPと千鶴自身だった。以降、千鶴は余所余所しくなったうえに、ファンにあるまじき行為をして迷惑をかけたと思い、ファンを止めると言い出す。しかしカウントダウンライブに選ばれたLIP×LIPのライブを見せたいひよりは、マネージャーから手渡されたスタッフチケットを持って、千鶴を迎えに行く。そして自分が抱えていた秘密を伝え、ライブ会場へと急ぐのだった。そしてLIP×LIPは素晴らしいパフォーマンスを見せ、二人にはひよりが必要であると判断した社長の命により、ひよりは再びマネージャー見習いとして、復帰するのだった―――というストーリーでした。
よくある「男性アイドル物×マネージャー女子」だと、なんとなく恋愛絡みのステップが来そうなのですが、最後まで異性としての好意はなかったですね。「嫌われヒロイン」というお題目は「嫌われ」が「受け入れ」になった感じです。一瞬ひよりの幼馴染の渚(男)が来たとき、恋愛話は出ましたが、メインのLIP×LIPの二人はむしろ渚の恋を応援していましたし。ただ「嫌われ」の体がアイドルの二人からだけでなく、学校全体から追い詰められる形になってしまったのはやはり辛かったです。こうなることを予見できなかったわけでもないのに大人の方は何もできず、フォローらしいフォローも無かったですしね。あえて担任の先生が逃げ場を用意してくれたくらいで。最後は一見円満に見えましたけど、千鶴ちゃんの件だけが解決しただけで、学校全体のひよりへの偏見は収まっていませんから。あと今までアイドル物の作品はあまたありましたけど、ここまでファンをないがしろにしていたアイドルはなかっただろうな💧「面倒くさい」って、だったらなんでアイドルやる気になったんだよΣ( ̄口 ̄;) 少しはアイナナとかツキプロ見習え!(笑)って思ってましたが、ひよりちゃんのお陰で、ファンへの考え方も改まってきたようなので、是非とも邁進してもらいたいものです。あとは是非担任の先生もアイドルデビューして欲しい✨(※一番カッコよかった♥)
『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』:ラノベ原作のアニメ化作品でした。
主人公は現実世界でゲームをしていたところ、寝落ちし、目覚めたときはゲームの中に転移しており、自身が捜査していたアバター「アーク」の姿のままだった。ゲームで装備していた最強クラスの武器防具があり、天騎士になるまでに覚えていた魔法も使え、ゲーム中最大レベルである255までキャラクターを鍛えていたため、アークは異世界での生活に何も不自由を感じなかった。ただ一つ―――鎧甲冑を外したら骸骨だったため、人前では甲冑も脱ぐことができない。だがあえて悩むこともなくゲームの手順通り、まず資金を得るために傭兵登録を行う。試験としてイノシシやオークを討伐している最中、盗賊に襲われている貴族を見かけ救助する。その後、薬草採取の護衛、盗賊の壊滅などいくつかの依頼をこなし、精霊獣のポンタに懐かれた後、エルフの男と遭遇。綿毛狐とエルフ狩りについて把握する。ダークエルフのアリアンに雇われたアークは、ローデン王国の街ディエントでエルフ奪還作戦を成功させる。その後自分をララトイアの里に誘うアリアンに自身の骸骨姿を明かし、アリアンの故郷であるララトイアの里に身を寄せることとなる。そしてアリアンと共に、更に攫われたエルフたちを開放して回る旅へと出るのだった。神聖レブラン帝国にたどり着いたアークは、国境の街・ケーセックでエルフ族の売買に関する情報収集を開始する。街から離れた砦にエルフが連れ込まれたことを突き止め潜入するも、最奥で待っていたのは蛮族の魔獣呪術師:フンバであった。アークは情報を引き出そうと試みるが、その最中に突然相棒のアリアンから剣を向けられ操られている彼女を開放している間にフンバは最強魔獣ヒュドラを呼び寄せ、一行を一掃する。そして王都に向けてヒュドラを動かそうとするフンバに、一度戦線離脱を図っていたアリアンたちはフンバを、ヒュドラにはアークがイフリートを召喚し、それぞれ倒すことに成功した。これにより人間側もエルフへの対応を改め、非道な扱いをした者には人間側で取り締まり罰を与えることを約束する条例が結ばれたが、それは帝国内の王位を争う嵐の前だった。しかしそんなことにはかかわらず、アークはまた異世界の旅を楽しむのだった―――というストーリーでした。
いわゆる「痛快世直し劇」みたいなのですが、当の主人公はただゲームのクエストをクリアする感覚でいるため、周囲がどれだけ彼に羨望しているかとか、全く気にしていない(笑)周りの状況がどれだけ国家レベルの危機であろうと、まーったく気に留めず、義の無い悪を倒すの一点のみ。チートなのはいつもの事ですが、欲がない分、爽やかに✨スッキリ爽快で見ることができました。多分ここから先は王位を争うどす黒い策略とかに塗れた展開になっていくのかもしれませんが、一旦ここで終了で、「いい汗かいた~✨( ̄▽ ̄)」くらいのスッキリ感で丁度良かったです。二期あったらドロドロそうだけど見てみると思います。

2022春アニメ最終回③

2022年06月22日 20時33分13秒 | アニメ
毎日蒸し暑いです💧
6月ですがもうクーラーかけて寝るようにしているんですが、今度は蚊に刺されまくって痒い痒い💦
なので今度は蚊取り線香を買ってきました。我が家はいつも渦巻の🌀蚊取り線香が好きです♥ リキッドとかシート式のじゃなく渦巻ですよ、やっぱり夏は( ̄▽ ̄) これで蚊取り豚もいれば最高なんですが、付属の缶の蚊取り機使ってますw これから夏の間、いぶされまくって職場の人から「煙の匂いがする」と言われると思いますが、ほぼ一人きりの部署なので気にしなーいv

さて、気にも留めず夏の足音が近づけば、春は遠のく最終回のチェックです。
『ヒーラー・ガール』:大元はヒーリング曲を歌うユニット「ヒーラーガールズ」。彼女たちが主演するオリジナル・ミュージカルアニメ版となっていたものです。
主人公の藤井 かな、五城 玲美、森嶋 響は高校生である一方、烏丸治療院で音声医学による治療を行う「ヒーラー」となる修行をしていた。それぞれの家庭背景がありながらも、師匠の烏丸 理彩に付きながら、治療院を訪れる患者だけでなく、時には大病院と合同での治療に当たったり、緊急時に単独ながら資格に触れない範囲でヒーリングを行うなどし、経験を積んだ彼女らは仮免試験に挑み、合格する。日々訓練を行う中、師匠は喉に限界を感じていたが、彼女たちにはおくびも見せず、様々な経験を積ませていく。そして3人は時にケンカしながらも、相手の長所を称えつつC級ヒーラー試験に見事に合格する。しかし、そこで師匠から「破門」を言い渡される。それは師匠の烏丸から「もっと広い世界で視野を広めるために出した、修行の一環」だった。玲実は烏丸の師匠:穂ノ坂先生の元で、響は烏丸の知り合いは勤める病院で、そしてかなは何とアメリカで一か月の修行を開始する。突然言葉も通じない国に来ることになったかなは怖気ずくも、怪我をした少女の不安を取り除く歌を歌い、直ぐに病院で評判となる。1か月の修行の終わり、玲美と響は治療院に戻ってくるも、かなは帰国してこない。慌てて迎えに行った玲美と響は突然の山火事で怪我を負った人たちの救済に当たっていたかなを見つけ、力になるのだった。そして烏丸治療院に戻った3人は、新たにB級を目指し、修行を始めるのだった―――というストーリーでした。
ストーリーは主軸があるわけではなく、ほぼ一話完結の話で、その中に彼女たちが上を目指すことを目標にして切磋琢磨する日常を描いた物語でした。音楽治療は実際に取り入れているところありますね。歌じゃなく、ヒーリングミュージックとしてオルゴールのCDとかかけているの。一番多いのは産婦人科ですかね。出産のときの陣痛室とか、授乳室とかでゆったりできるよう流れているところはあります。この作品のように歌で癒されるなら「1/fゆらぎ」の声緒を持っている人なのかも。森本レオさんとか、美空ひばりさんがそうらしいです。ミュージカルアニメですので、音楽に沿った演出がいっぱいでした。病気に効くかどうかはともかく、月曜夜のストレス溜まる時間に、ほのぼのまったりさせていただきました♥( ̄▽ ̄)
『パリピ孔明』:漫画原作のアニメ化作品でした。
主人公の諸葛亮孔明は、言わずと知れた三国志に登場する蜀の軍師。五丈原の戦いで病死したはずだったが、ある時目を覚ますと、彼は何故か若き日の姿でハロウィン真っ只中の現代日本・東京都渋谷にいた。ハロウィンのコスプレと勘違いされた孔明は見知らぬ若者たちに酒を飲まされ、酔いつぶれていたのを助けたのは、シンガーソングライターの月見英子だった。売れない彼女だったが、歌声を一声聞いた孔明は感嘆し、英子をスターダムに押し上げるための軍師となることを決め、彼女がバイトするBBラウンジに居候しながら、次々と戦略を立てていく。最初は動画からのスタートだったが、10万フォロワーを要するミア西表から対バンを求められ、孔明の策によりミアより観客を集める。また代々木のアートフェスでも、一番客の来ない場所をあてがわれたものの、孔明の策で見事に集客を果たした。それを見たフェス主催の近藤 剛より「サマーソニア」という大イベントに英子を招待するが、歌えるかは「一定期間で10万イイネが集められるか」にかかる条件付き。無論英子はそれに挑むため、新曲を用意しなければならないが、孔明紹介のプロデューサース:ティーブ・キドは彼女の曲は今のままではレコーディングできない、と言われてしまう。落ち込む英子が路上ライブをしようとすると、同じく一人の女性が圧倒的なボーカルで歌っていた。その女性:久遠 七海を助けたことで二人は意気投合し、あちこちで路上ライブを行っていった。一方英子のボーカルだけでは足りないと見た孔明は、ラッパーのKABE太人を勧誘。プレッシャーに負けて無気力だった彼をラップバトルで立ち直らせることに成功。一方英子はサマーソニア出場に有力候補であるAZALEAに勝つための歌唱がまだ身についていなかった。しかし共に影響し合ってきた七海がAZELEAのボーカルと知り、同時に彼女の望んだ音楽ではないという悩みも受け止めたことで奮起し、自分の歌を摑みかける。ようやくレコーディングの許可がでた英子は、AZELEAが行うゲリラライブの場所に前乗りし、観衆を集めるが、遅れて到着した七海達AZALEAにやはり人気を越される。しかしKABEのラップでワザと観衆を呷り、夢を諦めない人たちへの思いを込めた新曲で、観衆は一気に英子の歌に触発され10万イイネを達成する。そして歌に感化されたAZALEAのメンバーも忘れかけていた情熱を取り戻し、自分たちの歌を歌うことでプロデューサーの力を借りずとも10万イイネを越えたのだった。そしてサマーソニアへの出場権を獲得した英子は、孔明と改めて主従の誓いを立てるのだった―――というストーリーでした。
この作品の漫画CMの時、孔明さんがラップとかやるのかと思いましたが(笑)あくまで軍師として!活躍するんですね。流石です。能ある鷹は…の下りじゃないですが、真に実力があったり賢い人って、自分の力量はどういう立場で使うべきか、というのちゃんとわかっているんですね。それはさておき、三国志時代の兵法が、まさか現代渋谷の音楽業界に通じるとは思いませんでした(笑) そうか、視点を変えればあらゆるものに通じるんですね。ということは、かもしたのお仕事も、やりようによってはもっと有効活用ができるのかもしれん。兵法はないけど論語とかでもリカバリーできるかな?←読解力がミジンコ以下なので多分無理( ̄▽ ̄)
ともかく、面白かったです!曲もいい曲多かったですし、二期目見てみたいなぁ~v
『勇者、辞めます』:ラノベ原作のアニメ化作品でした。
魔界を復活させるため、賢者の石を求めてやってきた魔王:エキドナとその従者たち。しかし勇者により敗北し、今や手勢含めて5人しかいなくなってしまったため、魔王軍士官募集を行ったところ、そこに現れたのはエキドナ達魔族を破った張本人の勇者:レオだった。無論即刻追い出したものの、レオは諦めず、四天王に幾度となく助けを施したことで承諾してもらい軍に参入。エキドナの前では黒い鎧で正体を隠してオニキスと名乗って、魔王軍の一員となった。魔王四天王は個々見れば有能な部分もあるが、性格や知的な面で劣るところも多く、レオはそのフォローを行いながら、どうにか魔王軍の体制を整えていく。急に仕事が早く片付くようになり、オニキスの働きぶりに感嘆したエキドナは、彼を側近の一人にすることを決めたが、そこでオニキスがレオであることを知り激昂。しかしレオの働きが無ければ魔王軍の統率がここまで取れることはなかったため、致し方なく認めざるを得ない…と思ったその時、魔界から現世と魔界を繋ぐ門が閉じかけていることを知らされる。魔界は賢者の石が無いとエネルギーが枯渇し、滅んでしまう。しかしこれ以上現世に留まることは、エキドナたちは現世に置き去りにされてしまうこととなる。どうすべきか悩むエキドナにレオは「ある場所に行けば賢者の石がある」といい、彼らを何もない雪原に連れ出す。実はレオは人間ではなく3000年以上も前に人間界に侵攻してきた魔族に対抗すべく、人間の技術を結集して作られた対悪魔用自動成長型生体兵器「デモンハートシリーズ」の第5号。デモンハートとしての能力「超成長」を持ち、交戦した敵の能力を模倣し無限に成長出来るのだという。心臓に無限エネルギー機関「アカシックエンジン=賢者の石」が埋め込まれているため、「賢者の石が欲しくば自分を殺せ」と彼らに伝える。レオは「人間のために戦う」ことだけを義務付けられているため、平和な世の中になってしまったことで、自分の存在価値が無くなってしまったことを理解。その為、また魔族が力を持てば自分の役割と存在意義ができると思い、人間界に危機を与えるべく、魔王軍に入隊したのだった。しかし共に過ごしたうちに情が沸いた四天王は本気を出せない。しかしレオは罵倒し、懸命に戦い挑むが圧倒的なレオの力に四天王もなすすべなく敗れる。エキドナは対デモンハートの最後の魔術にかけて、レオを葬り去ろうとする。そしてわざと負けたレオは身体が再生しないうちにアカシックエンジンを抜き出すよう言うが、魔王たちはそれを良しとせず「自分の力で自分の呪縛を解け!」と逆に発破をかける。何とか抜き出させようとするレオだったが、「人間を守るため、守り切った人間を排除し、また危機に晒すことで自分の存在意義を作る」という矛盾をかつて救った魔族や魔王たちの言葉と共に乗り越えた。そしてレオは改めて魔王軍の一員として、皆が懇願する雑務を行っていくのだった―――というストーリーでした。
割とこの手の作品はチートとシリアスとアクションで形成されていることが多いんですが、珍しくギャグというか軽いノリで綴られた物語でした。そもそも勇者が魔王軍に入りたい、というところからしてあり得ない=面白い事、なんですが、その魔王軍が一生懸命真面目にやっているはずなのに、どこか抜けていて、世話を焼きたくなる(笑)憎めない者ばかり。そして主人公は呆れつつも面倒を見、更に「いつエキドナにバレるか!?」という半スリル的なゲームっぽい環境で楽しんでいるし、やはり最強の余裕のせいか、寧ろ魔族の方がいい人たちばかりでしたw 最後はちょっとシリアスでハードな展開になりましたけど、魔族の情の深さに主人公が負けた感じです。それこそ「初めての勇者の敗北」でしたね。ということで「勇者はいなくなりました」。レオの望んだとおりです。今度からは魔王軍の正式メンバーとして、またおかんのように甲斐甲斐しく世話してあげてください♥
『トモダチゲーム』:漫画原作のアニメ化作品で、以前テレビドラマにもなっていました。
主人公の片切友一は、母の教え通りに金よりも友情を何より大事にする男子高校生。訳あって一人暮らしをしている彼は、新聞配達や内職をして慎ましく暮らしていた。
ある日、クラスで集めていた修学旅行費が盗まれてしまう。その結果、仲の良い4人の友人のクラスメイト、学年トップの天才の美笠天智、刑事の娘で副委員長の沢良宜志法、政治家の息子でムードメーカーの四部誠、大人しい心木ゆとりと共に拉致され、謎のゲーム『トモダチゲーム』の会場に連れてこられる。案内人のマナブくん曰く「5人の内誰かが2000万円の借金をしている」とのことで、盗まれた修学旅行費はゲームの参加費だった。5人は誰かの莫大な借金を返済するため1人400万円の借金を背負い、『トモダチゲーム』に参加することになってしまう。第一ゲームの「コックリさんゲーム」、第2ゲームの「陰口スゴロク」で少なからずもこの中に裏切り者がいることを感じながら、友一は勝利するためなら非情な手を使って勝ち上がっていく。第3ゲームの「友情かくれんぼ」にて、第2ゲームでグループを裏切っていた美笠 天智を炙り出した友一は、その美笠ともに挑むことになる。チーム戦のこの試合で、二人はロクに水も食糧もないまま参加させられ、ゲーム主催側の水瀬 マリアが加入し、Kグループと対決することになる。人数的にも精神的にもぎりぎりの戦いだったが、Kグループの人間関係と力関係を見極めた友一は、そこを弱点としてつき、Kグループが隠れた美笠を見つける前にギブアップさせた。これで解放されたかと思ったが、心木 ゆとりが誘拐されたことで、友一は暴走族のクロキが勝手に始めたゲーム特別編「弱い者いじめ」に巻き込まれる。心木を救うため、身体へのダメージは全て友一が引き受けたが、逆にクロキに「ジャンケンゲーム」を仕掛けたことで、クロキの裏をかき、クロキは「頭の悪さ」「度胸のなさ」「仲間を売ろうとしたこと」が晒されて、仲間から完全に見限られ、人としての尊厳を奪われるという最悪の結果となった。運営側によって救出された友一たちだったが、既に四部が父親殺しの犯人に仕立て上げられたゲームが開始されようとしていた―――というストーリーでした。
はい、非常に純真なお子さんや大人は見てはいけない作品ですね!結局腕力とかの問題でも、頭脳(はある程度必要ですが)より、「いかに周囲を冷静に見極めて、騙し騙されるための話術と心理を生み出せるか」という人が勝者になる設定です。今までもこうした「命がけのゲーム」の作品ってありましたけど、ここまで狡猾さとあざとい展開を要した作品は多分なかったと思います。多分酷い心への痛みを受けた人が、這いあがるためのゲームって感じですね。アニメではゲームをこなしていくのがメインでしたけど、伏線として、友一は過去に殺人を犯しているのか?をはじめ、陰口スゴロクで出たことなみな本当の事なのか?更に運営側は何を目論んでいるのか?お金が動いているので、もしかしたらいわゆる「賭け事の駒」にされている気がしなくもないです。借金帳消し、というのが、賭けで得られた配当金を当てているんじゃないかな。原作もまだ続いているみたいですし、この結末ははっきりと知りたいですが、その過程が非常にグロイので、謎が解き明かされた結果だけ知りたいですわ💧