うたたね日記

アニヲタ管理人の日常を囁いております。

治療、一時中断す/)`;ω;´)

2022年07月31日 18時56分52秒 | 雑記
毎日暑い暑い言っていたら、明日はもう八月ですよ💦 今年もあと5か月ですか!Σ( ̄□ ̄|||) あっという間に一年過ぎちゃいますね。
色々やらなきゃいけないことは沢山あるんですが、何しろ左手のせいで、遅々として進まない今日この頃・・・
あと1,2週間は左手を固定しておかなきゃいけないのですが、昨日病院で経過見てもらうのに行ったところ、固定外したら包帯巻いていた部分のところだけが、見事にかぶれていました💧orz
痛み止めのロキソニン湿布を巻いていたんですけれど、この暑さのせいで、汗をかくけどテープ巻いたところが蒸れちゃって、それで思いっきりかぶれたらしいです(´Д⊂ヽ
先生も「う~~~ん・・・痒みはないとのことですけど、このまま続けたら皮膚の炎症が酷くなりそうなので、一度ロキソニンは止めておきましょう。」となり、今日からかぶれが引くまでちょっと固定も停止。でも怪我の部分はまだ完治には至っていないので、とにかく手首安静に!だけはきっちり言われてきました。
でも毎日貼り続けていたせいか、急にテープ貼らないでいると結構痛い💦 ふと気を抜くと左手で何か持ったり支えたりしているので、気を抜けないです。
またしばらく右手打ちが続きそうだわ…。そんな私に家族「今日はオムレツが食べたい♪」って―――
フライパン振れないんだよ!!(# ゚Д゚)
かもしたはオムレツ作るとき、左手でフライパンふって整形していく人なので、右手では多分無理。
でもやってみたら、案の定、ただの「ひき肉とみじん切り野菜の卵炒め」という珍妙なものが出来上がってしまいました💧orz それでもケチャップ塗って無理矢理食べさせましたけどね(#^ω^)
これで完治までまたちょっと遠のきそうです。作り置きもろくに作れなかったしなぁ~…今週は冷凍&レトルト大会になりそうだわ^^;

美味さしみこむ(*´q`*)

2022年07月29日 22時31分16秒 | 雑記
毎日暑い中の通勤で、日焼け止め塗って、日傘はさしているんですが、やっぱり日焼けは止まらない💧
先週「シミケア」のお話をしましたが、シミに効く薬を内服中ですが、あんまりシミに変化なし(ーー;)一応「代謝は40日かかる」とのことなので、処方貰っている以上飲み続けようとは思っていますが、深部メラニンには効いているのかな? 
まとまった夏休みはお盆なので、あと2週間は頑張らないと。お盆中にいい加減アンソロの原稿だけでも手をつけなきゃいけないと思っているんですが、また家の事だけで休みが終わりそうな気がします。。。
メンタル的なストレスもあるのかもしれませんが、なんか最近「炭酸」と「糖分」がやたらほしくなりまして。無論、糖分は食べ過ぎればコレステロールが爆上がりするので、控えめにしなきゃいけないのですけど、なんか急に口の中が「モフモフ♪」する奴が食べたくなって、久しぶりに「アイスクリーム×ホットケーキの元で作るカップケーキ🧁」を作ったんです。昨年もかなり作りましたが、確かに「モフモフ」して美味しいんですけど、もうちょい何かが欲しい…と思っていたんです。そうしたら同じ職場の方が「カップケーキ焼けたら、上からハチミツを水で溶いたものを染み込ませると、めっちゃしっとり系のお店て売っているみたいなケーキができるよ!」と教えてくださったので、試しに作ってみました―――

いや、めっちゃ美味しくなったわ✨(≧▽≦)b
ホント、ハチミツをお湯で少し緩くして、カップケーキの上から塗って染み込ませただけなんですけれど、モフモフ食感+しっとり♥が加わって、唾液の吸われる(笑)量が減って、凄く食べやすくなりました。
我が家の高齢者も「これなら咽ない」と一個まるまる食べられたので、今度から焼いたら(※焼くというよりレンジでチンですけどw)染みこませるようにしよう♪ チョコレート味だとどうか分からないですが、プレーンなら美味しい♥ 何でもやってみるもんですね。先々週、鶏肉をバジルとシザードレッシングに付け込んでから焼いたのも、半信半疑で食べたんですがめっちゃ美味しかったし!今フレッシュバジルがいっぱいできて困っているので、じゃんじゃん使おうと思います(^^)

G-FRAMEで遊ぼう!(*≧▽≦)ノ

2022年07月27日 21時07分10秒 | 雑記
お陰様で、最近酷使しなければ左手でも荷物が持てるくらい、痛みも引いてきました。
でも暫くはまだ固定必要。あと1,2週間は様子見となりましたが、このまま完治してくれることばかり願ってます。
さて、そんな日曜日にG-FRAMEのフリーダム&ジャスティスのオプションパーツが届きました✨

組み立てはそこまで力はいらず(ジャスティスの時は結構力がいりました💦)、場合によっては家族の助けも借りつつ、右手&両足使って組み立てましたんですよ。

フリーダムの方は、ようはレインボービーム(笑)の形態がとれるやつです。普通の可動式Gフレの羽は動きますけれど、このビーム砲の形は取れないんですね。
一方のジャスティスですが、これが結構なギミックができまして、あのランドセル(リフター)に搭乗できたり、同じくビーム砲の形態取れたり、ビームサーベルのも付けられちゃうという、応用がとっても利きます✨

―――で、やっぱりやりたいのは「40話暁の空へ」の両手ガッチリつないだフリーダム&ジャスティスだと思いますが、このオプションパーツに、ちゃんと「つないでいる手」の部品があるので、それに付け替えるだけでOK!

いや~これでクサナギの横にくっつけたら「♪暁の車」が流れて来そうな感じです♥
ただ、思い切った形は取れない。飛行しながら手を握らせようとしても、固定台が垂直しか保てないので、できて↑の写メのポージングが精一杯かな~

あと俗にいう「SEED撃ち」の体制取らせるのも結構大変。無論足とかちゃんと曲がりますけれど、暫くすると足そのものの重量で、自然と下に下がってきてしまうという…かといって関節部分を固くし過ぎると動かすのに大変だったり。実際現在横浜にある「動くガンダム」ですが、駆動関節系は特に作るの大変だったんじゃないかな、とプラモ作って実感しますね。

ということで、2機揃ったので、これからも地味に遊ぼうと思います♥結構楽しいv

2022夏の新番組⑧

2022年07月25日 20時07分48秒 | アニメ
コロナがまた猛威を振るい始めましたね💧 段々「狼と羊飼いの少年」じゃないですけど、電車の中でマスクしていない人がちらほらいて、結構恐怖です((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
高校生以下はもう夏休みなので、電車が割と空いてきたからまだいい方ですけれど…。とりあえず両親の4回目の予防接種の予約は取れたのですが、かもしたはまだ対象外なので、ともかく防疫に務めるしかありません。最近Twitterでもフォロワーさんはじめ、医療従事者の方が感染したりして「凄いしんどい(ノД`)・゜・。」とおっしゃっていて、本当に辛そう…「何食べても石食べてる感じ」「喉が痛くて水も飲めない」、そしてこの暑さで脱水の危険もMAX💦 何とか感染しないで乗り越えられるのか心配です。ともかく睡眠十分にとって、食事しっかりして、免疫力下げないようにしたいと思います。
そして心の免疫力UPのために、まだまだ続く新番組のチェックしてますw
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ』:アニメと劇場版を挟みつつ、人気ラノベ原作のTVアニメも遂に第4作目になりました。
前作で異端児ゼノスの救出、好敵手アステリオスとの戦闘を経て、Lv.4への昇格ランクアップを果たした 主人公のベル・クラネル。超スピードでのランクアップに、皆が感嘆するが、本人は喜ぶこともなく、思いつめたようになっていた。モンスターを庇い、そのことでオラリオも街中からベルを批難し、ファミリアの皆も街中から責められ辛い思いをさせてしまったことがランクアップ以上に心を沈ませていた。結果的に誤解は解けたものの、まだ人間とモンスターは分かり合えない立場にあることを再認識し、これをどうにかしなければならないと考えていたのだった。しかし、自分とファミリアのランクアップにより、ベル達はギルドから強制任務ミッションを課されることになる。その内容はダンジョン到達階数の更新で、より深くまで攻略することを求められていた。ベル自身もこの先の望みは同じであったため、ファミリアを越えた協力者を得ながらダンジョンへのクエストを決める。そして各々今回のクエストで自分がなすべきことを見極め、遂にヘスティアファミリアは深淵へと向かうのだった―――という第1話でした。
久し振りのダンまちですが、そういえば前回は人語を介するゼノスたちと交流を深めたことで、人間側、特にロキファミリアのアイズと敵対関係となってしまったこと。それにより後で誤解は解けたものの、ファミリア全体が心身に傷を負ってしまったこと等、特に精神面で辛い思いをすることになっていました。でもその中で真の仲間と言える存在を手にできたことも一つ。今回はその仲間たちとのクエストです。確かに前回ボロボロになりましたけど、失ったもの以上に得るものが多いことに、ベル君はあんまり気づいていないんですよね。自己肯定感がそんなに高くないこともあるんですが(その分ヘスティア様がべた褒めしまくりですがw)、何よりまず「自分」より「仲間」「友人」なんですよね。彼の基本理念って。なので自分が平気で囮になったりしちゃう。ロキファミリアのフィン団長みたいに、全体を見通して差配できるタイプのリーダーと、自分が切り開くタイプのリーダーとありますが、ベル君はまず後者ですね。でもそういう人柄がこれだけの人脈を作っているので、それがヘスティアファミリアの旗印なんだと思います。今回はどんな戦いが見られるのか、ベル君の成長と共に楽しみに見て行こうと思います。
『最近雇ったメイドが怪しい』:漫画原作のアニメ化作品です。
主人公のゆうりはまだ幼い子供。しかしある日両親を交通事故で亡くし、使用人たちを雇えなくなってしまったことから、皆を解雇し残された屋敷の主人としてたった一人で生活を始めることにした。しかし何をやっても上手くいかずに困り果てたゆうりの前に、突然「私を雇ってください」と美人のメイドが現れる。給料はいらず住み込みで働きたいと申し出た彼女は仕事に直ぐ取り掛かり、あっという間に仕事を終えてしまう。しかも料理もゆうりの好みを把握しており、隙を見せない。ここまで完璧な美しさと有能さで給与もいらずに働きたい―――などどう考えても怪しいとにらんだゆうりは、彼女の秘密や目的を暴こうと働きかける。しかし余裕でそれを意味深な発言と行動でかわす彼女に、ゆうりはとことん惹かれていってしまうのだが、ゆうりはそれを恋心とは知らず、自分の気持ちを大声で口にする。しかしそんな感情すら「このメイドは魔女で、惚れ薬を食事に仕込んだからだ!」など明かされるのは彼女の秘密でもなく正体でもなく自分の正直な気持ちばかり。それでも彼女は笑ってゆうりをからかいつつ、今日もメイドの仕事に励むのだった―――という第1話でした。
昔「死神坊ちゃんと黒メイド」という作品がありましたが、なんとなくその雰囲気を引き継いでいます。あっちは明らかにメイドさんが坊ちゃんに好意を抱いて、それを惜しげもなく露にしているんですが、こっちは逆。しかも好意とは認めずに好意を堂々と口にするという、凄くややこしい主人公(笑) 大人の余裕で彼女(リリス)はかわしてくれていますが、歩み寄りたくないのにどんどん近づいている二律背反な主人公と、この謎のメイドさん、一体どうなってくのか…?彼女がこの屋敷に来る前に手紙を読んで、それを見て必死に屋敷まで来てくれたシーンがありましたが、あの手紙はもしかしたら、解雇になった執事さんがヘルプで出したものかなぁ…と。リリスさんなら一人でもあの屋敷を賄えると思って出したものと思われますが。そんな伏線も回収を期待しつつ、生温かく見守りたいと思います♥

6packs

2022年07月23日 20時56分17秒 | ノベルズ
「え?海に行きたい?」
コリコリと音をたてながら書類にサインしていた万年筆の手を止めて、カガリが顔を上げる。驚いたように開く金眼に、彼女の正面に立つ俺は「ウンウン」と頷いて見せた。
「どうかな?今度の休日に、天気がよければ。」
「まぁ…別に構いはしないけど、なんでまた急に海になんて…」



それは今から約1時間ほど前の事―――
「あの~ザラ准将…」
「え?」
指令室への廊下を先に進む俺に、背後から若い女性士官が数人声をかけてきた。
振り向き様、驚いて彼女らを見れば、今度は急に全員俯きながら「アンタが言いなさいよ💦」「言い出したのは貴女じゃない!」と互いの肩をつつき合っている。
こういった勧誘シーンは何度も体験してはいるが、その都度やんわりと断ることが殆どだ。部下とはいえ、あまりそこまで親しくない人間と、仕事上はともかく私生活で群れるのはあまり好みとは言い難いこの性格だ。いい加減「アスラン・ザラはそういう人間だ」というのが浸透していてもいいはずなのに、何故か諦めてくれない。
今度は何が来るのかとその様子を黙って見守っていること数十秒、ようやく一人が勇気を絞り出して上目づかいに顔を真っ赤にしながら言った。
「こ、今度の公休日、私たちと海に行きませんか!?///」
「は…?」
言葉の意図がなかなか飲み込めず、少し思考する。
(確か、軍事教練の中の水泳実習はもう終わっているはずだが…)
と思い返していると
「お暇でしたら是非!泳ぐだけじゃなく、バーベキューとか食事の用意もしていきますから!一緒に夏を満喫しませんか?」
「そ・れ・に~、こんな若い女の子の水着姿も見放題ですよ?♥」
最初の一人の勇気に釣られたのか、次々に話しかければ「「「キャァ~~~ッ♥♥♥」」」と黄色い声援が後に続く。
(・・・。)
正直どう答えてよいやら見当もつかない。訓練じゃなく「遊び」のお誘いだったとは。しかも海とは…
オーブはほぼ常夏と言っていいほど、余程真冬でもない限りいつでも海に入れるくらいの温かさはある。別に珍しくもないのに、わざわざこの暑い時期にビーチで泳いだり、レクリエーションをしたり…どうにも俺には興味はわかない。
すると
「へぇ~、女子たち、海に行くの?いいねぇ~俺たちも混ぜてくれよ。」
「まさか男は「准将だけ」ってことはないよな。他に誰か男性誘っているの?」
話を聞きつけた(※というより、あの屋内中に鳴り響く黄色い声に反応しない人間はいないだろう)らしい男性士官たちが寄ってくる。するとたちまち彼女たちが不遜な態度に一変した。
「なによ、あんたたちはお呼びじゃないんだけど。」
「私たちは、ザラ准将だから、こうしてお誘いしているのよ!」
女子たちが一斉にブーイング。だが男たちも負けてはいない。
「何だよ…准将ばっかりひいきしてさ。あ!そうか~お前らの水着姿なんて、だれーも興味示さないから、男も寄ってこないんだろう?」
「准将は優しいから、絶対そこに突っ込んでこないと思って誘ったな~」
こちらも上から目線で対抗すれば、
「違うわよ!」
「アンタたちこそ、ただの女子の水着目当てじゃない!!このスケベ!!」

ワイワイ、ギャーギャーと、この厳粛たる軍令部の廊下で幼年学校レベルの口喧嘩とは。
「はぁー…」
俺は肩で一つため息をつく。…まぁでもこれも平和だからこそできる光景なのかもしれない。
「お誘いありがとう。でも俺は遠慮しておくよ。折角だから、彼らと楽しんでおいで。」
出来るだけ残念そうな笑顔を作って男性士官たちをダシにその場を後にする。
「あー!待ってください、准将ぉ~~💦」
まだ背中越しに縋ってくる甲高い声に、俺は再度「本当に残念だ」と惜しむような笑顔を見せて軽く手を振ってその場を去った。

しかし―――

「海、か…」

その後、デスクについて書類を整えながらぼんやりと考え込む。
目当てが「泳ぐ」というならともかく「女性の水着姿」と言われても、数多の男性が気色食むらしいが、俺にはあまりピンとこない。
同じ上官連中たちも女性の話題となると、興奮を抑えきれない者もいるが、これも俺にはピンとこない。
男性としてどうなのか、と酒の席で詰め寄られたこともあるくらいだが、無論俺にだって反応はある。

―――もちろん、相手はたった一人―――

(カガリだったら、どんな水着を着てくるだろう…?)

快活な彼女なら、やはりビキニだろうか…白色、それとも肌と対を成して落ち着いた色の濃紺、あるいは黒。それともネックリボンでフリルのついたタンキニ、ハイウエストのビスチェ…
そして打ち寄せる波の向こうから駆け寄って

(―――「アスラン!」)
両手にサンダルを摘まみ上げながら、腕を上げて振ってくれる笑みを湛えた彼女―――

「―――っ!」
まずい…鼻血が出そうだ。
どのデザインの水着を想像しても似合いすぎる。
というか、カガリの水着姿で妄想が止まらなくなるとは。今は仕事中だというのに。
(最近、時間が取れていないから欲求不満でも溜まっているのだろうか…)
無論、水着姿を想像するにあたって、彼女の身体はもうとっくに知っている。だがそれは月の柔らかな光の下にあって、暗い海の底で泳ぐ深海の淡い光を放つような彼女の肢体。眩しい太陽の下で、大事なところを隠しながらもそれに近い状態で見ることができる背徳感。
「はぁー」
顔が赤らんでいるはずだ。周りに気取られないようにして机に付して誤魔化す。やはり俺も「男」だということだろうか。ただしカガリ限定だが。
だけどふと思う。
(…そういえばカガリの水着姿は今まで見たことがないな…)
のんびり海に行く、という考えが元々なかったこともあるが、今日までそれに気づかなかったことに、非常に悔しさが溢れてきた。
輝かしい光の下で、彼女を遠慮なく見て触れ合えるとしたら―――
<ガタン!>
「!?いかがされましたか?ザラ准将」
隣のデスクの士官が驚き見上げているにも関わらず、俺は無言で逸る足を内閣府に向けた。



―――そう、そして今に至る。
「いいじゃないか。折角の夏だし。俺は今までオーブの海に行ったことはないから。」
この執務室にカガリ以外誰もいないのをいいことに、俺は遠慮なくデスクの前に身を乗り出せば、今度は引き気味の彼女が幾ばくか考え込む。
「お前、海行ったことなかったのか? 軍事教練で―――・・・って、お前はZAFTで受けているから、今更オーブ軍の軍事教練はパスしているか。ZAFTでも水泳はあったんだろう?」
「あったけど、海はないから。」
「そうか、プラントじゃ水泳はプールでの実習しかできないよな。でもなんでまたそんな急に…オーブなら浜は何処にでもあるし、ほぼいつでも海に入れるのに、いきなりとは…」
「今日、若い将校たちが海に行く話をしているのを聞いてしまって。そういえば俺は海での遠泳はやったことがないから、できれば体験しておきたいと思って。」
勿論、「嘘」に決まっている。ZAFTの訓練の中には当然海洋実習もあった。カーペンタリアで遠泳実習はあったし、何より俺が最初にこのオーブに潜入した時は海からだった。それに際しオーブ近辺の海流の様子も、海底の様子まで十二分に把握している。あくまで彼女を海まで誘い出す口実だ。
「う~~~ん、そうだなぁ…」
しかしそれを疑うこともなく、カガリは視線を天に預けてしばらく考え込んでいる。だが、数十秒で彼女は俺に向き合った。
「まぁいいか。アスハ家のプライベートビーチだったら、他の人の眼にもつかないだろうし。」
「じゃぁ!」
「あぁ、今度の公休日―――来週でいいか?」
「無論だ。」
執務室から出た俺の足は、自分でもわかるほど軽くなっていた。


***


そして、いよいよ当日。
案内されたのは、アスハ家の真下に広がるプライベートビーチ。
何しろ代表首長の家だ。監視カメラはともかく、不審者が入ってこられないよう浜辺も最高のセキュリティを誇っている。何しろ俺が仕掛けたのだから、アリの子一匹たりとて侵入はさせない。
ここで思う存分、カガリとのバカンスを楽しめると思うと、それだけでのぼせそうだ。
勿論、彼女の水着姿を拝むまで、倒れるわけにはいかない。

デッキチェアとパラソル、そしてドリンクの入ったクーラーボックスを用意していると
「すまない、待たせたな。」
彼女の声―――
「いや、俺も今準備し―――・・・」
彼女を振り返った俺の声が止まる。

「ビキニ」、「タンキニ」、「ビスチェ」・・・

確かに幾つも妄想した。だがそんな俺の想像の斜め上の、はるか上空を彼女は走っていった。
「カガリ、その水着・・・」
長袖のラッシュガードを羽織ったその下は、ワンピース、というより「競泳選手」の水着そのもの。
ラッシュガードを脱ぎながら、カガリはこともなげに言ってくれた。
「あぁ、これか?私が軍事教練を受けていた時の訓練用の水着だ。水の抵抗が少ないから泳ぎやすくてな。これならお前に幾らでも水泳訓練してやれるぞ!」
「あ、いや、く、「訓練」?って―――」
「ん?お前が言ったんだろ?海での遠泳実習受けていないから、練習したいって。私もあの後考えて、「そりゃ、オーブ軍のエース、泣く子も黙る准将閣下が、実は海で泳げない」とあっちゃ、下士官への信用問題に関わるからな。ここならアスハ家の人間以外誰も来ないはずだし。だから今日は安心していいぞ!この私が直々に海というものを教え込んでやるから!」
「そ…そうだな…」
全身脱力寸前だ。彼女は海に行きたいあの発言を、そう捕えたのか。期待が大き過ぎた分、力が抜けていく。だが、
「……。」
(…ん?)
気づけば先ほどと打って変わってカガリの眼が笑っていない。ジッと訝し気に俺の全身を見つめている。
(しまった、あまりにがっかりしすぎて下心に気づかれたか!?)
「ど、どうした?カガリ///」
慌てて誤魔化せば、彼女も慌てて顔を上げた。
「い、いや、何でもない!じゃ、じゃあ、とりあえず準備運動からして、あそこのブイまで泳ぐぞ!」
ラッシュガードをデッキチェアに投げ捨てて、どこか勇ましく海に向かった彼女は、何処から見てもバカンスに興じる乙女ではなく、荒波に挑む勇者そのものだった。


***


散々一日泳がされたが、こういう時コーディネーターでよかったと思うのは体力があること。
カガリもナチュラルの女性にしては体力がある方だと思うが、流石に俺には敵わない。
水着姿が拝めなかった分、俺は遠泳での勝負を提案した。カガリが負けず嫌いな性格なことも重々承知の上で、それを利用した。
(―――「3本勝負で先に浜に泳ぎついたほうが勝ち。負けた方は勝った方の言う事を聞く、というのはどうだろう。」)
すると案の定、得意満面で胸を張って彼女は
(―――「構わん。私はこの海を知り尽くしているからな。お前に負ける気はしない!」)
と言い切った。
結果は、言わずもがなだ。
(―――「お前、本当に泳ぎの経験なかったのか!?」)
と散々文句を言われたが、彼女はこういう事には真面目だ。負けたら潔く俺の言うことを聞く羽目になった。


舞台は浜辺から彼女の部屋に移り、俺ご希望の「君が欲しい」の一言に、顔を真っ赤に染め上げながらもちゃんとおねだりを受け入れてくれた。
深海のように深い宵闇の中に、一つ小さく浮かび上がる仄暗い灯。
その帳の中で、彼女は情事の激しさを物語るように息を荒げていた。
「ハァ、ハァ…」
あれだけ泳いだうえに、ベッドの上では俺に溺れさせ、流石に彼女の体力も限界だろう。
昼の暑い日差しが嘘のように、静かでほんのり涼しい夜風が、火照った身体に心地いい。
いつものように腕枕に金糸を添えて、俺の胸の上に身体を預ける彼女。寝つきの良い彼女はこのまままどろんでいって…その眠りに落ちた表情を見届けるのが、最高の幸せだ。
いつもの通り、そうなる―――と待ち続けていた俺だが、何故か彼女は息が整っても目をつむろうとしない。それどころか
「……。」
あの眼だ。昼間見た時と同じ、訝し気な視線が俺の身体を行き交っている。
「どうした?」
出来る限り優しく、そして金糸をそっと撫ぜるが、彼女の不機嫌そうな表情が和らぐことはない。
(やっぱり、騙したような結果になったのがよくなかったのか?それとも、こんな疲れているときに、ご褒美をねだったのがよくなかったか?)
無理をさせたのがよくなかったのかと、謝ろうとした時
「クヤシイ。」
彼女がうつ向いたまま、何か小さく囁いた。
「何だ?今聴こえなくって、もう一回―――」
「気にするな。嫉妬しただけだ。」
「『嫉妬』?」
一体何に…? 俺が彼女の想像以上に泳げたことだろうか?
だがキョトンとする俺を前に、彼女はキッと顔を上げて声を荒げた。
「お前ずるい!こんないい筋肉していて!」
「・・・え?」
一体何を言っているのか。しかし彼女は俺に大胆にしがみ付いてきた
「か、カガリ!?そのーーー///」
「この僧帽筋!」
両手で俺にしがみ付いーーーたというより腕を回して、手で肩甲骨の辺りをサワサワと撫ぜてくる。
柔らかな手がまさぐってくるのに加え、遠慮なく俺の胸に押しつけてくる、たわわな両の胸の果実の感触で、瞬間俺の背に稲妻が落ちたような感覚が走る。しかしカガリは俺の動揺に気づかないまま、
「それに、この上腕二頭筋!」
今度は枕にしていた俺の腕をサワサワ。そして胸に触れながら
「何だよ、この胸筋!お前、体脂肪幾つだ!?」
彼女が与えてくれる感触に酔いそうになっている俺は、必死に理性を取り戻すように問いに答える記憶をたどる。
「え?た、確か前回の測定では7.8だった記憶が―――///」
「何でそんなに引き締まっているんだよ!」
「何でって、それはもちろん、規定演習と体力トレーニングはMSパイロットとして必須だから、仕事の中でもしているし…」
「いいよな、アスランは。…私なんか最近運動もろくにする暇なくって、体脂肪20.1だったんだぞ!」
いや、女性でも20.1なら相当引き締まっている方だと思うが。
それにカガリのこの感触は溜まらない。彼女の身体は無駄のないモデル顔負けのスタイルだ。
しかし筋肉質ではなく、触れると柔らかで、フワフワで、温かくて、滑らかで…
あっという間に俺の五感を支配する魅惑を湛えているというのに、彼女はいつも自身の魅力に全く気付いていない。
今もこうして、彼女は本気で悔しそうに呟く。
「今日水泳でお前に負けて、私の体力と筋力がこんなに落ちているのかと、凄く悔しかったんだ。お前の身体見た瞬間、引き締まっていて、無駄な肉なんて全然見えなくって。何だよ、この腹筋…見事な6パック…」
確かにカガリの趣味は体力づくりで、身体は並みの軍人より鍛えられている。しかし、今更俺の身体に嫉妬しなくても。
「初めて見る身体じゃないだろう?何を今更―――」
「お前と違って夜目は効かないんだ!それに…こ、こういう時にジロジロみられるわけないだろう。恥ずかしいし///」
そうだった。彼女はいつも行為の時は目をギュッと閉じて、快楽を逃がそうとすることに必死だ。時折俺と目が合うと、視線を避けるようにしたり、目を閉じたり。その初々しさが全くなくならないところが愛らしくて仕方がないのに。
「だ、だからお前の鍛えられた身体見たら、嫉妬だってしたくなるじゃないか!」
そういって俺の腹筋―――6つに割れたその筋を、彼女の柔らかな指がなぞって、しかも下の方に向って…
(まずい…このままだと…)
先ほど押し付けられた柔らかな双丘と同様、彼女が触れてくれる度、触れた個所から熱が沸き上がって…下半身に集中する―――
「カガリ、その…」
「何だよ。」
「ごめん!」
そういって再び彼女の身体に覆いかぶさる。
ダメだ、欲が止められない―――!
「やめっ、アスラッ――私、もうこれ以上は――…」
静止の声は抵抗と共にやがて嬌声に変わっていった。


***


翌朝―――
軍令部の士官室のモニターには、警備も兼ねた幾つものモニターが並んでいる。
その中の一つが内閣府の表玄関に、黒塗り大型の送迎車が到着する様子を映し出している。
無論、そこから降り立つのはオーブの代表首長。いつものように<ピン!>と背筋を伸ばし、堂々と―――
「…あれ?」
見守っていた士官の一人が思わず声を漏らす。
代表は背筋を伸ばすより、腰のあたりを摩っている。長時間の座位であれば確かに腰にも負担がかかるが、自宅からなら10分程度の距離のはず。どうしたのだろうか。珍しいこともあるものだ。
そう思っている矢先、こちらもドアが開いた。
「おはよう。」
軍令部の女性たちがこぞって聞きたがる、その落ち着いたテノール。それと同時にこの部屋の空気も引き締まって――…って?
「おはようございます。…あの、准将、腰はいかがされたんですか?」
士官が見上げた彼は、つい先ほどモニターの向こうで見た人物と同じように腰を摩っていた。今朝は腰を痛めた人が多いのだろうか。
「おはよう。ちょっと筋トレしすぎてね。夕べ。」
「珍しいですね、准将が筋トレしすぎだなんて。」
目を丸くする士官に
「あぁ、ちょっと張り切り過ぎてしまったようだ。特に腹筋は衰えないように、今後もちゃんと鍛えておかないといけないな。」
そう答える彼は、痛みさえも嬉しいと言わんばかりの満足そうな笑顔をしたまま、自席へと向ったのだった。



・・・Fin.


****


こんばんは、かもしたです。暑さで脳が壊れたらしいです。欲望丸出しです。
いえね、最近TwitterとかのTL追っていると、どちらのアスカガーさん方もみんな揃って、素敵~な水着姿の姫様を描いたり、書き綴られていらっしゃって!
もう(*´Д`)ハァハァ♥が止まらなくなり、欲望の赴くまま、また指先の魔術師(笑)に任せたら、「ただの変態ザラ」が出来上がりました✨
水着、と聞くと、大体公式の姫様の水着姿って「ビキニ」が多いんですよね。健康美!というやつで♥ ラクスは「ワンピ」が多いですよね。で、私も書くとしたら、やっぱりビキニかな~とか、タンキニもいいなぁ~とか、皆さんの描かれる姫様水着姿を妄想に取り込んでみたのですが、何故かここで浮かんだのが「ワンピ」どころか「競泳水着」!(笑) いえ、もっと言って「スク水」ですよ! 今丁度アニメで『サマータイムレンダ』を放送していて、ヒロインの潮ちゃんが「スク水」着ているんですよね。それが物凄くカッコいい!(≧▽≦) 競泳用に近い肩ひもが細いタイプのアレですが、姫様もむしろスク水の方が身体の線が出るな~と思いまして。下手にフリルのついたビキニとかだと、身体の線が見えない(※本当はそっちの方が野郎どもの変な視線を受けないので良いと思う)ので、ここはザラの下半身のやる気(爆!)を出させるためにも案外セクシーなスク水、改め「軍事教練用競泳水着」にしてみました♥
↑ここまで自分で書いて、自分の馬鹿さ加減と変態性がもろバレしてますが、暑くて壊れているだけです。脳内夏休み状態です。読んじゃった方は、是非とも記憶から抹殺してください(抹消じゃなく「抹殺」で!)