昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第三章“石ころと流れ星”(短期集中再掲載)   38.風呂敷包みの正体

2013年03月16日 | 日記
風呂敷包みの正体 “原点の共有”……。魅力的な言葉だと、僕は思った。そして一方で、奈緒子とは果たして何かを共有できたのか、いやそれ以前に“共有したい”という願望が僕の中にあったのだろうか、とも思った。 「それで、釜ヶ崎で暮らしてみてどうやった?」 桑原君は釜ヶ崎でどんな経験をし、何を感じたのか。そして、その向こうに見 . . . 本文を読む