

局(つぼね)~女房の日常~ に引き続き、
2007年1月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。
東の対 北廂にて
「平安の遊び~貝合せ~」が
展示されていました。

<博物館レジュメより>
“貝合せとは、様々な物合せ(ものあわせ)の中の一種で、
左右の二方に分かれて、それぞれ珍しい貝を持ちよって優劣を
競う遊びである。
本来は同じ種類の貝の姿の優劣を競うものであったが、物合せの
常として単に貝の珍しさを競うだけでなく、貝を飾った州浜に
風流を凝らしたり、それぞれの方の和歌を詠み添えて競ったり
した。
勝敗判定は、貝の形状の優美なこと、色彩、大きさ、珍しさや
種類の抱負なことが基準であった。
貝合せの初見は長久元年(1040)の5月、貝の豊富な伊勢の
斎宮で行われた良子内親王主催のものである。”


左方の州浜(すはま)
“縁(ふち)が三曲り(みまがり)になった州浜にくぼみを
作り、見事な小箱をはめ込んでいろんな貝を入れ、州浜の表
には金銀の蒔絵で蛤やうつせ貝の模様を隙間なく撒き散らして
ちらしてあり、和歌がそえらえている。”

左方は、赤系統の装束を身に着けています。

左方の女童

左方の州浜と貝


右方の州浜(すはま)
“州浜に銀を使い、鏡のように水や州浜をあらわすという
すばらしい趣向であった。”

右方は、青系統の装束を身に着けています。

右方の女童たち

右方の州浜と貝

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