俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

11月22日(水) 小雪

2023-11-22 09:33:49 | 日記
快晴

●信之先生の3冊の句集から合同句集用に30句選り出す。四国八十八か所の内、大窪寺結願の前書きがあるものまで、わかっただけで46寺あった。残りは行ったのかどうかはっきりしない。

●五丁目の丘の端から下って六丁目へ。初めての感じもする。ゆずりはの実が熟れて小さい黒葡萄のように粉が吹いている。藤蔓と桜の折れ枝を拾う。藤蔓はプランター用に、桜は一時の杖に。六丁目を歩いていると小さい子の詩片が浮かんだ。イスラエルとハマスが一時休戦するニュースが入ってきた。

詩2編
①丘

丘から
ちいさい子が
かけおりてくる

ちいさい子は
ちかづいてきても
ちいさい

小学生だったんだ

⓶ガザの子

ガザのおさない子は
死ななかったから
知っている

おさない子は
ずっと長いきするから
おとなになっても
知っている

おさない子は
おとなになって
ガザのバクゲキを
思いだす

あのとき
おかあさんが
死んだ

青い土と
赤い血でよごれた顔は
目になみだをあふらせて
バクゲキでこわされた街を
見ている

そうではなくて
かなしみを見ている




コメント
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