俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

3月20日(火)

2018-03-20 12:06:51 | 梅林
★流れ寄りまた離れゆき春の鴨   正子
河口近くのゆったりとした流れのなか、鴨たちが浮かんでいます。
あるときは寄り、あるときは離れる鴨の群れにすっかり明るくなった春の日差しが降り注ぎます。
穏やかな時間が流れるひとときです。(多田有花)

○今日の俳句
梅が香の真ん中にいて風を聞く/多田有花
梅の香の漂うところに立てば、風が吹いている。目に触れる梅の花、鼻に嗅ぐ梅の香り、耳に聞く風の音。それ頬には早春の風も触れてゆくことだろう。感覚の大いに働いた句である。(高橋正子)

雨。8度。
昨日、私に21句が掲載された「俳句界3月号」を友人に渡した。直ぐに家に持ち帰った読んだのだけれど、「漢字が読めない」との返事。はっと気づいた。俳句を長年作っているものにはなじみの木や花の名前も、俳句を作らない人は普段使ったり、読んだりしないのだと。子どもたちの伴侶も俳句を作らないので、送ったけれど読めていないだろう。それで、掲載句を5部コピーして、漢字すべてにふり仮名をつけた。いずれ手渡す。読んでもらなければ、ただ載ったということに終わる。わたしの句は言葉がやさしいから読みやすいのだという花冠同人の感想に安心していたのだが、迂闊だった。彼女の率直な感想に助けられた。これからは、心しよう。

○ミツバツツジ

[ミツバツツジ/横浜日吉本町]
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