俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

6月19日(土)

2010-06-19 13:16:53 | Weblog
時計草ほんの少しの青があり  正子
愛らしい時計草の中に、まるで空の一部を切り取ったような新鮮な色がある。時計草の中にそのような色を見つけたときの作者の感動が伝わってきました。見たまま、感じたままをストレートに一句にされているのに、この一句の中に詩(うた)があることがすばらしいと思いました。(井上治代)

○今日の俳句
山里に植田広がり空深し/井上治代
山里にも田が植えられて、あの田この田とつながって広がりをもつ。水面を渡る風にそよぐ早苗が目にすずしい。山里の植田の静かさに対し て、空はと言えば深い。静かさと深さが体に沁みるようだ。(高橋正子)
コメント (2)
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