俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

謹賀新年/平成21年1月1日

2009-01-02 01:37:22 | Weblog
俳句

晴れ
○お節と屠蘇で祝う。
数の子、黒豆、田作り(ごまめ)は、気合を入れて作ったので出来は満足。
数の子の付け汁は、辻嘉一さんのまねで清酒と濃い口醤油半々。それに細かく削った鰹節をかける。
黒豆は、土井勝さんの「きょうの料理」をお手本に丹波の黒豆。さび釘があったので、黒く、艶よく、ふっくらとできた。煮たあと一昼夜煮汁に浸して完成。一昼夜浸さないと、出来は半分と言えそう。
田作りは、自己流。生協の店長さんに勧められて二袋買った。醤油、砂糖、みりん、酒。

○2日、3日来客があるといけないからと促され、午後2時半ごろ、句美子と鎌倉へ初詣。鶴岡八幡へは、2回行っているので、今年は、萩寺の宝戒寺と竹林で知られる報国寺へ。鎌倉駅の5番乗り場からバスに乗ろうとすると、バスは別の場所から出発しているとのこと。それで徒歩を決める。

先ず、鎌倉駅から徒歩で若宮大路を通って宝戒寺へ。八幡さんの賑わいをよそに、宝戒寺はしっとりとしていた。拝観料100円を支払い中へ。境内には、篝火の熾き火がすこし燃えて、他には夜の篝火が準備されてあった。内陣には、香煙が煙り正月なので、仏様の掛け軸が勢ぞろい。「出山の釈迦」をはじめて見た。杉板の匂いも芳しい梅の花絵の開運花御札と、足腰のお守りの2センチほどの草鞋を買う。細かいお金がなくて1万円を渡したら、お釣りがなくてまごまごされた。檀家の老婦人か、しきりに仏壇の掃除をされていた。境内に下りて庭石を伝う。所々風車がさされてある。お参りのあと、境内で鐘を撞く。撞木には紅白のあたらしい布綱がつけられていた。境内の花は、三椏、蝋梅、うすい桃色と白の冬椿。枝垂梅の蕾、紅梅の蕾、白木蓮の冬芽、水仙。水琴屈があり、柄杓で水をかけて遊ぶ。和服をさりげなく着こなした中年の婦人二人がおられたが、話し声も低く、この寺の雰囲気によく似合った姿であった。宝戒寺を後するときに、拝観券を売っている人が、丁寧に頭を下げられた。気持の行き届いた寺である。

○宝戒寺を後に、報国寺へ足を急がせる。20分ほど歩くが、行く道、初詣の寺社がいくらでもあって、横道からお参りの人がぞろぞろ現れた。鯉のいる川に出て、杉本寺を過ぎ、報国寺へ向かうと、ひと気もまばら。しんしんと谷戸の冷えが忍び寄る。ひょっとすると閉山か、まさか正月にこんなに早く寺を閉めるわけがないなどと思いつつ、山門下まで着く。途中からの予感があたり閉門。張り紙がしてあり、近づいて読むと、三が日は閉山と。まさか!!塀の外から竹林の外れなどを眺めた。新年そうそう。大失敗。失敗こそ勉強。よい勉強であった。

元旦の新聞にもノーベル賞の田中耕一さんが、失敗には、考えさせる多くがあると語っておられた。一口に鎌倉のお寺といっても、寺には寺の格式や持ち味があって、なかなか勉強になった。さびしい道を歩いた割には、句美子も不平は言わなかった。宝戒寺が面白かったようだ。

○帰りは浄明寺のバス停から鎌倉駅までバス。若宮大路で停まるアナウンスがあったので、八幡さんへ寄るつもりになったが、ボタンを押したのにも関わらず若宮大路をすっとばし、鎌倉駅までバスが来てしまった。交通規制のためらしい。小町通りの長嶋家で、例の切山椒をお土産に買う。サーティーワンでアイスクリームを食べ、アイスクリームの福袋を買う。帰宅は午後6時。

○元旦でも食器などの洗い物は沢山。重箱などもお湯で洗う。床も掃く。二度掃いたが、二度目もごみがある。ようやく、ストーブを寄せて、元旦の新聞に目を通し、大晦日にした洗濯物もたたむ。年末に買ってくれていた鳩居堂のはがき30枚ほどをやっと見る。選ぶセンスに俳句らしさが加わったというか、大人になってきている。
かくして、元旦の終りとなる。
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12月31日

2009-01-02 01:21:34 | Weblog
俳句
しじまよりかつて聞きたる除夜の鐘

○晴れ

○大晦日であるが、夜8時まで仕事。それから年越し蕎麦を準備して食べる。いただいた祖谷の蕎麦に甘えびと三つ葉などのかき揚げ。今年は荒削り鰹節が手に入ったので、だしが楽にとれた。いろいろ考えずに、沸騰したお湯にお椀山盛り一杯の荒削り節(30グラム)を入れて、10分ほどに煮出せばよい。それで、澄んだよいだしが出た。鰹節はヤマキ。どうも、蕎麦のおつゆが関東風になっているとの家族評。

○三つ肴の準備が済んだので、除夜の鐘を待ったが、鐘の音がまったく聞こえない。金蔵寺には、家康寄贈の鐘があったが、あれは、鳴らさないのかもしれない。去年除夜の鐘を聞いたかどうか。昔、近くのお寺に眠い子どもたちを起こして除夜の鐘を撞きに行ったことを思い出した。
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