快風丸

俺の船に乗らないか。

ジャニス リトル・ガール・ブルー

2016-10-14 00:10:41 | Weblog

 シネマテークで見てきた。

不覚にも泣きそうになった。

兄弟や幼なじみ、当時のバンド仲間の証言、両親へあてた数々の手紙。

歌詞についてもあまり気にしたことがなかった。

それは、再生装置を通してでも伝わってくる歌の圧倒的なパワーの前に、さして重要に思えなかった。

字幕を追う。

インタビューVTRの内容とも符合するように、すべては裸の自分をさらけ出した、壊れそうなほど繊細な

少女の悲しみだった。

ジャニスの音楽は、歌は、ジャニス自身だったのだと思う。

創作とは違った次元で、ロックの海に身を投げ出したのだ。

ただ悲しかった。


T字路'Sアンコール@トヨロック

2016-10-13 00:55:09 | Weblog

  ティージロスと読みます。

フェスは時間が決まってるので、アンコール無しがお約束だが、鳴りやまぬ拍手の中、

再度登場。

シックなワンピース、ハイヒール、エピフォンのフルアコ、柔らかな笑顔。

タエコさんがブルースを選び、ブルースがタエコさんを選んだのだろう。

両者は5分と5分、一歩も引かない。

絶妙なバランスでその強烈なパワーをぶつけ合っている。

 

何度でも聞きたい、何度でも見たい。

これが本当のアンコール。


あふりらんぽ@トヨロック

2016-10-12 01:31:58 | Weblog

マリーアンドファナーズがアメリカ村のスタジオで練習してた頃、あふりらんぽの大きなポスターが張ってあった。

なんともキテレツなファッションとメイクの2人組だということは知っていた。

2002年デビュー、2010年に解散し、今年再結成したとのこと。

見た目から、キワモノと決めつけていた。

きっと音楽というよりはパフォーマンスの要素が強いのだろうとタカをくくっていた。

その音楽に初めて触れた。

 しかし、初めて見るあふりらんぽは衝撃的だった。

カッコよかった。

アクションもカッコいいし、演奏も圧倒的だった。

2ピースロックバンドだ。

爆音ばかりでなく、優しい歌もあった。

とにかくやりたいことを思いっ切りやるのだという精神がみなぎっていた。

アフリカ奥地の音楽のようでもあり、都会の乾いたサウンドのようでもある。

そしてバリバリの大阪弁MC。

とてつもなく大きな自由を感じた。

 あふりらんぽを好きになった理由がもうひとつある。

ギターの人、「ONI」さん、だそうです。


T字路’S@トヨロック

2016-10-11 00:26:16 | Weblog

 トヨロックというイベントを初めて知った。

10周年とのこと。

 フリーコンサート。

橋下音楽祭より少し小規模で、スタジアムを取り囲むようにいくつかステージず設営されている。

 かなり早めに来て芝生に座った。

あれよという間に人だかり。

近いです。

ライブハウスでもここまでは近づけません。

 晴れた空、乾いた風、ブルースが飛んでく。


ZELDAの歴史

2016-10-08 02:03:47 | Weblog

 偶然Youtubeで見つけた。

1991年、ゼルダが一年の休息から復帰した時の企画ビデオのようだ。

 

学生のころ、よく聞いたし、大きく影響された。

このバンドは、ある時期から、音楽性が大きく変化した。

無機質なニューウェーヴから黒人音楽へ傾倒していった。

これほど音楽性が変節したバンドは、他にビートルズかフリートウッドマック くらいしか

思いつかない。

陰から陽へ、観念の世界から、躍動する肉体の音楽へ。

 

 しかし、この長いビデオを見て、サウンドは大きく変わったが、本質的なものは変わって

ないなと思った。方法が変わったに過ぎないのかもしれない。

時代に流されて変わったのではなく、バンドの意思として、変化したのは、実はロックバンド

としての気骨の現れだったのだ。


 当時、多くのゼルダファンがそうであったように、その変化に戸惑い、その一部が

そうであったようにフォローをやめた。

 セールス的には、この変遷が大いに貢献したらしく、日本最古のガールズバンドは

メジャーになっていった。

 

 画質の悪いビデオから聞こえる音はすばらしい。

一体感があり、ボーカルには張りがあって、演奏はテクニカル、詞はイマジネーション

にあふれ、アレンジも素晴らしい。

 

 聞き逃したアルバムがいくつかある。

そのうち手に入れようと思う。

若い世代にも、ぜひ、聞いてほしい。

ちなみに、司会進行はゼルダのドラマーです。

 


TheEndとギターパンダとEtt

2016-10-07 00:39:32 | Weblog

 土曜の夕方の上り電車はこんなものだろう。

10分貸し切り気分で行く。

休日の今池の光はどことなくのどかでやさしい。

得三。

某ゆきのさんがおすすめのTheEndは長野県のローカルアーティストで、他県でライブというのはとても

珍しいとのこと。

Ettはガットギターとボーカルのデュオ。

何度か見てるしCDも持ってる。

ギターは手数もあって、とてもうまいし、朴訥としたボーカルは味わい深い。

そしてつい数日前にフクフクマロマロで見たパンダ。

「1人組のロックバンドです。」

という自己紹介が印象的。

楽しくて、可笑しくて、どこか寂しい、まさにロックなんだな。

そしてTheEnd。

某ゆきのさんから「いいよ」と聞いてすぐにCDを買った。

他の何者でもない、しかし強烈な個性でもない、それでいて心をつかんで離さない。

そして、フクフクマロマロ、ギターパンダとつながって、得三でライブ、ここまでがとても短期間だった。

ライブなんか見ることはないだろうと思ってたのに、存在を知ってから一ヶ月ほどで実現した。

今年は、不思議なほど、音楽的な出会い、しかも個人的パラダイムが大きくシフトするような出会いが

これでもかと次々に現れる。

アホみたいな内容の力が抜けてしまうような曲、楽しい曲、泣かされる曲、リズム、メロディー、ギター伴奏の

バリエーションなど、多彩。

MCもツボを心得てる。
 

 アンコール。

で、最後に「引き潮」。

数年前に来た時、この曲をやらなかったので、打ち上げで酔った客にからまれ、直立不動で歌わされた

とのこと。

そんな思いは二度としたくないので、今日は歌いますとのこと。