シネマテークで見てきた。
不覚にも泣きそうになった。
兄弟や幼なじみ、当時のバンド仲間の証言、両親へあてた数々の手紙。
歌詞についてもあまり気にしたことがなかった。
それは、再生装置を通してでも伝わってくる歌の圧倒的なパワーの前に、さして重要に思えなかった。
字幕を追う。
インタビューVTRの内容とも符合するように、すべては裸の自分をさらけ出した、壊れそうなほど繊細な
少女の悲しみだった。
ジャニスの音楽は、歌は、ジャニス自身だったのだと思う。
創作とは違った次元で、ロックの海に身を投げ出したのだ。
ただ悲しかった。